【試合結果】12・31 RIZIN平成最後のやれんのか! さいたまスーパーアリーナ大会 川尻達也vs北岡悟 リオン武vs朝倉未来 ムン・ジェフンvs朝倉海 あいvs川村虹花

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『Cygames presents RIZIN 平成最後のやれんのか!』
日程:2018年12月31日(月)
開始:9:00
会場:埼玉県・さいたまスーパーアリーナ
観衆:7,468人

▼RIZIN チャレンジルール 5分2R(49.25kg)
○あい(KRAZY BEE)
1R 3分1秒 グラウンドパンチ→TKO(レフリーストップ)
●川村虹花(リバーサルジム新宿Me,We)

▼RIZIN キックボクシングルール 3分3R(92.0kg)
○内田雄大(Team Aerts)
3R 判定3-0
●小西拓槙(クロスポイント吉祥寺)

▼RIZIN キックボクシングルール 3分3R(64.0kg)
○白鳥大珠(TEAM TEPPEN)
3R 1分43秒 KO
●ウザ強ヨシヤ(テッサイジム/team REBELS)

▼RIZIN MMAルール(肘あり) 5分3R(61.0kg)
●ムン・ジェフン(OCTAGONジム)
3R 判定0-3
○朝倉海(トライフォース赤坂)

▼RIZIN 女子MMAルール(肘あり) 5分3R(57.5kg)
○渡辺華奈(FIGHTER’S FLOW)
1R 11秒 KO
●杉山しずか(リバーサルジム新宿Me,We)

▼RIZIN MMAルール(肘あり) 5分3R(68.0kg)
●リオン武(ライジングサン)
2R 2分39秒 グラウンドパンチ→TKO(レフリーストップ)
○朝倉未来(トライフォース赤坂)

▼RIZIN MMAルール(肘あり) 5分3R(70.0kg)
●川尻達也(T-BLOOD)
3R 判定1-2
○北岡悟(ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜)

“仮面女子”川村虹花のRIZIN初参戦は黒星へ!朝倉兄弟が激勝!北岡悟が川尻達也を倒し平成最後の「明日からまた生きるぞ!」

第1試合


 川村が前に出ようとするがあいがジャブで牽制していく。あいがつっこむが川村がジャブを顔面に叩き込んでいく。だがかまわずあいが前に出て組み付きロープに押し込むがなかなかていくダウンを奪えない。川村は膝をボディに入れて逃れようとするが、あいが足をかけてテイクダウンを奪うとサイドポジションからマウントへ。ギロチンチョークで締め上げたあいが、そのまま上半身をあげると鉄槌連打。暴れる川村の顔面に鉄槌を連打し、これでレフェリーが試合を止めた。

あい「勝つことができました。いろいろそうですね、3ヶ月間苦しいこともいっぱいあって、ここで勝つことができてすごく最後いい年を迎えられそうです。本日応援に来てくださった方々、KRAZY BEEの私を強くしてくださった方々、格闘代理戦争、そしてRIZINの皆様本当にありがとうございました。ちょっともう、言う言葉をあまり考えてきてなかったので今緊張してるんですけど、ありがとうございました!本当にありがとうございました!」

<試合後コメント>

あい
――試合を振り返って
「打撃は相手の方が上手だったのでパンチを貰ってしまって、でも冷静にパンチを貰った後も冷静に対処できたので、それが良かったかなと思います」

――戦ってみての感想は
「アイドル活動をしながらプロのリングに立って……純粋にスゴイなあって私は思います」

――KO勝ちの流れについて
「そうですね、パウンドで勝つ予定はちょっとなかったので、今回はグラウンドに持っていって、技を決めたいなと思っていたんですけど、体勢的にパウンドの状態になっていたので、行けるかなという感じでやりました」

――はじめてRIZINの舞台に立った感想は
「すごい華やかな舞台で、思ってたほど自分が冷静になれたので、すごく、すごく楽しかったです!」

――リングに上ってみないとわからない緊張感はあったか
「自分が思っていたほど……今回は『冷静になる』っていうのがテーマで、『冷静に冷静に』って言い聞かせてやったので、リングに上ってからもそんなに緊張することなく試合に集中できました」

――マイクの方が緊張していた様子でした
「そうですね(笑)マイクのアレも考えてなかったので、今回に関してはこの一試合勝つためだけにこの一ヶ月全力を注いできたので、ちょっとマイクを持ってみんなの顔を見たときに緊張し始めました(笑)」

――勝利で大晦日を終えたが、今後について
「今回無事に勝つことが出来たので、また次のRIZINに呼んでいただけるのなら、もっと多分いいパフォーマンス……また何ヶ月も練習できる期間が増えるので、もっといいパフォーマンスが出来るを思うので、もう一度立てれば嬉しいです!」

――レスリングシューズで試合をしていたが、影響はあったか。最初のテイクダウンやパスガードが素晴らしかったが練習した?
「レスリングシューズは、今回またタックルには入らなかったので、そんなに影響はなかったかなと思うんですけど、テイクダウンは足掛けでしたっけ?足掛けて組んで、外から足掛けてかかとで引っ掛けて倒した感じですね。パスガードは色々技をかけるためにも相手の上で上手くバランスを取りながらいろんな技の練習とかもしてきたので、自然と身についたかなと思います」

――顔が赤くなっている部分は、川村選手の右ストレートで負った怪我?
「あ、これは昨日か一昨日の練習であったと思います。(右ストレートは)ここに赤いのがあるんですけど、それがもらったかんじです。『あっ!』って感じでした。2回多分パンチ入ったので……鼻と、ここかな。打撃上手だなって思いました」

――川村選手のパンチは危ないと感じた?
「そこまでは思わなかったんですけど、相手が打撃してくるタイミングが相手と近くなったときが私が組むチャンスなので、私もそんなに殴られて引くタイプでもないので、殴られて組めればいいかなと思ってました」

――引くタイプじゃないというのは、気が強いということ?
「そうですね。あんまり私が格闘技を知らないからだと思うんですけど、後ろに下がってうまくかわせるタイプでもないので、打撃で近づいたら組みに行くという練習をしていたので、それが出たかなという感じです」

