イルシオンが若手リーグ戦「DGC」開幕戦で凶器攻撃ざんまいで先輩・中村圭吾に完勝!「こんなザコどもを倒すだけで、クリスの目の前に立てるなんてお得」
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DDTプロレスが2月4日、東京・新宿FACEで『DDT Meet&Greet&Fight February』を開催した。4・6後楽園ホールでのKO-D無差別級王座への挑戦権をかけた、若手ナンバー1決定リーグ戦『D GENERATIONS CUP 2025』(以下、DGC)が開幕。Aブロックでは、悪党軍団ダムネーションT.Aに所属するイルシオンが凶器攻撃ざんまいで先輩の中村圭吾に完勝した。
中村は2019年10月19日にデビューしたが、2度もヒザの大ケガを負い、長期欠場が重なったため、後輩の後じんを拝すことが多くなっていた。今回の「DGC」前には師事する青木真也と合同トレを敢行するなど、並々ならぬ決意で臨んだ。かたや、イルシオンは「DDTeeeen!!」で夢虹らとともに鍛錬を積み、2021年8月21日にデビュー。両者のキャリアは約2年の差があるが、イルシオンは昨年10月にダムネーションT.Aに加入し、ヒールとして頭角を現してきた。
奇襲を掛けたイルシオンは鉄柱に中村の左足をぶつけ、イスでぶっ叩く。その後も、場外で中村の左足をいたぶった。耐え抜いた中村はミドルキック連打、サードロープを利したダイビング・ヘッドバット。さらに中村は飛びつきDDT、ダイビング・ヘッドバットもカウントは2。中村がヘッドバットの雨あられを浴びせると、イルシオンはドロップキックでレフェリーを吹っ飛ばし昏倒。チャンスと見たイルシオンはイスを手にするも、中村がハイキックで阻止し、ダイビング・ヘッドバットにいくも自爆。イルシオンはイスで頭、足、頭と殴打。最後はスワントーンボムを決めてトドメを刺して、勝ち点2を挙げた。
バックステージでイルシオンは「優勝したくないとか散々言ったけど全部ウソ。俺は去年の年末から溜まってる、あのクソユニット(シャーデンフロイデ・インターナショナル)への恨みがいまだに晴らせてない。こんなザコどもを倒すだけで、佐々木(大輔)さんに勝ったクリス(ブルックス)の目の前に立てるなら、めっちゃお得じゃん。優勝、KO-D無差別級狙ってるから。シャーデンフロイデのクソユニットどもを、俺たちダムネーションT.Aがぶっ壊してやる。このリーグ戦もぶっ壊してやる」と言いたい放題。イルシオンは今後、2・8横浜での石田有輝戦、2・9仙台での正田壮史戦を控える。
初戦を落とした中村は「イルシオン、おまえの正義が反則なら、それでいいよ。俺の正義で必ず3カウント狙いにいくから。反則して来い。俺が反則を超えて、おまえに勝ってやる。今日は負けたかもしれないけど、あと2つしっかり獲って決勝に行く。なりふり構わず俺が2勝するんだ」と残りの公式戦に望みをかけた。
また、同じAブロックでは2023年覇者の正田が石田と激突。正田にとって、石田は2年前の「DGC」公式戦で自力初勝利を挙げた因縁の相手だ。
デビューでは10ヵ月先輩の石田は気合満点で、ブレーンバスター、旋回式どすこいスプラッシュと猛攻。正田の正田のチカラKOBUムキムキを回避した石田は首固め、さらにスクールボーイ、猫だましからのどすこいクラッチと丸め込み連発もフォールは奪えず。石田は小股すくいスープレックス、コーナーからの小股すくいスープレックスから炎掌を叩き込むも、ニアロープで正田が辛くもエスケープ。なんとか立て直した正田はパワーボムでコーナーマットに叩きつけると、正田のチカラKOBUムキムキを決めて3カウントを奪った。
苦戦の末、初戦を突破した正田は「DGC開幕戦、計算外やな。強すぎるぞ。ロープなかったら危なかった。俺はこれで確信した。今年のDGCは今までより超痛くて厳しい戦いになるやろ。でも、優勝するのは俺で間違いなさそうや」とコメント。
石田は「全力でやりました。悔しいよ。もう切り替えてやるしかない。明日やるぞ!」と叫んだ。