全日本1.2後楽園大会 秋山vs.諏訪魔の三冠戦、新春無差別級バトルロイヤル、大森&ゼウスvs.関本&岡林
2016 ニューイヤーウォーズ 2Days
日時:2016年1月2日(土)
開始:12:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1288人
▼第1試合 スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
渕正信/SUSHI/●SUSHI☆小僧
13分54秒 横回転エビ固め
西村修/○ウルティモ・ドラゴン/土方隆司
▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●佐藤光留
8分47秒 スプラッシュマウンテン→体固め
○石川修司
▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
中島洋平/青柳優馬/●佐藤恵一
12分40秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め
木高イサミ/○宮本裕向/田村和宏
▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
宮原健斗/●ジェイク・リー
7分33秒 フロッグスプラッシュ→片エビ固め
青木篤志/○野村直矢
▼第5試合 タッグマッチ 45分1本勝負
●大森隆男/ゼウス
13分13秒 ゴーレムスプラッシュ→片エビ固め
関本大介/○岡林裕二
▼第6試合 新春無差別級バトルロイヤル
○青柳優馬
13分29秒 エビ固め
●ウルティモ・ドラゴン
【退場順】中島洋平→青木篤志→野村直矢→宮原健斗→ジェイク・リー→佐藤恵一→渕正信→石川修司→西村修→土方隆司→SUSHI→SUSHI☆小僧→田村和宏→宮本裕向→木高イサミ→佐藤光留→入江茂弘→ウルティモ・ドラゴン
▼第7試合 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]●秋山準
24分19秒 バックドロップホールド
[挑戦者]○諏訪魔
※第53代王者・秋山が初防衛に失敗。諏訪魔が第54代王者となる。
「覚悟を持って闘っていく」三冠を奪取した諏訪魔に宮原、ゼウス、石川が挑戦表明
無差別級バトルロイヤルで青柳が優勝!2月にJr.リーグ戦、11月に両国大会が決定!
オープニング
まずは黒いジャージ姿の全日本プロレス所属全選手がリング上へ。秋山社長が「皆さん、新年あけましておめでとうございます。去年は皆さんにご心配、ご迷惑をたくさんおかけしましたが、今年は11月27日、両国国技館大会を予定しております。皆さんに明るいものをどんどん見せていきたいと思います。今年も全日本プロレスをよろしくお願いします」と新年の挨拶。全日本プロレスとしては久しぶりとなる両国大会の開催がサプライズ発表された。
第1試合
渕とSUSHIの新年の挨拶VTRが流れたあと、SUSHIとSUSHI☆小僧が登場してSUSHIダンス。渕と西村の先発で試合開始。ヘッドロックに捉えた渕はロープに振った西村をショルダータックルで倒す。今度は西村がヘッドロックに捉えると、渕はバックドロップを狙ったが、西村はエルボースマッシュでカチあげていく。
連打された渕はたまらずSUSHIにタッチ。ウルティモをグラウンドに引き込み横十字固めで丸め込んだSUSHIだが、うまく脱出したウルティモは両足でSUSHIの頭を挟むと、コークスクリュー・シザースで投げていく。
ウルティモが土方にタッチすると、「兄貴!」とタッチを志願した小僧。SUSHIがタッチすると、ロックアップしようとする土方をかわして「らっしゃーい!」とアピールする小僧。だが、後ろから叩いていった土方。小僧はショルダータックルでなぎ倒すと、土方に飛び付こうとしたが、土方はワキ固めで切り返す。
西村が腕を固めながらエルボースマッシュで小僧の左腕をカチあげると、小僧は悶絶。さらにウルティモがカウンターエルボーから逆片エビ固め。しかし渕が入ってきてヘッドロックパンチで小僧を救出。
しかし土方がアキレス腱固めを決めて小僧のタッチを阻止。またも渕が入ってきてヘッドロックパンチでカットするが、西村が入ってきてダブルアーム・スープレックスからスリーパー。ロープに逃れた小僧だが、西村はエルボースマッシュからブレーンバスターを狙う。しかし背後に着地した小僧はミサイルキックを発射して渕にタッチ。
サミングからヘッドロックパンチをお見舞いした渕は、新年一発目のボディスラム。「もう1回」コールが起こると、もう一発ボディスラム。さらに土方にはヘッドロックパンチからお年玉代わりのドロップキック。なおも西村をボディスラムで叩き付けた渕はSUSHIにタッチ。
エルボースマッシュを叩き込んだ西村が土方にタッチすると、土方はソバットから串刺し攻撃を狙うが、ショルダーをぶつけて迎撃したSUSHIはスワンダイブ式ミサイルキックから串刺しラリアット。そこからブレーンバスターで投げたSUSHIはダイビング・ヘッドバットを投下。TEEKAMAKI(=レインメーカーの動作→エビ固め)を狙ったSUSHIだが、土方がかわすとトラースキック。
だが、土方も返す刀でハイキック。ダブルダウン状態からお互いにタッチ。小僧を出会い頭のドロップキックで吹っ飛ばしたウルティモは、体勢が崩れながらもケブラドーラ・コンヒーロ。さらにショルダースルーで投げたウルティモは蹴りのコンビネーション。
アサイDDTを狙ったところでSUSHIがカットに入ると、小僧はウルティモの腕を取ってオールドスクール(=ロープ歩きからの手刀)。しかし土方がSUSHIを鉄柵に叩き付けている間に、ウルティモはカニ挟みから電光石火のラ・マヒストラルで丸め込んで小僧から3カウント。
<試合後コメント>
渕正信、SUSHI、SUSHI☆小僧
SUSHI「てやんでい!新年一発目、白星ならなかった!」
渕「いやぁドロップキックやったけど…」
SUSHI「すいません、渕さん。すいません」
渕「ドロップキックやったけど、タイミング合わなかったね」
SUSHI「明日も、明日も…」
渕「あぁ明日も。」
SUSHI「明日も頑張りましょう!」
渕「お前、日本語うまいんだなぁ!」
SUSHI(急にカタコトで)「チョットダイジョウブ」
渕「大丈夫?ワールドワイドって言ってたから、どこの国籍かわからないでいたよ。こんなに日本語がスムーズだなんて、初めて話すからわからなかった」
SUSHI「ぽきっとね」
ーー明日の試合では謎の美女からのお年玉とありますが?
