宮原が丸藤との“最高vs天才”対決を制し三冠ヘビー級王座防衛!「こんなに三冠ベルトが似合う人は歴史上で三沢光晴さんと俺だけ」
24日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2018 SUPER POWER SERIES』が行われ、三冠ヘビー級王者・宮原健斗が2018チャンピオン・カーニバル優勝者の丸藤正道を撃破し、初防衛に成功した。
両者は、今年4月の2018チャンピオンカーニバルの決勝で対決しており、その際には丸藤がポールシフト式タイガーフロウジョンで宮原を制して優勝を果たしていた。その後、丸藤は満を持しての三冠ヘビー級王座挑戦を宣言。両者の一ヶ月ぶりの再戦に注目が集まっていた。
試合は、序盤戦を丸藤が試合。丸藤が宮原を5分近くヘッドロックで離さずスタミナを消耗させると、エプロン上でのパイルドライバーで突き刺し、fromコーナーtoコーナー、不知火と畳み掛け、コブラクラッチ式三角絞めでさらにスタミナを奪っていく。
丸藤が虎王を狙ったところを宮原はカウンターのブラックアウトで形勢をイーブンに戻し、ジャーマン・スープレックスで叩きつける。丸藤は虎王で逆転を狙うが、宮原もジャンピング式のブラックアウトでぶつかっていき、空中で両者のヒザとヒザが激突。
これに丸藤が怯んだのを見逃さず、宮原はブラックアウトを三連発、息もつかせずシャットダウン・スープレックスホールドで叩きつけ、そのまま3カウント。宮原がチャンピオン・カーニバル決勝で丸藤に敗れた雪辱を晴らし、初防衛を達成した。
三冠ヘビー級王座の防衛に成功し、ベルトが授与されたところへ、現世界タッグ王者の一人であるディラン・ジェイムスが登場し宮原に挑戦を表明。宮原は快くこれを受け入れ、「チャンピオン権限で6月12日の後楽園ホールで決定だ!」と宣言した。
さらに、ジェイク・リーが復帰したことに触れ、「俺は2年半前、忘れもしない。最強タッグの決勝戦終わりで、『俺らの時代で新しい道を作る』と言った。紛れもなく、新しい時代の先頭はこの俺だ!ジェイク・リー!野村直矢!青柳優馬!早く俺のところまで来いよ!」と新世代を鼓舞した。
丸藤は、バックステージで「俺がチャンピオン・カーニバルに出て、この三冠に挑戦するのにいろいろ思う人間はたくさんいたと思うけど、今のNOAHにはひとりでもふたりでも多くの人に見てもらわなきゃいけないし、ひとりでもふたりでも多くの人に丸藤正道、プロレスリングNOAHを知ってもらいたかったんだよ。だから俺は決して間違っていたとは思わない。来週はGHC(挑戦)が待っているから。今日、なにも見ないで語るヤツがいれば勝手に語ればいい。そいつの方がよっぽど間抜けだ。全日本プロレス、to be continuedだ!」と、NOAHを背負う自らの覚悟を語り、全日本へのリベンジを誓った。
宮原はバックステージに戻ると、三冠王座を防衛したことについて「こんなに三冠ベルトが似合う人は歴史上いないでしょう。俺の中でも2人目。1人目は、三沢光晴さん。今の俺の立場はそれくらいって思ってるから。それくらいの気持ちで引っ張ってます。ただ俺は過去を振り返るようなことはしない。ただリスペクトはしてるから。このベルトを巻いてるんだ。嫌でも感じるよ。早くジェイク・リー、野村直矢、青柳優馬。俺の所まで来いや!」と力強くコメント。
全日本プロレスの新しい時代を作るべく驀進する宮原の今後の防衛ロードに期待したい。