【会見】プロレスリングNOAHが9・24名古屋に向け5大調印式実施!ジェイクvs潮崎のGHCヘビー級王座戦、ワグナーvsサイコ・クラウンの因縁戦、HAYATAvs吉岡のGHCジュニア戦など激闘必至!

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都内某所にて、プロレスリングNOAHが9月24日(日)に愛知県・名古屋国際会議場で開催する『GRAND SHIP 2023 in NAGOYA』で行われる5大選手権試合の調印式を行った。

▼GHCタッグ選手権試合
【王者組】サクソン・ハックスリー/ティモシー・サッチャー
vs
【挑戦者組】ジャック・モリス/アンソニー・グリーン

※調印式開始前にサッチャーがサクソンに興奮を落ち着かせるようにヘッドフォンを装着、サクソンは何やらノリながら音楽を聞いている

――王座戦に向けた意気込みを
モリス「こうしてプロレスリング・ノアの記者会見に座るということは、初めてのことではありません。実際にチャレンジャーとして、挑戦者という立場でこうして席に座るということは、これで3回目になります。もしかしたら三度目の正直という人がいるかもしれませんけど、ここに座ってアンソニー・グリーンと一緒にこのタッグのベルトに挑戦するということ。僕らは絶対にタッグとして最高のチームだと思っていますから、この二人が名古屋大会で新タッグ王者になるということをここに宣言します」
グリーン「今ここに座っていて、しっかり自分自身、自信を持っています。だけど、ほんの少しだけプレッシャーも感じています。それは今回、タッグとしてチームを組むジャック・モリス選手、彼のことをガッカリさせたくない。もし自分が失敗してしまうとすべてが終わってしまう。そういうふうに思っているので少しプレッシャーを感じていますけど、これまでビッグマッチで自分は負けたことがありません。プロレスリング・ノアに参戦するようになってからビッグマッチではまだ負けたことがないという自信を持っています。また、GLGとしてREALと対戦したときには、自分がこのタッグ王者の片方からピンフォールを奪いました。ですから、しっかり自信を持っています。日曜日、名古屋大会で絶対にベルトを獲りたいと思います」

※サクソンの番になるとサッチャーがヘッドフォンを外す

サクソン「お前ら、自分たちのことをGLG、グッド・ルッキングと言っているが、この試合が終わったあとにはグッド・ルッキングなんて言ってられなくしてやる」
サッチャー「REALvsGLGのこの一戦、REALのリーダーは鈴木秀樹選手。彼から自分たちはより良い選手になるように、いろいろと教えてもらってきた。一方、GLGのリーダーはジェイク・リー。きっと彼からは、SNSにどんな写真を投稿するのか。そんなことしか教わっていないだろうな。この名古屋大会、サクソン・ハックスリーが言ったようにGLG、今グッド・ルッキング・ガイとか言ってるが、グッド・ルッキングではない状態にしてやる」

――「グッド・ルッキングと言えないようにしてやる」と通告されたが?
モリス「グッド・ルッキングじゃないようにしてしまうなんて言われましたが、そんなことは絶対に起こらない。むしろベルトをとって、ベター・ルッキングになるはず。今週の日曜日、このベター・ルッキング・ガイズがあいつらが持ってるベルトを俺たちの腰に巻くということです」

――ジェイク選手からSNSの写真の投稿ぐらいしか教わっていないのではと指摘されたが?
グリーン「自分たちのリーダー、ジェイク・リーが何を教えているか。そんなことは彼らにとやかく言われる筋合いはないね。事実なのは今、ジェイク・リーがGHCチャンピオンであって、防衛ロードを歩んでいるということです。もし自分たちがGHCタッグを取ったあかつきには、ジェイク・リーからその写真を投稿する方法を教えてもらえるかもしれないけど、それと同時に彼から学ぶことというのは、どうしたらあのベルトを自分たちのものにできるのかということ」

