「長くやってよかったなと思うのが、こういう選手と出会えたとき」高橋奈七永がちゃんよたとの最後のシングルマッチを経てパッションを託す!

6日、東京都・新宿FACEにて『P.P.P. TOKYO Treasure & Party―夢の扉が拓くとき―』が開催。ちゃんよたと高橋奈七永が最後のシングルマッチを行った。
ちゃんよたはPPPで初めてプロレスを観戦し、『私もカッコよくて強いだけじゃなくて、すごくキレイで華のある女性になりたい』と憧れプロレスラーの道へ進み、パワーリフティングの全国大会にも出場。フワちゃんのプロレスデビューで話題を集めたスターダムにも参戦すると横浜アリーナでの試合も経験し、朝倉未来主催の『BreakingDown』への出場や、マッスルゲートなどボディコンテストにも挑戦している。
RIZINファイターの渡辺華奈から新必殺技『チャンカーナ』を伝授され、永田裕志からはナガタロックを直伝されるなど強さにも磨きをかけており、自身のプロデュース大会は超満員札止めを記録するなどプロレス界でもスター街道を突っ走っている最中だ。“筋肉系Youtuber”としても15万人以上の登録者を誇り、セクシー女優としても活躍していたが2024年9月に引退しプロレスやボディビル活動に注力することとなった。
女子プロレスラーとしてだけでなく生物としての“最強”を目指すちゃんよたは、“女子プロレス界の人間国宝”高橋奈七永との対戦を熱望。昨年3月に開催した自身のプロデュース興行にてタッグマッチで初対戦が叶った。
この試合前には、奈七永を最も良く知る中西百重さんの夫である大江慎さんとの特訓で新技『奈七永クラッシャー』(※ストマック・ブロックからの顔面踏みつけ)を編み出すなど気合十分で臨んだが、奈七永の冷蔵庫爆弾の前に敗北。
試合後には奈七永が「想像を超えてこなかった」と厳しい評価を下しながらも「この先何年か経って振り返ったときに、あのときの悔し涙があったから今があるっていつか思えるように、お前らはこの先しっかり努力して筋肉も心も磨いていけ!」とエールを贈っていた。
昨年12月には、奈七永が2025年5月24日のマリーゴールド代々木体育館大会での引退を表明。悲願であった奈七永超えをまだ果たせていないちゃんよたは、最後のチャンスとして奈七永にシングルマッチを要求。奈七永も次の時代にパッションを伝えていくべく、ちゃんよたの前に立ちはだかった。

試合はじっくりとしたグラウンドに始まり、手4つでの力比べやショルダータックルでのぶつかり合いなど小細工なしの肉弾戦が展開。
奈七永はちゃんよたに好きなように打たせて真っ向から受け切り、「パッションあんのか?!」と活を入れながらマシンガン・チョップ。奈七永がラリアットを狙うとちゃんよたはフライング・ショルダーで迎撃し、ラリアットで叩き伏せる。奈七永もラリアットで反撃し、ラリアットの正面衝突で場内に轟音が響く。
ちゃんよたはアルゼンチン・バックブリーカーやシュバインなどを決めていくが、ガバリと起き上がった奈七永がバックドロップ。その後はバチバチのビンタ合戦となり、奈七永は「思い切りやれ!もっとだ!」とちゃんよたを鼓舞。ちゃんよたはヘッドバッドからの延髄斬りでパッションを見せるが、すべてを受け止めた奈七永がスライディングDからワンセコンドEXを決めて3カウントを奪った。
マイクを取った奈七永は「1年前の悔しい思い、忘れてなかったんだな。私はプロレスを28年やってきて今年5月に引退するんですけど、長くやってよかったなと思うのが、こういう選手と出会えたときですね」とちゃんよたを高く評価し、パッションPPP支部長に任命。「パッションを絶対に絶やすことなくずっと後世に残していてくれ!」とプロレス界の未来をちゃんよたにも託した。
ちゃんよたも「奈七永さんに『試合をして良かった』と将来思ってもらえるような、誇れるレスラーに絶対なります!奈七永さんみたいに、強くてカッコ良くて、パッションのある選手に絶対なります!そうなることが今日の試合の感謝を奈七永さんにお返しする方法だと思います」と熱い気持ちを口にした。