【試合詳細】2・5 アクトレスリング新木場公演 【KING】茉莉vs石川はるか 夏葵&日菜といろvs才原茉莉乃&アンリ MARU&入江彩乃vs福永莉子&天翔ゆい 惡斗&岩井杏加vs汐月なぎさ&みあ朝子 水嶋さくらvs永井絵梨沙

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

『ACTwrestling Step54 新木場公演』
日程:2025年2月5日(水)
開始:18:45
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:130人

▼Singles match
○水嶋さくら
8分30秒 ブロッサム・アーチ・ホールド
●永井絵梨沙

▼Tag team match
[Actwreskiller'Z]惡斗/○岩井杏加
11分5秒 鬼薊→片エビ固め
[超人朝子軍]汐月なぎさ/●みあ朝子

▼Tag team match
[Actwreskiller'Z]○MARU/入江彩乃
12分22秒 ダイビング・フットスタンプ→片エビ固め
[元気戦隊アクトレス5]福永莉子/●天翔ゆい

▼Singles match
夏葵/●日菜といろ
12分19秒 アメイジング・ウェブ・ロック
○才原茉莉乃/アンリ

▼KING of Ring Entertaiment Championship
【KING/Actwreskiller'Z】○茉莉
16分40秒 スピニング・フロントネックロック
【挑戦者/Actwreskiller'Z】●石川はるか
※初代王者が3度目の防衛に成功。

茉莉がはるかを制してKING王座防衛も杏加がブチ切れて一触即発!天国の朝陽さんへ盟友・彩乃が涙のメッセージを捧ぐ追悼セレモニーが実施

オープニングアクト


 白いドレス風衣装に身を包んだアクトレスガールズが『ELECT』『Love Riddle』に乗ってダンスパフォーマンス。メインでKING戦を行う茉莉と石川が視殺戦を展開する。
 その後は朝陽さんの入場曲に乗ってダンス。皆でてっぺん☆を指さしたり、朝陽さんのムーブであった選手コール時の祈りを捧げるポーズを取って朝陽さんへの気持ちを表現。

 続けて、昨年2月1日に亡くなった朝陽さんの追悼セレモニーが実施。プライベートでも非常に仲良くしていた入江彩乃が選手を代表して挨拶を行った。

彩乃「(※涙で声を詰まらせながら)朝陽……そっちはどうですか?プロレス、楽しんでますか?私たちもそれぞれいろんなことがありながら頑張っています。これからもずっと見守っていて下さい。そして、側にいてね。アクトレスガールズはこれからもそれぞれ頑張っていきます!朝陽、大好きだよッ!」

 その後は10カウントゴングが打ち鳴らされ、選手&ファンが黙祷を捧げた。

第1試合


 両者笑顔でクリーンに握手を交わしてからゴング。
 ロックアップでの力比べは絵梨沙が押し勝ってエルボー連打。さくらは追撃を側転でかわしてからドロップキックで反撃し、ボディスラム2連撃。さらに美しいブリッジを描く得意の鎌固めを繰り出し、背中へのストンピング連打で集中攻撃。串刺しドロップキックからのランニング・クロスボディと攻撃の手を緩めない。

 さらにさくらがボディスラムを狙うが、絵梨沙はスクールボーイからの低空ドロップキック。ボディスラムでしっかり投げきり、逆エビ固めを狙うもさくらが下からサムソンクラッチ。逆にさくらが絵梨沙を逆エビ固めで反り上げる。
 さくらが引き起こそうとすると、絵梨沙は振り払ってエルボー猛連打。「来いよッ!」と胸を突き出して好きなように打たせていき、さくらのキルスイッチを切り返してRKO。さらに追撃に移ろうとするも、さくらがバックを取ってキルスイッチ。
 絵梨沙がボロボロになりながらもエルボーを連打していくが、さくらは「もっと来いよッ!」と両手を広げて絵梨沙の根性を問う。絵梨沙も猛連打で応えてドロップキックでふっ飛ばし、逆エビ固め。ギリギリまで追い込むもさくらはなんとかロープブレイク。

 絵梨沙はロープへの串刺しドロップキックからプリッキーヌ・レッグ・ドロップ。これを2で返されるとコーナーに振るが、さくらがブーメラン・アタックで迎撃。さらにノーザンライト・スープレックス・ホールドを狙うが、絵梨沙が回転エビ固めで切り返し、さらにスクールボーイから変形モンキーフリップ、チリペッパー・ホールドからRKO。絵梨沙がカバーに入るが、さくらがブリッジで抜け出しロープへの串刺しスライディング・クロスボディから619。最後はさくらがノーザンライト・スープレックス・ホールドで叩きつけて3カウントを奪った。

