【インタビュー】アメリカから再来日しW-1クルーザー級に挑戦するジェイ・フレッディーが児玉への思いを語る
10月9日(日)東京・後楽園ホール大会でWRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップに挑戦するジェイ・フレッディーに話を聞いた。アメリカから再来日し、大きなチャンスを得たこの男の目指すものとは!?
――日本に帰ってきたことについて今の心境はいかがでしょうか?
ジェイ「日本に帰って来れてとても嬉しく思います。前回日本にいた時は4ヶ月程滞在し、WRESTLE-1には色々な経験をさせていただきました。日本に来て何もわからない私にレスラーや社員の皆さんはとても親切にしてくださり、WRESTLE-1は私の第二の家族も同然です。今回、再び日本でレスリングができるチャンスをくれたことにとても感謝しております。再来日が決まってからの数か月間、すごく興奮しており、現在日本にいることをとても幸せに感じております。それはまるで”家”に帰ってきたかのような気分です」
――児玉選手との王座戦が決まりましたが、それについてはどう考えていますか?
ジェイ「まず言いたいのは、児玉裕輔は私の家族の一員だと思っております。彼がアメリカやカナダに来た時、彼は私の家族とサンクスギビングやクリスマス、ニューイヤー等のアメリカの祝日を過ごし、それは忘れがたい経験になりました。私たちは普段の生活やトレーニングをともにし、そうしているうちに固い絆で結ばれた兄弟だと思い始めました。しかし、私たちはプロレスラーで、彼は私が欲しいもの、クルーザー級のベルトを持っています。私は負けるために日本に来たのではありません。10月9日の後楽園ホールでは彼との兄弟の絆は一旦置いておきます。なぜなら後楽園でのタイトルマッチは、私は児玉の“友”としてではなく“敵”として彼に向かい合うからです。児玉はリングに立って私と向かい合った時に知ることでしょう、リングの上では私たちは仲良しこよしの友達ではないことを。タイトルマッチのチャンスは1回きりだと思っているので、私が持っている全てを出し切って、私がクルーザー級のベルトを獲ります。ベルトを獲って日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、そしてヨーロッパで、防衛を重ねることは私の運命だと思っております。試合後には再び兄弟や家族の関係に戻ると思いますが、10月9日後楽園でのタイトルマッチ、私たちはライバルです」
――客観的にレスラーとしての児玉裕輔選手にはどのように
ジェイ「冗談抜きで彼は世界でも有数のレスラーだと思います。私がアメリカで2年前、彼のレスリングを初めて見た時、彼のスタイルにとても驚かされ、児玉はすぐにスーパースターになると感じました。彼の身体つきやプロレスのスタイルはとても危険で、近いうちにWRESTLE-1のクルーザー級のチャンピオンになると思っておりました。彼はまだ若いですが、とても才能に溢れているので、これから世界中からのオファーがたくさん舞い込んでくるはずです。彼とはアメリカで数々の興行に参戦しましたが、現在WWEで活躍しているスーパースター達にも勝ち続け、児玉はいつもショーの主役でした。彼は間違いなく私が見てきた中で一番のレスラーです」
――わかりました。では最後にタイトルマッチへの意気込みとファンの皆様へのメッセージをお願いいたします
ジェイ「WRESTLE-1のファンには私を応援し続けてくれていることに感謝します。後楽園でのタイトルマッチが決まった時、たくさんのファンがSNSやメールを通じて“おかえり”と言ってくれて、私はファンの皆さんに忘れられてないんだなと感じ、感動しました。日本のプロレスファンは世界一だと思っております。ここでファンの皆さんにお願いがあります。どうかWRESTLE-1のショーに足を運んでください。WRESTLE-1は若くて才能溢れる選手が集まっている特別な団体です。ファンの皆さんの力でWRESTLE-1という団体を盛り上げ続けてください。どこのショーであろうと私は100%の力をファンの方に見せるのをお約束します。それでは皆さん、後楽園ホールで会いましょう!」
児玉のアメリカ遠征先で一緒にトレーニングを行い、一緒に会場へ行き、一緒に休日を過ごし、兄弟のように過ごしたというジェイ・フレッディー。そのジェイ・フレッディーは本当の親友だからこそ児玉の日本での活躍を喜び、同時に嫉妬もした。その思いは海を越えWRESTLE-1に再度参戦するという行動に移り、さらには児玉のベルトへの挑戦という所まで届いた。後は児玉を倒しベルトを手に入れるだけ。盟友から好敵手へ。児玉とジェイの国境を超えた戦いが、今始まる。