【試合詳細】2・6 PPPTOKYO新宿FACE大会 ちゃんよたvs高橋奈七永 八須拳太郎&田中将斗vs阿部史典&野村卓矢 大谷譲二vs BLACK Andy Wu vs ガイア・ホックス ZONES vs エチカ・ミヤビ 三富兜翔&小橋マリカvs夏すみれ&梶トマト

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『P.P.P. TOKYO Treasure & Party―夢の扉が拓くとき―』
日程:2025年2月6日(木)
開始:19:00
会場:東京都・新宿FACE
観衆:350人(超満員)

▼シングルマッチ 15分1本勝負
○ZONES(Evolution)
7分42秒 ワイルドクラッチ
●エチカ・ミヤビ

▼タッグマッチ 20分1本勝負
三富兜翔/●小橋マリカ(フリー)
11分58秒 体固め
○夏すみれ(フリー)/梶トマト(飯伏プロレス研究所)

▼6人タッグマッチ 15分1本勝負
●大石真翔(フリー)/新納刃(MAKAI)/翔太(フリー)
10分58秒 フランケンシュタイナー
○高橋幸光(飯伏プロレス研究所)/香取貴大(フリー)/神崎ユウキ(TTT)

▼Emperor of Party 初代王者決定戦 1st Block 8分1本勝負
○大谷譲二
7分2秒 フロッグ・スプラッシュ→片エビ固め
●BLACK Andy Wu
※もう1人はガイア・ホックス(フリー)
※大谷が決勝進出

▼タッグマッチ 30分1本勝負
●八須拳太郎/田中将斗(ZERO1)
14分32秒 両腕固め
[アストロノーツ]阿部史典(格闘探偵団)/○野村卓矢(格闘探偵団)

▼シングルマッチ 30分1本勝負
●ちゃんよた
16分49秒 ワンセコンドEX→片エビ固め
○高橋奈七永(マリーゴールド)

ちゃんよたが奈七永との最後のシングルマッチでパッション継承!譲二がEmperor of Party初代王座戴冠に王手!

オープニング


 まずはPPPガールズ&PPPエンジェルズの紹介が行われ、そのまま前説を経てオープニングコールを行った。

第1試合


 試合前からエチカがダブルバイセップスポーズでZONESを煽っていき、筋肉と筋肉のにらみ合い。
 ゴングが鳴ると、ロックアップでの力比べを展開。強引に押し込んだZONESがエルボーを連打し「どーしたおかめ納豆!」と挑発すると、エチカが怒りのビッグブーツからビンタ。
 エチカがコーナーに押し込んでエルボー連打からアイアンクロー。首投げからサッカーボールキックを連打。ZONESもエルボーで反撃していくが、体格で勝るエチカがビッグブーツ一発で吹き飛ばし、背中の上に乗っかって連続ジャンプする形でフットスタンプを連打。
 ZONESがショルダータックルでぶつかっていくが、エチカが真っ向から受けきってバックエルボーで倒す。さらにエチカがボディスラムからロープに振るが、ZONESがフライング・ショルダーで倒して反撃の狼煙を上げる。

 ZONESが「おかめ!」と吼えながら串刺しラリアットを見舞い、ダイビング・エルボードロップで追撃。さらに逆水平チョップからロープに飛ぶが、エチカがソバットからビッグブーツで吹っ飛ばす。ZONESもすぐに起きて逆水平チョップで反撃。エチカもチョップスマッシュで打ち返して真っ向からの打撃戦に。これに打ち勝ったエチカがブレーンバスターを狙うが、ZONESがリバースしてブレーンバスター。「まだだ!」とZONESがアバランシュ・ホールドからラリアット。

 ZONESがさらにラリアットを狙ってロープに飛ぶが、エチカはレッグラリアートでカウンター。エチカがロープ貫通ビッグブーツからミドルキックの速射砲、トラースキックと連撃。さらにランニング・バイシクル・キックを叩き込んでチョークスラムを狙うが、ZONESがこれをワイルドクラッチ(※変形V9クラッチ)で切り返して3カウントを奪った。