さくら「皆さん、平日の夜にアクトレスリング新木場公演来てくれてありがとうございます!皆さん!絵梨沙、どうですか?!メッチャ頑張ってるでしょ?!多分絵梨沙自身悔しいところもいっぱいあると思うし。でもこうやって悔し涙を流してる絵梨沙の気持ちは全部本物だと思います。いっぱい頑張ってる絵梨沙のこと、私たちはいつも見てて、ファイブは、絵梨沙はメチャクチャ期待の新人だと思います!だからみなさんこれからも、新人や私たちの応援よろしくお願いします!アクトレスガールズはどんどん新人も入ってきて、これから戦国時代になっていきます。だから絵梨沙、今が上に上がるチャンスです!上を見続けて、下が入ってきたってどんどんどんどん上に上に進んでいって、これからも一緒に頑張っていきましょう!」
絵梨沙「はいッ!」

第2試合


 試合前に朝子軍の2人が握手を求めていくが、キラーズの2人はもちろん無視。
 朝子が「行くぞーッ!なぎさーっ!」と叫んで奇襲を狙うも、1人で突っ込んでいったため惡斗があっさり迎撃。髪を掴みながらの変形カベルナリアで絞られたうえで2人が交互にアレンの傘で朝子を殴打。

 杏加と朝子の対面。杏加はさらに傘で朝子の背中をぶっ叩いていき、ロープに振って腹部にフルスイング。惡斗にタッチ。
 惡斗は朝子をロープに宙吊りにした上で串刺しニーリフト。朝子もエルボーで反撃していくが、惡斗が強烈な一撃でふっ飛ばすという展開が続く。惡斗が「オラッ!ビビんな!」とガチ目の説教を行うと、朝子は捨て身の特攻。惡斗がロープに飛んだところになぎさがエプロンからキックを見舞い、朝子もドロップキックを見舞って生還。
 代わるなぎさは惡斗をコーナーに押し込んで逆水平チョップ連打。さらに朝子がスピンキックを放つも、とてもゆっくりしたスピンであったため惡斗があっさり迎撃。惡斗&杏加がなぎさに襲いかかるが、なぎさは2人にまとめてコードブレイカーを見舞い、惡斗にスライディング逆水平チョップ。さらにコーナーに振ろうとするが、惡斗が振り返して串刺しドロップキック。杏加にタッチ。
 杏加はなぎさにドロップキックから投げようとするが、なぎさがバッククラッカーから逆エビ固め。さらにそこへ朝子がキャメルクラッチを合わせる合体サブミッション。なぎさがロープへの串刺しドロップキックを見舞い、朝子がエルボードロップで追撃。さらに朝子がなぎさの手を掴んで息が合っているようで合っていないようで合っている合体エルボードロップ。
 なぎさが杏加をコーナーに振ろうとするが、杏加が振り返してコーナーでの顔面踏みつけから顔面への低空ドロップキック。さらに杏加がボディスラムからロープに飛ぶが、なぎさがコードブレイカーで迎撃しフライング逆水平チョップ。続けてメイルストロムボムで叩きつけるが、惡斗がカット。なぎさが惡斗を逆水平チョップで撃退するが、ここで朝子が「私が行くなら今しかない!チェンジーッ!」と猛烈にタッチを要求。
 意気揚々と出ていった朝子がドロップキックから変幻自在のロープワークを見せつつドロップキックからオーロラ・ヒップドロップを猛連打。朝子がコーナーに上って行くが、杏加が下から担ぎ上げて鬼薊を狙う。しかし、朝子はこれを卍固めで切り返す。杏加が腰投げで振り払い、よろめく朝子を強引に引き起こしながら卍固めを狙う。これはなぎさがカットも、杏加がスタナーからニーリフト連打。なぎさがギリギリでカットするが、惡斗がなぎさを朝子の上にブルドッギング・ヘッドロックで叩き込む。

 杏加は2人にまとめてギロチンドロップを見舞い、なぎさを排除。杏加が朝子にデスバレーボムを狙うが、朝子がチンクラッシャー。さらにロープに飛ぶが、杏加が河津掛けからギロチンドロップ。これもなぎさがカット。惡斗がなぎさをラリアットで叩き伏せ、杏加が鬼薊で3カウント。

