「お前は一生この負けを覚えておけ」引退を控えた高橋奈七永が20歳の美女王者にパッション注入!

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 11日、東京都・新宿FACEにてマリーゴールド『Marigold Spring Victory Series 2025』が開催。引退を控えた高橋奈七永がビクトリア弓月にパッションを伝承した。

 奈七永は1996年に全日本女子プロレスでデビュー。“女子プロレス界の人間国宝”と呼ばれる大御所になった今でも若い選手たちに日本の女子プロレスの伝統を試合を通して伝え続けており、“パッション注入マッチ”と呼ばれるこの試合は女子プロ界の新たな伝統となりつつある。
 引退を見据えてマリーゴールド入団を決めたと語っていた奈七永であったが、マリーゴールド1周年となる2025年5月24日の代々木体育館大会での引退を表明。残り3ヶ月を切った引退ロードを全力で駆け抜けている。

 弓月はスターダムで2023年11月にデビューし、その年の新人王を獲得するなどポテンシャルの高さを見せた期待の若手。
 キャリア半年に満たない時期にマリーゴールド旗揚げに合流するなど胆力も高く、柔道をベースとした確かな実力にハイスピードファイトも駆使。スーパーフライ級王座(※55kg以下の軽量級王座)を戴冠してからはシングル王者として20歳の若さで団体を牽引する選手に成長した。
 最近は『ヤンマガWeb』でグラビア特集が組まれるなどビジュアル面でも注目が集まりつつあり、リング内外で女子プロレス界を背負って立つことを期待される存在だ。

 奈七永と弓月は、マリーゴールド旗揚げ戦の第1試合で対戦。その際には奈七永が完膚なきまでに弓月を叩きのめす試合となり、若手のチャレンジマッチのような光景が広がっていた。
 今回の再戦は、チャンピオンとなった弓月が約10ヶ月の時を経て奈七永にどこまで成長を見せつけられるのかが焦点となる試合だ。


 試合は早々に場外乱闘に発展するが、弓月がリング内にイスを向かい合わせに並べてドッカリと座り込む。奈七永が対面に座ると、パワースラップの試合のようにノーガードで顔面にビンタを打ち合う意地の張り合いが展開。奈七永が蹴飛ばしてこれを終わらせたことから弓月が競り勝ったとも言える。
 勢いに乗る弓月は、奈七永が得意とする足4の字固めを軸とした足攻めを展開していき、プランチャやムーンサルト・プレスなどの飛び技で仕留めにかかる。しかし、耐え切った奈七永がギアを1つ上げ、最後はナナラッカからのチャナラッカ☆百と最近はあまり出さなくなっていた大技で畳み掛けて3カウントを奪った。

 マイクを取った奈七永は「ホントにお前キャリア2年目?見えないよね?肝っ玉座ってんなテメーこら。なかなかいい根性してるよ。でもな、高橋奈七永引退前のシングルで、勝者は高橋奈七永。敗者はビクトリア弓月。これが現実だ。お前は一生!この負けを覚えとくんだな」と敢えて弓月を突き放す。
 しかし、弓月は4月14日に開催される奈七永のプロデュース興行『パッション興行~マッスルバージャパンpresents 終わりよければすべてパッション!』で高橋奈七永&中西百重の【ナナモモ】との対戦を熱望するなど一歩も引かない。


 その後、リング上には“長与千種の後継者”彩羽匠が率いるマーベラス勢が乱入。ロッシー小川vs長与千種の全面対抗戦をぶち上げ、血気盛んな両軍の若手勢がそこかしこで殴り合う大乱闘へと発展。

 この乱闘の先陣を切っていた弓月は「ズカズカと乗り込んできやがって。団体対抗戦?望むところだよ。私だって団体背負って闘ってやる。奈七永だけじゃない。ここにも強い奴がいる。マリーゴールドのエースを背負って、マリーゴールドの団体を背負って、勝ちに行ってやる。覚えとけ。ビクトリア弓月という名を覚えておけ」と女子プロレスの伝統である団体対抗戦に向けて闘志を燃やした。

 マリーゴールドvsマーベラスの全面対抗戦は3月30日の後楽園ホール大会からスタートする見込みだ。

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