【試合詳細】11・13 全日本プロレス後楽園ホール大会 宮原健斗&青柳優馬vsT-Hawk&エル・リンダマン ジェイク・リー&大森北斗vsアブドーラ小林&ドリュー・パーカー ヨシタツ&立花誠吾vs真霜拳號&KAZMA SAKAMOTO ゼウス&入江茂弘vs大森隆男&木高イサミ

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『2021 世界最強タッグ決定リーグ戦【開幕戦】』
日程:2021年11月13日(土)
開始:11:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:520人

▼シングルマッチ
[PURPLE HAZE]○イザナギ with デビル紫
5分57秒 リングアウト
●ブラックめんそーれ

▼2021 世界最強タッグ決定リーグ戦 Dブロック公式戦 30分1本勝負
[PURPLE HAZE]ゼウス/○入江茂弘(フリー)【1勝0敗=2点】
9分45秒 エビ固め
[アックスボンバーズ]大森隆男/●木高イサミ(BASARA)【0勝1敗=0点】

▼タッグマッチ
●田村男児/土方隆司(フリー)
4分13秒 人殺しラリアット→片エビ固め
[TOTAL ECLIPSE]○土肥こうじ(フリー)/羆嵐(フリー)

▼MLW 世界ミドル級選手権試合前哨戦 タッグマッチ
TAJIRI/○スペル・クレイジー
8分50秒 回転エビ固め
[NEXTREME]青柳亮生/●ライジングHAYATO(愛媛)

▼8人タッグマッチ
○諏訪魔/芦野祥太郎(フリー)/石川修司/佐藤耕平(フリー)
5分59秒 バックドロップ→体固め
岩本煌史/本田竜輝/●斉藤ジュン/斉藤レイ

▼2021 世界最強タッグ決定リーグ戦 Cブロック公式戦 30分1本勝負
[ヨシタツ・キングダム]ヨシタツ/●立花誠吾(フリー)【0勝1敗=0点】
3分21秒 ハーフパッケージドライバー→体固め
[勤王党]真霜拳號(2AW)/○KAZMA SAKAMOTO(フリー)【1勝0敗=2点】

▼2021 世界最強タッグ決定リーグ戦 Aブロック公式戦 30分1本勝負
[TOTAL ECLIPSE]ジェイク・リー/●大森北斗【0勝1敗=0点】
8分19秒 ダイビングバカチンガーエルボードロップ→体固め
○アブドーラ小林(大日本)/ドリュー・パーカー(大日本)【1勝0敗=2点】

▼2021 世界最強タッグ決定リーグ戦 Bブロック公式戦 30分1本勝負
[NEXTREME]宮原健斗/△青柳優馬【1勝1敗1分=1点】
30分0秒 時間切れ引き分け
[#STRONGHEARTS]T-Hawk(GLEAT)/△エル・リンダマン(GLEAT)【1勝1敗1分=1点】

世界最強タッグ前年度覇者の宮原&青柳が新技解禁もアジアタッグ王者のT-Hawk&リンダマンにフルタイムドロー!大日本vsTEの対抗戦は流血戦!斉藤兄弟の米国遠征が発表!

