高鹿佑也が若手リーグ戦「DGC」初戦で須見和馬に不覚を喫し、断崖絶壁の窮地に!「俺はあきらめてない。残り2つ勝てば可能性あるんだろ!」
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DDTプロレスが2月4日、東京・新宿FACEで『DDT Meet&Greet&Fight February』を開催した。4・6後楽園ホールでのKO-D無差別級王座への挑戦権をかけた、若手ナンバー1決定リーグ戦『D GENERATIONS CUP 2025』(以下、DGC)が開幕し、Bブロックでは高鹿佑也が後輩の須見和馬に不覚を喫し、早くも断崖絶壁に立たされた。
アニマル浜口ジム出身の高鹿は2021年4月11日にデビューし、同12月には遠藤哲哉が率いたバーニングに加入。遠藤や秋山準の指導を受け、DDTの有望株としてメキメキと力をつけていった。2023年の「DGC」では優勝決定戦まで進むも、後輩の正田壮史に敗れた。同11月に左ヒジを負傷し長期欠場し、復帰後はなかなか浮上できない時期が続いた。昨年12月にはKO-Dタッグ王座決定戦を巡って、先輩のTo-yとバチバチの戦いを繰り広げたが、ベルト奪取はならず。所属していたバーニングは解散し、兄貴分の遠藤はプロレスリング・ノアへ戦場を求めた。後輩の台頭も目立つなか、後がない高鹿としては、なんとしても今回の「DGC」で結果を残したいところ。
初戦の相手はデビュー月で1年半後輩の須見。序盤から高鹿は腕を攻めていき、トペ敢行も阻止され、逆に須見のトペを食らう。それでも須見の腕を攻め立てた高鹿は反り投げ、スワン式エルボー、野球チョップと攻め込むが、須見も丸め込み連発で対抗。高鹿はランニング・エルボーバット、変型フィッシャーマンズ・バスターとたたみかけるも、カウントは2。耐えた須見は変型DDT、トラースキックから必殺のスク~ルボ~イで丸め込んで電撃の3カウントを奪取。先輩から殊勲の星をマークして、勝ち点2をゲットした。
優勝を狙ううえで、手痛い黒星スタートとなった高鹿は「負けた。俺はあきらめてないからな。残り2つ勝てば可能性あるんだろ。まだまだだ!」と絶叫。残りの公式戦は2・8横浜での夢虹戦、2・9仙台でのTo-y戦となるが、優勝決定戦に進むためには、もう1敗もできない状況に追い込まれた。
会心の白星発進となった須見は「高鹿さん、一番苦手で、一番きつい相手に勝つことができました。まずは初戦突破。明日、To-yさん、仙台で夢虹さん。俺は全員に勝って、このDGC、てっぺん取るんで見ててください」と優勝宣言。
また、同じBブロックでは昨年の覇者で優勝候補の一角であるTo-yが夢虹と激突。強烈なチョップ連打で夢虹の胸板を内出血させたTo-yは、夢虹の空中殺法に苦しむ場面もあったが、旋回式のコジマインパクトで貫録勝ち。2連覇に向け、好スタートを切ったTo-yは「夢虹はすごいけど、俺の胸は裂けてない。クリス・ブルックスはもっと強くて俺の胸を裂いた。だから、KO-DタッグのベルトもDGC優勝も全部持って、俺はクリスの胸を裂きにいく。次は(2・5新宿で)須見か。でも須見なんかより、俺はクリスしか視野に入ってない」と余裕を見せた。
初戦敗退となった夢虹は「今日To-yさんの胸を裂くことができなかったのが、めちゃくちゃ悔しい。でも、まだ1試合。あと2試合勝てば決勝戦に行けると思うんで。高鹿さん、須見に絶対負けない。必ず勝って、(KO-D無差別級王座戴冠の)最年少記録を塗り替えます。ここから這い上がる。絶対に優勝するから」と前を向いた。