――川村選手へのリスペクトを感じますが、技術面以外の熱を感じた?
「そうですね。立ち振舞からなにから、アイドルっていうのもあると思うんですけど、プロの格闘家としてカッコいいなと私は思っていて。熱量も戦っているときもそうなんですけど、すごい格闘技をちゃんと、なんていうんだろう、やろうとしている、やっている方なんだなと思っています」

――今日がプロとしては純粋には初の試合 白星をあげたことについて
「やっぱりプロの一戦目で、しかもRIZINのリングに立たせていただいて、それで勝つことが出来て、ホントにほっとしてるのと、嬉しかったのと、周りの方にすごく支えられて、いっぱい教えてもらってきたので、ここで勝ててほんとに恩返しできたかなと思います」

――山本“KID”徳郁さんへの想いは
「ノリさんに対しても同じですね。ノリさんもいつも私の背中を押してくれて、そうですね、ホントにノリさんにもいい姿が見せられたかなとほんとに思ってます」


川村虹花
――試合を終えられての感想は
「今まで練習して来たことが全部出しきれなかったというのが悔しくて。最初打撃で入ったかなと思ったんですけど、やっぱりレスリング力が強いので、倒されてからが抑えられてしまって、自分的にはまだまだやれたなっていう風に思うんですけど、ストップされてしまったので……そうですね、もっと出し切りたかったっていうのはあります」

――戦ってみて相手の印象は
「対戦相手の方は、強かったですね。でもまだまだ勝てる部分はあったんじゃないかなと思います」

――打撃は勝っていた部分もあると思うが手応えは感じたか
「打撃は当てて、すごい多分効いたなっていう風に思う場面とかもあったので、そこは自信持ってこれからも練習してレベルを上げていきたいです」

――今回RIZINの舞台に念願叶って出られた感想は
「それはもうホントに感動というか、また絶対戻ってきます!」

――今後の展望は
「格闘家として、まだまだ未熟な部分もあるんですけど、もっともっと練習して格闘技と向き合って強くなって、またこの舞台に戻ってきたいと思います!」

――仮面女子とちぃたん☆が一緒に入場しましたが、心強い思いはありましたか
「とても心強かったですし、いつもメンバーに支えられて練習もできてますし、試合の前も『頑張って』と背中を……(涙ぐみながら)押してくれて、すごく心強かったです」

――組み付かれたのは想定外?
「そうですね、組み付かれたときに反応が遅かったなってのは思ってて 倒されてからの展開も練習してきたんですけど、押さえ込みが強かったですね」

――新宿FACEとは違う会場の大きさもあったかと思うが、セコンドの声は聞こえていたか
「はい。聞こえてました」

――やろうしてたことが出来なかった?
「やろうとはしてた、やっていたんですけど、そうですね……力が強かったのもあると思います」

――今回の試合を終えて失ったもの、得たものは
「失ったものと言うか、応援してくれたファンの方とか一緒に練習してくださった方、コーチとか、みなさんの期待に答えられなかったっていうのが、一番悔しくて……そこが、一番自分の中で心苦しいところで……(涙ぐみながら)。得たものは、私にとって夢の舞台だったので、ここに来られたこと、出させていただいたことが、ほんとに感謝したいです」

――最後の涙の意味は
「そうですね、さっきも言ったんですけど、やっぱりみんなの期待に答えられなかったっていう悔しさと、もっとやれたなという悔しさですね。悔しい涙です」

――2018年、仮面女子にとって大きな事件がいっぱいあったが、格闘家としての目標と仮面女子の目標は
「格闘家としてはまたRIZINという夢の舞台に戻ってきます!あとは練習と向き合って強くなっていきたいと思います。仮面女子はたくさんメンバーが卒業されて、色んな夢に向かって卒業していったんですけど、仮面女子としても残ったメンバーはまだまだ後輩たちもたくさんいるし、スゴイ期待のメンバーもたくさん入ってくたので、まだまだめげずに前を向いて頑張りたいと思います!」

――格闘家、仮面女子としての意気込みをいただきましたが、川村選手がプロレスデビューされた団体でもあるガンバレ☆プロレスがコミュニティアリーナで試合を行います。プロレスラーとしての意気込みは
「そうですね……今は総合格闘技に集中して頑張りたいと思っています」

第2試合


 内田が前蹴りで牽制。小西はローで牽制すると、内田がジャブを打ち込んでいく。さらにローからハイのフェイントから、ワンツーミドルで押し込んでいく。小西がミドルを打ったところを内田がフックを打ち込んでいき、下がろうとした小西に内田がフックやミドルで前に出ていく。
 小西が前に出ようとするところに内田がカウンターを合わせていき、更に右ハイもこれは小西がガード。小西はバックブローを狙うが不発となり、前に出ようとした内田に小西がクリンチ。離れ際に内田がワンツーからハイを叩き込み、動きが鈍った小西の顔面にワンツー。これが顔面をとらえると、内田が的確に左右のストレートを3発顔面に叩き込んでいくが小西は倒れず1R終了。

 2R、小西が前に出てハイキックも、内田はキャッチし小西がスリップ。
 スタンドから再開し、内田がワンツーを叩き込んでいくが小西はガード。内田はアッパーから右ミドル。さらに右ストレートでガードの上から叩いていく。内田は構わず前に出ようとするが小西は前蹴りで牽制。内田はワンツーハイでガードを弾いていき、小西は亀になりながらアッパーを狙っていくが、内田が打ち終わりにワンツーミドル。小西はクリンチして膝を打ち込んでいくが、離れて前に出ようとすると内田のジャブが顔面を捉えていく。内田はボディブローから顔面にワンツー。小西が大ぶりフックになっていくが、内田は左右のショートフック。小西は膝蹴りからワンツーで前に出ようとするが、内田はワンツーで顔面を殴っていき、たたらを踏んで膝をついた小西がダウンを取られる。

 再開し、小西の大ぶりフックに内田が左右のワンツーを叩き込んでいき、小西は前に前に出て牽制し2R終了。

 3R、お互いハイで牽制から内田がワンツーで前に出ていき小西がロープに押し込まれる。体勢を切り替えした小西がガードを上げてジャブからミドルも、内田はかまわず左右のストレートを顔面に叩き込んでいく。小西がクリンチしていくが、内田が膝蹴りを叩き込んでいき、だがこれが連続で打ち込まれたためレフェリーから口頭注意。
 ミドルの打ち合いから内田がワンツー。小西は前蹴りからストレートを打ち込んでいくが、内田は構わずパンチでさばいていく。小西は前に前に出ていき左右のストレートを打ち込んでいき、内田はスリップ。