斉藤兄弟アメリカ遠征発表


 大会開始前、諏訪魔、TAJIRI、斉藤ジュン&斉藤レイがリングに上がり、来年1月より斉藤兄弟の無期限アメリカ遠征が行われることが発表された。

諏訪魔「斉藤兄弟が海外修行に行くということで、この場を設けさせていただきました。全日本プロレスとしても若手が出てきてこれから海外でのキャリアを積んでまた新たなスタイルが出来ていくのかなというところに期待しています。俺個人から言わせてもらうと、斉藤兄弟にしか出来ないプロレスを習得してまた帰ってきてほしいなと思います。斉藤兄弟に期待してます!頑張ってください!」
TAJIRI「今日はTOTAL ECLIPSEのTAJIRIではなく、海外担当のTAJIRIとしてここに立っております。今年、僕が入団したときここのリングで『全日本と海外の架け橋になるようなことをやらせていただきたい』と皆さんの前で言ったんですけど、だんだんコロナが落ち着いてきて、だんだんそういうことが出来るようになってきました。とりあえず第一弾として、1月21日にMLWがダラスでビッグマッチをやります。それに僕も一緒に行きます。そこで試合をして1月28日、今度はロサンゼルスでPCWの大きな大会があるんですけど、そこのビッグマッチでも出ます。それで僕は帰りますが、彼らはずっとアメリカに残ります。その後ニューヨークへ行ってもらいます。いろんな団体で闘ってくると思います。ホント、スケールのデカいレスラーになっていただきたいと思っております。宜しくお願いします」

ジュン「斉藤兄弟の兄の斉藤ジュンです。来年1月にアメリカにプロレス留学をしに行くことになりました。また次に全日本プロレスのリングに戻ってくるときには、身体を一回りも二回りも大きくしてプロレスラーとして経験をもっと積んで戻ってまいりますので、宜しくお願い致します!」
レイ「弟の斉藤レイです!今説明がありましたように来年1月から無期限でアメリカに行くことになりました。今デビューして5ヶ月ほどなんですけど、来年戻ってくるときにはこの短い間にデビューして、これだけ成長したのかと皆さんに思われるよう兄と2人で大きくなって戻ってこられるよう頑張ってきます!宜しくお願いします!」

第0試合


 イザナギとめんそーれのシングルマッチだが、イザナギのセコンドのデビル紫が堂々と試合に参加。
 ゴングが鳴るとイザナギがロックアップからロープに押し込んでサミング。さらに追撃を狙うがめんそーれはアームドラッグからのトラースキックで場外に蹴り出し、場外飛びのフェイントから「1!2!3!シャーッ!」とポーズを決めて威嚇。
 イザナギがリングに戻るとめんそーれがコーナーに振ろうとするが、イザナギが逆に振り返すと場外からデビル紫が足を引いて場外にいざない、めんそーれに襲いかかるもめんそーれがかわしていくとデビル紫が見境なく練習生を襲い会場外に連れ出していってしまう。
 めんそーれはコーナーに上ってイザナギへスネークスパイクを狙うが、イザナギの危機を察知したデビル紫が全速力で戻ってきてめんそーれに足にすがりつく。イザナギはめんそーれをデッドリードライブで叩きつけ、串刺しジャンピングハイキック、トラースキックを連撃。さらにバズソーキックを発射もめんそーれがかわしてトラースキック。続けてロープに飛ぶが、デビル紫が再び足を引いて場外に下ろし、そのままめんそーれをリングの下へと連れ込んでしまう。
リングの下からは2人が暴れまわる音とめんそーれの悲鳴だけが響き、やがてデビル紫がロビンマスクのマスクを剥いだアトランティスのようにリングの下から上半身だけを出してめんそーれから剥いだマスクを天に突き上げる。めんそーれはリングに戻れず場外カウント10。イザナギのリングアウト勝ちとなった。

世界最強タッグ決定リーグ戦入場式



 世界最強タッグ決定リーグ戦に出場する選手たちがリング上に一同に集う恒例の入場式が実施。入場式が終わるとこれも恒例となっている選手たちの乱闘が起き、気合い充分な様子でリーグ戦が開幕した。

第1試合


 大森と入江の対面でゴングが鳴ると、ロックアップやショルダータックルで正面から力比べを行い、互角の状態でクリーンブレイク。両者タッチ。
 ゼウスとイサミの対面となると、ロックアップの押し合いでゼウスが圧勝し、ショルダータックルからスリーパーホールド。さらに入江とともにトレインラリアットを見舞い、ゼウスがベアハッグスープレックス。さらにチョークスラムを狙うがイサミが着地してエルボー連打。ゼウスは逆水平チョップの連打で押してロープに飛ぶが、イサミがカウンターのボディエルボー。大森にタッチ。
 大森はビッグブートからニールキック、さらにバックドロップを狙うがゼウスが振り払ってチョップの打ち合いに。これを制したゼウスがコーナーに振って串刺しラリアットを狙うが、大森が回避して自爆させバックドロップ、ダイビングエルボードロップと連撃。さらにアックスボンバーを発射もゼウスがラリアットで迎え撃って相殺。ゼウスがロープに飛ぶと大森が追走アックスボンバー、大森がロープに飛ぶとゼウスが追走ラリアットを見舞い、両者場たりと倒れ込んだ末にタッチへ。

