三沢光晴さんと武藤敬司の魂を受け継ぐ清宮海斗が“野獣”藤田和之を制してGHCヘビー級王座防衛!

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 30日、東京都・有明アリーナにてプロレスリングNOAH『ABEMA presents 有明凱旋―THE RETURN―PRO-WRESTLING LOVE FOREVER . 3 ~TRIUMPH~』が開催され、清宮海斗が藤田和之を制してGHCヘビー級王座の防衛に成功した。

現GHCヘビー級王者である清宮海斗は、生え抜きとして三沢光晴さんのエメラルドグリーンの魂を背負い、武藤敬司の後継者的存在としてNOAH新時代の旗手となりつつある。
 現在のNOAHでは、新日本プロレスにゆかりを持つリビングレジェンドたちが強い存在感を放っており、清宮は日本のプロレス界の過去を乗り越えて未来を創っていく役目を担っているとも言える。

 清宮は今年7月の日本武道館大会で武藤敬司超えを果たし、『N-1 VICTORY 2022』を制覇してGHCヘビー級王者に返り咲くなどの活躍を見せ、「超えなければならない壁」として藤田和之を挑戦者に指名。

 前哨戦では藤田が圧倒的な強さを見せて清宮を蹂躙しており、「かわいいよ。子犬とか子猫と一緒」と小動物扱い。
 藤田は今年2月にGHCヘビー級王座戴冠を果たしたものの、新型コロナ陽性を受けて今年4月の両国国技館大会での王座戦を欠場せざるを得なくなったことで無念の王座返上。負けること無く王座を手放した存在であり、まさに今の清宮にとって超えなければならない壁と言える。

 試合は、リング中央でどっしりと構える藤田の周囲を清宮が周りながら攻めていく展開となり、がっぷり組み合っての濃密なレスリング戦を展開。
 しかし、清宮のビンタがいい当たり方で入ると、ブチ切れた藤田が清宮が場外へと放り出して大暴れ。しかし“人間宣言”もしている藤田は野獣の心に囚われることなく的確な足への集中攻撃を展開するというヒトとしての知性的な戦略を見せる。
 藤田は清宮の気概を試すかのような挑発的な言動を繰り返しながら攻め立てていき、顔面蹴りからの拷問キャメルクラッチ。清宮は場外へのウルトラタイガードロップで流れを変え、ジャーマン・スープレックス、シャイニング・ウィザードと連撃してから意趣返しの顔面蹴りを連打。野獣スイッチの入った藤田がビーストボム、顔面蹴り、左右の張り手連打と畳み掛けてロープに飛ぶが、清宮はフランケンシュタイナーで放り捨ててからの体固めで3カウントを奪った。

 場内が呆気にとられる中で清宮が勝ち名乗りを受けると、リング上は鈴木秀樹&ディモシー・サッチャーが登場。サッチャーは「俺はNOAHに来てまだ誰にも負けていない。次のチャレンジャーはこの俺だ!」と挑戦を表明。清宮もサッチャーと睨み合いを展開し、受けて立つ姿勢を見せた。
 マイクを取った清宮は、「誰の挑戦、どんなやつが来てもいいんだよ。だからみんな俺に挑戦してきてくれ。まだまだ俺は挑戦なんだ。見てくれたお客さんにも『なんだ清宮、なんだよ』って思ったかもしれないけど、絶対に俺はNOAH引っ張ってくんで!俺を見ててください!俺を見に来てください!ありがとうございました!」と叫び大会を締めた。

 そしてバックステージでは、「NOAHファンの皆さんが、『清宮、本当に強え。マジでコイツ強い』って誇れる王者にならないといけないし。本当に今日戦ってくれた藤田和之には感謝しています。敵とか壁とか多いけど、もう絶対に前しか向かないんで。本当に進み続ける。それだけです」とNOAHを背負うとともにNOAHファンの誇りとなれる存在になる覚悟を語った。

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