<試合後コメント>

エチカ・ミヤビ
――戦前から舌戦が展開された上での試合だった
「あんなこと言ってきて。おかめ納豆?言ってくれるじゃんって。最初からぶつかってきて『やるな』と思ったけど、最後丸め込みかよオイ。技術はすごいと思うよ。私よりキャリア下で、たくさん試合出て、強い選手と闘って。でもさ、あんだけ言っといて最後丸め込みじゃ終わりたくないよね。ZONESちゃん、焼きそばちゃん。そうだよね、もっかいやろうよ。私は楽しみにしてるよ。次はどんな手を使ってでも勝ってやるから覚悟しとけよ焼きそばコノヤロー」

第2試合


 三富らの奇襲から場外乱闘となる中でゴング。ハレンチシートになだれ込んでいってお客さんからお酒をもらって敵味方関係なくグイグイ行ってぐでんぐでんになっていく。夏が酒でうがいしてからマリカに酒霧を噴射も、これが梶に誤爆し「ノーテンショォーン!」と悲鳴を上げる。再び夏が酒でうがいしてから三富に酒霧を噴射も、これが梶に誤爆。梶が今度は悲鳴を上げる余裕もなく倒れ込む。
 選手たちが「酒くせぇ……」とぼやきながらリングに戻っていくと、梶とマリカの対面に。梶がマリカの顔面にスライディング・キックを見舞い、夏と2人でトレイン攻撃を狙う。しかし、梶の攻撃だけビッグブーツで迎撃されてしまい、夏が何度もコーナーに振っていくため梶がボロボロになっていく。2人でマリカにブレーンバスターを狙うが、2人が前後逆に構えてしまったため投げられず。息が合わないでいる間にマリカが2人まとめて高角度DDTで突き刺し、低空ドロップキックでふっ飛ばして三富にタッチ。
 三富は梶と夏を次々とボディスラムで投げつけ、ドラゴンスクリューで追撃。泥酔状態でふらつきながらも梶を滞空時間の長いブレーンバスターで叩きつけて見せる。続けて両者はエルボー合戦を展開。梶がレッグラリアート、三富がスライディング・エルボースマッシュを決めて痛み分けとなり両者タッチ。

 夏とマリカの対面。マリカがランニングエルボーからスライディング・キック。マリカがロープに飛ぶもエプロンから梶が捕獲。夏がバラムチで殴りかかるが、これが梶に誤爆。マリカが夏にスタナーからロープに飛ぶが、今度は場外から梶が足を掴んで妨害。夏がスライディング・キックを発射するが、これも梶に誤爆。夏がロープに飛ぶが、三富が場外から足払いをかけ、マリカがスライディング・キック。三富&マリカがダブルの串刺しバックエルボーからのフェイスクラッシャーを決め、マリカがDDT。さらにスタンド式の胴絞めフロントネックロックに捕らえるが、梶がカット。梶が夏との連携でマリカにダブルブレーンバスターを決めるが、三富がカット。

 夏がロープに飛ぶが、三富が飛び込んで来て延髄斬り。その隙にマリカがコーナーに上がって夏にミサイルキック。梶がカットに入って三富&マリカをコーナーに重ねると、夏が妖艶に腰を振ってパワーを貯めてから顔面騎乗式ブロンコバスター。三富が意識朦朧となりながらエア騎乗位でカクカクと腰を振る中、梶がコーナーに上ってマリカにダイビング・ボディプレス。夏が梶を蹴飛ばしてどかしてから顔騎式体固めで3カウントを奪った。

第3試合


 この試合はノータッチルールで実施。
 香取と翔太の対面でゴング。ロックアップからリストの取り合いが展開され、熾烈なロープワークのドッグファイトから香取がドロップキック。
 大石と神崎の対面ロックアップからヘッドロック、ショルダータックルの攻防。大石が打ち勝つも神崎が追撃をスライディングでかわしてフライング・フォアアーム。神崎がプランチャを狙うが、大石が足払いで阻止。
 刃と高橋の対面。互いに立ち技に覚えがあり、アップライトに構えながら小刻みなミドルキックでの打ち合いに。高橋が左腕への速射砲連打で一点集中攻撃をかけていくが、大石&翔太が場外から足払いをかけて妨害。そのまま2人で香取、神崎をそれぞれタックルでふっ飛ばしていく。
 大石&翔太は高橋をロープに振ってショルダータックル。すぐにおきた高橋がトラースキックで2人を撃退し、刃にブレーンバスター。カットに入ろうとする大石に対し、神崎がウルトラ・タイガー・ドロップで救援を断つ。刃と香取の対面となるが、刃がチンクラッシャーで脱出。