――挑戦者チームのタッグチームとしての印象は?
サッチャー「確かに技術はあると思うんだけど、根性は大したことないよ」

――今、サクソン選手が音楽を聴いているようだが、何か意味がある?
サッチャー「今ここで彼が暴れたりしないように、音楽を聴かせて落ち着かせているんだ」

――挑戦者チームはまだタッグとしての実績がないが、お互いの信頼関係はどのぐらいある?
グリーン「パートナーのことはとても信用しています。信頼もしています。ただ勝つだけじゃない、ただベルトを獲るだけじゃない。GLGに入ってからずっと一緒にいますし、ずっと仲良くしています。一緒にご飯を食べに行ったり、一緒にトレーニングをしたり、同じ屋根の下で暮らしています。これまでの14ヵ月、ともに過ごしてきた経験があるからこそ、彼のことは本当に心の底から信用、信頼しています」
モリス「14ヵ月前に初めてNOAHに来るようになってから、ずっとアンソニー・グリーン選手が常に自分のそばにいました。試合ではいつもタッグを組んで試合をしているわけではないかもしれませんけど、この14ヵ月ともに過ごした期間で多くの時間を共有してきました。GLGとしてリングの中だけではなく、控室の中だけではなく、リングの外でも行動をともにしていますから、二人の心はしっかりつながっていると思います。それはチャンピオンチームにはない絆だと思います」

▼GHCジュニア・ヘビー級タッグ王座決定戦
ドラゴン・ベイン/アルファ・ウルフ
vs
ニンジャ・マック/アレハンドロ

――王座決定戦に向けた意気込みを
ニンジャ「コンニチハ、ゲンキデス。まずニンジャ・マックとしては、こちらにいるドラゴン・ベイン、アルファ・ウルフ。二人のことは本当に世界でも素晴らしいベストなタッグチームだと思っています。そして、この王座決定戦にアレハンドロと組んで出られることをうれしく思っています。この二人のチームと激しい戦いができること、それを楽しみにしています」
アレハンドロ「アレハンドロです。今回このビッグチャンス。パートナーはニンジャ・マック。メチャクチャ心強いですし、勝てる自信もあります。そして対戦相手のロス・ゴルペアドーレスの二人。本当にニンジャ・マックも言ってましたけど、ベストタッグチーム。そして今現在、タッグの3冠チャンピオンでもあります。その3冠チャンピオンから僕とニンジャ・マック、勝利という結果も残しています。名古屋では僕とニンジャ・マックが勝って、新ジュニアタッグチャンピオン、そしてNOAHジュニアの顔にニンジャ・マック、アレハンドロがなります」
ベイン「アレハンドロ、ニンジャ・マック。僕たちロス・ゴルペアドーレスの二人はメキシコでもベルトを数々獲っているタッグチームです。ここでこのベルトをかけて一緒に戦えることをとても楽しみにしています」
ウルフ「この機会を与えてくれたことをNOAHにとても感謝しています。自分たち二人はNOAHでもベストなタッグチーム、世界でもベストなタッグチームだと思っています。僕たち二人で今3つのベルトを持っています。そこに4つ目のベルトを獲得するチャンスが巡ってきています。このベルトを獲って絶対にメキシコに持って帰りたいというふうに思っています。アレハンドロ、ニンジャ・マック、この試合で戦えることを楽しみにしています。この名古屋大会、いい大会にしましょう」

――ロス・ゴルペアドーレスの二人は4月以来の挑戦、タイトルマッチになるが、このベルトへの思い入れは?
ウルフ「もうこのベルトを手に入れる準備はしっかりとできています。しっかりと練習して準備を整えてきていますから。この王座決定戦というのは自分のキャリアの中でもすごく大事なものですから、絶対にここでこのベルトを手に入れたいと思っています。備えは十分にできています」
ベイン「十分にこのベルトを獲るための準備はできています。それは精神的にも肉体的にもトレーニングを積んでいますので、必ずこのベルトに手が届く準備はできています」

――急きょチャンスが巡ってきて、まだチームとしての実績はないが、二人の信頼関係、チームとしての可能性についてどう思う?
ニンジャ「確かにタッグとしての実績はないかもしれないです。しかもこうして二人でベルトをかけての戦いに臨むのは初めてですけど、アレハンドロ、ニンジャ・マックはジュニアの中でも代表する選手という認識、誇りを持っています。ここにいるベストタッグチームを相手に自分たちのほうにベルトを手繰り寄せる準備はしっかりできていますし、絶対にベルトを獲れると思っています」
アレハンドロ「このロス・ゴルペアドーレスの二人と比べると過ごしてきた時間も違いますし、タッグチームとしての時間も違いますけど、僕とニンジャ・マックで本当のタッグチームに勝つということ、そしてNOAHジュニアの顔はニンジャ・マック、アレハンドロだっていうのを証明したいと思っています」

▼GHCナショナル選手権試合
【王者】イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.
vs
【挑戦者】サイコ・クラウン