 再開し、内田が左右のフックを叩き込んでいき顔面を捉えるが、小西は倒れず大ぶりフックで一発を狙う。お互い顔面を捉えるパンチの打ち合いが続き3R終了。

 判定3-0で内田の勝利となった。

<試合後コメント>

内田雄大
――試合を振り返ってみていかがですか
「久しぶりにRIZINに出れて嬉しかった、興奮したっていうのもあるんですけど、動きが硬かったなと」

――対戦相手の印象は
「打たれ強いっていうのもありましたし、中々引かない相手だったんで、すごくやってて楽しかったっていうのもありますし、まあそれくらいですね」

――判定勝利という結果ですが、出し切ったか、もっとこうしたかったと思ったか
「焦らずにもっと冷静に普段やってるような練習を試合でも出して、冷静であればそれ以上のことも出来ると思っているので、平常心で戦わなきゃいけないなと。フィニッシュはKO出来るように経験積んで、まあ今回フルラウンドで戦えてのはいい経験になったと思います」

――相手が前に前に来て、焦りが生まれた?
「それも無きにしもあらずと思うんですけど、自分のモチベーションだったりとか、今回の試合に懸ける思いがすごくあったのかなというところで動きが固くなってしまったのが大きな要因だったと思います」

――ピーター・アーツさんからはどのようなアドバイスを
「ピーターからも言われてるように、相手に合わせて冷静に自分のペースで試合を組み立てていくことを意識していました」

――最初のRIZINから今回のRIZINで印象の違いは
「今回、午前と午後に分かれて午前と午後に組んでもらったんで、結構お客さんも思った以上に入ってるんで、やっぱりRIZINという舞台が今日本でちょっとずつ盛り上がってるなと思いました。日本に帰って来て改めて思いましたし、海外で積んだ経験を生かして日本の格闘技界を盛り上げていければと思います」

――年明け移行の展望は
「今回日本帰ってきて思ったことは、すごい調整がしやすい。食事とかリカバリだったりとか、そういうところは海外に比べてやりやすかったので、今後も日本で試合させていただく機会があれば、出ていって海外で練習している選手が日本に帰ってきて試合するという形が出来ていければと思います」


小西拓槙
――試合を振り返って
「ほんとに自分のしたいことが全く出来なかったなという感じです」

――対戦相手の印象は
「おっきいなっていうことと、相手がと言うか自分の動きが出来なかったなぁというところですかね」

――大きいなという印象と動きができなかったのは関係してるか
「距離とか、最初は距離間違えないように動こうと考えてまして、最初の距離はそんなに悪くはなかったんですけど、行かなきゃいけないところで全く行けず、ただただもらうだけになったというか。最初の距離は間違ってなかったんだけど、途中から前に出なきゃいけないところで前に出れなかったという感じです」

――RIZIN初参戦の印象は
「ほんとに素晴らしい大会で、せっかくの大晦日だったんですけど、結果残せなくて残念です」

――来年の展望は
「これは言い訳じゃないんですけど、ちょっとこの試合前で色んな契約とかがありまして、1年と2ヶ月試合が空いてました。まあそうですね、これは言い訳なのかな……。試合勘というか、試合をして、試合で得られるものを得て、コンスタントに試合をするのがいいんだなっていうのが今回感じたところです。すぐにでも、そんなに怪我はないんで、ダウンも貰いましたけど、効いてはなかったのですぐに試合したいなっていう感じです。選手としては」

第3試合


 開幕ヨシヤが突っ込みストレート。白鳥は一瞬ひるむが中央でしっかりガードを上げていく。ヨシヤはローからスーパーマンパンチも白鳥はガード。ヨシヤのローに白鳥がロー連打。ヨシヤが挑発的な態度をとっていくが、白鳥はワンツーボディ。さらにミドルもヨシヤがキャッチ。
 白鳥がローもヨシヤはハイを打ち込むがスリップ。
 再開し、ヨシヤがローで牽制していきリングを回ると、白鳥が前蹴りでプレッシャーを掛けていくがヨシヤがキャッチしハイキック。さらに前蹴りも今度は白鳥がキャッチすると吉田が直ぐさまクリンチ。
 リングを回るヨシヤに白鳥がらワンツーで前に出ていき、ヨシヤはロープを背にすると前蹴りからリングを周りファンにアピール。白鳥は大ぶりフックもヨシヤはクリンチして逃れ、ファンを見てアピールしようとしたところに白鳥が追いかけてハイも、ヨシヤはこれを避けていく。白鳥の二段式回し蹴りをヨシヤが避けたところで1R終了。

 2R、ヨシヤがスーパーマン式の左右のジャブ連打で牽制していきローも、白鳥は淡々とガードし前に出てロー。ヨシヤが左右のボディやアッパーで前に出ていきクリンチ。
 白鳥のローをキャッチしたヨシヤがジャブから前に出てクリンチ。
 ヨシヤは前蹴りから前に出てくが白鳥は左右のボディを打ち込んでいく。ヨシヤがガードしたところに白鳥はすかさず前に出て膝蹴りからプレッシャーをかけていき、さらにワンツーを打ちながら下がったヨシヤのボディに膝蹴り。ヨシヤはこれで亀になって倒れてダウンも、立ち下がり再開。

 ヨシヤが前に出てくが、白鳥の前蹴りがボディに入ると苦しそうに下がっていく。よしたのバックブローをガードした白鳥が左右のフック。さらにワンツーストレートから膝蹴り連打。これでコーナーに押し込まれたヨシヤがくの字に倒れダウンも、ヨシヤはなんとか立ち上がる。白鳥が二段式の前蹴りを顔面に打ち込もうとするが、これをヨシヤが避けて2R終了。

 3R、ヨシヤが突っ込んだところを白鳥がミドルやストレートで撃ち落としていく。白鳥がボディブローを狙ったところでヨシヤがワンツーを顔面に叩き込み、白鳥はたたらを踏んで下がり倒せそうになったところでスタンディングダウンが取られる。
 白鳥が鼻血を出す中試合が再開。ヨシヤがクリンチもこれはブレイク。
 ヨシヤが前蹴りからお互いフックが交差し、再度ヨシヤが前に出ようとするが白鳥のミドルが刺さる。ヨシヤのフックに白鳥がフックを合わせ顔面をとらえていき、ヨシヤがストレートもこれも白鳥がカウンターのストレート。下がろうとしたヨシヤに白鳥が前に出て飛び膝蹴りを突き刺し、これでヨシヤがリングに倒れレフェリーが試合を止めた。

