【インタビュー】熊ゴローが先輩をナメまくりの伊藤に怒り心頭!「天狗の鼻を俺がセントーンでボキッと折ってやる」
8月6日(日)の山梨・ホテル石庭大会で、伊藤貴則が保持するW-1リザルト王座に挑戦することになった熊ゴロー。
タッグパートナーの土肥孝司が伊藤に敗れ王座陥落したのを目の当たりにして、挑戦表明をしたはいいものの、その伊藤からは「ただのセントーンバカ」「土肥、近藤に勝っているのになぜその下の熊ゴローなのか?」とナメられまくったコメントを出されている。伊藤の発言に怒り心頭の熊ゴローの発言をお届けする。
──熊ゴロー選手、8月6日の山梨大会で伊藤選手の持つリザルト王座への挑戦が決まりましたけど、試合が間近に迫っています。現在はどのような心境なんですか?
「7月16日の大阪大会で孝司さんが伊藤に負けて、ベルトを落としてしまったじゃないですか? まあ、孝司さんも言ってたんですけど、いい時も悪い時もある。ツキがなくて負けちゃったのかなと思っていまして」
──土肥選手が負けたのは運がなかっただけだと。
「そうですよ。まあ、伊藤自身にも実力はあると思いますけど、運も実力のうちって言うじゃないですか? だから、伊藤にしてやられたなっていう感じなんですよね。で、セコンドで見ていて、孝司さんがやられたら、俺がいくしかないなって思って。それは素直に思いましたね。『俺にやらせろ』っていう言葉が自然と出た感じですね」
──やっぱりパートナーが仇を討たなきゃいけないですよね。
「あんなデビューして1年も経ってないような奴にデカイ顔をされたら、たまんないですよ。こっちはタッグチャンピオンですから。俺がガッチリいってやりますよ。なんか、俺のこともいろいろ言っているみたいなんでね。なんですか、“セントーンバカ”ですか?」
──伊藤選手は記者会見で、熊ゴロー選手のことを「セントーンしかないセントーンバカ」って言ってましたね。
「セントーンしかないとか、そんなことないんですけどね。俺もいろんな技をやるんですよ。あいつ、この間、俺のダイビングセントーンを食らっちゃったから、今まで食らった技を忘れちゃったんでしょうね」
──セントーンの衝撃が強すぎて(笑)。
「それぐらいの衝撃があったと思いますよ。だから、あいつはセントーンが苦手なんですよ。前もセントーン禁止にしろとか言ってたじゃないですか?」
──W-1タッグ王座のリマッチの時ですよね。
「あれだって、苦手だから出た言葉なんですよ。食らいたくないんですよ。だから、今回の『セントーンしかないセントーンバカ』っていうのも俺を挑発して、セントーンを出させないようにしていると思うんですよ」
──自分が苦手な技を出させないように牽制していると。
「そういうことですよ。だから、俺はあいつが嫌いで苦手なセントーンで、心も身体も折ってやりますよ! 俺はただセントーンを当てるだけですけど、ポッキリ折れるはずです」
──そう考えるとセントーンを封印されなくて本当に良かったですね(笑)。
「ホントにあいつは変なことばっかり言って! まあ、タッグでは一度河野&伊藤組に負けたけど、あの時は運が悪かっただけですから」
──負けたのは全部運のせいですか(笑)。
「ハハハハ! 負ける時もあれば勝つ時もあるんですよ。それが勝負というものじゃないですか。実際にリマッチでは土肥熊のパワーでぶち破ってやりましたからね。ただ、今回はシングルですから。シングルは個の力ですからね。孝司さんの力を借りられないんで、そこは俺も考えています。向こうは俺のセントーンを食らうのが嫌で避けたり阻止しようとしたりしてくるはずですから、裏の裏をかいてやりますよ」
──お、頭脳戦を挑みますか!
「最近、孝司さんにも頭を使えって言われているんでね。近藤さんとかにも『あいつは豚だ』とか言われましたけど」
──8月11日の後楽園大会では河野&近藤組を相手にタッグ王座の防衛戦も決まりましたけど、あっちこっちからひどい言われようですね。
「本当ですよ。だからね、そういう悪口を言っている人たちに『俺は頭脳も悪くないぞ』というところを見せつけようかと」
──ただの豚じゃねえと(笑)。
「豚じゃなくて熊ですから! で、昔、中西学さんがカンピューターなんて呼ばれてましたけど、僕もカンピューターでやってやりますよ」
──勘頼みじゃ頭脳戦とは言えないですよ(笑)。伊藤選手はリザルト王座戦で土肥選手に勝って、『W-1 GP』では近藤選手にも勝っている。なぜ次がその下の熊ゴローなんだというようなことを言っているんですけど、それについてはどう思われますか?
