【会見】伸び悩む頓所の覚醒のためカズがUWA王座挑戦のパートナーに指名!「彼自身もわかっていない本当の実力を発揮してもらいたい」
最後に記者会見に登場したのはカズ・ハヤシと頓所隼だ。この2人に鈴木鼓太郎を加えたトリオで、7月16日の大阪大会で征矢学&NOSAWA論外&タナカ岩石が保持するUWA世界6人タッグ王座に挑戦する。そして、昨日の試合後、バックステージで頓所を連れ去ったカズの真意がこの会見によって明らかにされた。
カズ・ハヤシ
「先程から会見のコメントを聞いてたんですけど、みんな結構試合のダメージがデカいですよね。実を言うとですね、UWAとは関係ないんですけど、ウチの太った体重が重い熊ゴローっていう選手がいるんですけど、あれがトップロープからセントーンやるたびに板を割ってたんですね。ちょっとリングの業者さんに頼みまして、とにかく一番硬い板、割れないやつ作ってくれって言ってですね、でき上がった板が昨日初めて使ったやつなんですよ。だから、熱戦の疲れもあるけど、結構みんな身体中ぼろぼろなのは最強の板を仕込んだW-1のリングせいなのかなという感じがします。でも、板はダメージが強いかもしれないですけど、巧く僕たちの技術を磨いていけばいいんだなっていうふうに思っているので、これから最強の板と共にですね、いい試合をドンドン見せていきたいなと思います。ちょっとケガと隣り合わせになりますけど、その分技術を磨いて最強の板と共に作っていきたいと思ってます。ということでUWA、パートナーに頓所選手を指名させていただきました。一緒にやろうということです。彼の同期に立花選手という人がいて、後輩に伊藤、タナカ岩石がいて、結果出せずに負けて。で、焦るわけでもなく、彼の性格も一緒にいてわかるんですけど、なんでも器用にこなしちゃうんですよね。やっぱりプロレス総合学院の第1期生として入った時から器用な子だなというのはわかってたんですけど、その器用さからなのかな? なんでも巧くはできちゃうんだけど、次に行くためのステップって心から出てくる負けたくないとか、勝ちたいとかっていう感情になるわけですよ。で、たぶん僕はここまで深い話を話してないんだけど、たぶんこういうふうなストレスをかけられることももしかしたらイヤかもしれない。俺は俺でやっていくみたいな。このペースを崩されるのはイヤかもしれないけど、僕が考えるのは自分で作んなくても、周りがデカい壁を作ったら、ひょいひょいと登っちゃうような奴だなと思って。だから、あえて歴史あるUWAのチャンピオンシップに、彼をパートナーとしてやっていきたいなと。そして彼自身もわかっていない彼の本当の実力を発揮してもらいたいなと思っています」
頓所隼
「プロレスリングACEの頓所隼です。昨日の後楽園ホール大会の試合後のバックヤードでハヤシさんに控え室に連れて行かれて、UWA一緒に組もうと言われました。ハヤシさん、鈴木鼓太郎さんと組むということでめちゃくちゃチャンスだと思うんで、このチャンスを必ず活かしたいと思います」
──頓所選手の発言を聞いて、印象はいかがですか?
カズ「まあ、きっとこの会見に向けて彼なりに考えてきた言葉を今そのまま並べたんだろうなとうような感じですよね。いいんですよ。まあちょっと僕の言葉を聞いて、なんかしらひねりの利いた彼なりの思いを聞きたかったというのはあるんですけど、だけど彼はそういうふうな感じの人間なんで。ただ、これはある意味、凄い天才と天才じゃないところの狭間のところがあるんで、僕はそこを楽しみにしています」
──頓所選手、カズ選手のお話にもありましたけど、ACEの同期や後輩が結果を残していく中、自分の現状についてどうお考えですか?
頓所「まあ同期にも負け、後輩にも負け、めちゃめちゃ自分が不甲斐ないっていうそれだけですね」
──王者チームには同じACEの岩石選手がいますけど、そこは同じACEとして意識している部分はありますか?