 イサミは入江にショルダーアームブリーカーを連打していくが、入江がノーモーションヘッドバッドで吹き飛ばしキャノンボール。しかしイサミは被弾した際に入江の腕をキャッチしており、捨て身のアームロック。入江がこれを持ち上げてバックフリップで叩きつけるがイサミは腕を離すこと無く千弐四四へと捕らえる。入江がロープブレイクすると、大森が入江をアックスギロチンドライバーで突き刺し、イサミがダイビングダブルニードロップ。体固めに入り、キックアウトの際に突き上げられた入江の腕を取っての脇固め。
 ゼウスはこれをカットし、イサミにフライングラリアット。さらにジャックハマーを狙うがイサミが耐えてブレーンバスター。仰向け状態のイサミへ入江がコーナートップからフライングソーセージと目まぐるしい大技のラリーに。
 体固めに入る入江に対し、イサミは下から首固め、回転エビ固め、入江のビーストボンバーをキャッチしての変形TEKKAMAKIと丸め込み攻勢をかけ、入江のキックアウトに合わせて大森がアックスボンバー。これをカットしたゼウスが大森をチョークスラムで叩きつけて排除している間にイサミが入江にバズソーキック。さらに絶槍を発射も入江が回避。そこへゼウスが組み付き、入江の肩車式バックドロップ+ゼウスのチョークスラムの合体技が炸裂。入江がトドメのビーストボンバーを発射も、イサミがキャッチしてバックスライドを狙う。入江は後転して上下を入れ替えそのまま上から押さえ込んで3カウントを奪った。

第2試合


 男児と土肥でゴングが鳴ると、男児がショルダータックルでぶつかっていくが土肥はニヤニヤと笑いながら余裕で受け止めて挑発。男児は幾度もぶつかっていってなんとか土肥を倒して見せ、両者タッチ。
 羆嵐は土方をショルダータックルでなぎ倒すも、土方はエルボー連打からのミドルキック連打で猛攻し、男児とともにダブルブレーンバスター。
 代わる男児は羆嵐にボディスラムを狙うが、羆嵐が余裕を持って耐えてバックフリップからセントーンを見舞い土肥にタッチ。
 土肥は羆嵐とともに男児にダブルチョップを見舞い、「シュッ!シュッ!」と見得を切る。さらに土肥のギロチンドロップ+羆嵐のセントーンの同時攻撃を見舞ってフォールも、土方がカットして1vs2の劣勢の中でミドルキックの速射砲で対抗。土肥熊が土方をダブルショルダータックルで排除し、土肥が男児にパワースラム、人殺しラリアットと連撃してカウント3。

