史上初の「新幹線プロレス」で鈴木みのるが高木三四郎を制す!「次、月面だろうが、無人島だろうが行ってやる。富士山の火口でもいいぞ!」

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 DDTプロレスが9月18日、東京駅午後1時9分発の「のぞみ371号」車内にて、史上初の「新幹線プロレス」を開催した。“プロレス王”鈴木みのるが高木三四郎とのシングルマッチを制して、返り討ちを果たした。

 これまで同団体では銚子鉄道、千葉都市モノレール、小湊鉄道で列車プロレスを実施してきたが、今回は世界に名をとどろかす高速鉄道の新幹線車内で初の試合を行った。高木は2012年8月18日の日本武道館、2017年6月1日の東京ドーム(路上プロレス)で、鈴木にシングル2連敗を喫しており、リベンジを期しての対戦となった。

 まずは品川駅で高木が入場も、鈴木は現れず。新横浜駅で満を持して、鈴木が登場しゴング。高木は電車道ならぬ新幹線道で突っ張り。鈴木は時速400キロパンチ(のぞみの最高時速285キロ+パンチの時速115キロ)を叩き込む。ここで、正田壮史が現れ、1vs2の展開に。劣勢の鈴木は佐藤光留を呼び出す。

 そこに、Tバックにエプロンを着用した男色ディーノが硬いアイスの車内販売で現れる。いったん戦いは休止して、みんなでアイスを食す。ディーノが高木にリップロック狙いも、かわして鈴木に誤爆。富士山が見えた後、秋山準がフルコスチュームで出陣。高木のロケットパンチが秋山に当たってしまい、秋山は退場。

 ここで、いかついスキンヘッドのお兄さんが「オマエら、うるせぇんだよ!」と怒鳴り込むが、よく見ると、“平成のテロリスト”村上和成。村上は正田を攻撃して去る。鈴木はお客さんから奪ったシウマイ弁当を食べる。

 車掌さんが登場して、切符の確認も、車掌は小橋建太氏で、鈴木がイチャモンをつけると、小橋氏が逆水平チョップ。高木は走り込んでのテキサス・クローズラインを狙うも、かわした鈴木がスリーパーからゴッチ式パイルドライバーで3カウントを奪い、37分29秒に及ぶ死闘を制した。

 高木は「やってたことは頭おかしかったかもしれないけど、自分のプロレス人生のなかで一番幸せです。今日で終わりにしようと思いました。鈴木さん、10年以上戦ってもらってありがとうございました。ここで自分のプロレス人生は終わります。何の悔いもありません」として、井上マイクリングアナに10カウントゴングを要請。しかし、カウント7で、「ウソじゃー!」と言い出して、鈴木にスタナー一閃。

 勝負には負けたが、してやったりの高木は「ウソに決まってるだろ。俺の夢はあんたから勝つこと。俺がこのまま引退すると思うか。次の舞台は用意してやるから。無人島でも宇宙でも月面でも。オマエを必ず倒してやる」と言い放って、追いかける鈴木の前から逃走した。

 試合後、取材に応じた鈴木は「新幹線だろうが、どこだろうが、俺に勝てる訳ねぇんだよ。月面だろうが、無人島だろうが、次どこ用意するんだ? 行ってやるよ。富士山の火口でもいいぞ。(また新幹線プロレスをやりたいか?)新幹線の次はリニア開通記念だろ? 国土交通省も巻き込んでやろう」とリマッチを歓迎。

 高木は「こんなに揺れるとは思わなかった。実は9・9大田区で右ヒザのじん帯を負傷してまして、グラグラの状態だったんです。難しいハードルもいっぱいあったと思うんですが、ご理解いただいたJR東海さんには感謝しかありません。10カウントゴング鳴ってるときに、これで終わってもいいかなってちょっと思ったのはホンネ。だけど、カウント7あたりで、鈴木みのるに対する怒りがメラメラと。この人を倒すまで、引退できないと思って。鈴木みのるを超えるまでは引退できません。(どこなら勝てる?)無重力じゃないですか。宇宙。もしくはすごい人がごった返してる街中。それか誰もいない無人島。ひょっとしたら日本じゃないかもしれない。あの人、海外あちこち行ってるじゃないですか。なんならニューヨーク、マンハッタンで決着つけてもいい。シンガポールでも、台湾でもいいし。それなら旅行気分で浮かれた鈴木みのるを倒せるんじゃないかと思います」と、あくまでも“打倒”鈴木を目指すことを宣言した。

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