2018年以来の生え抜き対決を制し渡辺桃が5★STAR GP優勝!「全世界のベルト持ってる奴ら覚悟して待っとけ!」

23日、大田区総合体育館でスターダム『Sammy presentsSTARDOM 5★STAR GP 2025 × リベパチ・リベスロ」~優勝決定戦~』が開催。メインイベントではAZMと渡辺桃による優勝決定戦が行われた。
『5★STAR GP』とは毎年夏に行われるスターダムのシングルリーグ戦。今年はレッドスターズ(RS)、ブルースターズ(BS)がそれぞれA&Bブロック存在し、計4ブロック32選手が出場。7月27日の開幕戦から全国を回りながら14大会にわたって開催される過去最大規模のものとなった。
8月20日の後楽園ホール大会&23日の大田区総合体育館で各ブロックの上位3選手、計12選手による決勝トーナメントが行われ、この日はAZMvs吏南、渡辺桃vs安納サオリの準決勝へ。

準決勝1戦目はAZMが入場するなり吏南を奇襲するが、吏南は場外乱闘に持ち込みラフファイトで圧倒。ハイドレンジアで捕らえ、ダイビングダブルニードロップ2連発でトドメを刺したかに思われたが、これを返したAZMが投げ捨てジャーマンからバズソーキックを叩き込み、ダイビングフットスタンプ。最後は丸め込みの応酬からPink♡Devilを切り返してのカナディアンデストロイヤーで突き刺し、いっちょあがりからのあずみ寿司で3カウント。

準決勝2戦目は安納が序盤から足攻めを見せるも、桃は場外に蹴り出して鉄柱や客席に叩き込むラフファイトへ。エプロンでのBドライバーは安納もエプロンへのフィッシャーマンで返し、桃が雪崩式裏投げで叩きつければ安納も雪崩式フランケンと一進一退へ。
場外から琉悪夏がブラックボックスで殴りつけて介入する場面も見られ、桃が顔面にバットをフルスイングするも、安納もバットを奪ってバットを使ったジャーマンスープレックスホールド。だが最後は桃がテキーラ・サンライズからのピーチサンライズで3カウント。

決勝は2018年岩谷麻優vs林下詩美以来の生え抜き対決となり、桃は白いコスチュームで入場。だが試合にはH.A.T.E.が介入し荒れた場外戦となる。
AZMは必死にエルボー連打も、桃は受けながら前に出てロープに押し込み顔面蹴り。避けたAZMが鉄柱越えプランチャを投下し、ダイビングフットスタンプからの断崖式フットスタンプと攻め立てる。ラ・ミスティカからのあずみ寿司を切り返した桃がバズソーキックからハイキックを打ち込み人でなしドライバーからBドライバー。だがAZMもすぐにカナディアンデストロイヤーからあずみ寿司も2。
改めてカナディアンデストロイヤーも、すぐに桃は蒼魔刀を突き刺して反撃し胴絞めスリーパー。切り返したAZMがNumero Unoも琉悪夏と稲葉あずさがカットする。追撃しようとする2人を桃が制し、AZMと桃は意地のエルボーの打ち合いへ。
最後はいっちょあがりから雪崩式カナディアンデストロイヤーを返した桃が、ピーチサンダーで突き刺し3カウントを奪った。
敗北したAZMは泣きながら「負けて悔しいのに、渡辺桃と決勝で闘えて嬉しかったって思うのが悔しくて、もう、次泣く時は勝つ時って決めるし、渡辺桃倒すのはこのAZMだし、スターダムを背負うのはこのAZMだから。ここで終わらないから、もっともっと自分のこと好きになれるようにもっと私は、私は天才なんで、ここからまたハイスピードで頂点立ってやるよバカ野郎!」と会場を去る。
桃はガウンと王冠を鬱陶しそうにしながらも「この渡辺桃が優勝だ!9度目?9回目の出場で、やっと優勝。私、渡辺桃の応援してくれてるクソどもにはよ、長らく待たせたな。ちょっと意識がもう、優勝ってこんなつれーんだな。今は、なんのベルトに挑戦するとか私はそんな焦ってないから。今は言わないよ。でも、スターダム、そしてこの日本、そしてアメリカでもメキシコでもいいよ。全世界のベルト持ってる奴ら、この、渡辺桃が行くから覚悟して待っとけよ。とにかく!しっかり聞けよ、今からが、この渡辺桃の時代だよ。お前らクソどもは楽しみに待っとけ!」と宣言する。
バックステージに戻ると涙しながら「これ泣いてんじゃねーぞ。泣いてねーから絶対に。こんなところで泣いてらんねーんだよ。私にはまだまだやることがたくさんあるんだよ。ただ、今はこの優勝、しっかり、噛み締めようと思う」と王冠を被り直し感慨深そうに去っていった。
生え抜きの優勝は2020年の林下詩美以来5年ぶり。Queen's Quest時代には2人でゴッデスリーグを優勝し、アーティストのベルトを持っていたこともある。
外敵やフリーがスターダムを荒らす中で、生え抜きの強さを見せつけた歴史に残る5★STAR GPとなった。