上谷沙弥がまさかの5★STAR敗退も因縁のビー・プレストリーとの赤いベルト戦が決定的に
20日、東京都・後楽園ホールにてスターダム『STARDOM 5★STAR GP 2025 × リベパチ・リベスロ」in KORAKUEN Aug.2』が開催。上谷沙弥がまさかの敗退も、ビー・プレストリーとの赤いベルト戦が決定的となった。
『5★STAR GP』とは毎年夏に行われるスターダムのシングルリーグ戦。今年はレッドスターズ（RS）、ブルースターズ（BS）がそれぞれA＆Bブロック存在し、計4ブロック32選手が出場。7月27日の開幕戦から全国を回りながら14大会にわたって開催される過去最大規模のものとなった。
8月20日の後楽園ホール大会＆23日の大田区総合体育館で各ブロックの上位3選手、計12選手による決勝トーナメントが行われる。
今大会から始まった決勝トーナメントの1回戦では、ビー・プレストリー（RS-A2位）vs吏南（RS-B3位）、AZM（RS-B2位）vs羽南（RS-A3位）、壮麗亜美（BS-A2位）vs渡辺桃（BS-B3位）、鈴季すず（BS-B2位）vsボジラ（BS-A3位）の4試合が実施。
羽南とAZMの一戦は、開始直後からAZMがいきなりあずみ寿司を仕掛けて絶え間ない丸め込みの渦に巻き込んでいく。なんとか対応した羽南がブーメラン・アタックを狙うも、AZMが空中で飛びついて腕十字に捕らえる離れ業で迎撃。
腕に甚大なダメージを追った羽南は打撃技も投げ技も上手く出せずに苦戦するも、AZMを場外に放り出してのプランチャやエプロンからの場外ハングマンDDTと猛攻。羽南は敢えて痛む腕でのエルボー連打で意地を見せ、フェイマサーからブロックバスター・ホールド。さらにバックドロップ・ホールドを狙うが、AZMがカサドーラ・フットスタンプで切り返し、ヌメロ・ウノでさらに腕を破壊してからバズソーキック、ダイビング・フットスタンプと猛攻。
AZMがコーナーに上るも、羽南が雪崩式バックドロップ。さらにバックドロップを狙うが、振り払ったAZMがあずみ寿司。これを返した羽南もバックスライドからのセブンティーンで粘りに粘り、羽南がアビゲイルDDTからバックドロップを狙う。しかし、これを着地したAZMがカナディアン・デストロイヤーからヌメロ・ウノで捕らえてギブアップを奪った。
準々決勝は、上谷沙弥（RS-A1位）vs AZM（RS-B2位）の組み合わせに。
ゴングを待たずに上谷が奇襲し、場外戦で圧倒。ねちっこい足攻めに入るが、AZMが気迫のエルボー連打で場外に叩き出しハイキックから場外のダイビング・フットスタンプを敢行。
バチバチのエルボー合戦で打ち合っていき、AZMが上谷のフライング・ニールキックを被弾しながらも腕をキャッチして腕固め。ダイビング・フットスタンプを突き刺してあずみ寿司で決めにかかるが、上谷も反転させて丸め込み、スピンキック、旋風脚、スター・クラッシャーと猛攻。これを返された上谷は旋回式スター・クラッシャーを狙うが、AZMが着地してミスティカ式あずみ寿司。上谷もひっくり返して押さえ込むも、AZMはさらに二段階式のあずみ寿司で丸め込んで3カウントを奪った。
無敗の6連勝で決勝トーナメント進出を決めた上谷だったが、決勝トーナメント初戦でまさかの敗退。この結末に納得がいかない上谷は大暴れするも、AZMは不敵な笑みで勝ち誇った。
バックステージに戻ったAZMは「上谷とはQQで色々あってから初のシングルマッチ。ずっと上谷と闘いたかったよ。上谷の気持ちは分からなかったけど、私が今年の5★STAR優勝してお前のベルトに挑戦してじっくり話し合おうじゃねーかバカヤロー！」とパイセンの貫禄を見せる。
一方の上谷は「負けた……。沙弥様は5★STARには苦い思い出ばかりだから、今年こそ優勝してすべての思いを払拭したかった」とうなだれる。
そこへビー・プレストリーが現れ「こないだの日曜日、私が貴女に勝ったのを覚えてる？9月6日の横浜武道館でこのイチバン・ガイジンがそのワールド王座に挑戦してあげる」と上谷の持つ赤いベルトへ挑戦表明。
これに苛立った様子を見せた上谷は「沙弥様はな、ビーがいない、スターダムから離れた4年間でスターダムのトップに駆け上がって、どんな思いでスターダムでプロレスしてたかお前にはわかんねーだろうな。沙弥様との違いっていうのをお前に見せてやるよ」とベルトを突きつけながら視殺戦を展開。
ビーは余裕の笑みを浮かべながら「カミタニ、ショッパーイ」と軽くかわして去っていった。