クラウン「自分はルチャリブレの国メキシコから来ていますが、この素晴らしい美しい国・日本に今現在、長期滞在をしています。そもそも今回日本に来たのはこのベルトを獲るためだったが、7年前の話ですけど、メキシコシティで隣にいる彼の父親のマスクを取った。そして今度はこの日本で、このベルトを絶対手に入れたい。メキシコでもファミリーのみんなが自分の様子を見ています。ここでこのベルトを獲って、自分はこのNOAHにそのまま居座ってやろうと思っています」
ワグナーJr.「まず、いつもプロレスリング・ノアを見ていて下さる皆さんにはありがとうと感謝を伝えたいと思います。一つ皆さんにお伝えしておきたい。昨日の試合の状況について、どういうことが起こってしまったのかということのを。なんだか自分がすごく嫌なヤツになってしまったような感じがするんですけど、それは今現在、このベルトをかけて戦うサイコ・クラウンという選手の挑戦を受けるということで、ひじょうに今、自分自身が制御不能な状態になってしまっている。この戦いは自分にとってキャリアの中でも最も重要な戦いになります。だから今、ちょっといつもの自分ではないような、悪い自分が出てきてしまっているような感じになっていますけど、それはすべてこのベルトを絶対守ってやる。そういう気持ちがあるからだということを今ここで皆さんに説明しておきたいと思います」

――後楽園大会でマスクをはぎ取られたことをどう思っている?
クラウン「本当に最悪のことが起こった。このマスクは自分の人生そのものだし、まさに自分の皮膚なんだ。今まで誰にもこのマスクを取られたことがない。だけど、昨日お前にマスクを破られた。これは許されることではないと思っています」

――防衛戦と同時に父の敵討ちになるが、どちらが意識として高い?
ワグナーJr.「メキシコと日本ではマスクというものへの考え方というのが少し違うかもしれない。自分たちメキシカン、そしてマスクをかぶっている自分たちにとって、これは本当に大事なものです。ただ、まず今この試合が行われるのが日本であるということを考えると、ひとつのステップとしては、まずこのベルトを防衛することが自分にとって大事だと思っています。そして次のステップとして今度は自分が挑戦する形でマスクをかけての戦いに挑みたいと思っています」

――予告文でもブラソ・ファミリーへの思い入れを語っていたが、あらためてワグナー・ファミリーとブラソ・ファミリーの戦いにどんな思いがある?
クラウン「ブラソ・ファミリーはひじょうに多くのプロレスラーがいるファミリーです。自分たちのファミリーには20人のプロレスラーがいます。そういった意味でもブラソ・ファミリーのほうが大きなファミリーといえるんじゃないかと思っています。そして父であるブラソ・デ・プラタは何度も日本に来て、日本で戦って、たくさんのファンの方に応援をしてもらいました。そのファンの方たちが日本にいますし、その方たちが自分に力を与えてくれると思っています。ワグナーJr.家のマスクをもうすでに一つ手に入れた。次は二つ目のマスクを絶対に手に入れたい。そうなったときに本当にブラソ・ファミリーのほうが上だということを、素晴らしいレスリング一家だということを証明できるんじゃないかと思います」

――ワグナーJr.選手はファミリーについてどう思う?
ワグナーJr.「ワグナーJr.家は過去にマスクを取られてしまっていることがひじょうに多くて。祖父、父、叔父、みんなマスクを取られてしまっています。そういった意味でワグナーJr.家の状況としてはよくないと思いますけど、それを自分の代で変えたい。これからの将来、絶対に変えていかなければいけないと思っていますし、まずこのベルトをしっかりと防衛して、その次にはマスクをかけて戦いたいと思っています」