朝子「本日は皆様お越しくださいまして誠にありがとうございます。アクトレスガールズのエグゼクティブプロデューサーのみあ朝子です。今日はエグゼクティブの力を使ってなぎさちゃんとキラキラタッグを組むことが出来ました。ありがとうございます、なぎさちゃん。でもなぎさちゃんの不甲斐ないアシストにより、私の負けハラスメントは続いています。AWGベルトに挑戦表明しても、会社からは一向に回答がありません。悔しい……。ポイントマッチであればワンチャン朝子が勝てるって、坂口代表がビビってるんじゃないでしょーか。私が後楽園ホールのメインに立てば……札止めは間違いない。でも、なきべそなんて、サヨナラね。よしッ!ここで決意表明をするッ!これはもう強行突破しか無い!行くぞ!まず、ベビー、夏葵!AWGベルト、獲る!そしてキラーズのトップである惡斗!」
惡斗「茉莉は?」
朝子「…………アイツはおっぱいゴリラだから別だ(※セコンドに付いていた茉莉が怒り狂ってリングに上がろうとする)おっぱいゴリラだからな。ということで、またやろう!惡斗、お前に絞る。というわけでぇ!おめでとう!惡斗!キミはもう……朝子軍……」

 朝子がキメ顔で1人先に退場していく中、ベビーもキラーズも関係なく朝子にブーイングを浴びせた。

第3試合


 試合前に莉子&ゆいが握手を求めていくが、キラーズはもちろん無視。

 MARUと莉子の対面でゴング。莉子がローキックを放っていくが、MARUがつま先を踏みつけて動きを封じながら腕固め&噛みつき攻撃。さらにチェーンで莉子をぶん殴ったり首を絞めたりとやりたい放題。さらにMARUが串刺しスピアーも、莉子が串刺しバイシクル・キックからのサッカーボールキックで反撃。MARUはスクールボーイからのストレッチ・マフラーを見せるが、完全に極まり切る前に莉子がロープブレイク。MARUはロープにくくって串刺しブロンコバスター。エプロンから彩乃がビッグブーツを見舞い、キラーズの2人でポーズ。
 MARUがボディスラムを狙うが、莉子がサムソンクラッチで切り返してラリアットを狙う。MARUはスピアーで迎撃して彩乃にタッチ。

 彩乃は莉子にビッグブーツからコーナーでの首絞め攻撃。さらにランニング・ビッグブーツでふっ飛ばしてから投げようとするが、莉子がスタンド式の胴絞めスリーパーホールドで切り返し、グラウンドに転がしながら腕十字を狙っていく。これは彩乃が腕のクラッチを維持したままロープブレイク。
 莉子はヒザ裏へのローキック連打からスピニング・トゥーホールド。さらにローキック連打からタイガー・スープレックス・ホールドを狙うが、彩乃が振り払ってビッグブーツ。さらにランニング・ビッグブーツを狙うが、莉子がカサドーラで切り返す。ゆいにタッチ。
 ゆいは彩乃にドロップキックから変形ゴリー・スペシャルを狙うが、彩乃が耐える。ゆいはヒザへの低空ドロップキックで姿勢を崩し、サイド・スープレックスから変形ゴリー・スペシャル。そのままフェイスバスターに持ち込んでカバーに入るがカウントは2。ならばとゆいは天鵞絨ドライバーを狙うが、彩乃が河津掛けで切り返してお主の耳にドロップキックから急角度逆エビ固め。さらに彩乃がロープ貫通ビッグブーツ、エプロンからのビッグブーツ、ロープを使ったスタナーと猛攻。
 彩乃がロープに飛んでビッグブーツを放つも、ゆいがスクールボーイで切り返す。彩乃もスカルクラッシング・フィナーレからビッグブーツでふっ飛ばし、MARUにタッチ。
 MARUはセカンドからのダイビング・フットスタンプを放つが、ゆいが回避。MARUはすぐ態勢を立て直してスピアーを決め、ロープに飛ぶ。ゆいはこれをキチンシンクで迎撃し、ボディスラム。さらに投げようとするが、MARUがスタナーで切り返してミスティカ。引き起こしていくが、ゆいがぶっこ抜いてサイド・スープレックス。
 ゆいはロープに飛んで「アックスボンバー!」と叫んで大森隆男直伝アックスボンバーを発射するが、MARUが回避。そこへ莉子が飛び込んで来てハイキック。ゆいが改めてアックスボンバーを発射するが、MARUが再び回避したところに彩乃が飛び込んで来てビッグブーツ。

