ビル・ロビンソンの弟子同士が14年ぶりの対決!鈴木秀樹、宮原健斗がチャンピオン・カーニバル決勝T進出

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 6日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『チャンピオン・カーニバル2025』が開催。鈴木秀樹、宮原健斗がチャンピオン・カーニバル決勝トーナメント進出を決めた。

 チャンピオン・カーニバル(以下:CC)は、全日本プロレスで春の風物詩として行われるシングルリーグ戦。今年はA,Bの2ブロックに分かれて計18選手が参戦。4月9日の後楽園ホール大会から5月6日の後楽園ホール大会までリーグ戦を行い、5月18日の大田区総合体育館大会で各ブロックの上位2選手による決勝トーナメントを実施する。

 Aブロックの戦況は、宮原健斗、斉藤ジュン、鈴木秀樹、デイビーボーイ・スミスJr.が5勝2敗(10点)で4人が並ぶ形に。今大会での宮原vsジュン、秀樹vsスミスの勝者が決勝トーナメントに駒を進める形となる。


 セミファイナルでは、秀樹vsスミスの公式戦が実施。
 ハート・ファミリーのサラブレッドであるスミスは三冠王座戴冠も果たすなどすっかり全日本の顔の1人に。対する秀樹もスミスと同じくビル・ロビンソンの弟子であり確かな実力者。現在は全日本所属となって団体の門番を自称する秀樹がスミスを相手にどう闘うかにも注目されていた試合だ。

 試合はじっくりとしたチェーンレスリングに始まり、いつの間にか攻防が入れ替わる熾烈なグラウンド戦に観衆も「おっ……おぉ……おお~……」と断続的に感嘆の声を漏らす。
 秀樹が攻勢に出るも、スミスは冷静にパワースラムで迎撃しフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。秀樹もブルドッグ・ボムをショルダースルーで切り返して卍固めに捕らえ、延髄斬りで追撃するといった妙技を見せていく。
 スミスはレッグロールクラッチを狙うが、これを下から押し返した秀樹が逆にレッグロールクラッチで3カウント。世界最高峰の技術が競り合ったこの試合の結末には大歓声が上がった。

 宮原にもジュンにも勝利している秀樹は、この時点でAブロック1位通過が決定。
 バックステージに戻った秀樹は、2011年8月のIGF両国国技館大会以来14年ぶりのスミスとのシングルを振り返り勝利を噛みしめる。
 そこへスミスも合流し「彼とはビル・ロビンソンという共通の先生がいる。今日はロビンソンも、友人の西村修さんもどこかで見ていてくれたと思う。私はゼンニッポンがホームだと思っているし、心から最高だと思うキャッチ・アズ・キャッチ・キャンを見せたい。最後は私が勝ったと思ったが、いつの間にか私の背中がマットに付いていた。またすぐにでも闘いたい!」と興奮気味に語る。
 秀樹が「ノー、スーン」と苦笑いで返すと、スミスは満面の笑みで「ダメ!スグ!アシタ!」と前のめり。最後はスミスが「アイ・ラブ・ゼンニッポン!」と叫んで締めた。


 メインイベントでは、宮原vsジュンの公式戦が実施。
 宮原とジュンは昨年のCC決勝戦でも闘い、その際は宮原が勝利して優勝。3月の大田区総合体育館大会ではジュンが三冠ヘビー級王者として宮原を迎え撃って防衛に成功。1勝1敗の状態で今回の一騎打ちを迎えた。

 闘いを重ねてきたこともあってか両者ともに互いの得意技を読み合うかのような攻防に始まるが、場外戦となるとジュンが圧倒。
 打撃戦では体格に勝るジュンに軍配が上がり、チョークスラムも続けて決まる。しかし、宮原はジャックハマーを首固めで切り返し、ラリアットをスネークリミット(※変形三角絞め)で切り返す技巧派ファイトで猛追。
 宮原は雪崩式ブレーンバスターを狙うが、ジュンがこれを雪崩式チョークスラムで切り返す豪快技を見せ、顔面に強烈な張り手。ジュンのジャックハマー、宮原のブラックアウトなど徐々に大技も出てきて場内の熱はドンドン上がっていく。
 これに競り勝ったジュンがDying Light(※顔面へのスライディング・キック)からDAYS GONE(※変形昇天)を狙うが、着地した宮原がブラックアウトからシャットダウン・スープレックス・ホールドを決めて3カウントを奪った。

 これにより、Aブロック代表は鈴木秀樹、宮原健斗に決定。
 Bブロックからの進出者は、今月10日&11日の札幌大会の結果を以て決定される。

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