【会見】世代交代を掲げる新世代のW-1王者とクルーザー王者がお互いをリスペクト
20日、9.18後楽園ホールにてWRESTLE-1チャンピオンシップ、WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップをそれぞれ防衛に成功した稲葉大樹、児玉裕輔が記者会見を行った。若手同士でこれだけやれるという物をみせたいと主張しUWA世界6人タッグ選手権も若手同士で決定。また児玉はジェイ・フレッディーを挑戦者に指名するなど新たな動きも。はたして両選手の思い描く未来とは?
稲葉大樹
「後楽園でKAI選手から3カウントを獲って、前回は卍でギブアップを獲って。マグレマグレって言われてたんですけど、これでもうマグレじゃないなと。僕たち、児玉選手もそうですけど僕たちの世代でこのWRESTLE-1を面白くしていきたいという事で、僕達若手は結構気持ちの部分で一丸となっていると思います。これから僕たちでWRESTLE-1引っ張っていきます」
児玉裕輔
「児玉です。前回の後楽園ホールで吉岡さんから、辛くもというか血を吐きながら防衛したんですけど、後楽園ホールの最後で稲葉さんを中心に僕らが立ち上がったというかハッキリと上の世代に宣戦布告をしました。やっぱり宣戦布告したからには僕らだけでしっかりした試合をみせたいという事で、稲葉さんたちUWAの王者組に10月2日の川口大会で、僕たち若い世代だけでタイトルマッチをやらせてくれとお願いし、やることになりました。やっぱり僕らの世代で6人、3対3でしっかりしたものを見せるというのはプレッシャーもすごいですし、タイトルマッチですし…でもそういうプレッシャーをどんどん経験してそれを跳ね返していく力っていうのもまた必要だと思うので、この大会でしっかりしたものを6人で見せていきたいと思います」
――ジェイ・フレッディー選手についてはいかがでしょうか?
児玉「ジェイ・フレッディーはですね、WRESTLE-1に去年でしたっけ?僕が海外行ってきた時と入れ違いみたいに来てたんですけど、それより前から僕は友人で。お互いにリスペクトし合ってみたいな感じだったんです。で、WRESTLE-1に来て帰って、その後アメリカの方でしばらく一緒にいて。前が猛吹雪で見えないくらいのなか二人でドライブして会場に行ったりして。その車内でジェイ・フレッディーがPerfumeをずっと歌ってて(笑)すごい好きみたいで。後はジェイのご家族にもすごくよくしてもらって公私ともにすごくお世話になってました。で、その時からずっとWRESTLE-1のリングは凄くエキサイティングだったってずっと言ってたんです。それが今回叶ったと。ならせっかく自分の力で来てくれるんでこのチャンスを僕も王者としてモノにしたいなと。やっぱり海外にドンドン広がればいいなと思いまして。アメリカにいるときWRESTLE-1に上がりたがる選手すごくいっぱいいたんで。なのでこの試合をきっかけにWRESTLE-1を世界にも広めて、海外の面白い選手がもっと上がってくるような、そういうきっかけになればいいなと思っています」
――稲葉選手は次回の後楽園は防衛戦ではなくイリミネーションマッチを戦いますが、どんな心境でしょう?
稲葉「今度の後楽園の5対5は僕たちから発信して、僕たちの時代にしたいって言ってからの5対5なので絶対勝たなきゃいけないです。あとWRESTLE-1でちゃんと武藤塾から入ってきた一番の若手って藤村なんです。でこの前の後楽園で藤村が自分からこの試合に出たいって言ったので。その意思表示っていうのを大事にしたい。だからこそこの5対5に勝って時代を変えたい。川口のUWAもそうです。この僕たちの中でこのベルトを争って凄い試合をして、UWAの価値もドンドン上げていきたいと思っています」
――児玉選手は稲葉選手と戦う機会自体が今までありませんでしたが、どんなイメージをお持ちですか?
児玉「そうですね、WRESTLE-1に入ってきて何回か、でもタッグなので。しっかりタイトルマッチとかで当たるっていうのはなかったですね。イメージ…頭が凄く硬くて。ヘッドバットやるじゃないですか。一回肩口に食らって骨砕けるかと思いましたね。ヘッドバット気を付けようと思っています、頭硬いから」
――お互いにそれぞれのタイトルマッチを見ていてどのように感じましたか?
児玉「稲葉さんって不器用かもしれませんけど、しっかりお客さんに伝わるプロレスができる選手だなと。やっぱりそれだから愛されるんじゃないかなと思うんですよね。で、二人ともベルトを持っていますし、若い世代、この世代でドンドン、成功とか失敗とかそんなことは気にせずにドンドン動いていこうかと。それは稲葉さんも思っているだろうし、しっかり行動に移していこうと考えています」
稲葉「僕は児玉さん、すごく器用だなって試合を見て思います。上手というかすごくスピーディーで技も的確ですし。僕、プロレスやる前は児玉さんみたいな試合をやりたいなって思っていたんですけど、いざ自分がデビューしてみたら、こういうことは僕にはできないんだなって。憧れていた試合をする人ですね」
――お互いにリスペクトしているという事でしょうか?
稲葉「そうですね、リスペクトしています」
児玉「大丈夫ですか?言わされてないですか?(笑)でもベルトを獲ってからメインを務めることが多いじゃないですか。団体の最後の試合を任されるって相当なプレッシャーだと思うんですよ。で、バックステージでもう吐きそうな顔している稲葉さんも見ますし。やっぱそういうプレッシャーに耐えていい試合をしていくっていうのは、本当にすごいと思います。いつもお疲れ様です」
稲葉「ありがとうございます(笑)」
同世代の王者同士、WRESTLE-1を引っ張るという想いは同じ。だからこそUWA世界6人タッグという戦いを通じて自分たちでやれるというところを見せつけなければならない。児玉は個人では海外も視野に入れ、稲葉はイリミネーションマッチでベテラン連合軍と激突。やり方は様々であるが“若手でWRESTLE-1を牽引する”という同じ志の基の行動でありお互いのリスペクトも。後は更なる結果を見せるだけ。新世代の王者二人を中心とした若手たちがWRESTLE-1の覇権を握るのはそう遠い未来ではないのかもしれない。
『WRESTLE-1 TOUR 2016 UPDRAFT』
日程:2016年10月9日(日)
会場:東京・後楽園ホール
開始:12:00 開場:11:00
▼WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ 60分1本勝負
【王者】児玉裕輔
vs
【挑戦者】ジェイ・フレッディー
※第5代王者は2度目の防衛戦
▼征矢学復帰戦 シングルマッチ
[new Wild order]征矢学
vs
[GET WILD]大森隆男(全日本)
▼5対5イリミネーションマッチ
稲葉大樹/土肥孝司/黒潮“イケメン”二郎/熊ゴロー/藤村康平
vs
河野真幸/近藤修司/葛西純(FREEDOMS)/火野裕士(フリー)/NOSAWA論外(フリー)