<試合後コメント>

白鳥大珠
――試合を振り返っていかがでしょう
「まず念願だった大晦日RIZINに出場出来てすごい嬉しい気持ちと、感謝の気持ちで一杯で。ホント試合内容に関しては自分としては反省点ばかりで。大晦日、すごいありがとうございますって感じで……」

――反省点が多いということですが、一度ダウンをもらうこともありましたが、満足度は
「満足は一切して無くて、正直事前のインタビューでも言ったんですけど、『圧倒的に倒す』『格の違いを見せる』『2R以内に倒す』って有言実行しようって決めてたんですけど、まさかダウンもらうとは思って無くて。効いてはいなかったんで、焦りはしなかったんですけど、もっとキレイに、もっとスマートに勝つ予定だったので、試合内容には満足できてないです」

――勝ち方にこだわりすぎた?
「そうですね、狙いすぎちゃったってのがあって。ホントだったらもっと1Rから大晦日の大舞台なんだから、1Rから攻めて倒せたら。今回狙ってたのは飛び膝で、結果的にそれで倒せたのは良かったんですけど、狙いすぎちゃったなって」

――対戦相手の印象は
「思ってたよりはすごい想像以上に強かった、というかリスペクトは上がりました。結果的に対戦相手にウザツ強さんが盛り上げてくれたんで、リスペクトはしてます。正直リスペクト上がって、これからも頑張ってほしいなって、自分が言うのはアレなんですけど、一緒に盛り上げていけたらと思ったんですけど、挨拶したときに引退するってことだったで、それは残念ですね」

――RIZINに初めて出た感想は
「今までで一番大きい会場だし、大晦日だし、今回ホントに緊張しなくて、ワクワクしてて、入場からなんか楽しかったですね」

――今後の展望
「もうほんと自分は来年2月3日にRISEのタイトルマッチが決まってて、休んでられないんで、その先は考えてないし、まずRISEのベルトを獲ることで、もう今日は終わったんで、それしか考えてないです」

――パンチ貰って鼻血が出ていたが、鼻のダメージは
「結構試合中とか、終わっても出てたんですけど、今は止まりました。多分折れてもないですね」

――復帰後初ダウンを奪われた
「そうですね、ちょっとした機の緩みですね。油断したと言うか、狙いすぎましたね。自分がもらうとは思ってなかったですし、復帰してクリーンヒット貰ってないんで、ビックリしちゃった感じですね」

――すぐ切り替えられたのはなぜ
「ダウン取られて焦ることもなかったんですけど、正直試合中思っちゃったのが、那須川会長のことで(笑)ダウン取られて、試合もそうですけど、すぐセコンドの方確認して、大丈夫かな、怒ってないかなとか会長の方とか気にしちゃって、『大丈夫!』ってセコンドのアピールしたりとか、そっちにアピールしちゃって(笑)」

――その那須川会長からはなにか言われましたか
「会長には色々言われましたけど、今日できた穴も一ヶ月で埋められるんでまた一緒に頑張っていきたいです」

――試合中かなりの挑発をしていました
「顔は絶対見ないようにしようと思って、胸から下を見るようにして、こちらで顔見たら表情も変えてて、元々そうしてくることは分かってたんで、イライラすることもなかったんですけど、傍から見たらそのペースに乗っちゃってたのかなと」

――自然とうざかったですか
「自然とうざかったですね(笑)計量のときも分かってたんで、全然感情的になることもなかったんですけど、自然となっちゃってたんですかねー」

――那須川天心の試合について
「エキシビジョンですけど、大一番ですし。天心にとっても、チームにとっても。ホント、メイウェザーは自分からシたら雲の上の存在なんで、未だに実感湧かないようなふわふわした気持ちなんですけど、自分の意見としてなんですけど、第一に『無事に終えてほしいな』と言うのが正直な気持ちです。あとはファンのみんなも、メイウェザーもビックリさせてほしいです。とにかく天心には『精一杯やってきて』という気持ちです」

ウザ強ヨシヤ
「試合自体も、入場から全て楽しめました。今までで一番楽しめたと思います。でも、結果的に負けてしまったのが、そこの悔しさはメチャメチャあります。相手は強かったですね。1ラウンドから前げりでお腹に効いていて、“これは強いぞ”と。でも、ウザさの部分ではオレが勝っていました(笑)」

――白鳥選手はウザ強選手が盛り上げてくれたと言っていましたが
「自分でそう言うのはアレなので、白鳥選手と半々だったと言うことで。本当に最高でした、夢を見ているみたいでした」

――今後について、白鳥選手から、ウザ強選手が引退すると言う発言がありましたが
「まだ、詳しいことは、今後ゆっくり考えていきます。就職も決まっているので、自分とも相談しながら、ゆっくり決めて行きたいです。12月は連戦が続いたので、ゆっくりお正月休みたいです」

――就職先はフジテレビということですが、仕事内容は?)
「仕事の内容は、まだ決まってなくて。自分としてはバラエティに行きたいと思っているんですけど」

――RIZINじゃないんですか?
「フジテレビでは、RIZINはバラエティなんですよ、スポーツじゃなくて。周りからは、お前は営業だと言われてますけど(笑)」

――ウザイ営業をしますか?
「そこは、ウザくないように笑。営業として好かれるようにやって行きたいです」

――白鳥選手はウザかったかもと話していましたが
「自分でも動画をちょっと見たんでしけど、チョーウザかったですね(笑)。でも、結果は負けてしまったので残念です。
でも、試合の中で相手をイライラさせてやろう、雑になったところを攻めようっていうのは作戦ですね。ただウザいだけじゃなくて作戦です。試合が決まったのが2週間前なんですけど、(※すみません。少し抜けています)練習でも、ウザい動きをしている中でパンチを決めてやろうと思っていました。でも、そのあとパンチでいけなかった。後悔じゃないけど、今後、対策が必要な部分だと思いました。跳び膝は、膝は来ると思っていました。でも、ボディに当てられて、上が空いてしまって。そこにもらった感じです。ボディを効かされたのが原因です」

