新人女性ポケモントレーナーがわずか10戦で王座挑戦!リングで10万ボルト炸裂も力及ばずめのまえがまっくらに
24日、新木場1stRINGでACTwrestling Step53『ACTWRES ICHIBAN!! SERIES~ACTWRES 100K VOLTS~』が開催。メインイベントでは夏葵の持つAWG王座にアンリが挑戦した。
アンリ(山田あんり)は155cm・45kgと小柄ながら、キックボクシングをバックボーンに持つ選手。女優として劇団に6年間所属しアクションや殺陣を行っている中で、元アクトレスガールズ(現:マリーゴールド)の山田奈保から勧誘を受けて入団した。アクションシーンに実際のプロレス技を取り入れた女子プロレスラーと女優たちによるミクスドメディア作品『アクトリング』では、惡斗(緋扇役)率いるチーム花月夜の(二代目)桃百役に抜擢されている。
昨年10月の後楽園ホールにてポケモン好きを前面に押し出したコスチュームでプロレスデビューし、翌月から行われた新人トーナメント『ヤングアクトレスカップ』に出場すると先輩たちを倒し優勝。わずか10戦で王座戦にたどり着いた。
試合が始まるとお互いローやサッカーボールキックの蹴り合いとなり、これを夏葵が制するとアンリは急角度の逆片エビ固めや膝十字で足攻めを行う。さらにでんきショック(=雷電ドロップ)や10万ボルト(=セカンドロープからのダイビング雷電ドロップ)とポケモン殺法で攻めていくが、これを受けきった夏葵がSunlight KneeAttack(=スライディングニー)からキューティースペシャルで叩きつけ3カウントを奪った。
アンリは涙を流しながら「新人トーナメント勝って、私だけの闘いじゃないと思って今日は挑ませていただきました。普段の闘いはお客様の声も聞こえないで本当にがむしゃらなんですけれど、今日は仲間の存在を感じながら入場させていただいたので、すごくみんなの声が届いて頑張ることができました。それでも力が及ばなかったのは、私の実力不足、技術不足、頑張り不足だと思ってます。これからも懸命に自分のできることをやっていくので、いつかまた夏葵さんとシングルをさせてください」と座礼。
終わってみれば余裕の勝利となった夏葵は「ずっとあなたがリングの場所以外でも努力してるのを見てました。練習もいつも早く来て掃除して、リングじゃないところでも練習を怠らない。真っ直ぐすぎるほど真っ直ぐだし、真面目すぎるほど真面目で。私もずっと真面目だねって言われてきた人間だったので、そこを破れるようになった時に、もっと自分にワガママになった時に恐ろしい成長になるんだろうなって思いました。厳しいこと言うようですけど、仲間の声聞いて頑張れただけじゃ勝てないって思ってます。まだデビューして10回しか闘ってないあなたが、私に自分の今できるもの全てをぶつけてくれて、本気でこのベルトを取りに来てくれて嬉しかったです。今日ここでアンリと闘って、こんな子がアクトレスガールズにいたら、きっと未来は明るいだろうなって確信しました!」と、アンリと握手し健闘をたたえた。
しかしここで、夏葵と同日に練習生として入門したというみあ朝子がリングに現れ「実はわたくし、会社にベルトに挑戦したいという企画を提出しました。会社からは、一向に答えがありません。AWGのベルトは!アクトレスのトップの称号。努力、チケット、物販、あとサイコロ。それで私がうまくいけばトップに立つことができる。ベルトをとることができる。私は、1勝もしたことがありません。このアクトレス内で、負けハラスメントです!でもここでベルトをとれば、一発逆転サヨナラホームラン。さよならはしないけど、だから、夏葵vsみあ朝子、どうですか~お客さん!」と自分にワガママに挑戦表明。
AWGベルトはポイントマッチという努力や売上がそのまま勝利に繋がる特殊ルール。会場で圧倒的な存在感を発揮するみあ朝子が挑戦した場合、観客のノリと勢いでポイントマッチを制する可能性は否めない。
夏葵も「彼女ほど自分勝手でワガママで、勝ちに貪欲な選手っていないと思うんです。彼女の人を惹きつける力ってほんとにすごい力だと思うし、もしみあ朝子が私に挑戦しに来た時は、多分これまでにない強敵になるんじゃないかなって思います」と警戒しており、先の読めない今後の展開がどのように転がるのか注目だ。