プリンセス天功が創った台本の無いガチ王座を悪の女王が奪取!アクトレスガールズは黒の時代へ

1日、東京都・プリズムホールにて『ACTwrestling 東京ドームシティ プリズムホール公演』が開催。MARUが水嶋さくらを下して第3代KING王座を戴冠した。
KING王座ことキング・オブ・リングエンターテイメント王座は、プリンセス天功さんのペットであるホワイトライオンのKINGくん(当時1歳)がコミッショナーに就任し2024年10月に創設された王座。
現在のアクトレスガールズは、WWEのように台本があることを公表してプロレスを展開中。【実力】【努力】【人気】【運】といった項目で得たポイントを数値化して大会前に集計し、ポイントで上回った選手が試合で勝利することが決まる『ポイントマッチ』が主流となっている。
そんなアクトレスに於いて、ポイントマッチではない“強さの象徴”とされるベルトがKING王座。過去にはラダーやイスが乱れ飛ぶハードコアマッチで王座戦が行われたこともあり、しっかりとした“プロレス”が出来る選手のみが挑むことを許されていると言っても過言でないベルトだ。
今年3月に初代王者・茉莉を倒してKING王者になった【GENKI戦隊アクトレス5】のさくらは、アクトレスガールズが新体制となってからデビューした新世代エースの1人。新体操をバックボーンに持つ華やかなパフォーマンスだけではなく、激しい試合も見せられるようになった現在のアクトレスガールズの象徴的存在となった。
ベビーを相手に防衛を重ねてきたさくらだが、 “ストロング暴力スタイル”を掲げる悪の【アクトレスキラーズ】の石川はるかを下して5度目の防衛に成功。
その後にはキラーズのボスであるMARUが「私はお前のこと大っ嫌いなんだよ。何が笑顔、勇気だ!そのベルトはな、笑顔とか勇気のベルトなんかじゃねーんだよ。怒りのベルトなんだよ!」と挑戦表明。さくらもブチ切れながら10月1日東京ドームシティ・プリズムホール公演での防衛戦を受け入れた。
ストレッチ・マフラーを必殺技に持つMARUに対し、さくらは敢えてグラウンドでのサブミッションで挑んでいく。MARUはこれに付き合わず場外戦で痛めつけ、チェーンで首を絞め上げながら「どうした!チャンピオン!」と高笑い。
しかし、さくらもKINGの意地を見せて掟破りのストレッチ・マフラーを繰り出して意表を突き、得意のクロスボディや619など身軽さを活かした技の数々で畳み掛けて逆転。笑顔120%スクールボーイやBlossom arch hold(※変形ノーザンライト・スープレックス・ホールド)で決めにかかるが、MARUも必死のキックアウト。
MARUはカウンターのスピアーで流れを変え、ダイビング・フットスタンプからMARUMARUスープレックス。さらに新技のマフラー・バスター(※ストレッチ・マフラーで足を固めながらのスープレックス)で3カウントを奪った。

MARUは吉本女子プロレスJd'(JDスター女子プロレス)で2000年12月にプロレスラーとしてデビューし、2005年9月に引退。その後は劇団『コルバタ』『水色革命』を率いて女子プロレスラーが多数出演する演劇を手掛け、2022年8月にはアクトレスガールズとして約16年ぶりにリング復帰。プロレスラー時代から通算して今回が初の王座戴冠となる。
そんなMARUだが、試合後には「KINGベルト、獲ったぞ!さくら、お前の笑顔、ぶっ壊してやったよ。どうだ?気持ちは?これからのアクトレスは黒の時代に入っていく。覚悟しておけよ!ベビーどもめッ!」と多くは語らず高笑いしてインタビュースペースをあとに。王座戴冠など単なる通過点に過ぎないといった様子のMARUは、これからも凶器を振り回して悪の限りを尽くしてくれることだろう。