 MARUがゆいにバックドロップも、莉子がカット。さらにロープに飛んでアックスボンバーを叩き込むがカウントは2。そこへ彩乃が飛び込んで来てビッグブーツを見舞い、ゆいを羽交い締めに。そこへMARUがスピアーを発射も、これが彩乃に誤爆。その隙にゆいがMARUにバックスライドもカウントは2。
 ゆいが引き起こすも、MARUがビンタからのスモールパッケージ。ゆいが串刺しアックスボンバーを狙うが、かわしたMARUが回転エビ固めからストレッチ・マフラー。さらにMARUロックマフラーに持ち込むも、莉子がギリギリでカット。ならばとMARUは彩乃と2人でダブルのブレーンバスター。これも莉子がカット。
 彩乃が場外で莉子を拘束し、MARUがコーナートップからダイビング・フットスタンプを突き刺して3カウントを奪った。

ゆい「……私のアックスボンバーって、ショボいですかね?大森選手のもとで直々にアックスボンバーを教えていただいて修行をしてきたつもりだったんですが、先輩と組ませていただいたのに負けてしまって。でも、アクトレス5のイエローとして!イエローはお調子者なんです。皆さんの応援があれば絶対にこの困難を乗り越えられるし、カレーもきっと好きになると思ってます。ちょっとまだ足りなかったみたいなんで、天翔ゆい、アックスボンバー、もっと修行してきます!これからも応援よろしくお願いします!」

第4試合


 試合前には4人がそれぞれ笑顔で握手。

 といろとアンリの対面でゴング。ロップアップからリストの取り合い、ヘッドロックの攻防からといろがエルボー連打。アンリがロープに飛んでドロップキックでふっ飛ばし、ボディスラムからミドルキック連打。再びボディスラムを狙うが、といろが逆にボディスラム。夏葵にタッチ。
 夏葵はアンリにドロップキック。さらに串刺しジャンピングニーからフットスタンプを見舞い、サッカーボールキックを発射。これをかわしたアンリがスクールボーイからローキック、スピンキックと発射。これをかわした夏葵がローキックからサッカーボールキックを見舞い、ボディスラムを狙う。アンリが暴れて着地しエルボー&ローキック連打。さらにヒザへの低空ドロップキックからロープに振ってトラースキック、変形逆片エビ固めと持ち込むもといろがカット。アンリがロープに飛ぶが、夏葵がジャンピングニーでカウンター。アンリは雄叫びを上げながら起き上がり、ルー・テーズ・プレスで反撃。さらに突っ込んでいくが、夏葵がドロップキックでカウンター。茉莉乃がタッチを受ける。
 茉莉乃がドロップキックを発射も、夏葵がかわしてドロップキックからサッカーボールキックを連打。さらにロープへの串刺しランニングニーを狙うが、茉莉乃がかわしてスクールボーイから顔面への低空ドロップキック。さらに変形逆落としから脇固めに捕らえるが、夏葵がロープブレイク。茉莉乃はコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、夏葵がリープフロッグでかわして串刺しジャンピングニーからサッカーボールキック。さらに夏葵がロープに飛ぶが、茉莉乃が追走ドロップキック。茉莉乃がロープに飛ぶと夏葵が追走ジャンピングニーからランニングニー。夏葵は「終わりッ!」と叫んでキューティー・スペシャルを狙おうとするが、ここでといろが猛烈にタッチを要求。夏葵は「やれんのかッ!」と問いながらもといろにタッチ。

 といろは茉莉乃にエルボー連打。受け切った茉莉乃がボディスラムを狙うが、といろはスタンド式の胴絞めスリーパーホールドで切り返す。茉莉乃はふらつきながらもロープを掴む。といろはエルボー連打からロープに飛んでドロップキック。しかし、茉莉乃は倒れず仁王立ち。ならばとといろは渾身のエルボーを打ち込んでいき、茉莉乃は両手を広げて受け切っていく。茉莉乃は不敵な笑みを浮かべながら反撃の一撃を振りかぶるが、かわしたといろがコブラツイスト。茉莉乃がロープを掴んでブレイク。

