IWGP戦から2年――林下詩美と岩谷麻優の“エースvsアイコン”対決がマリーゴールドで再び実現!

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 30日、東京都・後楽園ホールにてマリーゴールド『DREAM✴︎STAR GP 2025』が開催。林下詩美と岩谷麻優が2年ぶりのシングルマッチで激突した。

 『DREAM✴STAR GP 2024』はマリーゴールドが昨年より開催しているシングルリーグ戦。DREAMリーグ、STARリーグの2ブロックに分かれ、全16選手が参戦。8月2日の大阪大会より開幕し、9月14日の後楽園ホール大会での優勝決定戦まで約1ヶ月半に渡って全国を駆け抜けていく。

 この日のメインイベントでは、STARリーグ公式戦として林下詩美vs岩谷麻優の試合が実施。
 両者はスターダム時代には常に赤いベルト戦線で存在感を示し続けたエースであり、最後のシングル戦は2023年8月13日に行われたIWGP女子王座戦。このときは岩谷が勝利して防衛した。
 詩美は翌2024年3月にスターダムを退団。両者のシングルマッチはもう実現できないものと思われていたが、岩谷が今年4月にスターダムを退団し4日後にマリーゴールドへ電撃入団。思わぬ形で再び2人が同じ団体に所属する形になった。

 現在マリーゴールドの至宝たるワールド王座は詩美が保持しており、軽量級王座であるスーパーフライ級王座を岩谷が保持。ともにシングル王者の状態で2年ぶりのシングル戦が実現した。


 詩美は序盤から背骨攻めを徹底し、腰へのエルボーからの逆エビ固めを軸に堅実にダメージを蓄積。岩谷のバカタレスライディングキックを先読みしてカウンターのドロップキックを見舞うなど過去の対戦歴が活きている攻撃シーンも見られた。
 防戦一方の岩谷だが、決めに行った詩美のアルゼンチン・バックブリーカーを抜け出してジャーマン・スープレックス、ドラゴン・スープレックス、バズソーキックと連撃。詩美のハイジャック・ボムも着地してドラゴンズ・レイを狙う。
 詩美はこれを雪崩式コウモリ吊り落としで切り返し、ハイジャック・ボムの体勢へ。岩谷はこれをウラカン・ラナで切り返し、ドドンパ、バズソーキック3連発からのムーンサルト・プレス。岩谷が再びドラゴンズ・レイを狙うが、なんと詩美はこれをキャッチして掟破りの二段式ドラゴン・スープレックス・ホールドを放つという意表を突く。
 詩美はやり投げでコーナーに顔面からぶっ刺してハイジャック・ボムを完璧に決めるが、カバーに入った瞬間に15分フルタイムドローを告げるゴングが鳴った。

 激戦を終えた両者は、ともに清々しい笑みを浮かべながら仲良くマイクで語らい、岩谷のボケに詩美が冷静に突っ込む掛け合いを経て2人で一緒に大会を締めた。


 バックステージに戻った詩美が「自分はマリーゴールドで絶対エースになるって決めたときから、エースってなんだろうってずっと考えてました。そのときにやっぱり一番浮かぶのが岩谷麻優という存在。あの太陽みたいなアイコンの輝きが、自分はすごく欲しかった。だから今マリーゴールドのエースとしても絶対負けられなかったんですけど、15分じゃ岩谷麻優を仕留められなかった……」と真剣な面持ちで語っていると、ハイテンションな岩谷が乱入し「う~た~みぃ~!ウタ~!ドローじゃん!ドローだよ!」と飛びついていく。

 岩谷が「アレ、なんだ?ドラゴンズ・レイをさ、お前!二段式ドラゴンみたいなやつで返したな!うっすら記憶に残ってんだよ!やってくれたねぇ?」と詰め寄ると、詩美は「岩谷麻優と何回も何回も大事なとこでシングルやってんだから、何してくるかだって分かってるし、岩谷が何使うかなんて、それでどれが一番今まで効いたっていうのも分かるから、そりゃ使うでしょ」と不敵な笑み。

 ダメージが深い岩谷が「色々高角度っていうか、頭から叩き込まれたからさ……もう、無理。ちょっと、サイン会出ずに今日帰ろうかな」とぼやくと、詩美が「お客さんのためにぃ!出て上げてくださぁい!」と悲痛な叫び。
 ケロっとした表情の岩谷が「じゃあサイン会終わったらすぐ帰ってもいい?」と問うと、詩美は「じゃあいいよ。今日は帰っていい。リングもみんなに片付けてもらおう。今日はいいです。許しましょう」と苦笑。岩谷は「なんか気不味ッ。でも帰ろ。ありがとね。次こそ投げてやるわ~」と笑顔で去っていき、詩美は後輩としてのつらみを噛み締めながら哀愁漂う雰囲気で去っていった。

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