「俺の全部を見せてやる!」引退を控えた棚橋弘至と矢野通の15年越しの因縁抗争が過熱!

13日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『Road to DESTRUCTION』が開催。引退を控えた棚橋弘至が矢野通との因縁抗争を過熱させた。
田口隆祐が率いる伝説(?)のユニットである【タグチジャパン】が新メンバーを引っ提げ【新生タグチジャパン】として復活。
IWGPジュニアヘビー級王者であるエル・デスペラードを獲得して意気込む田口監督であったが、望まぬ加入をさせられたデスペラードは心底やる気がなさそうにゲンナリした様子で入場。
今回タグチジャパンは、矢野通&YOH&マスター・ワトが持つNEVER6人タッグ王座に挑戦。
試合は24日の北ガスアリーナ札幌46大会でIWGPジュニア王座戦が決まっているデスペラードとYOHの対面に始まり、YOHがトリッキーな動きで翻弄して王者組に流れを作る。
その後、矢野が棚橋との対面を要求。今でこそコミカル一辺倒の矢野だが、【GBH】時代は凶悪なヒールであり棚橋と抗争を展開した間柄。矢野はかつての荒々しいファイトでシリアスに棚橋を攻め立てて行くが、田口監督のベースラントレイン失敗から棚橋に誤爆しまくる流れで試合は愉快な雰囲気に。
YOHとデスペラードが真っ向からやり合って再び空気を引き締めると、終盤には再び矢野と棚橋の対面に。棚橋がサンセット・フリップからスリングブレイドを狙うが、矢野が髪を掴んで引き回しつつ金具むき出しのコーナーに顔面を叩きつけて悪質タックル。さらに鬼殺しを狙うが、棚橋がスリングブレイドで切り返す。
最後はワトと田口が【シックス・オア・ナイン】のタッグパートナー対決に。田口が前方回転地獄ケツからオーマイ&ガーアンクルと決めていき、デスペラードのサポートからケツイェまで叩き込むが3カウントはならず。田口がどどんを狙うが、ワトが丸め込みで逃れて通天閣ジャーマンからレシエントメンテIIを決めて3カウントを奪った。
試合後には矢野が棚橋に襲いかかり、イスでぶん殴った上でTシャツで首を絞めながらバックステージへと連行。
矢野は「晒せ、お前の醜態を!晒せオラ!棚橋、オイ、バカヤロー、オイ!次で終わりにしてやる、コノヤロー!覚悟しとけ、バカヤロー!」と罵倒して荒々しく去っていく。
棚橋はグロッキー状態になりながらも「そういうことか。そういうことか。そういうことやな。わかった。分かったよ。矢野ーーーッ!矢野ーーーッ!矢野ーーーッ!俺の全部を見せてやるから!」と咆哮。正規軍とCHAOSが事実上の合併をしてから共闘関係にあった2人が再び因縁の炎を燃え上がらせた。
15日の登別大会では、棚橋弘至&エル・デスペラード&田口隆祐vs【GBH】矢野通&真壁刀義&本間朋晃の時間無制限3本勝負での決戦が控えている他、棚橋と矢野は9月の北海道ツアーではほぼすべての大会で対戦が決まっている。約15年前の因縁が再び燃え上がった2人の闘いの行く末を見届けたい。