BreakingDownの“胸毛ニキ”八須拳太郎が13年前に夜逃げしたプロレス団体の師匠と絆のシングルマッチで号泣!「あのとき逃げ出した八須はもうここにはおらんかった」
9日、東京都・新宿FACEにてPPPTOKYOが『The New Year Glory ―栄光の遊宴―』を開催。八須拳太郎が“古巣”の師匠・田中将斗とシングルマッチを行った。
『PPPTOKYO』は“令和のバブル”をテーマにセクシー男優のしみけんがアドバイザーを務めるプロレス団体。慶應義塾大学卒の元・博報堂レスラー三富兜翔が総帥としてプロデュースし、シャンパンタワーやテキーラが飛び交うパリピ興行を開催している。
2021年9月には筋肉系YouTuberやセクシー女優としても活躍しているちゃんよたもプロレスラーデビューし、同じく生え抜きの“胸毛ニキ”こと八須拳太郎とともに朝倉未来主催の1分間最強を決める大会『BreakingDown』に出場して一気にPPPの一般知名度を高めた。
さらに、世界的ムービースターが集まる『コミックコンベンション』でプロレスの試合を見せるなど多方面での活躍を見せ、プロレス界の外に向けて大きな話題を振りまいてきた。
彼女いない歴18年(記録更新中)であるという八須は、突然ちゃんよたに求婚してドン引きされたり、3月の『BreakingDown7.5』でアゴを骨折して元eggモデルのギャルレスラー・小橋マリカとのタッグ結成が消滅したり、RIZINやBellatorで活躍する渡辺華奈に一切成功の望みがない公開プロポーズを行って渡辺&ちゃんよたに折檻されたり、『コミックコンベンション』でLiLiCoに告白するも夫の小田井涼平さんが登場して夫婦2人からボコボコにされたりと、トコトン恋愛に縁がない非モテぶりを発揮中。
八須には「約13年前に“某プロレス団体” に入門するも1週間で夜逃げした」という過去を語っており、PPPでデビューした後もそれを負い目に感じていた。
しかし、昨年9月に“某プロレス団体”のコーチであった日高郁人と対戦し、日高から「某団体……ZERO1だよ。隠すことねーんだよ!今胸張って生きてんだろ?!」と激励を受けた。
過去と向き合って一皮むけた八須は、今大会でZERO1の田中将斗と対戦。
試合が始まると、MMAプロデビューも目指して練習中の八須がグラウンドの攻防で田中を上回る場面も見せるが、地力で勝る田中が徐々に逆転していき、場外戦の荒々しいファイトで圧倒。田中は徹底した腕攻めで八須を苦しめた上で強烈な弾丸エルボーで八須の脳を揺さぶっていく。
しかし、根性で立ち上がった八須はスワンダイブ式クロスボディやウラカン・ラナなどの身軽な動きも見せつつ、スクワット式バックフリップを決めるなど猛烈なパワーを誇示。さらにコーナーへと上がっていくが、田中が雪崩式ブレーンバスターで切り返してスーパーフライ。八須も食い下がるものの、田中が強烈なエルボーからヘッドバッドを叩き込み、最後はスライディングDで試合を決めた。
マイクを取った田中は、「八須、10何年か前にお前をウチのZERO1に入門させたのは俺や。そのとき、お前の体力見て俺はすごい驚かされた。でも、次に道場に行った1週間後にはお前はもう逃げ出しとったな。体力あってもよ、たいしたことない奴やと思っとった。そしたらお前がいつの間にかデビューしてよ、PPPの所属になってリングに上っとった。そこで、俺にオファーが来たよ。『どんなもんか試してやろう』と思ってリングに上がった。たいしたもんやのお前。あのとき逃げ出したお前はもうここにはおらんかった。おい、胸毛ニキ。ちゃんとBreakingDownのお前の試合よ。勝った試合も見た、負けた試合も見た。でもそっから、俺の前に立つようになって俺と対等かどうかはわからんけど、やり合ったな。もっとお前が成長して、俺に勝てるっていう自信を持ったら、もっかいやったるよ。でもな、おい、その時も俺は絶対お前には負けへんから」と八須に熱いメッセージ。
八須はボロボロと泣きながら「ホントにこの13年、夜逃げしたり、お母さんに!お父さんに!すげー迷惑かけました!交通事故を何回も起こしたり、クラブに行って酒気帯び運転もしました!悪いことばっかしてきた」と懺悔。
そして「田中さんと今日ここでリングで戦えて、僕はほんとに頑張ってきたかいがあったかなと思います!でもまだまだ!これからです。田中さんとまたリングで戦ったり、また一緒にこのリングで、一緒にタッグとか組んだりして、プロレスを一緒に盛り上げたいです。これからももっともっと成長して強くなります。またリングで会いましょう!」と深々と頭を下げた。
バックステージに戻った田中は「BreakingDownでの“胸毛ニキ”って名前は僕のところにもすごい届いてきたし、やっぱそれが無かったら彼はこのメインのリングにおらんかったかもしれへんし。そういうのがずーっと続いて対田中将斗に繋がったのかもしれへんし。また、次に田中将斗が彼の前に立つときには、彼はまた名前を上げてるんじゃないかって思うんで、そのときを楽しみにしてます」と目を細める。
対する八須は「最後のスライディングDとか、頭がもう、記憶がぶっ飛ぶくらい衝撃を受けました。本当に田中選手は僕の倍近くの年齢を重ねていると思うんですけど、そんな年齢だとは思えないくらい動けるし、俺も田中選手のような選手になりたいなって、闘ってる中で思いました。僕も50歳になったらあんなレスラーになりたいです」と振り返りつつ、今年はMMAファイターとしてプロデビューする展望を語る。RIZIN出場を目標に掲げており、今年の大晦日は八須の姿をさいたまスーパーアリーナで見かけることがあるかもしれない。