「敗れて悔いなし!俺はまだまだ死なないよ」55歳の望月成晃が31年目で初のブレイブゲート王座挑戦も戴冠ならず!

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

 17日、東京都・大田区総合体育館にてDRAGON GATE『DANGEROUS GATE 2025』が開催。望月成晃がキャリア31年目で初のブレイブゲート王座挑戦を果たした。

 オープン・ザ・ブレイブゲート王座は、DRAGON GATEの82kg以下の軽量級王座。
 ジュニア最高峰の選手たちが集まるDRAGON GATEの中でもスピード感あふれる闘いが展開される王座であり、その歴史に名を刻んだ選手は漏れなく名選手と言える。
 現王者の田中良弥は、2023年5月のデビューから高い身体能力と華を見せて一気にスター街道を駆け上がった26歳。7月の神戸ワールド記念ホール大会でブレイブ初戴冠を果たし、次世代エース筆頭に名乗りを上げた。

 そんな田中は、憧れの望月成晃を2度目の防衛戦の相手に指名。

 望月は今年キャリア31年目で55歳の大ベテラン。老け込むこと無く素晴らしいコンディションを保ち続けており、50代になっても他団体の王座に絡み続けるなど実力も折り紙付き。
 しかし、田中の指名を受けた望月は「考えさせてくれ」と一度は保留。それでも田中は熱いアプローチをかけ続け、その想いに応えて望月は31年目にして初のブレイブ挑戦を決意。しっかりと身体を作り込み、79.9kgのバキバキボディに仕上げて決戦に臨んだ。


 試合序盤はスピーディかつ堅実なレスリングに始まるも、そのあまりの激しさから望月が顔面から出血。田中はそのダメージを見逃さず顔面にドロップキックをぶち込んでエプロンからの攻撃を狙うが、望月が二角蹴りで叩き落としてラ・ケブラーダで追撃。
 望月は強烈なミドルキックやチョップで田中をなぎ倒してその場飛びムーンサルト・プレス。さらに一角蹴りからコーナーに上っていくが、田中がスパニッシュ・フライで迎撃。さらに望月へのリスペクトを表してかミドルキック&ハイキックを連打し、最強ハイキック、ツイスター、ツイスターIIを受けきった上でクロスセイバー(※旋回式ネックブリーカー)。最後はジョーカーストライザー(※スターダストプレス)で3カウントを奪った。

 望月はベルトを田中の肩にかけてやり、握手を交わしながら耳元でなにか言葉をかけてから退場していく男気を見せる。
 バックステージでは「55歳、新たな挑戦だったね。正直ブレイブをアイツに逆指名されたとき、保留したのは心境の奥底では自信がなかったってのもあったんだ。でもアイツの熱い気持ちもあったし、この年で新たな挑戦も出来たし。ただドリームゲートが5000m走ならブレイブは800m走とか1500m走とか、そんな感覚でしたね。負けたけどね、今俺はやり切ったことに誇りを持ちたい。田中は最後に蹴りも放ってきたし、俺のブレイブゲートに行く心意気にアイツの蹴りが応えてくれたと思ってるから。俺は気持ちの良い試合が出来たよ。敗れて悔いなし!俺はまだまだ死なないよ。またブレイブゲートに挑戦するのもよし!しっかり食って体重増やすもよし!とりあえず今日は腹いっぱい飲んで食って寝るわ!以上ッ!」と語って去っていき、カッコいいおじさんの背中を見せつけた。

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2025年8月
« 7月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

月別

ページ上部へ戻る