 といろはロープへの串刺しエルボー連打も、茉莉乃がリバースしてエルボーで反撃し、ドロップキックで追撃。さらに茉莉乃がチキンウィング・フェイスロックを狙うが、夏葵がサッカーボールキックでカット。アンリが飛び込んでくるが、夏葵がニーアッパーで撃退。といろがコーナーに上って茉莉乃へ「終わりだァーッ!」と叫びながらのダイビング・フォアアームを叩き込むが、アンリがカット。
 夏葵&といろが2人でロープに振るが、茉莉乃が攻撃を回避。アンリが夏葵にトラースキックからダイビング・ルー・テーズ・プレスを見舞って撃退する中、茉莉乃がといろにショットガン・ドロップキックからアメイジング・ウェブ・ロック(チキンウィング・フェイスロック)。リング中央でガッチリ固めると、といろが無念のギブアップ。
 試合後、茉莉乃はといろを抱き締めて健闘をたたえた。 

第5試合


 KING王座のコミッショナーであるホワイトライオンのKINGくんは新木場1stRINGに来られなかったため、スペシャルオブザーバーであるプリンセス天功さんがコミッショナー代行を務める。

 試合前には茉莉が握手を求めるが、はるかはじっと見つめるだけで拒否。
 ゴングとともにはるかが「茉莉ぃーッ!」と叫びながらスピアーを発射も、茉莉ががぶって潰してグラウンドでフロントネックロック。あわや秒殺かと思われたが、はるかがなんとか脱出。それでも茉莉が常にバックをキープし、地力の違いを見せ付けていく。
 はるかがなんとかロープに逃れるも、茉莉は容赦なくサッカーボールキックを猛連打。はるかは倒れず真っ向から受け切る意地を見せるが、茉莉がブラジリアンキックでマットに叩きつける。

 息が上がって反撃に移れないはるかに対し、茉莉は首絞め攻撃で追撃。さらにロープに飛ぶが、はるかがカニバサミで倒して変形クロスヒールホールド。これには流石の茉莉も絹を裂くような悲鳴を上げながらロープを掴む。
 足に甚大なダメージを追った茉莉に対し、はるかはヒザへのストンピング連打から再び変形クロスヒールホールド。さらにニークラッシャー連打から「終わりッ!」とヒザへのセントーン。茉莉はなんとか起き上がってエルボーを放っていくが、足の痛みからいつもの威力が出ない様子。はるかが気迫の猛連打で茉莉を追い込み、ヒザへの低空ドロップキック。茉莉もたまらず場外に逃れて一呼吸。はるかも追撃には行かず、リング上で靴紐を結び直す。
 茉莉がリングに上ってきた瞬間にはるかがドロップキックからのエルボー連打。さらにロープに飛んでスピアーでなぎ倒し、後頭部への低空ドロップキックからレッグロールクラッチ。これを返されるとはるかはロープに飛ぶが、茉莉はレッグラリアートで迎撃。しかし、茉莉のほうがダメージが大きい様子。

 茉莉は足をかばってよろめきながらもバックフリップを決め、オモプラッパで捕らえる。はるかは苦戦しながらもなんとかロープを掴む。茉莉はロープへの串刺しサッカーボールキック連打するが、いつもの威力が出ない様子。ならばと茉莉はロープに飛ぶが、はるかがブロックバスター・ホールドで迎撃。
 はるかはヒザへのストンピング&ヒザへのマウントエルボーを猛連打し、「終わりだァーッ!」とリバース・スプラッシュ。これを返されたはるかはバックドロップを狙っていくが、茉莉が振りほどいてフロントフリップ。はるかはカウント1で返す根性を見せるが、ふらついて反撃に移れず。
 茉莉が強引に引き倒し、ヒザへのニードップから髪を掴みながらのニーロック。さらに袈裟固めでギブアップを迫るが、はるかはロープに足をかける。

 茉莉はロープに飛んで行くが、はるかは再びブロックバスター・ホールドで迎撃。さらにエルボーを振りかぶるが、キャッチした茉莉が熨斗紙からハイキック。さらにバズソーキックを発射も、かわしたはるかがバックドロップ。これをカウント2で返されると、はるかは呆然として攻撃の手を止めてしまう。
 なんとか精神を奮い起こしたはるかが再びバックドロップを狙うが、茉莉が振り払ってバズソーキック。茉莉はスピニング・フロントネックロックで捕らえると、はるかが動かなくなりレフェリーが慌てて試合を止めた。

 茉莉はゴングが鳴っても技を解こうとせず、杏加がブチ切れながら茉莉をぶん殴って引き剥がし、「お前覚えとけよ!」とはるかを連れて退場。あまりにも唐突なブチギレに場内が困惑のあまり静まり返る。