渕「そうらしいね。俺はいいよ。レベル高いから。こっちはいろいろな国でそれなりの女性と付き合ってるらしいから」
SUSHI「いやいやいや(苦笑)」
第2試合
帽子で顔を隠した光留の新年の挨拶VTRが流れたあとに石川が入場。かつていまはなきユニオンプロレスのマットで対戦した石川と光留が王道マッチで再び一騎打ちを行うことに。捕まえようとする石川に対し、リングを回って捕まえさせない光留。コーナーまで押し込んだ石川だが、ここはクリーンブレイク。
インローを蹴っていった光留は、捕まえようとした石川にミドルキック。それでも退かずに捕まえた石川だが、光留はグラウンドに持ち込む。逆に腕十字を仕掛けようとする石川に対し、光留は腕十字で切り返す。クラッチしながら持ち上げようとした石川だが、光留はそれを許さずロープブレイク。
光留の腹部にニーリフトを叩き込んだ石川だが、光留は倒れた状態から石川の腕を掴んで腕十字を狙うが、石川はロープに逃れる。立ち上がった光留を蹴りを入れるとワキ固めを狙うが、前転した石川は両手で光留をマットに押し付け、越しにニースタンプ。さらにエルボーを叩き込んでいった石川はダブルチョップから串刺し攻撃を狙う。
かわして延髄斬りをブチ込んだ光留はミドルキックから串刺しミドル。水車落としを狙った光留だが、踏ん張った石川はエルボー。光留もミドルキックで応戦すると、ソバットからヒザへの低空ドロップキック。そして今度こそ水車落としで投げた光留は腕十字を仕掛けるが、石川は素早くロープに足を伸ばす。
左腕を蹴っていった光留はバックに回るが、バックを取り返した石川は、ビクトル投げで切り返そうとした光留を強引にジャーマンで投げ飛ばすと、コーナーを掴んで立とうとする光留に低空ドロップキック。さらにダイビング・フットスタンプを落とした石川はスプラッシュ・マウンテン(=BTボム)の体勢に。
腰を落とした光留はソバット、ミドル、そしてハイキック。ハイをブロックした石川はヘッドバットを打ち下ろすと、ショートレンジラリアット。さらにランニング・ニーリフトを叩き込んでからダメ押しのスプラッシュ・マウンテンで叩き付け、ユニオンで対戦したときの借りを返した。
<試合後コメント>
※佐藤光留はノーコメント
第3試合
中島、青柳、佐藤からの新年の挨拶VTRが流れたあと、ヤンキー二丁拳銃はアジアタッグのベルトを持参、イサミはさらにKO-D無差別級のベルトを腰に巻いて入場。イサミ、宮本、田村を手を重ねて「アックスボンバーズ!」のかけ声。
青柳のタックルを潰した宮本は足を取ってレッグロック。腕十字で切り返そうとする青柳だが、宮本は決めさせない。青柳が佐藤にタッチすると、宮本は田村にタッチ。腕の取り合いからショルダータックルでぶつかっていった田村だが、倒れない佐藤はフォアアームを叩き込む。
田村もチョップを返してショルダータックル。しかし倒れない佐藤は逆にショルダータックルでなぎ倒す。田村はすぐにワキ固めに捉えていくと腕固めへ。ロープに逃れた佐藤だが、田村はイサミにタッチ。佐藤の左腕を痛めつけていったイサミは下から横から蹴っていく。続いて宮本がジャンピング・アームブリーカーからなおも左腕を固めていくと、田村はサッカーボールキックからチキンウイング・アームロック。
ロープに逃れた佐藤だが、イサミが左腕をロープに巻き付けて痛めつけてから串刺し攻撃を狙う。しかし蹴りで止めた佐藤はミサイルキックを発射。ようやく中島にタッチすると、中島はミドルキックから逆水平チョップ。さらに串刺しドロップキックからダイビング・フットスタンプ。
これをかわしたイサミは着地した中島に卍固めを狙うが、決めさせない中島は逆に卍固め。宮本がカットするが、中島はトラースキックで宮本を蹴散らす。イサミのボディがお留守だぜをかわした中島だが、イサミはカウンターのドロップキック。タッチを受けた田村は中島と蹴り合いに。そこからスリングブレイドを決めた田村はミサイルキック。
延髄斬りを返した中島は青柳にタッチ。フライング・フォアアームからダイビング・クロスボディーを浴びせた青柳はフィッシャーマンの体勢。背後に着地した田村はサイドキックからボディスラムを狙ったが、踏ん張った青柳はコーナーにホイップ。しかし飛び乗った田村はウルトラタイガードロップを決めて宮本にタッチ。