頓所「めちゃくちゃ意識しています。岩石にもシングルマッチやタッグマッチで負けてるんで、めちゃめちゃ意識しています」
──今回カズさんに指名された意味というか、どういう意味で、どういう意図で自分がパートナーに指名されたと思いますか?
頓所「やっぱ試合していても自分の中で感情が爆発しきってないのかなと思うので、この試合で感情を爆発させたいですね」
──カズさん、頓所選手は「感情を爆発させたい」とおっしゃいましたけど、いかがですか?
カズ「これが頓所なんですよ。あとはリングですね。口下手だし、やっぱ表現する仕方も下手くそだし、相手に何かを伝えようと思った時に伝えられないし、それが頓所なんですよね。だから、やっぱり俺が俺がっていう岩石にしたってそうだし、伊藤もそうだし、立花もそうだし、ドンドン抜かれていく。あとは彼が勝らなくちゃいけないところはそういう飄々としてリングで結果を残していくことだと思うんですよね。どういうふうな闘い方をしていくのかっていうのを僕は期待しているというか、昔の僕を見ているような感じなんですかね。だから、やってくれるんじゃないかなという感じですかね」
──ちょっとほっとけないというところがある感じですか?
カズ「遠回りしちゃいそうでもったいない。今10代でいろいろ吸収できるこの時期に飄々とする術を覚えちゃったら、ずとそんなん感じで終わる可能性もあるし、気づくのが早ければ早いほど彼の成長を加速させるわけですよ。だから、今のうちにここでのしゃべりが巧くなるとかじゃなくても、プロレスで表現することを磨いてもらうというか、見せてもらいたいですね。この大阪で」
──その起爆剤として頓所選手をUWAの場を選んだという感じですか?
カズ「そうですね。プレッシャーはデカければデカいほどいいので。で、自分にとってUWAは特別な思いがあるベルトなんですね。やっぱり古いものだし、歴史あるもので、たくさんのエストレージャが巻いていたので。そういうプレッシャーをかければかけるほど、それを乗り越えるためのものとか乗り越えた時のものとか、全然違う景色が見えるはずなので、そういうものを味わってもらう。出してくれると思います」
──年齢的に父親と息子ぐらい離れていますけど、心境的にはそういう感じですか?
カズ「お父さんいくつ?」
頓所「50いくつ……」
カズ「そうでもねえか(笑)。でも、44だからそうだね。父親みたいな心境? でも、そうなのかもしんないね。なんかやっぱ聖家族じゃないけど、ほっとけないんだろうね、きっとね。なんかあのこうすればいいのになって、そんな心境です」
『WRESTLE-1 TOUR 2017 SYMBOL』
日時:2017年7月16日(日)
開始:13:00
会場:大阪・平野区民ホール大会
▼WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ 60分1本勝負
【第9代王者】MAZADAvs【挑戦者】アンディ・ウー
※第9代王者、2度目の防衛戦。
▼WRESTLE-1リザルトチャンピオンシップ 60分1本勝負
【初代王者】土肥孝司
vs
【挑戦者】伊藤貴則(Pro-Wrestling ACE)
※初代王者、4度目の防衛戦。
▼UWA世界6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
【第58代王者組】征矢学/NOSAWA論外/タナカ岩石(ACE)
vs
【挑戦者組】カズ・ハヤシ/鈴木鼓太郎(フリー)/頓所隼(ACE)
※第58代王者組、初の防衛戦。
▼WRESLE-1チャンピオンシップ前哨戦 6人タッグマッチ
芦野祥太郎/児玉裕輔/立花誠吾(ACE)
vs
黒潮“イケメン”二郎/稲葉大樹/吉岡世起
▼6人タッグマッチ
河野真幸/近藤修司/ダイナ御堂(B168プロレス)
vs
熊ゴロー/三富政行(愛媛)/正岡大介(FREEDOMS)
▼シングルマッチ
神威(FREEDOMS)
vs
一(ACE)
▼エキシビジョンマッチ 3分
皇壮馬(ACE)
vs
佐藤嗣崇(WRESTLE-1練習生)