茉莉「……いや、杏ちゃん、大丈夫?この空気?杏ちゃん帰った?……大丈夫です。なんか……えっ、この空気大丈夫……?なんか勝ったぞ~!みたいのやりたかったんだけど……なんか、なんか、岩井がなんか言ってたんだけど、通訳すると『ボケタコこのカス!よくもはるかをやってくれたな!お前のそのKINGベルト私が一撃で取ってやるから首洗って待ってろ!』みたいなこと言ってました。……えっ、大丈夫?!この空気?!大丈夫?!私いま防衛して、一応KINGなんですけど?なんかKINGだしチャンピオンなんですけど、私に向かっておっぱいゴリラとかボケタコとかなんかひどくないですか?大丈夫ですか?こんなかわいいのにな?かわいいだけじゃダメなんですかね?かわいい?(笑)ありがと~。……惡斗さん、たすけて!天功さんもありがとうございます。私はいつでもどこでも防衛戦をしたいと宣言しているので、岩井が騒いでるんだったら私はいつでもどうぞって感じなんで。せいぜい騒いでで下さいって感じですね。……えっ、締めましょう?勝ったぞ~!だけ言ったら拍手だけお願いします。勝ったぞ~!(※拍手が起きる)ありがと~!じゃあ締めましょう!上がって下さい!(※選手たちがリング上に集合)かわいいだけないってとこ見せとかないとね。それでは本日もアクトレスリング新木場、ありがとうございました!みんなで!せーの!強く!優しく!あなたに一生懸命!アクトレスガールズ!」

<試合後コメント>

茉莉
――石川選手との試合を終えて
「前回のタッグのときもそうだったんですけど、大分気合い入れてきたなっていうのは見えました。持ってる手札が全部デカいし、お互いの手の内を知っているうえでどう攻めてくるか。どうでしたか?」

――石川選手の足攻めが効いたのでは?
「そうですね。私が蹴りばっかり使うので、狙ってきますよね。足攻め対策案、募集中です」

――中盤から石川選手の心が折れてしまっているように見えたが、茉莉選手からはどう見えていたか
「なんか、普通のスタミナ切れとはまたちょっと違う感じのエネルギー切れみたいな。切れたわけじゃないんでしょうけど、最初からエンジンかけすぎたんですかね?キャッチフレーズにも入ってる、爆弾娘。もっと自分をコントロールして、爆発し続けるって多分心も体もしんどいんで。多分今自爆しちゃってるってことですよね?(笑)爆発のしどころを、もっと上手く使えると思うから。多分それは私が教えたり、練習の中じゃなくて実戦で本人が掴むものだと思うので。もっと全然上がれる子だと思うので。またやりたいですね」

――試合後には岩井選手が空気を支配していた
「泣きながら叫んでました。でもリングで言った通り、私はいつでもどこでもベルト戦でもなんでもしたいと思います。なんか、ベルトというものに岩井が……興味?まあ狙ってくるのであれば、別にどういう目的のどういう闘いであってもぶっ潰すだけなんで、いつでもどうぞって感じです」

石川はるか
――初めてのタイトルマッチを終えて
「初めてのタイトルマッチだったっていうのもあるんですけど、私にとっては相手が茉莉さんだっていうことが私にとってはすごく大きくて。デビュー戦のときに相手をしてくれたのも茉莉さんだったし、最初のタッグトーナメントで組ませていただいて2人で準優勝まで進んだりとか、ずーっと一緒に練習を茉莉さんとしていて。今私が使っている技のほとんどを茉莉さんが教えてくださって、練習にもずっと付き合ってくださったし、技だけじゃなくて魅せ方とか闘い方とかを教えてくれたのも茉莉さんだったので。なんか、怖いっていうよりは中途半端なことは出来ないなって気持ち。全力で勝つつもりで闘うっていうのが1番茉莉さんに対する礼儀、っていうと変だけど、私なりの正解なのかなって思って挑みました。だからいつもよりメチャクチャ緊張もしたし、不安だったし……(※涙で声をつまらせながら)あと、なんだろうな。負けて元々って気持ちは全然無かったんですけど、素直に悔しくて。やっぱり強いなって思ったし、これもちゃんと茉莉さんと闘えてよかったなって思います。正面からベルトをかけて、大きな試合に私を選んでくれた……選んでくれたってわけじゃないけど、私の挑戦を受け入れてくれて、ここまで一緒に……一緒に?でも、一緒にって言葉でいいのかな。一緒に闘ってくれたことがすごく嬉しいというか、悔しいけど、嬉しくて。また1歩前に進めそうな気がしています」

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2025年2月
« 1月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

月別

ページ上部へ戻る