第4試合


 海がリングを周ながらジャブで牽制。ジェフンはそれにジャブを合わせていき、海のローの牽制にも付き合わない。海が前に出るとジェフンはジャブを合わせていき、待ちの構えかと思わせて一気に前に出てワンツーロー。海も下がり自分の距離を取ると、アッパーをフェイントにタックル。だがジェフンは倒れず海は一度距離を取る。
 海はボディブローからジャブもジェフンは下がっていき二段蹴りも、海は下がって距離を取る。
 お互い攻めあぐねる中、ジェフンがワンツーも海はガード。海は片足タックルからテイクダウンを奪い、ガードポジションからサイドに抜けようとするがジェフンは足をからませてなかなかポジションを変えさせない。そのまま亀になり立ち上がると、海はバックを取ったまま投げようとするが、ジェフンはロープに腕をからませてガード。これはレフェリーが引き剥がして注意する。海はバックを取ったまま振り回し、ジェフンは幾度となくロープを掴み耐えていく。海はこれを離して打撃戦を望むが、お互い決め手無く1R終了。

 2R、海がスーパーマンパンチもジェフンは距離を取り、前に出てミドルも海はガード。ジェフンのローからワンツーも、海はリングを回って逃れていき、ワンツーから大ぶりフックもジェフンには当たらない。ジェフンがバックブローを狙ったところに海がローを合わせ、体勢を崩したところに前に出るが、ジェフンが下がり場外に落下しそうになる。
 中央で再開し、お互いパンチが交差していくがとらえきれない場面が続く。ジェフンがソバットも、海は距離をとりワンツー連打で前に出ていき、ジェフンもこれにはワンツーを返しお互いなかなかパンチを当てることができない。
 ジェフンが飛び込んだところを海がスパインバスターのようにキャッチし叩きつけると、ガードポジションになるがジェフンは三角締めを狙う。だが海はかまわずハーフガードになり、暴れるジェフンが亀になろうとすると胴締めスリーパーを狙うがジェフンが逃れた所に顔面に膝。海はスリーパーを狙うが、逃れたジェフンが立ち上がるとお互い殴り合うが2R終了。

 3R、海は前に出ようとするがジェフンは顔面にワンツー。海が回っていくがジェフンのフックがとらえ始めていき、海は足を止めてワンツー。ジェフンはローから右ストレートを叩き込み、海はワンツーで前に出ていくがジェフンは今度はワンツーボディ。海がロープに押し込まれる場面が増え、ジェフンがワンツーを打ち込んでいくも海はタックルでテイクダウンを奪う。海はサイドポジションもジェフンは亀に。海は顔面に膝を叩き込んでいき、ジェフンはなかなか立ち上がれない。なんとか立ち上がったジェフンに離れぎわに海のフックが顔面を捉えていき、ジェフンは足を止めて殴り合いへ。海がパンチをラッシュしていくが、ジェフンは倒れず3R終了。

 判定3-0で海が勝利した。

海「疲れて喋れない。ほんとにたくさんの応援ありがとうございました。すごい力になりました。1年半前に負けてほんとに悔しくて、それから本気で格闘技に向き合うようになってここまで強くなりました。なので強くなるきっかけをくれたムン・ジェフン選手には本当に感謝してますありがとうございました。来年、RIZIN引っ張っていく選手に必ずなるんで、日本の格闘技盛り上げるんで応援よろしくおねがいします。ありがとうございました!」


朝倉海
――振り返って
「とりあえず、今回同じ相手に負けたら終わりだと思ってたんで、リベンジを果たせてホッとしています」

――判定 出し切った?
「兎に角最後まで倒しに行って、出し切れたっちゃ出し切れたと思うんですけど、倒したかったんで悔いは残ってます」

――最後の殴り合いは凄まじいものがありました
「最後、ホントにもう覚悟決めて倒しに行ったんですけど、熱くなりすぎて大振りになってたりしたんで、もうちょっと冷静に上下に散らしたり出来たら倒せてたかなと思うんで、ちょっと悔しいです」

――対戦相手の印象は
「ホントに強かったです。でも前回やったときは何も出来ずにボコボコにされて負けたんで、この一年半に成長を感じられたし、強くなった証明ができたのは本当に良かったです」

――今後の展望は
「ホントに上京してきてホント強くなったんで、僕のペースで強くなればトップを狙えると思うんです。この軽い階級でトップを目指していきたと思います」

――タックルからのテイクダウンは作戦通り?
「向こうはグラウンドが苦手だというのはわかってたんで、狙いに行きましたね」

――タックルやテイクダウンには自信がある?
「自信あります。ホントはパウンドとかもしたかったんですけど、そこは出来なかったのが反省点ですけど、コントロールはしっかり出来たと思います」

――グラウンドが得意な選手にも行ける?
「練習でもグラウンド得意な選手ともやりあえる実力はあると思います」

――マネル・ケイプ選手とのツーショット写真がSNSに上がっていました
「昨日向こうの方から話しかけてきてくれて、『勝とうぜ!』みたいなこと言ってくれたんで、僕自身ちょっとやる気になりましたね。ちょっとビックリしたんですけど、『グッジョブ!』みたいな『お互い勝とうぜ!』みたいな感じで言ってました(笑)」

ムン・ジェフン
――試合を振り返って
「朝倉選手が非常にしっかり準備をしてきたと言うイメージを受けました。辛く苦しい試合でした。今も辛い思いをしています」

――朝倉はリベンジを果たしたが
「まず、朝倉選手に対してのイメージが、以前とはずいぶん違うと感じました。かなり周到に準備をしてきたなという印象と、試合運びに関しても、MMA的に成熟した試合運びをしていました。敗因は、私より朝倉選手の方がしっかり準備をしてきたというところに尽きます」

――朝倉が感謝していたが
「私、も同じ選手として、私を目標にリベンジするためにしっかり立ち向かってきた朝倉選手に感謝したいです」

――最後の打ち合いは?
「最後の打撃は相手もすごく強く立ち向かってきて、一歩も退きませんでした。私も集中力が切れないように努力しましたが、それが最後まで続きませんでした、それが敗因の1つだと思っています」