 翔太と香取の対面。翔太がネックロックでじっくり絞る中、大石&翔太も合流して3人でトレイン攻撃。大石&翔太のダブルブレーンバスターから刃がその場飛びムーンサルト・プレス。
 大石が香取にエルボースマッシュ連打からコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、香取がミサイルキックで迎撃。刃&翔太が飛び込んで来て香取をロープに振るが、香取は刃をショットガン・ドロップキックで場外へ放り出し、セカンドロープを踏み台にトペ・コンヒーロ。
 高橋が翔太にマシンガンキックからロープに振ってパワースラムで叩きつけ、ハイキックを狙うも翔太がキャッチして延髄斬り。高橋も倒れず耐えて旋風脚を叩き込むが、刃がカット。

 刃と神崎の対面。神崎が低空ドロップキックからのDDT、串刺しバックエルボー、串刺しフォアアームからのハーフハッチ・スープレックス。続けて神崎がフィッシャーマン・バスターを狙うが、刃がスモールパッケージで切り返してグラウンドでの変形コブラツイスト。これは香取がカット。
 大石と香取の対面。香取が大石に強烈なチョップを見舞って怯ませ、コーナーに振って串刺しラリアット。さらにターンバックル・ブレーンバスターで叩きつけ、バックスライトで転がしてからのランニングニーを発射も大石が回避してランニングエルボー。
 大石と高橋の対面。高橋がハイキックを放つも大石が回避。さらに高橋のスピンキックをキャッチして首に巻き付けた大石がストレッチ・マフラー。高橋はなんとかロープへ。刃が場外からのドロップキックで、翔太が変形コードブレイカーで追撃。さらに大石がミラクルエクスタシーを決めるも香取がカット。

 翔太と香取の対面。香取が翔太にブレーンバスターを決めると、刃が香取にスワンダイブ式ニーアタック。神崎が刃にダイビング・クロスボディ。大石が神崎にフラップジャック。大石が高橋にミラクルエクスタシーを狙うが、高橋がゼロ距離カウンターのジャンピングニーからハイキック。これをかわした大石がツバを顔面に吐きかけてミラクルエクスタシーを狙うが、高橋がウラカン・ラナで切り返して3カウントを奪った。

高橋「今日はご来店……あっ……(笑)違う違う(笑)ご来場ありがとうございます!でも皆さん、努力すれば、俺まだプロレスやって1年未満なんですよ。1年経ってないですよ。これはホントです(笑)」
翔太「大石さん何年やってると思ってんだ!!23年やってんだぞ?!」
(※大石が泣き崩れる)
高橋「これ、みんなどう思います?23年と1年未満で、俺が獲りました。俺が獲ったし、これ俺もうトーナメント決勝行きましたもんね」
(※翔太らが「これは前哨戦である」という旨の総ツッコミ)
高橋「……えっ?前哨戦?でも俺1人の力じゃ勝てなかったんで。決勝は、この仲間とともに優勝を……」
(※翔太らが「次はこの3人で試合をやるんだよ」という旨の総ツッコミ)
高橋「えっ?この3人でやるの?じゃあなんなのこの試合は?」
(※翔太らが「だから前哨戦なんだよ!」という旨の半ギレ総ツッコミ)
高橋「あっ、そういうことっすね。やっと分かりました!今からなんすね」
(※すぐ2試合目をやろうとする高橋に対して翔太らが「その前哨戦は今終わったんだよ?!」という旨の総ツッコミ)
高橋「あぁ~!今度、今度なんですね?今度やるんですね?それが決勝みたいなんで……」
(※翔太らが「次に行われるのは1回戦である」という旨の総ツッコミ)
高橋「……?PPPの方、ちょっと難しいっすねこれは。もうちょっとわかりやすくお願いします。もう勝ったんで。もうおじさんにも勝ったし。公式戦決勝トーナメント……トーナメント?まあとにかく応援よろしくお願いします。皆さん応援ありがとうございました!」