第3試合


 クレイジーとHAYATOでゴングが鳴り、バックの取り合いとなるもクレイジーが圧倒的なパワーでHAYATOを持ち上げて顔面からマットに叩きつけていく。HAYATOは飛びついてヘッドロックもクレイジーは横回転十字架固めで押さえ込み、HAYATOがキックアウトすると肩車のように担ぎ上げるが、HAYATOが空中で体勢を立て直してミステリオ・ラナ。さらにドロップキック、ブーメランアタック式ミサイルキックで反撃し両者タッチへ。
 TAJIRIと亮生の対面となると両者多彩かつ軽快なアームドラッグの応酬を見せ、距離を取って睨み合い。TAJIRIはニヤリと笑って亮生に握手を求め、クレイジーまでもやめておくよう忠告するも亮生がその手を握り返す。TAJIRIは手を引き寄せてガットショットからロープに振ろうとするが、亮生は側転+バク転で着地してコルバタ式アームドラッグからドロップキック。場外に逃れたTAJIRIへプランチャのフェイントで挑発し、背後から迫りくるクレイジーをコルバタで投げ捨てる。
 その隙にTAJIRIがリングに戻って亮生をショルダータックルで倒しクレイジーにタッチ。
 クレイジーが亮生をロープに振るが亮生はハンドスプリング式オーバーヘッドキックを見舞いHAYATOにタッチ。
 HAYATOは延髄斬り、フェイスクラッシャー、スワンダイブ式ミサイルキックと連撃してロープに飛ぶが、クレイジーが強烈なカウンタードロップキックをお見舞い。さらに錐揉み式エルボードロップからロコモーション式ロメロ・スペシャルを3度決め、変形カベルナリア。亮生がクレイジーをカットし、TAJIRIへはハンドスプリング式バックブローで場外に叩き出してプランチャで追撃。
 クレイジーはコーナートップからムーンサルトプレスを発射もHAYATOが回避して自爆させる。起き上がって雄叫びを上げるHAYATOだったが、クレイジーが下から組み付いてサムソンクラッチでカウント3を奪った。

第4試合


 暴走SUPLEXとツインタワーズは試合前から口論を始め、不穏な空気が漂う中でゴング。
 耕平と本田の対面で試合が始まると、必死に胸板へのエルボーを連打する本田をまるで慈しむかのような余裕の笑みを浮かべて受け止めていた耕平が強烈なエルボーで本田をダウンさせ、サッカーボールキックで追撃。両者タッチ。
 石川と岩本の対面となると、石川が圧倒的な体格差を生かしてリストロックで岩本を組み伏せ、さらにショルダータックルで追撃。岩本はコブラツイストを狙うが決まり切る前に石川が腰投げで振り払い、耕平とともにトレイン攻撃を狙うが、岩本が石川のヒザへの低空ドロップキック、耕平にはドラゴンスクリューを見舞って反撃。石川は即座に起き上がって岩本にキチンシンクを叩き込んでロープに飛ぶが、コーナーから芦野がブラインドタッチ。試合権利が芦野に移り、赤コーナー側が内輪もめをしている間に岩本が生還。
 芦野とジュンの対面となると、芦野がエルボースマッシュを連打していくもジュンが耐えてショルダータックル。さらにレイが加勢に入ってトレイン攻撃、ジュンのブレーンバスターからレイのボディプレス、さらにダブルショルダータックルを狙っていくが芦野がこれをかわし、ジュン、レイにそれぞれジャーマン・スープレックス。諏訪魔にタッチ。
 諏訪魔はチョップ、ダブルチョップで押していくが、ジュンは突っ張り連打で諏訪魔を後退りさせる。諏訪魔はラリアット一発で黙らせ、バックドロップで叩きつけてカウント3を奪った。

第5試合


 ヨシタツが入場してコーナー上でポーズを決める中で真霜がヨシタツを場外に突き落として奇襲。慌てて応戦する立花を真霜&KAZMAがダブルバックエルボー。エルボー連打で粘る立花に対し、KAZMAはランニングニーを叩き込み真霜にタッチ。
 真霜は立花がジャケットを脱いでTシャツ姿になるまで余裕の表情で見守り、立花のエルボー連打を耐えてキチンシンク。さらにロープに飛ぶが立花がマンハッタンドロップで迎撃しケンカキック。立花がラリアットを発射すると真霜は前転でかわしてそのまま場外へ。そこへKAZMAが入ってきてニーアッパーからランニングニー。
たまらずヨシタツが救出に入って真霜にミドルキック連打からスイングDDTを決め、CBJを狙って飛びつこうとした瞬間にKAZMAが真横からタックル。よろけたヨシタツの顔面を真霜が的確なトラースキックで捉え、KAZMAが膝裏へのローキックでヨシタツをしゃがませ、真霜&KAZMAがヨシタツの前後からサンドイッチランニングニー。KAZMAがダメ押しの低空トラースキックで側頭部を撃ち抜いてダウンさせる。
 KAZMAはぐったりとした立花にランニングニーからハーフパッケージドライバーで突き刺しカウント3。
わずか3分21秒での決着となり、KAZMAはしきりに左手首を人差し指でトントンとたたき、超短時間での決着に対しての余裕と物足りなさを垣間見せた。