佐藤がドロップキックで飛び込んでいくと10分が経過。ブレーンバスターで投げた佐藤は逆片エビ固めに捉える。すると中島が田村にコブラツイスト、青柳がイサミをスリーパーに捉えてカットを防ぐ。自力でロープに逃れた宮本がコーナーにホイップすると、イサミが飛び込んできて串刺し式アックスボンバー、さらに宮本が串刺し式コンドルキック。
さらにヤンキー二丁拳銃が二丁拳銃を発射すると、宮本は田村とダブルのアックスボンバー。しかし佐藤はスクールボーイから回転エビ固めで宮本をカウント3寸前まで追い詰める。しかし宮本はカウンターのアックスボンバーを叩き込むとムーンサルトプレスを投下して3カウント。あすなろ戦士たちがアジアタッグ王者相手に健闘してみせた一戦だった。
<試合後コメント>
木高イサミ、宮本裕向、田村和宏
イサミ「何年ぶりのアックスボンバーズ?」
宮本「そうだね、知ってる人もいるんだね。ビックリしたよ逆に。知ってるの俺らだけかと思ってた」
イサミ「そうだね」
田村「今日は大森さんはセコンドには?」
イサミ「いなかったね」
宮本「もう忘れちゃったのかな?」
イサミ「忘れちゃったかな」
宮本「本人忘れてどうするんだよね。いや覚えてくれてますよ」
田村「覚えてくれてますよね」
イサミ「いつかこういう縁で、大森さんとアジアで闘うかもしれないしね」
宮本「そうだね」
イサミ「それも、一つの恩返しだと思ってるんで」
宮本「何年前?何年前?10年前?」
イサミ「約10年前だな」
宮本「知らない人もいると思いますけど、僕らね、大森さんに育てられたとこありますんで」
イサミ「師匠だから」
宮本「師匠ですからね」
イサミ「ちゃんと御礼参りをしないとね(笑)」
宮本「お墓参りじゃなくてね」
イサミ「お墓参りじゃないよ!」
宮本「正月だからね。御礼参りのほうを」
イサミ「御礼参りのほうをしっかりしないといけない。このベルトもってればね、全日本で大森さんと当たることもあるかもしれない。それも楽しみではありますんで。いいね、この3人もまた、久しぶりで」
宮本「俺らはよく2人で一緒にいるんだけどね」
田村「2人はね、もうなんか出世してしまってね、ほんと今日ボクおこぼれみたいな感じで」
宮本「いや一緒にやったじゃん今日アックスボンバー」
田村「いやよかったあれ。気持ちよかった」
宮本「サッと来てくれておっしゃーと思って」
田村「気持よかった」
イサミ「今一国一城の主でね、HEAT-UP代表」
田村「借金抱えて」
イサミ「今二団体(HEAT-UP、BASARA)、一団体ずつ代表代表」
宮本「すごいね。私もじゃあそろそろ」
イサミ「そろそろ。アックスボンバーズも歳をとって変わりまして」
田村「6人タッグとかないの?」
イサミ「ベルト?」
田村「どっかに」
イサミ「どっかにはあるよ」
宮本「まあDDTかKAIENTAIか」
イサミ「6人タッグがある所で」
田村「やりたいですね」
――またこの3人で組んで大森さんと誰かと6人タッグでとか
イサミ「それもいいっすね!夢があるな」
宮本「やりたい」
田村「大森さん含めたタッグマッチとかね」
イサミ「大森田村対宮本イサミで。アジアで」
田村「おー!アジア挑戦できる」
宮本「アジア」
イサミ「アックスボンバーズで」
宮本「今このベルトを持ってるからこそ、大森さんの挑戦をね」
イサミ「提案だけどね。ていうのも面白いんじゃないの?」
宮本「確かに。いいっすね」
イサミ「温故知新。古きを知り新しきを知る」
宮本「そうですね」
イサミ「今日はね、楽しかったですよ。彼らも外モノの我らには負けないって気持ちはあるけど、逆に外モノの我々だからこそ負けられないんで。ね?無くなっちゃうから仕事が」
宮本「守り続けますよ」
イサミ「負けられないから。それはベルトかかってない試合でも、たとえ相手がどんな勢いある奴がこられても、負けたら終わりだから。負けられない。そんなとこっすかね」
宮本「そうですね、最後はあれで」
田村「あれでいきますか」
イサミ「これでやっと一つになったな!」
宮本「大森さん!」
田村「懐かしいね」
イサミ「このタイミングでほんとは大森さん出てくるんだけどね。こないなー」
宮本「こねーな、そんな上手くいかねーな」
イサミ「やっと一つになったな。せーの」
3人「アックス!ボンバーズ!」
中島洋平、青柳優馬、佐藤恵一
ーー新年早々、悔しいスタートとなってしまいましたが?
