BreakingDownの“胸毛ニキ”八須拳太郎が復帰戦で12年越しの師弟対決!「あのとき掴めなかったものは、これから俺と一緒に拾っていこう」
21日、東京都・新宿FACEにてP.P.P.TOKYO『Re:Party~新章開宴~』が開催。八須拳太郎がかつての師である日高郁人とシングルマッチを行った。
『P.P.P.TOKYO』は“令和のバブル”をテーマにセクシー男優のしみけんがアドバイザーを務めるプロレス団体。慶應義塾大学卒の元・博報堂レスラー三富兜翔が総帥としてプロデュースし、シャンパンタワーやテキーラが飛び交うパリピ興行を開催している。
2021年9月には筋肉系YouTuberやセクシー女優としても活躍しているちゃんよたもプロレスラーデビューし、同じく生え抜きの“胸毛ニキ”こと八須拳太郎とともに朝倉未来主催の1分間最強を決める大会『BreakingDown』に出場して一気にPPPの一般知名度を高めた。
さらに、世界的ムービースターが集まる『コミックコンベンション』でプロレスの試合を見せるなど多方面での活躍を見せ、プロレス界の外に向けて大きな話題を振りまいてきた。
彼女いない歴17年(記録更新中)であるという八須は、突然ちゃんよたに求婚してドン引きされたり、3月の『BreakingDown7.5』でアゴを骨折して元eggモデルのギャルレスラー・小橋マリカとのタッグ結成が消滅したり、RIZINやBellatorで活躍する渡辺華奈に一切成功の望みがない公開プロポーズを行って渡辺&ちゃんよたに折檻されたりと、トコトン恋愛に縁がない非モテぶりを発揮中。
しかし、その愚直なまでに欲望に忠実な姿や生真面目さが伝わってくる人柄には男女問わず誰からも(恋愛感情の無い)好意を向けられており、会場人気は団体ナンバーワンと言っても過言でない。
この日の八須は、日高郁人とのシングルマッチに臨んだ。
八須は12年前に某プロレス団体に入門するも1週間で夜逃げした過去があり、当時そこで試験官&コーチを務めていたのが日高であったという。本来ならば今年5月の後楽園ホール大会という晴れ舞台で行われるはずであったカードだが、八須のアゴの骨折によって試合はお流れに。
しかし、日高が八須の復帰を待つ姿勢を明らかにしたことから、約4ヶ月の時を経て八須の復帰戦にて両者の対戦が実現した。
試合前には八須が両手を差し出して握手を求めるも、日高は険しい表情を浮かべて拒否。
ゴングが鳴ると、八須が素早い低空タックルでグラウンドに引き込むも、日高が後の先を取るレスリングで圧倒。ウエイトで勝る八須が上を取っても、いつの間にか日高が上を取り返しているという技量差が垣間見える攻防が展開。
日高は八須の古傷であるアゴを徹底して集中攻撃していき、たとえ相手がかつての弟子であっても本気で勝ちに行く姿勢を伝える。
八須も欠場前には見せなかったスピーディな動きやスワンダイブ式クロスボディなどの技を見せて食い下がるものの、日高はカウンターでアゴ先へのトラースキックを突き刺し、野良犬ハイキックで追撃。最後はショーンキャプチャーからクルックヘッドシザースで絞り上げてギブアップを奪った。
マイクを取った日高は、「お前が某団体……ZERO1だよ。隠すことねーんだよ!今胸張って生きてんだろ?!ZERO1をお前が辞めて、俺の直の後輩としてデビュー出来なかったことは残念だけど、今こうしてリングの上で向かい合えたじゃねーか。あのとき、掴めなかったものは、これから俺と一緒に拾っていこうよ」と語りかける。
八須が5月に流れた試合が実現できたことへの感謝の気持ちを述べると、日高は「八須、なにをやるのもいいけど、ホームに穴を開けちゃダメだよ!俺なんて、実は先週ギックリ腰になって、2日前にはベルト無しで歩けなかったんだ。だけど、本物はこうやって穴空けないんだよ。八須、お前がこのP.P.P.TOKYOの本物になるんだよ!」と叱咤激励し、師匠として“本物”の心意気を教え込んだ。
バックステージに戻った日高は、「庇うわけじゃないけど、八須は入門テストの時からすごい体力あったんですよ。入門テストも悠々とクリアした。でもやっぱプロレスの世界って体力だけじゃ務まらないから。そういう日々のこと、俺がね、八須のそばで見てやれなかった。それは本当に悪かった。ごめんなさい。でも、こうして対戦できたし、なにも恥じることない。某団体だとか言うことないよ。あのまま残ってれば、今のこの経験はできなかったけど、違う経験はきっとできたと思うから。それをね、その経験を隣でも向かい合ってでもいいから、彼に教えてあげたいと思います」と当時のことを述懐しつつ八須との師弟関係を復活。
BreakingDownもよく見ているという日高は、「胸毛ニキ、頑張れ!」と愛を込めて八須を激励した。