「ああ! あいつもバカですねえ~。もし、仮に伊藤が俺とグランプリの1回戦でやってたら、勝てたのかっていう話ですよ。俺は近藤修司とシングルを1回もやったことがないんですよ。近藤修司と俺とどっちが強いかって言ったら、大方の予想は近藤修司って言うと思うんですけど、やったことがないんだからわからないでしょ? その未知の部分があいつは見えてない! 浅はかだよな。ブチ切れた熊ゴローの怖さを知らないんですよ!」
──お前は俺の本当の怖さを知らねえだろうと(笑)。
「あいつにとって、俺は未知数なんですよ。やってみなきゃわからないじゃないですか? そういう浅はかな考えの奴には俺は負けないです!」
──ちょっと勝負に対する考えが甘いと言いたいわけですか?
「大甘ですよ! だって、そうでしょ? 野球でもサッカーでもトーナメントがあったとして、あるチームが優勝したとします。でも、優勝したチームが、反対側のブロックの準決勝で負けたチームより強いとはならないでしょ?」
──三段論法は通用しないと。
「これだってやってみなきゃわからないじゃないですか? 俺はそう思っています。今回だって、総当りのリーグ戦でやっているわけじゃないんだから」
──なるほど。俺の実力を見誤るんじゃねえということですね。
「見誤ってますね。甘い!」
──熊ゴロー選手は伊藤選手の実力を評価しているのに。
「本当ですよ! あれだけの身体があるし、あいつとならバチバチの試合ができると思うんですけど、態度がねえ……」
──気に食わない(笑)。
「まあ、それもプロレスラーですからどんなことを言おうが、どんな態度を取ろうが自由なんですけど、俺だったら油断せずに試合をしますね。例え相手がACEの子であろうが、W-1のトップの選手であろうが同じ気持ちで闘いますよ。そんなねえ、『土肥孝司や近藤修司より弱い熊ゴロー』なんて思っている奴には負けませんよ。というか、そんな奴に俺は負けちゃいけないですよね。伊藤は後輩だし、俺はタッグチャンピオンだし、負けちゃいけないです」
──リザルト王者になって、ちょっと天狗になっているのを感じます?
「実際に勝って調子に乗っていますから、天狗になっちゃうんでしょうね。その鼻を俺がセントーンでボキッと折ってやろうかなと思っています。まあ、あいつに対していろいろ怒りはありますけど、ここで延々と言っていてもしょうがないんで、あとはリング上で思い知らせてやりますよ。W-1のHPで見たんですけど、あいつは昔、原付きを持ち上げたりしてるんでしたっけ?」
──ああ、原付きを持ち上げたり、走ってくる自転車を止めたりと、昔からパワーには自信があるみたいですね。
「バカですね~(笑)。そんなことしてなんの意味があるんだよ。ということは、この試合はセントーンバカvsただのバカの対決ですね。セントーンバカとただのバカ、どちらが強いのか? まあ、セントーンバカのほうが強いと思いますけど、やってやりますよ。それぐらい伊藤には怒ってるんで、試合でぶつけてやります!」
──バカ同士で(笑)。でも、試合自体は大型同士なので楽しみですね。
「向こうもそう思っているでしょう。持っている身体をぶつけ合って、バチバチとやり合って、リザルト獲っちゃいますよ。リザルトでは4月に孝司さんにさんざんやられましたけど、時も経っているし、タッグベルトも獲り返したし、絶対昨日より今日の自分のほうが強いと思っているんでね。必ず勝ちます!」
『WRESTLE-1 TOUR 2017 FLASHING SUMMER』
日時:2017年8月6日(日)
開始:15:00
会場:山梨・ホテル石庭(笛吹市)大会
▼エキシビジョンマッチ 3分
タナカ岩石(ACE)
vs
佐藤嗣崇(WRESTLE-1練習生)
▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
河野真幸/近藤修司
vs
一(ACE)/皇壮馬(ACE)
▼第2試合 UWA世界6人タッグ選手権試合 前哨戦タッグマッチ 30分1本勝負
征矢学/NOSAWA論外(東京愚連隊)
vs
カズ・ハヤシ/頓所隼(ACE)
▼第3試合 WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ前哨戦 タッグマッチ 30分1本勝負
アンディ・ウー/三富政行(愛媛)
vs
吉岡世起/進祐哉(FREEDOMS)
▼第4試合 WRESTLE-1チャンピオンシップ前哨戦 6人タッグマッチ 30分1本勝負
芦野祥太郎/児玉裕輔/立花誠吾(ACE)
vs
黒潮“イケメン”二郎/稲葉大樹/土肥孝司
▼メインイベント WRESTLE-1リザルトチャンピオンシップ 60分1本勝負
【第2代王者】伊藤貴則(ACE)
vs
【挑戦者】熊ゴロー
※第2代王者、初の防衛戦。