中島「やっぱりね、宮本裕向、木高イサミ、田村和宏。僕もネットで調べましたけど、アックスボンバーズの10年来の絆は伊達じゃないなと思いました。でも今日負けたのと、明日のGAORA(選手権)とは全く別だから。2016年、僕はこのGAORAのベルトを守り抜くこと、それが一番大事。さっき木高イサミとやり合いましたけど、全日本でもバサラでもいい。むかし僕がマスクをかぶっていた時代にすすき野で酒を飲み交わしたように、今度はこぶしを交わしたいですね。2016年、とにかく僕はこのGAORAのベルトを一番大切に、離さない。それが一番ですね。ありがとうございました!」
青柳「本当は勝って、幸先いいスタートを切って、僕の中では明日GAORAチャンピオンシップが決定しているところも悔しい部分がありますので、結構自分の中で出遅れてしまったという部分があるんですけど。明日のタイトルマッチ、決まったものは決まったものとして、結果が出て勝った選手に絶対僕が(挑戦表明に)行きます。GAORAしか今は見えていないです」
Jr.BATTLE OF GLORY開催決定
試合後、スクリーンで2月シリーズ「2016 エキサイト・シリーズ」で、今年もジュニアヘビー級のシングル総当たりリーグ戦『Jr. BATTLE OF GLORY』が開催されることが発表された。
2.12後楽園大会で開幕し、2.16狭山大会の2大会で公式戦を行い、2.21大阪・エディオンアリーナ大阪第2競技場でAブロック1位vs.Bブロック1位による優勝決定戦を行う。
優勝者は現在空位となっている世界ジュニアヘビー級の第39代王者として認定される。
出場選手は以下の8名。
【Aブロック】
青木篤志、SUSHI、南野タケシ(舎人一家)、高尾蒼馬(DDT)
【Bブロック】
佐藤光留、土方隆司、橋本和樹(大日本)、丸山敦(フリー)
第4試合
チーム名が「NEXTREAM(ネクストリーム)」に決定した宮原&ジェイクが、新年一発目で野村が加入したEvolutionと激突。
ジェイクが入場してくると野村が詰め寄っていき睨み合いに。青木と宮原が止めに入るが、野村はいきなり宮原にエルボーで奇襲攻撃。そののまま場外に雪崩れ込むと、リング上では青木がジェイクに襲いかかるが、ジャイクはミドルキックを連打。
さらにショルダースルーで投げていったジェイクだが、青木もチョップを叩き込むと、ジャイクの蹴り脚をキャッチ。そのままコーナーに突き飛ばし、スクールボーイで丸め込んでから低空ドロップキック。タッチを受けた野村はドロップキックを叩き込むと、控えの宮原にエルボー。
ジャイクが逆水平チョップを叩き込むと、野村はロープへ飛ばすが、ジャイクはロープを掴んでストップ。しかし野村は追走してエルボー。青木にタッチしてダブルのカウンターエルボーを叩き込むと、青木はスリーパーに捉えていく。
胴絞め式で青木が身動き出来ないようにすると、野村が入ってきてまたも控えの宮原にエルボー。どうにか自力でロープに逃れたジェイクだが、青木はチョップから串刺し攻撃を狙う。蹴りで止めたジェイクはドロップキックを叩き込んで宮原にタッチ。側頭部への低空ドロップキックから串刺しエルボー、ノーザンライト・スープレックスと一気に畳みかけた宮原。
青木もロープに飛ばしてドロップキックを叩き込むと、ミサイルキックから串刺しジャンピングエルボー。宮原はフロントキックから飛びヒザを狙ったが、かわした青木はバックドロップ。しかしに矢原も返す刀でフロントキック。
両者タッチしてジェイクが野村にミドルキックを連打。串刺し攻撃をかわした野村はロープに飛ぶが、キチンシンクで迎撃したジェイクはサイドスープレックス。そこに宮原が入ってきてトレイン攻撃を狙うが、野村がかわすとエプロンから青木が宮原を攻撃。すかさず野村がジェイクにスピアーを決めると、青木がフロッグスプラッシュを投下。さらに野村がノーザンライト・スープレックスでカウント2まで追い込む。
野村は思いきりのいいダイビング・ボディプレスを投下すると、ガッチリと押さえ込んで3カウント。NEXTREAMは2016年初戦を白星で飾れず! 一方、青木が「明日の1.3野村はタイトルマッチがあるんで、ぜひ応援してあげてください!」と言うと、中島のGAORA TV王座への挑戦が決まっている野村は「明日、俺は絶対ベルト獲りますんで見てください! ありがとうございました!」と絶叫した。
<試合後コメント>
青木篤志、野村直矢
野村「今日勝って、明日のGAORA絶対取れるって確信しました。今日勝った事でさらに勢いついて、絶対取れるって確信したし、明日は中島から俺が絶対3カウント取ります」
――Evolution入ってから初勝利となりましたね
青木「いいんじゃない。目標があるとどうしてもやる気も出るし、勢いもあるし、まあ、今日ちょっとの差で良いとこ見せたんで、ハッキリ言ってわかんないよね。ただまあ、勝負どころ逃さなかっただけだから、明日もね、この感覚で行けば中島に勝てると思うし。俺は一番はね、別にうちのチームに入ったからとかじゃなくてこいつ自身がどうやって変わるかだけだから。な?」
野村「はい」
青木「まあ、勝ったのはいいことだよ」
野村「はい」
青木「次、バトルロイヤルあるから行こう」
野村「はい」
NEXTREAM
ーーNEXTREAM、今年のスタートとしては残念な結果となりましたが?