――これまでNOAHで2試合戦ってきて歓迎ムードだったが、あらためてNOAHマットの印象は?
クラウン「初めてプロレス界に足を踏み入れたとき、プロレスを始めたときから日本のことはすごく気になっている国でした。そしていつか日本で試合をしたいということはずっと考えていました。自分のキャリアで数多くの試合をメキシコ国内、本当にたくさんの素晴らしい場所があり、いろんなところで試合をしてきましたけど、いつか絶対に日本に行きたいと思っていました。そしてNOAHの試合というのは今までも見ていました。いつか行きたいと思っていましたけど、今回こうしてNOAHに来ることができて、皆さんが歓迎してくれたことはとてもうれしく思っています。メキシコ中の人が自分が日本に行く、NOAHに行くことを知っていますし、みんなが喜んでいます。自分はプロレスという、この素晴らしいスポーツが大好きなんです。次の試合が選手権試合ということですけど、まずそこにしっかり集中して、そのあと何度も何度も、これから先、何年もここ日本に来続けて、ここで新たな歴史をどんどん作っていきたいと考えています。今回の旅は自分の家族も一緒に来たんですけど、この素晴らしい国、日本という国で家族一緒にいられて、家族もすごく楽しんでいます。とても喜んでいます。こうして日本に来る機会が得られたということ、それを実現させてくれた人にとても感謝しています。ただ、今自分が思っていることというのは、ここで勝って新たな歴史を日本で刻むということです」

▼GHCジュニアヘビー級選手権試合
【王者】HAYATA
vs
【挑戦者】吉岡世起


吉岡「来月でデビューして15周年です。10年前の9月に東京に出てきて初めて名古屋で試合してます。同じ会場で試合してます。また名古屋でタイトルマッチができるのは何か運命的なものを感じます。このタイトルに挑戦したのがほぼ1年前の日本武道館で挑戦して負けて、そこからもうずっと…一度ケガで落としてますけど、このずっと防衛してきているHAYATA政権に自分がクサビを打ち込みたいと思います」
HAYATA「まったくなんの心配もない」

――クラッシュドライバーで3カウントを取られたが、最近の吉岡選手の印象は?
HAYATA「足が速い…だけ」

――HAYATA選手の最近の印象は?
吉岡「最近の印象? 難しいですね。ずっとベルトを防衛して、絶対王者感が出てる気はしますね。だからこそ、自分にとっておいしい相手だと思います」

――1年ちょっと前の武道館でHAYATA選手に敗れているが、そこからどんな点が進化したと思っている?
吉岡「分かりやすいのは肉体。体をずっと自分は仕上げてますし、前回、日本武道館のときもかなり仕上げていきましたけど、それ以上に今回仕上がってますし。前回と同じ轍を踏まないために研究して挑みますよ」

――自分の持ってる武器をどれだけとがらせられるかがキーポイントになる?
吉岡「そうですね。前回は蹴りをキーポイントにしていきましたけど、今回クラッシュドライバーが決まれば3つ獲れるということを実証できたので。そういった武器も増やしつつやっていきたいと思います」

――ベルトを獲ってどんなNOAHジュニアを築いていきたい?
吉岡「それは獲ってからのお楽しみで」

――今までの吉岡選手の発言を聞いて思うところはある?
HAYATA「このタイトルマッチについては、もうしゃべることはない。防衛したその先…海外で防衛戦をやっていきたい」

▼GHCヘビー級選手権試合
【王者】ジェイク・リー
vs
【挑戦者】潮崎豪


――王座戦に向けた意気込みを
潮崎「潮崎です。今度の名古屋国際会議場大会でジェイク・リー選手の持つGHCヘビー級王座への挑戦が決まりました。けれども、自分はN-1 VICTORY 2023覇者としてジェイク選手と対等に、そしてそれ以上で勝つことを誓います。このN-1 VICTORY優勝ということがGHC挑戦への切符というふうに自分は思っていないので、対等でジェイク・リー選手と向かい合いたいと思ってます」
ジェイク「今回のテーマは私の中で再会だったんですけど、その言葉はどうしても私はしっくりきませんでした。なぜなら再会という言葉を使うのであれば、組んだり戦ったり、そういった仲だからこそ、その言葉の意味というのはすごく強くなるもので。けど、そこまで戦ってもなかったし、組んでもなかったし。私はそのとき一若手の選手であり、(潮崎は)看板選手であり。だから再会は違うなとずっと思ってたんですよ。だから今回のテーマは何なんだ? 私の中で、潮崎豪の中で。そしたら、ある一つの共通項があったんです。出戻りなんですよ。まあ、出戻りといっても私の場合はプロレス界を一度引退しているという身なので、またちょっと意味合いが変わってくるのはくるんですけど、隣のチャレンジャーの潮崎選手はNOAHを一度やめて、そしてまた出戻った身であります。出戻ったからこそ思うものもあるし、背負うものもあるし、築いたものもあるし。だからこそ見せられるものもあると私は思っています。なぜなら私も出戻りの人間だから。そんな二人がこのベルトをかけて試合をするというのは、ある意味とても奇妙な運命というかなんというか。そう思いませんか? 見てる人たちも。出戻りですよ、僕らは。私は舵を取ると言って、潮崎豪はI AM NOAHと言ってる。けど、これらを言ってるのは出戻りの人間なんですよ。だからこそ伝えられるものがあると私は信じています。そういった思いを込めた試合を見せていければと思っています。もちろん防衛したうえで」

