「女子プロレス界から追放してやってもいいんだぞ?」IWGP王者のパワハラ発言に会場から大ブーイング!次の挑戦者が「お前強いだけ。言葉のセンスもなければ面白くもない」と一刀両断

23日、大田区総合体育館でスターダム『Sammy presentsSTARDOM 5★STAR GP 2025 × リベパチ・リベスロ」~優勝決定戦~』が開催。セミファイナルではSareee(さりー)の持つIWGP女子王座に小波(こなみ)が挑戦した。
WWEなどでも活躍したSareeeはアントニオ猪木さんの闘魂と全日本女子プロレスの魂を背負い、大御所たちから女子プロレスの未来を託され“本物のプロレス”を掲げている。「女子プロレスの原点である戦いっていう大事なものがスターダムには圧倒的にない」という発言や、現赤いベルトの王者である上谷の行動を「茶番」と一蹴したことで大炎上。
6月に朱里からIWGP女子王座を奪取以降は“ナチュラルヒール”としてブーイングの嵐を浴びている。
そのSareeeが8月20日5★STAR GP準々決勝で渡辺桃に敗北し、小波が顔面に黒スプレーを噴射して「かわいそうなお前に汚名返上のチャンスをやるよ」とIWGP女子へ挑戦表明。
大歓声を受ける小波を見てSareeeは「5★STAR開幕戦でマグレで私に勝っちゃって一日だけのヒロインになって気持ちいいですか?テメーみたいな一日限りの奴にIWGPのベルトなんて似合わねーんだよ」と吐き捨て、「アイツの5★STARの結果見てスターダムファンは何も思わないわけ?私と新人1人に勝ったくらいでIWGPのベルトに挑戦してくるって。それをファンが認めてるわけ?なんなの?マジでだせーよ、お前ら全員」とファンにも暴言を吐きながら挑戦を受け入れていた。

試合が始まると、朱里や藤井恵の弟子でもある小波が格闘技仕込みの受けの強さでSareeeの打撃に一歩も引かず、H.A.T.E.としてのラフファイトに得意の蹴りや関節技を絡めて翻弄する。だがSareeeも闘魂卍固めで動きをとめると、エルボーや蹴り、ドロップキックやダイビングフットスタンプの打ち合いと一進一退に。Sareeeがドラゴンスクリューからジャーマンで投げ捨てれば、小波はバズソーキックで打ち抜きイスを脳天に叩き込む。さらに胴絞めスリーパーで絞り上げ、逃れたSareeeの顔面をえげつなく蹴り上げる。これで完全にタガが外れたSareeeが、エグい角度の裏投げ連発からリストクラッチ式裏投げで叩きつけ3カウントを奪った。

Sareeeは「一夜限りのヒロインだったなオメーはやっぱりよ!オメーみたいな奴はな、口だけって言うんだよわかったかオラ」と倒れる小波を上から見下ろし罵倒。
小波は「お前は初防衛でもスターダムのみんなにこんなに嫌われて嬉しいか?私は、お前みたいなスターダムのリングを舐め腐ったやつは、このスターダムのリングから必ず追放するから覚えとけよ」と言い返すが、すかさずSareeeは「小波!お前が私をスターダムから追放したいっていうんだったら、私はテメーの事、女子プロレス界から追放してやってもいいんだぞ?」とパワハラ発言。
さらに「スターダムファンの人も、HATEの事応援しているファンの人達にも申し訳ないんですけど、これが現実なんですよ!私が初防衛して、そこら辺にいる奴らIWGPのベルトに挑戦したいとか思わないわけ?ナメてんのかテメーら、誰もいないって事でいいですかね」と吐き捨て会場は大ブーイング。

そこに現れたのは鈴季すず。すずは「お前が勝った時より声援がすごいぞ!おめー強いね。十分強い。お客さんもそれはわかってる。でもさぁ!お前強いだけなんだよ。強さ以外のものは持ってない。言葉のセンスもなければ面白くもない。そんなチャンピオンはいりませーん」とニヤニヤしながら挑発する。
Sareeeは「おめーはさ、一体何なの?私のことをただ単にけなしに来たわけ?このベルトに挑戦したいから今来ましたとかじゃなくて」とイラつきを隠さず、すずが「挑戦したいから来ました!」と叫ぶと「だったら最初から言えよ」とマイクを握ったまま顔面にエルボーを叩き込む。
まるでブラック会社のパワハラ上司のような言動と行動に毛色の違うブーイングが会場から飛ぶが、かまわずSareeeは「5★STAR15分ドローで終わってるからさ、テメーの事ボッコボコにしたくて仕方なかったんだよね。舐め腐ってるクソガキ、私が教育してやるよ。次のビッグマッチどこですか?9月6日私あいてるんですけど、横浜武道館でテメーとこのベルトかけてやってやってもいいよ。私が必ず防衛するところを皆さん期待しててください」と叫びブーイングを一身に受けた。
プロレスは社会の縮図と言われるだけあり、正論で殴るだけの人に権力をもたせると大変面倒なことになるという社会を見せつけられるかのようなIWGP戦線。それに対抗する常識の通じない22歳の狂乱娘が何をしでかすのか、想像の斜め上を見せつけてくれることに期待だ。