宮原「そうだね。NEXTREAMとしては3戦目だけど、なかなか一気にいけないね。これって今風じゃないような気がするけど、でも俺らがその道をたどることでこれは今風だから。まだ負けたつもりはないよ、こいつだって」
ジェイク「あ〜!初めて負けたよ、初めて!野村選手に初めて獲られたよ(苦笑)。けどな、けどな!まだまだこれからなんだよ。新年始まったばっかなんだよ!」
宮原「とにかくひとつなんだよ、俺らから言えるのは。今日はもう、全日本プロレスファンのみなさんに『明けましておめでとう!』って挨拶しにきたからね。今日の負けは2016年初の負けだけどね。そっから一気に急角度で行くから。それがNEXTREAMだから!」
ジェイク「今月、野村選手とシングル入っていたよな?ぶっ潰す!」
第5試合
大日本プロレスの関本&岡林が久しぶりに全日本マット参戦。迎え撃つは現在の全日本が誇る貴重なヘビー級戦士の大森とゼウス。世界タッグ王座を奪取したばかりのゼウスはインタータッグとPWFタッグのベルトを両手に持って入場。
試合前から「ダイニッポン」「ゼンニッポン」と両団体へのコールが起こる。大森と関本の先発で試合開始。大森のショルダータックルを踏ん張った関本がショルダータックルでなぎ倒すと関本は岡林にタッチ。すると大森もゼウスにタッチ。
ロックアップからロープに押し込んだ岡林は挨拶代わりの逆水平チョップ。ニヤリと笑ったゼウスは再びロックアップ。岡林がロープに押し込むが、体勢を入れ替えたゼウスはニーからヘッドロック。ロープに飛ばした岡林にショルダータックルでぶつかっていったゼウス。そこからお互いにショルダータックルでぶつかり合うと、先に岡林がショルダータックルでなぎ倒すが、すぐにゼウスもショルダータックルでなぎ倒す。
ここで岡林は関本にタッチ。ゼウスが関本を自軍のコーナーまで押し込むと、タッチを受けた大森はチョップを連打。関本もフォアアームを返すと、大森をコーナーに叩き付けてからアトミックドロップ。
岡林にタッチすると、控えのゼウスにダブルタックルを見舞ってから大森にもダブルタックル。岡林はスリーパーに捉えるとそこからサーフボードストレッチ。そのまま関本にタッチすると、関本は逆水平チョップ。大森がチョップを返すと、関本はフォアアームからショートレンジラリアット。関本はブレーンバスターを狙うが、踏ん張った大森は逆に投げていく。
ここでタッチを受けたゼウスはラリアット。しかし関本は倒れずに受け止めて逆にラリアット。受け止めたゼウスはジャンピング・ラリアットでなぎ倒すと、コーナースプラッシュからフロントスープレックス。のど輪で捕まえたゼウスだが、関本がフォアアームを叩き込むと逆水平チョップ。しかし関本はその場跳びドロップキックで吹っ飛ばして岡林にタッチ。
逆水平チョップ合戦になると、岡林は串刺しラリアットからブレーンバスターの体勢に。腰を落としたゼウスだが、岡林はぶっこ抜いて投げていった。岡林がアルゼンチン・バックブリーカーで担いでいくが、ゼウスはスリーパーで切り返して脱出。ブレーンバスターで踏ん張る岡林を投げたゼウスは飛び込んできた関本にショートレンジラリアット。
そして大森とのトレイン攻撃を岡林に決めると、ダブルのブレーンバスターで投げる。大森はジャンピング・ニードロップを落とすが、関本がカット。ゼウスが関本を場外に連れ出す間に大森は関本にニールキック。さらにスイング式ネックブリーカー。
大森はアックス・ギロチン・ドライバーを狙ったが、岡林は逆水平チョップで脱出。大森もチョップを返したが、岡林がパワースラムで叩き付けると関本が戻ってくる。合体攻撃を狙った関本&岡林だが、大森はダブルラリアット。しかし倒れない関本&岡林は逆にサンドイッチ・ラリアット。さらに関本のブレーンバスタースラムから岡林がジャンピング・ボディプレス。
ゼウスがカウント2でカットすると、関本がゼウスを場外に連れ出す。岡林はパワーボムの体勢に入るが、大森はアックス・ギロチン・ドライバーで切り返す。ならばと大森はアックスボンバーを狙ってダッシュするが、岡林はラリアットで迎撃。そしてゴーレムスプラッシュを投下して3カウント。
<試合後コメント>
大森隆男、ゼウス
ーー新年一発目、悔しいスタートとなってしまいましたが?
ゼウス「そうですね。正月、今年最初の試合。負けたっていうのはすごく悔しいですね。まだまだ…今年はゼウスのプロレスを磨く一年にしようと思ってるんで。今年、やります!」
ーー勝敗は別として小細工なしでガンガンぶつかっていた時に、ニヤッと笑顔を見せていたのが印象的でしたが?
ゼウス「なかなか面白い対戦相手やなと思いましたね、正直言って。すごいやりがいのある相手で。自分もやっててもっともと強くならなイカンなと、そう感じました」
ーーそしてその世界タッグのベルトを持っている限りは、今日のパートナーだった大森選手も含めて狙われる立場になるわけですが?
ゼウス「まぁ意地でも負けられないですね」
大森「関本、岡林は間違いなく俺たちの先に、今ゼウスの持っているこのベルトを見ているな。明らかに目の色が変わっている、2人の。ゼウス選手の先に間違いなくこのベルトをにらんでるなって。試合をやっていてわかったよ。そう簡単に手の届くところにないベルトだからな。負ける負けない以前の問題だからよ。久々に大日本勢が全日本に上がることになって、何がどうなるかこの先俺にもさっぱりわからないけどよ。あの2人の視野にはこのベルトが入っているような気がする」
ーー当然大森選手も…
大森「俺も黙っちゃいねぇよ。今日はゼウスとタッグ組んでるけど、やっぱこのベルトにはひと一倍思い入れがあるし、隙あらばいつでも行ってやる。そのくらい俺は構えているよ。狙ってる」
ーー大森選手は第3試合は御覧になりましたか?