第4試合


 ゴングが鳴るとともにアンディ&ガイアが大谷に同時攻撃。ガイアがアンディを即座に裏切って三つ巴の素早いグラウンドの攻防が展開。
 一旦離れてから3人での手4つ。ヘッドロックの数珠つなぎとなる中、3人それぞれが攻撃をかわしあうスピーディな攻防。大谷がアンディ&ガイアのダブルトラースキックをかわしてダブル低空ドロップキック。
 攻勢に移りたい大谷だったが、ガイアがハンドスプリング式ボディアタックからロープを踏み台にした複雑なフランケンシュタイナーから顔面をぶち抜くドロップキック。カバーに入るが、アンディがサミングでカット。

 アンディはガイアをエプロンに落とすが、ガイアがコーナーに上る。アンディは雪崩式フランケンシュタイナーで放り捨て、大谷にミサイルキックから垂直落下式ブレーンバスター。アンディがガイアに向かっていくと、ガイアは命乞い。アンディはガイアに急所蹴りを見舞ってから大谷にバズソーキックを見舞うが、ガイアが背後からフットスタンプを見舞ってカット。
 大谷がガイアに延髄斬りを見舞って場外に排除し、アンディの追撃をかわしてトペ・スイシーダ。さらにコーナーに上がってアンディへミサイルキックを叩き込み、ロープを踏み台にスイングDDT。さらに大谷がジャーマンを狙うが、ここにガイアがダイビング・エルボースマッシュで飛んできて大谷をふっ飛ばす。
 ガイアはアンディにフックキックからリバース・スリング・ブレイド、変形ゼロ戦キックと連撃。さらにセントーン・アトミコを発射も、アンディが回避。ならばとガイアがアンディの顔面に右ストレートも、アンディは倒れ込みながら急所蹴りを放ち、そのままスモールパッケージもカウントは2。
 アンディがガイアを投げようとするが、大谷がその背後からガイアにジャーマンを狙う。ガイアはこれを振り払ってアンディの顔面に右ストレートを見舞うが、さらにその背後から大谷がガイアにリバース・フランケンシュタイナーを見舞い、アンディに投げっぱなしジャーマン。さらに大谷がアンディに変形RKOからランニングニー。コーナーに上がってフロッグ・スプラッシュを投下して3カウントを奪った。

大谷「1つだけ。俺が絶対優勝するぞ~ッ!また来てね~ッ!」

第5試合


 4人それぞれ握手を交わし、田中と野村の対面でゴング。
 ロックアップからバックの取り合い、リストの取り合い、グラウンドでの首の取り合いと展開しクリーンブレイク。両者タッチ。
 八須と阿部の対面。阿部が低空タックルで足を狙えば、八須が上からがぶってつぶしグラウンドで首を狙う。阿部もしっかり防御しつつするりと抜けて場外で間を取る。阿部がリングに戻り、ロックアップからヘッドロック、ショルダータックルでのぶつかり合いに。互角の攻防の中、阿部が「八須、お前が来いよ」と挑発。八須が渾身のショルダータックルでふっ飛ばし、田中とのダブルショルダータックルで追撃。八須が「逃げんな」と挑発すると、阿部が張り手の猛連打からグーパンチ。互いに膝を突き合わせてのエルボー合戦へと発展し、再び阿部がグーパンチ。阿部が拳を痛め、野村にタッチ。
 八須が野村にエルボー連打するが、野村もグーパンチからサッカーボールキック。阿部もついでにサッカーボールキックを見舞い、野村がヒジへのストンピングから阿部にタッチ。
 阿部が八須にダブルニードロップを見舞い、田中に「応援してみろコラ」と挑発。八須がエルボー猛連打も、阿部が腕へのドラゴンスクリューを見舞って野村にタッチ。
 野村が八須をチキンウィング・アームロックで捕らえてギブアップを迫るが、八須はなんとかロープに足をかける。八須は痛む腕でエルボーを連打していくが、野村は表情1つ変えずにビンタで反撃。ロープに飛ぶが、八須がドロップキックで迎撃して田中にタッチ。
 田中は野村にラリアット。阿部へのDDT&野村へのスタナーの同時攻撃から野村に串刺しラリアット、コーナー上からのスイングDDTと連撃。野村がエルボー猛連打で食い下がり、強烈なミドルキックでなぎ倒す。阿部にタッチ。


