【戦う女性キャラクター化計画】#3 MARU~恐るべきは演出家が作ったキャラクター~

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こんにちは、北沢直樹です。
私はアーティストさんやタレントさんのキャラクターデザインをしたり、『ONE PIECE』『攻殻機動隊S.A.C』『タツノコ VS.CAPCOM』などのデフォルメキャラ、ゲーム『真型メダロット』ではすべてのキャラクターデザインを担当。TBS『グッとラック!』やテレビ朝日『ギャル曽根ファミリーの【ごちそう通販】』などTVや新聞などにイラストを提供したりしています。

「戦う女性 キャラクター化計画」、早いもので第三回目となりました。今回はMARUさんを取り上げさせていただきます。
MARUさんは劇団主宰、脚本家演出家役者さんという演劇人としても輝いている方ですが、プロレスをしているMARUさんの方を描かせていただきました!

昨年8月からアクトレスガールズのリングに上がっているMARUさんがヒールユニット「蛇道衆」を結成したのは11月のこと。華やかなキャラを持つ人たちの中で異彩を放っていて、キャッチフレーズの『昭和感漂う蛇の道に集いし者達』の名の通り、なんだかノスタルジーを感じるヒール集団。

その「蛇道衆」のボスであるMARUさん。
“反則技が得意な悪役レスラー”という役割だけでなく、プロレス技の軽快さとリング上の感情表現で、あっという間に引き込まれてしまう魅力があります。

それだけではないんですよね。このボスのキャラ、「さすが演出家が作ったキャラデザ」といわんばかりにとにかくキャラが完成している!

シャープで小柄な体に金髪ショートカット、隈取のようなペイントと左目の義眼??イメージ。
加えて首のタトゥー、鎖… 目を閉じてもMARUさんを描けるような要素が満載です。

メガネだったり、人と違うメイクや個性的な髪の色など特徴がしっかりあると非常に描きやすいのですが、まさにそれを全て用意していただいたような「蛇道衆のMARU」…。
描いていて筆が進みました!

コスチュームを忠実に再現して、ポーズを決めポーズの“シャー!”にしたら完成です。

通常であれば「どうやったらそれっぽくなるか?」「ご本人やファンが好きな雰囲気にできるか?」と、掴むために思考をめぐらせたり、ヒアリングを重ねたりするのですが、そのようなステップをすべてショートカット!恐るべきは演出家が作ったキャラクターでしょうか…。

大方できあがったMARUさんキャラには、プラスで、自分が感じているMARUさんの印象(ストイックな様子や普段の優しい印象、かわいらしい声など。)を詰め込んで、かわいいデフォルメキャラに仕上げました!

そして、MARUさんを描く前に決めていたことがありました。
ここまで完成度の高いキャラデザなので
「蛇道衆みんな描いてユニットT作ろう」
と考えていました。

ほかのメンバーのことはここに収まらないので別回とさせていただきますが、同じく個性的な面々を描き、5名のユニットデザインが完成したわけです。

と、ここまでは想定内だったのですが、完成したデザインを眺めていたら、
「これ、アレだな!」と
昭和の少年だった魂に火がついてしまい、いわゆる”キラキラシール”を自腹で作成・入稿しました。

当人である蛇道衆のみなさんにも気に入ってもらえたので結果良かったのですが、そんなふうにさせる何かのノスタルジーが蛇道衆にはある… と感じたのでした。

そのMARUさんが11月30日新木場で、青野未来さんのベルトに挑戦する試合があるというので、これは見に行こうかな…。行くしかないな!

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