大森「第3試合?」
ーー今日はアックスボンバーズとしてかつて指導していた現アジアタッグ王者の2人が、師匠にお礼参りをしたいので、(同じく元アックスボンバーズの)田村、大森組(で挑戦するの)もいいんじゃないかという提案もありました
大森「彼らにとってそれが今の頑張っていく中での足かせにならなきゃいいなと思っていますよ。そういうこともありましたね」
ーー後ろを向くよりは前を向くと?
大森「言ったじゃねぇか。俺は前と上しか見ねぇって」
第6試合
セミファイナルは新春恒例のバトルロイヤル。今年は無差別級での開催となった。野村、青柳、SUSHI、SUSHI☆小僧、土方、宮本、イサミ、ジェイク、佐藤、宮原、西村、青木、田村、渕、ウルティモ、中島、光留、石川、そしてDDTの入江茂弘の19名。
このバトルロイヤルのみに参戦してきた入江は満面の笑みで登場。試合が始まるといきなり野村がGAORA TV王者の中島に襲いかかっていき、大勢でカバーして3カウント。しかし、その直後に青木と野村がオーバー・ザ・トップロープ(以下OTR)で失格となる。宮原もエプロンに追いやられると、ジェイク、青柳、佐藤で突き落とし。
しかし青柳と佐藤がジェイクも突き落とす。その佐藤に石川がニーリフトを叩き込んで3カウント。ヘッドロックの数珠つなぎになったところで最後の渕がヘッドロックパンチをお見舞い。みんな「グーだろ!」と抗議するが、「パーだ」とアピールした渕は小僧をボディスラムで叩き付けると、続いて田村と小柄な選手をボディスラムで叩き付ける。
石川が目の前に立ちはだかるが、渕は無視して小僧と田村にボディスラム。「フッチー、チャチャチャ」コールが起こる中、それでも小僧と田村にしかボディスラムをしない渕。イサミがヘッドロックパンチを叩き込むと、渕がお返し。
小僧と田村が石川の背中に隠れると、渕はついに石川にサミングをお見舞い。ボディスラムに挑戦するが、腰に大きなダメージが。するとほかの選手が一斉に石川に太鼓の乱れ打ち。だいぶダメージを与えていったところで渕がもう一度トライ。見事に成功した渕が疲れて倒れたところで、全選手が石川と渕をまとめて抑えこんで3カウント。
西村が土方にスピニング・トーホールドから足4の字固めを決めると、土方は反転しようとする。土方が「抑えろ!」と指示してほかの選手が西村を押さえ込んで3カウント。その直後、土方も押さえ込んで3カウント。
ヤンキー二丁拳銃がSUSHI兄弟を攻撃しようとするが、SUSHI兄弟は逆にオールドスクール(=ロープ歩きからの手刀)。しかしロープを揺らされてSUSHIは場外に転落して失格。小僧はどうにか耐えたが、ほかの選手たちが一斉に抱え上げて、そのまま場外に落とされた。二丁拳銃は光留を攻撃しようとするが、光留は宮本をイサミに叩き付ける。さらに宮本は光留にカニ挟み。これで光留がイサミに激突。
イサミが宮本に詰め寄るが、そこに田村が仲裁に入る。だが、二丁拳銃はそんな田村を場外に放り出す。宮本はイサミにハンドスプリングエルボーを決めるが、ほかの選手が押さえ込んで3カウント。入江がイサミをエプロンに追いやると、光留がフロントキックで場外に蹴り落とす。
「優勝するぞー!」とこの試合のために来た入江はやる気満々。ウルティモは光留にラ・マヒストラルを決めるが、光留はアンクルホールドで切り返す。延髄斬りで脱出したウルティモはもう一度ラ・マヒストラルを決めて3カウント。この結果、残ったのはウルティモ、入江、青柳の3人。
青柳は入江と共闘してウルティモを二人がかりで攻撃。しかしウルティモは二人まとめてヘッドシザースで投げていく。青柳がウルティモを羽交い締めにしたところに入江がエルボー。これはウルティモがかわして青柳に誤爆。青柳に謝る入江に襲いかかったウルティモがラ・マヒストラル。すると青柳も上から押さえ込んで3カウント。そのまま青柳はひっくり返して、ウルティモも押さえ込んで3カウント。
頭脳作戦でバトルロイヤルに優勝した青柳は、東京スポーツから賞金の50万円を受け取って大喜び。一方の入江は憮然とした表情で悔しがった。
<試合後コメント>
青柳優馬
ーー優勝おめでとうございます!
「ありがとうございます(照)。うれしい!うれしい限りです」
ーー2016年、最高のスタートですね
「最高のスタート、さっきは負けてしまいましたけど、最高のスタートを切れたかなと思います。ちょっと空気が読めないんで真面目な話をしていいですか。さきほども言ったように明日GAORA戦が決まってますけど、僕はやっぱタイトルマッチが(野村の挑戦で)決まっても、僕はあきらめたわけではないんで、勝った方に挑戦させてください。挑戦したいです!やっぱり優勝した勢いを使ってGAORAのベルトにも挑戦したいと思っています!そしてどちらが勝つかはわかりませんけど、僕が勝った方に挑戦して必ずベルトを獲ります!」
ーー今日の賞金の使い道は?