 阿部はロープに飛んで田中のヒザに低空ドロップキック。さらに回転浄土宗からサッカーボールキックを見舞い、観客席から飛んでくる田中ファンのヤジに応えて口喧嘩しながら田中の頭をペチンと叩く。田中も声援に弾丸エルボーで応え、阿部とのエルボー合戦へ。阿部の伊良部パンチに弾丸エルボーでカウンターするも、吹っ飛んだ阿部がアイル・ビー・バック式伊良部パンチ。さらに阿部がブレーンバスターを決めるも、タッチにはいけず。田中が八須にタッチ。

 八須が阿部をショルダータックルでなぎ倒し、ファイヤーマンズキャリーで持ち上げようとするも阿部が振り払ってビンタ。阿部がロープに飛んだところを八須がすくい上げ、スクワット式バックフリップ。さらに八須がジャーマンを狙うが、阿部が振り払う。八須がスピアーを狙ったところを阿部がビッグブーツでカウンター。野村にタッチ。
 野村は八須にビンタ連打から串刺しランニングエルボー、ブレーンバスターと連撃。さらにロープに飛んでサッカーボールキックを叩き込むが、八須がキャッチしてエルボー。足を止めてのエルボー合戦となり、野村がビンタで怯ませるも八須は倒れずラリアット。さらにロープに飛ぶが、野村がカウンターのミドルキックからサッカーボールキック。さらに脇固めを狙うが、八須が前転で抜け出してフロントネックロック。阿部がこれをミドルキックでカットし、野村と2人で八須を取り囲む。
 1vs2のエルボー合戦に臨む八須だったが劣勢は否めず。ここに田中が入ってきて弾丸エルボーでアストロノーツを撃退。無我夢中の八須が田中にもエルボーを見舞ってしまい、田中から弾丸エルボーでお仕置きされる。阿部が田中を伊良部パンチで排除するが、八須がスピアーでアストロノーツを2人まとめてなぎ倒す。
 田中が野村をコーナーに上げて雪崩式ブレーンバスターで叩きつけ、続けざまに八須がダイビング・ボディプレス。さらに「終わりだぁッ!」と野村をブルーサンダー・ボムで叩きつけるがカウントは2。八須は野村にフロントネックロックも、阿部がヒザへの低空ドロップキックで体勢を崩す。すかさず野村が八須を腕固めで捕らえ、カットに入ろうとする田中を阿部が澤宗紀直伝お卍固めで捕獲。救援を断たれた八須が無念のギブアップ。