――会場の雰囲気は?
「試合に集中していて、会場の雰囲気は全く覚えていません」

――来年の展望は?
「ひとまず韓国に帰国して、今後の計画をじっくり準備したいと思います。展望は、自分でもよくわかりません」

――今日、スタンディングのテンポが遅かったのでは? また、相手のプレッシャーが長かったように見えたが?朝倉がグラウンドに持ち込むとは予想していなかった?
「朝倉選手が以前出ていたRIZINの試合を見たが、タックルとかレスリング的要素が上達していると感じました。それに対して準備してきましたが、試合の中でなかなか活用することができませんでした。2ラウンドでキックしようとしたら倒れてしまって、そこを攻め込まれたところが、非常に悔しいです。グラウンドに持ち込まれて体力を消耗してしまい、自分が展開して試合の流れが切れてしまったように思います」

第5試合


 渡辺がハイキックで牽制すると杉山がワンツーラッシュで前に出ていくが、渡辺が左ストレートを2連続で顔面に叩き込んで杉山が崩れ落ちてダウン。追撃しようとした渡辺をレフェリーが止めに入り、試合が終了した。

<試合後コメント>

杉山しずか
――試合を終えての感想は
「終わって、すぐのことはちょっと、取り乱してしまいましたけど、今は落ち着いていて……あれ何秒で終わったんですか?11秒……そうか……。そうだよね。まああれがあたしのRIZINなんだなって感じです」

――対峙した相手の印象は
「すごい、前回は大きく見えましたけど、今回は小さく見えて、どんなんだったっけって、どれくらいの大きさだったっけ、って全然行けると思いました。私が大きくなったのかも知れないですけど」

――大晦日のRIZINの舞台の雰囲気は
「お客さんがいっぱい入って、どれだけの人が私達、私のために生活を犠牲にして来てくれたのか噛み締めようと思ったんで、ほとんど全員の人のを目に焼き付けようと最初から思って、それを背負ってじゃないですけど、それくらい素敵な舞台なんだと思って戦おうとしていました」

――気負った部分があった?
「立ち上がりの動きとかは全然良かったし……まあ、やられてますけど、そんなことはないです。去年のほうがもっと浮いてたかな」

――今後の展望
「ショックが大きいので、少し時間は必要ですね。すぐに『この試合に』というのは今口には出せないですけど、また頑張って戻ってくるようにがんばります」

――ダウンした瞬間を覚えていますか
「ダウンした人がみんな言うことかも知れないですけど、一瞬フラッシュしたのは確かで、そのあとは足を持ってたんで、倒しに、下から柔術で倒しに行くっていう考えでいたら……って感じでした」

渡辺華奈
――試合を振り返っていかがですか
「今日はちゃんとしっかりフィニッシュして勝つことが出来てすごく嬉しいです」

――改めてフィニッシュの瞬間のことを
「無意識に、今までやってきた練習通りの感じだったんで、無意識にやってきたことが出たかなと思います」

――対戦相手の印象は
「やっぱり、すごくオーラと言うか、があって強い選手だなと。対峙してみて改めて認識しました」

――大晦日の試合ということで会場の雰囲気含めて感想はいかがですか
「31日に試合するのは、去年は29日だったので、31日に試合するのは初めてだったんですけど、やっぱりお客さんも演出も全てが華やかで、自分にとってのオリンピックみたいな感じでした」

――進化を見せられたと思いますか?
「見せられたと思います」

――今後の展望は
「2019年にもしフライ級のトーナメントをRIZINさんがやっていただけるなら、それをちゃんと目指したいと思います」

――早く試合が終わってしまいましたが、元々のプランは
「元々は、打撃もやりつつグラウンドでの勝負で決めるつもりでした。重さで取り返していくつもりでいました」

――打撃に関しての課題は
「課題はかなりあって、結構最初に貰ってしまうことが試合であるので、そこを振り返っていつも課題だなと感じています」

――過去2戦を振り返って相手が打撃で前に出てきて追い詰められるという場面が見られます
「そうですね……『あっ、また!』って思っちゃいました。でも詰められるところからの練習も意識してやっていたので、こっちまで来るだろうなというのを予想していたので『やっぱり来たか』という感じでそこまで焦りはないです」

――新人選手との対戦に興味は
「誰とでも、みんなに興味があります」

――その中でも特に興味のある選手は
「やっぱり日本のトップに今もずっといる選手、気になります」

――筋肉ムキムキな人ですか?
「はい(笑)」

第6試合


 未来のローにリオンがフックを合わせ未来は下がっていく。未来がワンツーミドルを打ち込んでいき、さらに追撃しようとするがリオンは自分の距離をくずさない。リオンはローで牽制し、未来がミドルを打ち込んでジャブからフックも、リオンは交わしてクリンチ。リオンは距離をとるが、未来がすぐに前に出てハイ。リオンはキャッチしお互い零距離で打ち合う。未来はハイからワンツー。更に左右のフックを打ち込んでいくが、リオンはリングを回って自分の距離へ戻る。
 リオンはタックルを狙うが未来はこれを交わし、前蹴りでコーナーに押し込むとワンツーで飛び込むがリオンはリングを回り距離を取る。
 未来が飛び膝蹴りもリオンはボディブローで撃ち落とし、未来はかまわず前に出ようとするがここで1R終了。

 2R、リオンが目のドクターチェックから試合開始。
 リオンがタックルも未来はさばいていきハイキック。リオンはガードしていくが、未来は飛び込んで膝からジャブ。更に前蹴りもリオンはキャッチ。未来は前に出ようとしたリオンにボディブローを叩き込んでいき、さらにローで追撃。リオンが下がろうとしたところに、海が飛び膝蹴りで追撃し、コーナーに吹っ飛んだリオンにラッシュ。レフェリーが試合をとめ、これでKO勝利となった。

<試合後コメント>

朝倉未来
――試合の感想を
「そうですね、まあ、結構相手も研究してたんだなと思ってたんですけど、1R目で相手押し込んでフィニッシュできたんでよかったと思います」

――作戦通りでしたか?
「1Rパンチの避け方が一緒だったんで、ストレートから飛び膝っていう。1Rで分析して変えました」

――相手の印象は
「試合とか研究してた時にパンチのスピードが遅いんで全然遅いんで見えるのかなと思ってたんですけど、すごいタイミングがあわなくてあたっちゃいました。効きはしなかったですけど」