「いやぁとりあえず貯金かなぁと(笑)」
ーー堅実ですね
「お金もうれしいですけど、GAORAに挑戦したいという気持ちが強いです!勝った方に挑戦表明したいと思っています!」
第7試合
“暴走専務”となってからは暴走っぷりがイマイチだった諏訪魔。専務を辞任して1選手に戻った諏訪魔は全日本プロレスを外にアピールするためにも三冠のベルトが必要だという。一方の秋山は「中途半端にじゃなく思いきり暴れてほしいね」と余裕の発言。
“名参謀”青木を従えて諏訪魔が先に入場すると、腰にベルトを巻いた青木山が入場。ゴングが鳴ると、まずはロックアップ。ジリジリとロープに押し込んだ諏訪魔だが、ここはクリーンブレイク。バックを取った諏訪魔だが、秋山は腕を固めていく。再びバックを取った諏訪魔だが、脇を差していった秋山。ロープに押し込んだ諏訪魔は離れ際にエルボー。
秋山もエルボーを返すと、お互いに額をくっつけて睨み合ってからエルボー合戦へ。そこからショルダータックルで倒した諏訪魔は下から蹴り上げてきた秋山にニードロップを落としていくと、串刺しラリアットからスロイダー。秋山の顔面にニーを落としていった諏訪魔は、秋山のエルボーを受け止めてからダブルチョップ。
さらにジャンピング・エルボードロップを落とすと、秋山の顔面を足蹴にして挑発。立ち上がった秋山はエルボー。激しいエルボー合戦から顔面を掻きむしっていった諏訪魔は、秋山を場外に連れ出す。だが、秋山が鉄柵攻撃。諏訪魔も返す刀でラリアットを叩き込むが、秋山はなおも鉄柵に投げつける。諏訪魔はまたもラリアットを狙ったが、読んでいた秋山はエクスプロイダー。
さらに立ち上がろうとする諏訪魔にリングサイドをダッシュしてのランニングニー。鉄柵の外に諏訪魔を連れ出した秋山は、床にDDTで叩き付けるとリングに戻る。しかし再び場外に降りて鉄柱に諏訪魔を叩き付けた秋山は、エプロンに登ってカーフブランディングで鉄柵に叩き付ける。さらにエプロンにどうにか戻ってきた諏訪魔をロープの間に通し、ペディグリーで叩き付ける。
ランニングニーからフェースロックで追い込んでいった秋山はパイルドライバー。かなり追い込まれた諏訪魔だが、エルボーで反撃。首筋へのバックエルボーを返した秋山はロープに飛んだ諏訪魔を追走してジャンピングニー。さらに串刺しジャンピングニーからブレーンバスターの体勢に。
これは逆に投げていった諏訪魔は秋山が狙っていたカウンターのフロントキックをかわすとジャンピングショルダー。ラストライドの体勢に入った諏訪魔だが、これをリバースで切り返した秋山。諏訪魔はスリーパーで捕獲するが、前方に投げて逃れた秋山はランニングニー。さらに串刺しジャンピングニーからランニングニーを叩き込むと、胴絞めフロントネックロック。
15分が経過し、どうにかロープに逃れた諏訪魔を下からヒザでカチあげた秋山だが、諏訪亜はダブルチョップを返すと、秋山も蹴り脚をキャッチして投げようとする。エルボーで防御した秋山だが、ダブルチョップを返した諏訪魔は豪快なドロップキック。
場外まで吹っ飛んだ秋山に対し、諏訪魔は何と暴走トペを発射。秋山をリングに戻した諏訪魔はショートレンジラリアットの連打から走り込んでのラリアットでなぎ倒す。さらにバックドロップで投げた諏訪魔はラストライドの体勢に。これをウラカンで切り返した秋山はラリアットの相打ちからすぐさまエクスプロイダー。
諏訪魔も投げ捨てジャーマンを返すが、秋山も意地でエクスプロイダー。諏訪魔がなおもジャーマンで投げ捨てると、絶叫しながら立ち上がった秋山はエルボー合戦。諏訪魔はダブルチョップからローリングラリアットを狙ったが、秋山は腕へのジャンピングニーで迎撃。
20分を経過し、コーナーを掴んで立ち上がろうとする諏訪魔の背後からランニングニーを叩き込んだ秋山は、投げ捨てジャーマンでからのランニングニーでカウント2まで追い込む。さらにエクスプロイダーで投げると、顔面をヒザで何発もカチあげる。立ち上がった諏訪魔だが、朦朧としてダウン。ヒザのサポーターを下げて剥き出しのヒザで再び諏訪魔の顔面をカチあげた秋山はランニングニー。
カウント2で辛くも返した諏訪魔だが、秋山はリストクラッチ式エクスプロイダー。これもカウント2で返した諏訪魔は秋山のランニングニーをキャッチするとバックドロップ。ダブルダウン状態から立ち上がった諏訪魔は全身でぶつかるような串刺しラリアットから投げ捨てジャーマン。さらにローリングラリアットを叩き込むと、右腕を突き上げてからラリアット。
秋山は倒れない。2発目も受け止めた秋山をバックドロップで投げた諏訪魔だが、それでも立ち上がる秋山にローリングラリアット。これもカウント2で返した秋山だが、諏訪魔はダメ押しのバックドロップホールドでガッチリと押さえ込んで3カウント。
エンディング
Evolutionの青木、光留、野村が諏訪魔の王座奪取を祝福。秋山はどこか清々しい表情で退場していった。そこに宮原がリングイン。諏訪魔と睨み合っていると、さらにゼウスと石川も入って来て諏訪魔包囲網を形成。マイクを持った諏訪魔が「オイ、そこの三人、このベルトが欲しいんだろ? 明日、3日の後楽園、メインで当たるよな? そこで俺が決めてやるよ」と言うと、ひとまず三人は退場。
