若手同士の三冠戦で全日本プロレスの明るい未来を見せる!斉藤ジュンが三冠ヘビー級王座初防衛!
26日、千葉県・幕張メッセにて全日本プロレス『ニューイヤーウォーズ2025』が開催。斉藤ジュンが安齊勇馬を下して三冠ヘビー級王座の初防衛に成功した。
双子の大相撲力士レスラー【SAITO BROTHERS】斉藤ジュン&斉藤レイはともに190cm 110kg超えの大型選手として全日本の未来を背負って2021年6月にデビュー。
体格に恵まれただけではなく実力やビジュアル面も折り紙付きの2人だが、お茶目なその性格も愛されており、地元・ミヤギテレビの『OH!バンデス』の1コーナーである『TAXIめし リターンズ』で兄弟揃ってレポーターを務めてお茶の間の人気者になるなどプロレス界をDOOMしつつある。
ジュン&レイは世界タッグ王座を保持しているが、兄のジュンは昨年12月にデイビーボーイ・スミスJr.を下して全日本の至宝・三冠ヘビー級王座を戴冠して五冠王に。デビューから約3年半で全日本の頂点にまで上り詰めた。
そんなジュンの前に立ちはだかったのは、同じく全日本の未来である安齊勇馬。
安齊はジャンボ鶴田さんや諏訪魔ら数々の名プロレスラーを輩出してきた名門・中央大学レスリング部出身であり、華々しい成績を残して鳴り物入りで2022年に全日本プロレスに入団。
端正な顔立ちに188cm 105kgという恵まれた体格を持ち、将来の全日本プロレスのヘビー級エースとしての期待を背負って活躍。昨年3月には史上最年少記録を更新(24歳10ヶ月)して三冠ヘビー級王座戴冠を果たした。
今年初のビッグマッチとなる幕張メッセ大会のメインは、ともにキャリア3年前後の選手によって争われることに。どちらが勝っても全日本の明るい未来を見せられるカードとなった。
試合はじっくりとしたグラウンドに始まるが、ジュンが場外戦に持ち込んで圧倒。
ジュンはボディスプラッシュやビッグブーツなど体格差を活かしたパワーファイトで制圧にかかるが、安齊は武器であるジャンピング・ニーを信じて乱れ打ち。ジュンがエプロンへのチョークスラムを決めれば、安齊も雪崩式ジャーマン・スープレックスを見舞うなど大技のぶつかり合いでも互いに一歩も引かない。
安齊はドラゴン・スープレックスから三沢式フェイスロック、ギムレットと必殺技で畳み掛けるが決めきれず。耐え抜いたジュンがチョークスラム、ラリアット、ジャックハマー、サイコブレイク(※コブラクラッチ・スラム)と猛攻をかけて3カウントを奪った。
マイクを取ったジュンは「今日の勝負は、この三冠ベルトの防衛と、どっちが本当に甘いものが好きなのかの勝負だった。今日勝ったのはこの俺だ。俺が、甘いものをお前の前で食べてやるから、そこでよーく見ているがいい」とセコンドからジュンの好物である大福、安齊の好物であるシュークリーム、お茶を受け取って安齊へ見せつけながら食べようとする。
しかし、ジュンは「やっぱり甘いものは一人で食べても美味しくない。みんな一緒に食べなきゃ美味しくないからな。このシュークリーム、お前にやるよ」と思い直し、2人でもぐもぐタイム。かわいい生き物がスイーツを食べるかわいい姿を鑑賞する時間が設けられる。
安齊が去っていくと、入れ違いに青柳優馬がどら焼きを持参しながらリングへ。「今、安齊勇馬という男を退けた後に、このゲテモノ・青柳優馬が、お前に挑んでやる。タダでとは言わない。この甘くて美味しいどら焼きに誓って、明るく楽しく激しい三冠戦、やろうじゃないか」と挑戦表明。
ジュンもこれを受諾したため2月9日の後楽園ホール大会にて両者の三冠戦が決定。ジュンは「2025年はまだまだ始まったばかりだ。風邪をひかず、たくさん食べて、よく寝て、体調に気をつけて、また試合を見に来い。必ず満足させてやる。全日本プロレス、DOOM!」とジュンらしいほのぼのとしたマイクで大会を締めた。
バックステージに戻ったジュンは、青柳からもらったどら焼き(栗入り)に舌鼓を打ちながら「世界中を探しても、青柳優馬ほどポテンシャルがあるプロレスラーはなかなかいない。俺が何も知らずに、プロレスを分からずに入ってきたときに、道場で青柳優馬がコーチをしてたんだが、本当のアイツはメチャクチャ強い。挑戦を受ける以外にないだろう。今から楽しみだぜ。また絶対に防衛して、甘いものをリングで食べよう。DOOM!」と笑顔で語った。
斉藤ジュンvs青柳優馬の三冠ヘビー級王座戦は、2月24日のエスフォルタアリーナ八王子大会で行われる。