――ジェイク選手から出戻りというキーワードがあったが?
潮崎「そうですね。出戻り、久しぶりに聞きました。そのことがあったからこそ、俺はI AM NOAHを叫び続ける、続けれることになったと思っているので。その出戻りという言葉、俺にとっては必要なことだったと思いますし、今の自分にとって今後、GHCを獲るためのパワーになればと思ってます」

――潮崎選手からは対等の目線で戦うと言われた
ジェイク「リング上で向かい合ってる。そうなったらもう対等じゃないですか。上も下もないんですよ。遠慮もクソもないわけですよ。だから、なぜ当たり前のことを言ってるんだという感覚です」

――潮崎選手のことを「歴史を重ねてきた男」と言ったが、全日本の頃から戦いたい気持ちがあった?
ジェイク「最初はなかったんですよ。“戦いたい"じゃなかったんですね。“頑張ってほしい"だったんですよ。団体(全日本)を盛り上げてほしい、この人だったら大丈夫だって。心の底からそう思ってました。けど、私が再デビューしてすぐ退団することになり、NOAHに主戦場を移した。私はそのときは一瞬絶望しました。これからどうすればいいんだろう、みたいな。団体は誰が舵を取るんだろう?じゃないけど。でも、その時に思いましたよ。俺はどれだけ潮崎豪に甘えていたんだろう…って。どれだけこの選手に……リスペクトじゃないんですよ、甘えなんですよね、要は。“この人がいれば大丈夫"というのは。そのことを気づかせてくれた人なんですよ。だから当時は“戦いたい"じゃなかったんですよ。けど、その時のきっかけがあるからこそ、私は選手としてこのままじゃいけない。そう気づけたし。今じゃ私がチャンピオンで、彼はチャレンジャーですよ。あのときの私に言いたいですよ。面白いことになるぞって。誰もが想像しなかったことが何年後かに起こるからって」

――ジェイク選手が再デビューした直後、NOAHに再入団したが、長期欠場後、後輩のジェイク選手がGHC王者として立っていたことはどう思った?
潮崎「そうですね。2015年6月でしたか、彼が再デビュー、戻ってきたと。そのときの記憶もありますし、自分がいなくなった記憶もあります。それでも時間は進んでいくと思ってるので、時間が進む、その中で今、ジェイク・リーがこのNOAHの最高峰のGHCのベルトを持って俺の対角線にいる、俺の対角線に立つ。そのことを噛み締めることもなく、俺はN-1 VICTORY 2023チャンピオンとして腕の1本、腕の2本、そしてアゴ、やられようが、このジェイク・リーを叩き潰す。その気持ちに迷いはないです」

――前夜もジェイク選手から腕攻め予告があったが?
潮崎「来るなら来いという。さっきも言ったようにくれてやるよ。でも、このベルトは俺がいただきます」

――これまでの発言を聞いて思うことは?
ジェイク「話を聞いてると、興味があるのは“私"じゃないんですよ。ベルトなんですよ。当時の話を振り返るやり取りもありましたけど、ほぼほぼ、たぶん覚えてないと思うんですよ。なぜなら潮崎豪は私に興味がないから。興味があるのはこのベルトなんです。ということは逆に言ったら、それだけ切羽詰まってるってことなんです。私はそう捉えてしまいますね。時間がない俺には、今しかない俺には。そういった焦りじゃないけれども、なんて言えばいいんだろう。かといって、かけてる思いが伝わってくるかといったら、そうでもないんです。不思議なことに。それは自信からなのか、それともまた違う何かがあるのか。それは私にはわかりません。今現状は。けど、腕の1本、2本……でも3本目はないぞ?って感じですね」

――今の発言を聞いて思うところはある?
潮崎「まあ、正直、俺が見てるのはベルトかもしれない。でも巻いてるのお前だろ? このジェイク・リーがベルトを獲った姿、そして防衛戦、それを見てきて悔しくなかったっていえばウソになります。その気持ちもタイトルマッチでジェイク・リーにぶつけて、勝つしかないですね」

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