 阿部&野村が2人でスクワットして余裕をアピールすると、八須も対抗してスクワット。それでも最後は4人で握手を交わして清々しく試合は終わった。

第6試合


 試合前にちゃんよたが握手を求めると、奈七永も快く応じてガッチリ握り返す。
 ゴングが鳴ると、ロックアップでの力比べでロープへの押し込み合いに。ちゃんよたが離れ際にエルボーを見舞い、奈七永の闘志に火を点ける。
 手4つで組み合って純粋な腕力勝負へ。奈七永が優勢に進めてリストロックの応酬へ。奈七永がじっくりとしたヘッドロックでいたぶっていけば、ちゃんよたもリバースしてしつこいヘッドロックでお返し。しかし、奈七永はぶっこ抜きのバックドロップで切り返すという驚異のパワーを見せる。
 ちゃんよたがロープに飛んでショルダータックルでぶつかっていくが、奈七永は倒れず。ちゃんよたがエルボー連打からロープに飛ぶが、奈七永がカウンターのショルダータックルで吹っ飛ばす。ちゃんよたが場外に逃れると、奈七永が追っていってエプロン上でのヘッドバッド&エルボーの打ち合いに。奈七永がこれを制して場外に叩き落とし、観客席へとなだれ込んで大暴れ。さらに奈七永は手当たり次第にイスをぶん投げたり壁やテーブルに叩きつけたりと情け容赦無し。
 奈七永はちゃんよたをリングに放り込み、好きなようにエルボーを打たせたうえで強烈なエルボー一発でなぎ倒すという格の違いを見せつける。さらにエルボードロップから胴絞めスリーパーホールドに持ち込むが、ちゃんよたは必死のロープブレイク。

 奈七永は「パッションあんのか?!」と活を入れつつコーナーに叩きつけてマシンガン・チョップ。さらに串刺しラリアットを放つが、かわしたちゃんよたがガムシャラなエルボー猛連打からショルダータックルでなぎ倒して反撃の狼煙を上げる。
 ちゃんよたは串刺しタックル連発から串刺しスピアー、エルボードロップ。さらにアルゼンチン・バックブリーカーを狙うが、奈七永が振り払ってラリアットを狙う。これをかわしたちゃんよたはフライング・ショルダーを叩き込み、ラリアットを放つ。奈七永は倒れず耐えてラリアットで反撃し、そのままラリアットとラリアットの正面衝突へ。両者一歩も譲らぬ意地の張り合いとなるが、奈七永が素早くバックを取ってバックドロップ。ちゃんよたは雄叫びを上げながら立ち上がるが、奈七永がすかさずラリアットを叩き込んで制圧。

 奈七永がアルバトロスで絞り上げるが、ちゃんよたは必死にロープを掴む。奈七永が引き起こそうとすると、ちゃんよたは足にすがりついて耐えながらエルボー猛連打。奈七永も両手を広げて真っ向から受けきっていき、エルボー&ショートレンジ・ラリアットの猛連打。奈七永がロープに飛ぶが、ちゃんよたが追走ラリアット。さらにアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げ、そのままバックフリップ。ちゃんよたはコーナーに上って行くが、奈七永が下から強烈なビンタを見舞って怯ませ、雪崩式ブレーンバスター。

 奈七永は距離を取ってラリアットを放つが、ちゃんよたがかわしてラリアット。さらにロープに飛んで渾身のラリアットで奈七永をなぎ倒す。ちゃんよたはコウモリ吊り落としから引き起こそうとするが、奈七永が下からすくい上げるようにバックドロップ。


 奈七永がスライディングDを発射も、ちゃんよたがかわしてスライディング・ラリアット。ちゃんよたは奈七永の顔面にビンタ。奈七永もビンタで応えて打ち合いとなり、奈七永は「思い切りやれ!もっとだ!」とちゃんよたにビンタをガンガン打たせていく。ちゃんよたはヘッドバッドからの延髄斬りを見舞うが、奈七永が耐え抜いてヘッドバッドから変形シャイニング・ウィザード。
 さらに奈七永がスライディングDからワンセコンドEXを決めて3カウントを奪った。

