RIZIN大波乱の因縁対決を制したのは20歳で王座獲得を狙うライジングスター

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 3日、GLION ARENA KOBEにてABEMA PPVでも放送された『RIZIN LANDMARK 12 in KOBE』が開催。萩原京平と19歳の新鋭秋元強真がメインイベントで激突した。 

 RIZINの榊原信行CEOは神戸大会のメインイベントに2人の闘いをセッティングした理由を「大晦日の多くの試合の一つになるより、神戸でメインとして輝くカードだと思ったからです」と語り、勝って大晦日に連続出場という可能性もあると示唆した。 
 大阪出身の萩原京平は殴り倒すスタイルのファイターが多数所属するSMOKERGYMを象徴する華ストライカー。RIZINには20年に初参戦をTKO勝利で飾ってから連続参戦していたが、近年不振が続き上位戦線から遠ざかっていた。今年3月に香川県で開催されたRIZIN50でトビー・ミセッチに26秒TKO勝利を飾り3連敗からの脱出を果たすと、5月の東京ドーム大会でも西谷大成を1R左ストレートで快勝。
 本大会直前のインタビューにも「試合が近づくにつれてクールダウンしてきている。やるべきことをやるだけかな。格闘技人生でいまが一番調子が良い」と余裕を垣間見せていた。

 対する秋元は体格的にはいまだ少年らしい線の細さが残る19歳。22年にプロデビューして2024年に朝倉兄弟のJAPAN TOP TEAMに移籍。負け知らずの快進撃で9月RIZIN初参戦にして金太郎に1R TKO勝利。大晦日大会のRIZINバンタム級王座次期挑戦者決定戦では元谷友貴に判定負けを喫するも今年5月フェザー級で高木凌に判定勝利、7月の超RIZIN.4で赤田功輝に1R裸絞めで一本勝ちと完全復活を果たした直後のマイクで萩原を「雑魚」呼ばわりして咬みつき、喧嘩を売られた萩原が受けて立った。


 1R、萩原がインローを蹴っていくが秋元は構わず前に出る。秋元が萩原のパンチをもろに被弾して鼻から流血。それでも下がらない秋元に萩原のボディ、右ハイがヒット。
 だが2Rで秋元がシングルレッグからボディロックでテイクダウンに成功。あわやギロチンが決まるかと思いきや、萩原が回転して切って離れ、大観衆が1Fの外れのインタビュールームまでも揺さぶる大歓声をあげる。だがサウスポーの秋元の右アッパーを被弾した萩原が顔面大流血。左目がみるみる腫れあがる。秋元がまたもテイクダウンに成功し、バックを取ってリアネイキッドチョークの体勢に。萩原がかつてないディフェンス力で堪えるが、腫れあがった左目はほとんど見えていない様子。萩原が本能的に回転するのに合わせて秋元がタツミツイスターも萩原が外すとパウンド連打。動かぬ萩原を見てレフェリーが試合を止めた。

 勝った秋元は壮絶な傷跡残る顔でインタビュールームに現れ「思ったより(萩原選手の)拳が固くて一発で鼻血出ちゃったんで」「(鼻の)骨は折れていないと思うが顔の感覚がない。こういうのは初めてっす」と苦笑い。
 「20歳で王座獲得」を目標に掲げる秋元は次戦について「ベルトに近づくグラップラーとやりたい」と言いつつ「大晦日は無理っすね。ダメージ的に絶対無理っす。休みます。来年頑張ります」ときっぱり。

 秋元と入れ替わりにインタビュールームに入った榊原CEOも、「休むことも仕事だと思いますので。2026年の開幕戦とか、春先の大会に満を持して出て来てもらうようなことでマッチアップできればと思います」と明言した。

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