――経験値は感じました?
「そうですね…何もさせなかったかなと思いますけどね」

――会場の雰囲気は
「冷静になりすぎて、自分がエキサイトできなかった。ちょっと周りもあまり聴いてなかったですね」

――もうちょっとあげた感じで試合したいと
「最近なんかどんどん緊張しなくなってて、自分でもやばいなと思ってるんですけど、いや緊張する方法を考えたいですね」

――興奮には緊張が必要と
「そうですね。緊張って悪くとらえる人も多いですけど、緊張するといつも以上の力が出せるんで、日常的な、日常の練習みたいな感覚でリング上がっちゃったんで、もうちょっと非日常的な感覚を出せるようにしたいですね」

――今後の展望は
「今年は結構いい結果残せて全勝だったんで、2018年に負けないように2019年も頑張っていきたいですね」

――テイクダウンもらったが
「俺をテイクダウンするって相当難しいと思うんですよ。練習でもほとんどテイクダウンとられないんで、それを初めて戦った人だと、俺からテイクダウンとるなんてって」

――練習の感覚でリングに上ったとは相手に強さを感じなかった?
「結構試合前にイメージトレーニングするんですけど、研究しすぎて試合に立った自分をイメージトレーニングを何回もしてたらデジャブみたいになっちゃって、何回目かの現実かよくわからないので、緊張しなかったですね」

――RIZINにもっと強い相手をあてろと
「いやいや今回相手が弱くて緊張しなかったとかじゃなくて、イメージトレーニングしすぎましたね」

――日沖に続いて日本のトップ選手を倒した。今後は
「盛り上がる相手とやりたいですね。五味選手とかどうですかね?やってみたいです。そうやってい言うと老いぼれととか言われるんで、現役の強いやつでもいいですけどみんなが望む試合をやれたらいいなと」

リオン武
――相手について
「強い選手でしたね。打撃はまあまあ鋭いと思っていたんですけど、予想通り速くて鋭かったです。内容に関しては、前に出てきたところに右のカウンターを当てたかったです。何回か当てたんですけど、打たれ強いのもあって、そのあとのテイクダウンでも腰が強かったですね。とにかく強い選手でした。調整はいつもトレーニングしてるんで、(試合まで)20日ぐらいありましたし、結構仕上げられました。大晦日なので、多少ムリしても出たかったですし、それなりに万全に仕上げられたと思います」

――今後は?
「少し休んで、どうせ格闘技しか自分でできませんから、また体が戻ったら練習して試合をすると思います」

――相手は研究したと言っていましたが
「そうなんですかね。その辺はよくわからないです。どういう戦法なのか、戦略なのか聞いていないので。でも、そもそも強かったです。右を当てて、左ハイにいく足払いを狙っていたんですけど、体幹が強くて安定感があったのと、テイクダウンを取りたかったけど取れなかったです。サウスポーでくると思っていたらオーソドックスできたので想定外でした。でも、自分はローが得意ですし、(相手も)嫌がっていたと思います」

第7試合


 北岡がミドルで牽制し、タックルを狙うも川尻はこれを切っていき、離れ際に右フック。北岡はかまわず組み合っていこうとし、左ストレートも避けた川尻が組み付いて膝。これは一度ブレイク。
 川尻がローで牽制していくが、北岡がワンツーを打ち込み、倒れた川尻に組み付いてフロントチョークのまま顔面に膝を連打。川尻は立ち上がろうとするが、北岡はリングに付いた左腕に足を絡めて立たせない。北岡はコーナーでチョークでとらえたまま膝を打ち込み続け、ラスト10秒で北岡がこれを離しスタンドになると、川尻がバックブローを放ったところで1R終了。

 2R、北岡がミドルを打ち込み、川尻が組み付いてロープに押し込んでいく。
 これを離すとお互いジャブで牽制。北岡がタックルを狙うも川尻はこれをキャッチしコーナーに押し込む。
 ブレイクし、北岡のタックルを川尻が左右のジャブで牽制していくが、北岡は構わずタックル。川尻はこれをキャッチしコーナーに押し込む。

 一度離れ、川尻が前に出て右ストレートからクリンチしコーナーに押し込む。体勢を切り返して離れた北岡が、川尻のストレートをかいくぐりタックルでテイクダウンを奪う。
 ガードポジションからコツコツ殴っていった北岡だったが、ポジションを変えられずに2R終了。

 3R、北岡がミドルから川尻のストレートを交わしてタックル。川尻はこれを切ってスタンドに戻し、ジャブで牽制していくが北岡は前に出てフック。再度ストレートを避けてタックルも、川尻はこれを潰していくが北岡は下から組み付いていく。川尻は立ち上がりスタンドへ。
 北岡のタックルを川尻は切っていくが北岡は下から組み付いていく。川尻は立ち上がり鉄槌を落としていくが、北岡は逃れて立ち上がると川尻がバックを取り北岡はコーナーへ。
 これを逃れた北岡だったが、川尻はパンチのラッシュでロープに押し込み。北岡はクリンチして逃れる。
 川尻は一度離れるが再度パンチのラッシュでコーナーに押し込み膝。これはブレイク。

 北岡がミドルで牽制し左右のジャブ連打。ガードした北岡がタックルも川尻はこれを切って、再度左右のフックを打ち込んでいく。北岡はロープを背にして逃れてタックルを狙うも、川尻はこれを切って左右のフックを連打。そのままコーナーに押し込みパンチを打ち込み続けていくが、北岡はこれをクリンチして逃れ3R終了。

 判定2-1で北岡が勝利した。

北岡「北岡悟です。大晦日の朝からご来場ありがとうございます。やれたでしょうか?やれんのかという問いに。なんとも言えないですけど、でも、川尻さんと出し切りあったんじゃないかなと思ってます。残って見てくれてる人はわかってくれてるというか、愛があるんじゃないかなと思います。皆さん本当にご来場ありがとうございます。こないだディエゴにもやられてDEEPのベルトも取られて、こんな自分をこの場に引き上げてくれた関係者ファンの皆さん本当にありがとうございます。そしてこの試合にむけて強い自分を作ることができたのは、川尻さんのおかげです。本当にありがとう。川尻さんじゃなきゃ作れなかったと思います。一応過去最高の自分のつもりです。ありがとうございます。明日からまた生きろって言えみたいなプレッシャーは感じるんですけど、みんな、来年2019年、もう、頑張って生きてください。僕も頑張って生きていきます。一応勝ったんでね、ライト級GP出させていただけるんじゃないかなと思います。よろしくお願いします。それじゃ一応、もう一回言っときましょうか。明日からまた、生きるぞ!皆さん気をつけて帰ってください」