第6試合


 試合前のボディチェックでドリューのコスチュームから凶器が見つかり、さらにアブ小が当然のようにブルロープを首に巻いていることで李日韓レフェリーが激怒。アブ小が「いいだろ!大日本だろ?!」と食い下がっているところへTOTAL ECLIPSEの2人が奇襲。
 ジェイクがブルロープでアブ小の首を絞め上げ、北斗はリング下から取り出したイスでドリューを殴打。激しい場外戦が展開される中、アブ小は持ち込んでいたフォークで北斗の額をグリグリとえぐって大流血させる。
 ドリューは北斗をリングに戻し、顔面の傷を広げるようにしてキャメルクラッチ。さらに場外からアブ小が北斗の首にロープを巻き付けて引っ張る絞首刑。

 代わるアブ小は手に巻いたバンテージを剥がして北斗の口に突っ込む精神攻撃から再び北斗の頭にフォークを突き刺そうとするが、北斗がキャッチして逆にアブ小の頭にフォークを突き立て、ローリングエルボーでふっとばしてジェイクにタッチ。
 ジェイクはアブ小へ串刺しビッグブートからD4Cを狙うが、アブ小が振り払ってDDO。さらにドリューと2人でロープに振っていくが、ジェイクはドリューにビッグブート、アブ小にキチンシンクを見舞って北斗にタッチ。
 怒り心頭の北斗はアブ小に馬乗りになってエルボーを連打し、止めに来た李日韓レフェリーも突き飛ばす。そしてジェイクのビッグブート、北斗のローリングエルボー、ジェイクのジャイアントキリングとTOTAL ECLIPSEの連撃が決まり、北斗がリング内にイスを重ねてボディスラムを狙うがアブ小が逆に北斗をイス上へボディスラム、さらにバカチンガーエルボーを決める。

 これはジェイクがカットし、ドリューも場外に放り出すが、ドリューはアイル・ビー・バック式RKOでジェイクに痛烈な一撃を入れ、アブ小がウエスタンラリアット。さらにドリューがドロップキックでジェイクを場外に蹴り出してトペ・コンヒーロ、続けてアブ小のブルロープでジェイクの足をコーナーに縛り付けて動きを封じてしまう。
 北斗がエルボー連打で粘る中、アブ小はレフェリーの目がドリューらの方へ行っているのを確認し北斗をイスでぶん殴る。さらに地獄突きからダイビングバカチンガーエルボードロップで圧殺し3カウント。
 この結末に納得の行かないTOTAL ECLIPSEの面々が大日本軍へ襲いかかり乱闘に。両軍の因縁は深まった。

