“リアルレベル・ショック”でNOAHに大革命！暴露系プロレスラー・OZAWAが清宮海斗を下してGHCヘビー級王座を史上最速戴冠！

　1日、東京都・日本武道館にてABEMA PPVにて生中継された『ABEMA presents NOAH “THE NEW YEAR” 2025』が開催。OZAWAが清宮海斗を下してGHCヘビー級王座戴冠を果たした。

　清宮は生え抜きとして三沢光晴さんのエメラルドグリーンの魂を背負い、武藤敬司の後継者としてNOAH新時代の旗手に。武藤にシングルマッチで勝利した際には、ご褒美としてドラゴンスクリュー､足4の字固め､シャイニング・ウィザードを正式に継承。現在は独自に発展・改良させた変形シャイニング・ウィザード（シャイニング・ランサー）を必殺技として使っている。

　現GHCヘビー級王者として順風満帆の日々を送っていた清宮だが、OZAWAという存在が現れて急転直下の混沌へと叩き落されることになる。

　OZAWAこと小澤大嗣は社会人プロレスを経てNOAHに入門し2022年9月にデビュー。2024年1月に海外遠征に出て10月に帰国すると、清宮率いるスター揃いのユニット【ALL REBELLION】に加入。その数日後には、凱旋帰国試合を行う前に練習で足を骨折して欠場に追い込まれるという憂き目に遭う。
　しかし、小澤は欠場中にも関わらず11月の愛知県体育館大会で清宮を襲撃し、ヨシ・タツ率いる悪の反体制軍団【TEAM 2000 X】へと加入してOZAWAと改名。
　OZAWAは入門時から清宮のパワハラに晒されてきたと主張し始め、復讐を宣言。清宮の同棲中の彼女の存在を暴露したり、ファンの女性をお持ち帰りしていることを仄めかしたり、キャバクラを満喫中であったり喫煙中であったりの清宮のプレイベート写真をSNS等で公開したりとやりたい放題。こうして嫌がらせを続けながらGHCへ挑戦を要求するというプロレスが持つ虚実皮膜の極地を突っ走っていた。

　洒落にならない悪行を重ねて来たOZAWAだったが、その特異なキャラクターや、見る者の感情を揺さぶる表現力、負傷欠場中のはずなのにとんでもない身体能力を以て清宮を襲撃する姿から絶大な支持を獲得。本当の意味でNOAHの風景を変える存在になるのではないかという熱い期待を集めていた。

　OZAWAは絶対的エースの清宮よりも声援を集め、その横には当然の権利のようにヨシ・タツがセコンドとして寄り添う。
　ゴングが鳴るも、OZAWAはのらりくらりと清宮をあしらって挑発。その場飛びムーンサルトからひねりを加えて鼻をホジりながらの寝そべりポーズで着地する姿には大歓声が起き、場内はOZAWAコール一色に。
　場外戦となるとTEAM 2000 Xの面々が清宮をいたぶり、OZAWAはトレードマークとなっていた松葉杖で殴打。救援に来た拳王を軽々と蹴散らし、カメラに見せつけるように清宮の顔面をベロベロ舐めていくという余裕を見せつける。
　ブチ切れた清宮が反撃に転じると、場内は大ブーイング。OZAWAは滞空時間の長いミサイルキックやニールキックで魅せていき、雪崩式フランケンシュタイナーを狙う清宮を雪崩式シットダウン・パワーボムで叩きつける。清宮も多彩なシャイニング・ウィザードを叩き込んで猛追するが、最後の正調式はレフェリーを盾にしてガード。
　OZAWAの金的攻撃をガードした清宮は、なんとOZAWAに金的攻撃。この日1番の大ブーイングが起きる中、おもむろにリングサイドのWWEのオモスが登場。清宮がこれに気を取られた隙にOZAWAが金的攻撃を見舞い、掟破りのシャイニング・ウィザード、リストクラッチ式ブルーサンダー・ボム、Real Rebel（※変形フェニックス・スプラッシュ）と決めて3カウント。デビューから2年と4ヶ月半でGHCヘビー級王座戴冠を果たし、最短戴冠記録を塗り替えた。

　マイクを取ったOZAWAは「The Real Rebel！見たか？こんな奴がNOAHのトップにず～っといるから今の惨状があるんじゃないのか？清宮海斗、思ったより弱かったなあ。このザ～コ！ザコは帰れ！」と嘲笑しながら清宮を場外に蹴落とす。
　そして、試合中に介入されたことから「次は拳王と遊んでやる」と次期挑戦者を指名し「俺がチャンピオンになったから、1つ今後のNOAHの未来について目標を立てようと思う。ぼくの、のあの、みらいはぁ、おきゃくさまにゆめとゆうきをあたえることでぇ～す♪……The Real Rebel！」と徹底的に清宮をおちょくるマイクで大会を締めた。

　実力、キャラクター、表現力のすべてで突き抜けた化け物が成した『にゅーじぇねれーしょん革命（清宮抜き）』がNOAHマットに、そして日本プロレス界にどのような影響を与えるのか。“リアルレベル・ショック”と呼べるこの事件のその先を期待したい。