川尻「えー、このあとも素晴らしい試合があると思うんでRIZIN.14楽しんでよい2018年を過ごしてください。ありがとうございました」

<試合後コメント>

北岡悟
「準備してきたことが出せた試合でしたね。運がいいというか、この2年間お試行錯誤が少し形になった、それが試合に向けてのことなんですけど。2ヶ月前にDEEPの防衛線をして負けて、仕切り直しにありがたい試合だったと思います。立ち返るというか、360度回って自分に立ち返ることができました。終盤は追い上げられたんですけど、この2年間やってきたことをできたので、スプリットだけど結構嬉しい勝利です。それは誰が相手でも、準備は自分の課題に向かうことですし、スタイルというか、構えなんですけど、それ(課題を克服すること)は誰が相手でも変わらないです。ただ、それを、情熱を持って作れたのは川尻さんが相手だったからです。午前の部でもRIZINのメインをやらせていただいて、この2年で1勝3敗という成績と人気の反比例に葛藤しながら、その一端以上を出すことができて、ちょっと嬉しいです」

――相手の印象は
「やはり、1ラウンド目で効かせてがぶって、4点ヒザも結構いいのが入ったと思いますけど、諦めないというか、僕は意識を断ち切って打撃をやるということをやったことがないので、やはりハートの強さを感じました。最後の追い上げもそうですけど。選手としてより良くなっているという向上心、ってチープな言葉ですけど、それがあるので、勝てばよかろうと思いますけど、フィニッシュしたいという気持ちがあるので、最後のパンチをもらったし、スプリットになったと思います」

――グランプリにエントリーを表明したが
「GPに出て来る選手はバケモノみたいな強い選手がいっぱいいます。(このままでは)通用しないと思うので、(今回は)なんとか生き残れただけとわかっています。おそらく、この勝利でGPに呼んでいただけると思いますが、そのタイミングがいつか分かりませんけど、その前に1試合したいです。DEEPかパンクラスか、ROZINか三択になると思うんですけど、関係者とも話し合って決めたいです。数発もらってダメージがないわけではないですけど、練習もすぐできるので、3月、4月のうちにもう1試合したいと思います」

――左ストレートをもらって、タックルを警戒して打撃?
「それは種明かしになっちゃうんですけど、ずっと左ストレートの練習はしてたんですよ。それで、構えが左ストレートを打つための構えに変わってしまっていたんです。それを、自分が得意とする何でもできる構えに変わったというか、戻っていたんです。その中で打てるストレートというか。川尻さんの右のローを断ち切る構えもありながら打てるものでした。すごい種明かしをしてしまいました」

――川尻に対する思いは?
「本人にも言ったんですけど、ここで、このタイミングで、こんな素晴らしい舞台で闘えたことは光栄だと、本当に思っています。川尻さんも、僕のことを選手としてだと思いますけど好きだと言ってくださってありがたいです。そう言ってくれる人と思い切り闘えたんで。(この試合を)組んでくれた関係者や、この試合を支持してくれたファンの人にも感謝しています。その責任感を持ってやったつもりです。これは、裏でドクターチェックの時も(川尻が)言ってくれたんですけど、これは(川尻に)直に言うつもりなんですけど、インタビューで、僕のジムのことを褒めてくださっていたようで、すごく嬉しかったんです。自分のことを褒められるよし嬉しいことです。「あれだけの選手が集まるんだから、いいジムなんだろう」と。その言葉に応えられるように、負けないように、来年も頑張ろうと思います」

――11年ぶりの「やれんのか!」、メイン、勝利ということに関して
「名前なんかどうでもいいんですけどね。でも、思い入れをもって見てくれる人もいらっしゃると思いますし。僕自身は過去のじゃなくて、次のフェーズ、これからを考えてやっていますけど、思い入れのある人は、僕の過去や川尻さんの歴史を知って楽しめますし、それはご自由に、と言いたいです」

――テイクダウンに入った血置き、ロープの外に足が出ていましたが
「ケージの方がいいんじゃねーの説を言わせたいんですね?(笑)でも、それは、逆に自分も(相手の足を出させることが)できるわけだし、お互い様ですから。リングならではの見やすさというのもありますし。僕もうまくロープを背負って脱力して、うまくクリンチできました。やるならリングで、ここでやれってことなので、それこそ「やれんのか!」ですよ」

川尻達也
「いやー、何ですかね、不甲斐ないというか、思い通り闘えなかったというか、北岡君が強かったです。(北岡の)勝ちに対する執念が強いのはわかっていたし、それを上回りたいと思ったんだけど、できなかったです。やっぱり(北岡と一緒に)練習もたくさんしたことあるし、メシも食ったことあるし、すごい良い男だっていうのはわかっているし、すごいファイターだと思うし。でも、試合では(そういう感情を持っていたら)ダメだから、目も合わせなかったし。目を合わせたのは試合と、試合の直後だけですね。勝ちに対する執念が、北岡悟より僕の方が弱かったということです。満身創痍なので、ゆっくり休みたいと思っています。今回、この「やれんのか」っていうイベントに出られるということが闘う理由の1つで、相手が北岡くんというのがもう1つあって。午前中だし、お客さんも2000〜3000人くらいかなと思ってたら、すごいたくさんの人が集まってくれて、声援を送ってくれて、ファイター冥利に尽きますね。ファイターとして闘えてよかったです。(ライト級に戻って)コンディション的にはライトの方が良かったです。フェザー時代は、後半の失速が自分でも気になってて。でも(ライトでは)アップの時もすごく動けたし、フェザーの時は思わぬ負担がかかってたんだなと思いました。パンチでKOできればいいかなと思ってたんですけど、パウンドでもスタンドでも。でも、1ラウンドでグラウンドになって後手になってしまって、2Rでも○○。それでペースを掴まれちゃったかなと思います。

――試合前に言っていたことはできた?
「どうでしょう、それを判断するのは見にきてくれたお客さんだと思うので、(観客に)聞いてください。やり切ったという気持ちはないけど、今できることは精一杯やりました」

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