荒井優希が伊藤麻希に4年越しのリベンジ果たし涙!「初めて勝ててうれしい」

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 東京女子プロレスが8月23日、東京・後楽園ホールで『東京プリンセスカップ』を開催した。荒井優希が伊藤麻希とのスペシャルシングルマッチでリベンジを果たし、涙を見せた。

 荒井は2018年10月にDDTプロレスが管理するアイアンマンヘビーメタル級王座を奪取。同28日に開催されたDDT後楽園大会での『女子時間差バトルロイヤル』に参戦し、最後は2人残りとなり、伊藤に敗れた。その素質に惚れ込んだCyberFight髙木三四郎社長(現副社長)がラブコールを送り、荒井はアイドルグループSKE48での活動と並行して、プロレスに挑戦することを決断した。

 2021年5月4日、後楽園ホールでのデビュー戦で荒井は渡辺未詩と組み、因縁の相手である伊藤、遠藤有栖組と対戦し敗退。『CyberFight Festival 2021』(同6月6日、さいたまスーパーアリーナ)でのデビュー2戦目でも6人タッグマッチで伊藤に敗れた。そこから力を付けていった荒井は東京女子初の両国国技館大会(2022年3月19日)で、自身初のタイトルマッチに臨み、当時伊藤が保持していたインターナショナル・プリンセス(IP)王座に挑むも敗れ去った。試合後には「少しずつ伊藤さんとの差を縮めて、次は絶対に勝ちたいと思います」と悔しさを露わにしていた。

 その後、荒井はプリンセスタッグ王座(パートナーは赤井沙希)、IP王座を戴冠。先の7・21大田区総合体育館では、プリンセス・オブ・プリンセス王座に挑むまでの成長を見せた。伊藤との初シングル戦から、3年5ヵ月の月日が流れ、2度目の一騎打ちが実現した。

 序盤から、伊藤は世界一かわいいナックル、ドロップキック、スリーパー、DDT、変型逆片エビ固めで攻めていく。荒井もビッグブーツ連発、ドロップキックで反撃も、伊藤はこけしちゃん、顔面ウオッシュ。荒井はエルボー連打も、伊藤のエルボー一発で返される。荒井がサソリ固めも、抜け出した伊藤は逆片エビから逆エビ固めに移行もエスケープ。荒井のフルネルソンバスターをかわした伊藤はヘッドバット、DDT、飛びつき式スタナーもカウントは2。コーナーでの攻防から、荒井が強引にフルネルソンバスターも両者ダウン。荒井がFinally(カカト落とし)も、頭で受け止めた伊藤がヘッドバット。荒井がヘッドバットで返すも、自身のダメージで倒れ込む。伊藤のヘッドバットを阻止した荒井はビッグブーツ、二段蹴り、新人賞からFinallyがクリーンヒットして3カウントを奪った。試合後、荒井が握手を求めると、伊藤はいったんは中指を立てるも、小指を差し出し、荒井も小指を握り返して指切り。

 荒井は「ついに伊藤麻希に荒井優希が勝ちました! プロレスをするにあたって、いろんなきっかけとかタイミングがあったと思うけど、そういう全部のタイミングとかに伊藤さんがいて。最初はなめられたりとかするのが辛くて、全然うまくできない自分が辛くて。伊藤さんと戦うことも横に立たせてもらうこともしんどかったんですけど…。伊藤さんから学んだこと、試合とかその他でもいっぱいあって。シングルマッチができる機会、それも伊藤さんとできる機会なんて、今までタイトルマッチの1回だったから。次はいつか分かんないって、いつもそんな気持ちで。今回は絶対にデビュー戦のときに伊藤さんが荒井に言った“何年かかっても伊藤麻希を潰しにこい”って。その言葉をここでしっかりと伊藤さんに成長を見せる形でぶつけたいと思っていたので、伊藤さんに初めて勝ててうれしい。これからも荒井優希は伊藤麻希の背中を追い続けるんだろうなっていうのを改めて感じました」と涙を浮かべた。指切りについては「荒井に対して同等というか。今までは上から見られることしかなかったような気がして。そういう目線であったり指だったり、いろんなメッセージがこもってたのかなって思って」と語った。

 一方、伊藤は「もうコメントなんてないよ。伊藤麻希はリングの上に全部置いてきたから、各自で考えろ! それが伊藤麻希のコメントだ。以上」と話した。

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