「でっかい奴が勝つ。そんなプロレス面白くないでしょ?」ヘビー級の中でジュニアの選手が大金星!青柳亮生&ライジングHAYATOが優勝宣言!

22日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『世界最強タッグ決定リーグ戦2025【開幕戦】』が開催。青柳亮生&ライジングHAYATOが大金星を挙げた。
世界最強タッグ決定リーグ戦(通称:最強タッグ)は、全日本プロレスのヘビー級のタッグリーグ戦であり冬の風物詩として知られるシリーズ。今年はA,Bの2ブロックに分かれ、全12チーム24選手が参戦。
Aブロックにエントリーされたのは、[バカの時代/ましもん]鈴木秀樹&真霜拳號、[Titans of Calamity]綾部蓮&タロース、[HAVOC]芦野祥太郎&潮﨑豪、[Gボーイズ]大森北斗&羆嵐、[むーちゃんせーちゃん]MUSASHI&吉岡世起、田村男児&佐藤光留
Bブロックにエントリーされたのは、[HAVOC]ザイオン&オデッセイ、[最高ブルドッグス]宮原健斗&デイビーボーイ・スミスJr.、[Wユウマ]青柳優馬&安齊勇馬、本田竜輝&野村直矢、[Gボーイズ]他花師&黒潮TOKYOジャパン、[アツハヤ]青柳亮生&ライジングHAYATO。
この日の後楽園ホール大会で開幕し、3週間弱に渡って全国を巡業。12月10日の後楽園ホールで優勝決定戦を行う。
最強タッグはヘビー級のリーグ戦だが、ジュニアヘビー級のタッグもエントリーしている。
AブロックにはMUSASHI&吉岡世起と佐藤光留&田村男児の2組が、Bブロックには青柳亮生&ライジングHAYATOの1組が参戦。
この日のメインイベントでは、Bブロック公式戦として青柳優馬&安齊勇馬vs青柳亮生&ライジングHAYATOの試合が実施。
青柳&安齊はSNS上での優勝予想ファン投票で1位を獲得し、各メディアの全日本担当記者による優勝予想でも複数の記者が名前を挙げている。対して亮生&HAYATOはその両方で名前が挙げられることはなく、周囲からの「ジュニアだから優勝はないだろう」という評価に対して反骨心をあらわにしていた。

試合はアツハヤが速攻を仕掛けてプランチャの編隊飛行を決めるなど躍動。階級など関係ないとばかりに敢えて真っ向からの打撃戦を挑んでいくが、やはり体格差によるものかアツハヤが劣勢となってしまう。
試合中盤は亮生が捕まって長時間苦しめられるが、自力で生還しHAYATOにタッチ。HAYATOは元タッグパートナーでもある安齊に特に対抗心を燃やしており、安齊の必殺技であるギムレット(※変形パワーボム)をウラカン・ラナで切り返したり、安齊のブレーンバスターをファルコンアローで返したりと安齊をよく知る存在だからこその返し技で逆転の狼煙を上げる。
終盤は優馬と亮生の兄弟対決が中心となるも、安齊もHAYATOも隙あらばリングに飛び込んで連携を狙うというスリリングな展開に。優馬が優勢になったところで安齊が得意のジャンピングニーを乱れ打ちしたことで勝利は確実と思われたが、アツハヤは新技のシド&ナンシー(※亮生がHAYATOにスパニッシュ・フライを放つ形で飛んで2人で相手を圧殺)を解禁。これを受けて動けなくなった優馬へ亮生がダメ押しのファイヤーバード・スプラッシュを食らわせて3カウント奪取。この大番狂わせにはこの日一番の歓声が上がった。
マイクを取った亮生は「いつかの後楽園で、エースが言ってましたよ。『全日本プロレスはデカくて強くてカッコいい奴が集まるリングだ』って。でもな、全日本のリングにはデカくて強くてカッコいいレスラーを倒しちまうちっちゃくて強くてカッコいいレスラーがいるんだ!この勢いでアツハヤがかき乱してかき乱して優勝しちゃいますんで、楽しみにしててください!」と絶叫。10月の後楽園ホール大会での宮原健斗のマイクを引用して皮肉りつつ、ジュニアの意地を叫んだ。
ヘビー級のタッグリーグに参戦しているからこそ、ジュニアの選手は燃え盛っている。
光留&男児もアジアタッグ王座の戴冠歴や2度のジュニアタッグリーグ制覇などタッグで実績を残してきた強豪であり、決してヘビー級に引けを取らない。MUSASHI&吉岡は公式戦初戦を前に痴話喧嘩を始めてしまったが、バカップルというものは喧嘩と仲直りを繰り返して愛を深めていくものだけに今後の伸びしろには期待大。今年の最強タッグはジュニアの選手からも目が離せないものになりそうだ。
