奈七永「ちゃんよたッ!そしてPPPファンの皆さん!こんばんパッション!1年前の悔しい思い、忘れてなかったんだな。私はプロレスを28年やってきて今年5月に引退するんですけど、長くやってよかったなと思うのが、こういう選手と出会えたときですね。こんな熱い思いを持って、こういう場を用意してくれたちゃんよた。お前、まだまだ行けるっしょ」
ちゃんよた「奈七永さん、まずは私と闘ってくれてありがとうございます!1年前に『想像を超えてこなかった』と言われて、今回奈七永さんの名前を出して試合したいと言ったんですけど、断られるんじゃないかって、ずっと、ずっと思ってました。今回奈七永さんがこうやって闘う機会を作ってくれて、今回試合をして良かったと、将来思ってもらえるような、誇れるレスラーに絶対なります!奈七永さんみたいに、強くてカッコ良くて、パッションのある選手に絶対なります!負けておいてこんなこと言うのはアレかもしれないんですけど、奈七永さん、今日この大会、一緒に締めてもらいたいです!」
奈七永「おっしゃ!では、お言葉に甘えまして。パッションで締めたいと思うんですけど、前も出たとき言ったんですけど……PPPTOKYOのPはパッションのPだ~ッ!だからちゃんよたも三富さんも、パッションを背負っていってください、これから!パッションを背負って!ちゃんよたはパッションのPPP支部長だからな!パッションを絶対に絶やすことなくずっと後世に残していてくれ!」
ちゃんよた「パッションを伝え続けますッ!」
奈七永「PPPなので……パッション、そしてパワー?で、パッション?」
ちゃんよた「パッション、パワー、パッション!みんな分かりましたか?!
奈七永「みんなで叫ぶぞ!みんなで叫ぶんだぞ!」
ちゃんよた「パッション!パワー!パッション!」
奈七永「OK!みなさんもパッション持って帰るんだぞ!心に刻むんだぞ!」
ちゃんよた「行きますよ!3!2!1!」
奈七永&ちゃんよた「「Let‘s パッション!パワー!パッション!」」

 大・パッションコールが起きる中で2人はしっかり抱き合い、パッションを確かめあった。

<試合後コメント>

ちゃんよた
「奈七永さんは、とてもとても強かったです。1年前に『想像を超えてこなかった』って言われて、ずっと自分の心の中に、ずっとずっとその言葉が残ってて。なんか、ずっと引っかかってて……。でもこうやって今回声に出して自分の気持ちを伝えて、本当に良かったと思います。引退前の数少ない試合の中で、私と闘ってくださって、本当に本当に感謝の気持でいっぱいです。結果は負けだったけど、でも今回の負けは自分の中ですごい大きな経験で、今後のプロレス人生の中ですごい価値のある闘いだったと思います。リング上でも言ったんですけど、奈七永さんが将来この闘いを誇ってもらえるようなレスラーになっていくことが、今日の試合の感謝を奈七永さんにお返しする方法だと思うので、これからもパッションを心に忘れずに頑張っていきたいと思います」

――前回と今回の違いはどこに感じたか
「前回と違った部分は、やっぱり前回は自分の中でパッションを100%出すことが出来ナ方し、闘ってて奈七永さんにもそれが伝わったと思うんですけど、今回は自分の全力でパッションを100%出し切って闘いました。技術云々とか、それは1年経ってるんで向上してるとは思うんですけど、それ以上に気持ちの部分で1年前より強く慣れたんじゃないかと感じてます」

高橋奈七永
「ありがとうございました!パッション・パワー・パッション・トーキョー。久々の参戦ということで。ちゃんよたが1年前の闘いをしっかり……ずっと覚えてたかどうかは分かりませんが、高橋奈七永の引退前ということで名前を出してくれて。素直に嬉しかったです。嬉しかったですし、心には心で応えたいと思っているので。もちろん試合も受けましたし、すごい気合を入れて今日ここに来ました。試合をした感想は、まあ全然1年前とは違うね。多分、最後っていうものも関係してるのかもしれないけど、こうやって毎試合毎試合が『最後かもしれない』って思ってやっていけば、もっと色んなものを得られる選手に、つかめる選手になると思うし、メチャクチャ楽しかった!パッション感じたし、すごいガッツがある闘いをしてきたなと思ってます。胸に響きましたよ。それがパッションだなって思うし。あとはね、なにより三富さんがセコンドでメチャクチャ一緒に闘ってて、それがすごい私の耳に入ってくるんで、すごい火が点きましたね。1vs1ってよりは、PPPvs高橋奈七永っていう、団体力というか、団体の熱さ。こういう代表がいるところは大丈夫だと思うし、ちゃんよたはもっともっと(上に)行ってほしいね。今日行った言葉、一言一言私は忘れず覚えていますので。パッション・パワー・パッション・トーキョーということで!パッションをまだまだここでも根付かせていただきたいと思います!今日はありがとうございました!パッションッ!」

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