諏訪魔は改めて「2016年一発目の全日本プロレス後楽園ホールに多数のご来場ありがとうございます。今年は骨が一本、二本折れようと俺は覚悟を持って、リング上で闘っていきたいと思います! 2016年、全日本プロレス、皆さんよろしくお願いします! 今日はありがとうございました」と、三冠王者として新年一発目の後楽園大会を締めくくった。
<試合後コメント>
※秋山準はノーコメント
宮原健斗
ーー真っ先に挑戦表明のためにリングに上がりましたね。
「はい!もうね、俺は次に行くって決めてたから。2016年、三冠獲るのは俺の目標だから。もう現実的に巻く気だから。あと2016年、世界タッグも巻くつもりだから。五冠王を狙っているからね。ちゃんと書いておいてください」
ゼウス
ーー昨年に引き続き、今年の正月も挑戦表明を行いました。
「まぁそうですね。今年は目標に掲げた三冠。今日も試合見させていただきましたけど、秋山さんも諏訪魔さんもハンパなく強かった。そして12月23日、やっとこさ、なんとか獲れた世界タッグ。これは意地でも守り抜きたいなと。宮原選手、石川選手、諏訪魔選手。諏訪魔選手はチャンピオンになりましたけど、誰でも世界タッグ、かかってこいと。そんな気持ちですね。三冠は僕が早いとこ挑ませてもらって獲らせてもらいますわ。時期を見てね、しっかりそこまでゼウスっていうものを熟成させていきますんで」
ーー三冠を獲れば一気に五冠王ですね。
「そうですね。五冠とか十冠とか、正直数は気にしていないんですけど、三冠という日本一のベルト。この手にほしいですね」
石川修司
ーーついに石川選手が三冠挑戦に名乗りを挙げました。
「そうですね。全日本のリングに上がるのはデカくて強いヤツと戦うためという目的があったんで、三冠チャンピオンである諏訪魔選手が全日本で一番デカくて強い選手だと思うんで。その対面に立つのが自然かなって
ーー正面からのぶつかり合いという意味では秋山選手よりも諏訪魔選手との対戦の方が石川選手にはやりがいがあるのかなとも思いますが?
「いや今日も見ていましたけど、秋山選手も経験というか隙のない戦いをしていて、本当に見ごたえのある戦いだったんで。自分もそこのベルトを懸けた戦いに行けばもっと自分自身もレベルアップできると思うんで。楽しみですね。諏訪魔選手も強い強いってみんなから言われている選手なんで、そういう選手と戦って自分が勝ったら、自分がデカくて強い人間だって証明できるんで。明日まず諏訪魔選手から3つ獲って、自分が第一挑戦者(にふさわしい)と証明したいですね」
諏訪魔
「(Evolutionでの乾杯の後)新年ね、一発目から、勝負。一つ目の勝負を乗り切ったと。この勢いで、今年は突っ走りたいなと思います」
――すごく厳しい試合だったと思うんですけど、秋山準をどのように受け止めましたか?
「いや、やっぱあんだけね、厳しい膝を入れてくると。何回も何回もアゴにね、入って、いやもう、記憶がね、飛ぶ。そういう展開だったんだけど、まあもうほんとね、今日にね、全てかかってるんでね俺自身。この三冠戦もそうだし、夜の大日本だってそうだ。そして明日のEvolution興行。全てね、その三つ、俺勝負なんだ。一発目で止まってる訳にはいかないし。ただ、こうやってね、新しく一本になったベルトをやっと勝ってね、巻いて、俺の汗を染みこませることがね、できたっていうのがそこがまた嬉しいし、こっから、どういういい試合、熱い試合を積み重ねていくかだから。早く自分の汗でボロボロにする、そんぐらいの気持ちで暴れ回りてーなと思いますね」
――覚悟を持って闘っていくという発言もありましたが、改めてその覚悟というのは?
「いやもうね、さんざん2015年というのは悔しい思いもしたし、何やってもうまくいかないと。ファンの皆にはよ、心配かけたし。それでもこうやって来てくれるファンがいる。もっとね、身体ね、張ってね、リング上でも言ったけど骨何本でも折ってやるぐらいのね、気持ちで、それでもやられても立っていくとかボコボコにすると。そういう気持ちですよ。いいんだよもう、これ以上思う通りの試合ができないんだったら、そんなのプロレスやる必要もないし、そんぐらいの覚悟はあるよ。そんぐらい今年はかけてる。それはもう皆、レスラーとはそういうもんだと思うしさ、それでも先頭立って覚悟決めて、やってきたいと思うよ。次はもう夜の事しか考えてねーもん」
――挑戦者候補が3人名乗りを上げてきましたが。
「うん。いやもう、ほんとは片っ端からやってやりてーとこだけど、明日のね、Evolution興行あるんでね、まとめてやっつけるぞと。そして、違う相手でも、いっぱいいるんだ外にだって、色んなレスラーいるから今。そういうのいっぱいいるから。どんどんどんどんこのベルトかけて闘っていきたいなと思います」
――11月には両国が予定されていますが、当然そこまで王者として引っ張っていくと。
「そうだね。両国っていったらね、俺にとって両国ってドラマのあるね、会場なんでね。そこにあそこになんていうのかな、俺にとってのプロレスの神様がいるっていうかね。試練も与えられるし、あそこで嬉しいこともあったし、そこはまた今の体制でやるっていうのは一つのモチベーションになるんでね。そこはまた、最高の試合したいと思う。よし、まだまだ始まったばかり。やってくぞ」