第7試合


 青柳とT-Hawkでゴングが鳴るとロックアップで押し合う力比べを展開。最初に押し込んだ青柳が離れ際にそっとT-Hawkの頬を両手で包み込むような挑発的なクリーンブレイクを見せると、次に押し込んだT-Hawkが離れ際に強烈な逆水平チョップ。両者タッチ。
 リンダマンが「ショルダータックルで倒してやるぜ!」と気合を叫ぶと、宮原はリンダマンに詰め寄って頭一個分以上違う身長差から見下ろして威嚇。そのままショルダータックルでのぶつかり合いになり、リンダマンがジャンプして宮原の頭をぺちんと叩く挑発。怒った宮原がフロントハイキックでリンダマンを場外に蹴落とし、全員入り乱れての場外戦へ。
 宮原は場外でたっぷりとリンダマンを痛めつけてリングに放り込むと青柳がスリーパーホールド。さらに宮原がリンダマンの股間へ強烈なストンピングを見舞い、たまらず場外へと転がり出るリンダマンに対して宮原が股間を場外鉄柵に叩きつける形のアトミックドロップ、さらにエプロン上でのパイルドライバーと容赦のない攻撃。
 リンダマンがロープ際で倒れて動けなくなる中、T-Hawkは孤軍奮闘し1vs2でチョップ合戦を挑む。ロープに飛んだT-Hawkに対して宮原が追走フロントハイキックを放つが、T-Hawkが回避したため勢い余ってエプロンへ。リングへ戻ろうとロープをまたいだ瞬間にリンダマンがガバリと起き上がってロープを蹴り上げ、宮原も股間を痛打して悶絶。
 動きが鈍った宮原に対し、T-Hawkはコーナーに押し付けての逆水平チョップ連打。
 代わるリンダマンは宮原をスリーパーホールドでじっくりと苦しめ、ロープブレイクした宮原が放ってきたフロントハイキックをキャッチして半回転させ後頭部へのドロップキック。T-Hawkにタッチ。
 T-Hawkは宮原に雪崩式ブレーンバスターからケルベロスを発射も、宮原が回避してブレーンバスター。両者タッチ。
 青柳は飛び出してきたリンダマンにドロップキックを見舞い、コーナーに振って串刺しジャンピングエルボー。もう一発を狙うとリンダマンが追走して串刺しランニングバックエルボー。3往復繰り返す意地の張り合いを見せ、青柳がブートで止めようとしたところをリンダマンがキャッチして足をセカンドロープに引っ掛け、ハングマン式ショルダーネックブリーカー。「走らせやがって!」と憤るリンダマンは青柳をコーナーに振って突っ込んでいくが、青柳がブーメランアタックで迎撃しフロントネックロック。エンドゲームを狙うが決まりきらぬままリンダマンがロープブレイク。青柳が宮原にタッチ。
 宮原はドロップキックコンビネーションからジャーマンを狙うが、バックを取り返したリンダマンが水車落とし。T-Hawkにタッチ。
T-Hawkはリンダマンとともに宮原をロープに振るが、宮原がドロップキックで2人まとめて吹き飛ばして青柳にタッチ。
 青柳は戻ってきたばかりの宮原を無理やりリングに引っ張り込んでT-Hawkにトレイン攻撃を見舞い、T-Hawkにフロントネックロック。T-Hawkは起き上がって振りほどき逆水平チョップで吹き飛ばしてケルベロスを発射も青柳がキャッチして動きを封じ、その真横から宮原がT-Hawkの側頭部へブラックアウト。さらに宮原のブラックアウト+青柳のトラースキックの同時攻撃から青柳が胴絞フロントネックロック。T-Hawkはぶっこ抜いてブレーンバスターを狙うが、青柳が着地してブレーンバスター返し。仰向けになった青柳へリンダマンがダイビングボディプレスを見舞い、カットに来た宮原を旋回式バックドロップで叩きつける。
 青柳はリンダマンをコーナー際へ投げっぱなすジャーマンから串刺し攻撃を狙うが、これをキャッチしたリンダマンが串刺しエクスプロイダー。さらに場外の宮原へトペ・コンヒーロで飛んでいく。

 T-Hawkはコーナーに捕まりながら起き上がろうとしていた青柳の後頭部へ串刺しケルベロスからウラジゴク。さらにリンダマンとともにAKACHOCHIN(※T-Hawkが肩車から前方にホイップした相手にリンダマンがダイビングコードブレイカーを合わせる)。

 大ダメージを受けながらもエルボー連打で突っ張り、宮原とともに新合体技の“仕事納め”(※青柳のゴリーボム+宮原のフェイスクラッシャー)。さらに宮原がシャットダウン・スープレックスを狙うがT-Hawkがカットし2人でバックの取り合いに。その背後からリンダマンが組み付いて2人まとめてジャーマンで投げきる驚愕のパワーを見せる。

 リンダマンは青柳をコーナーに上げてパワーボム、熊殺し、ぶっこ抜きジャーマン、ジャーマンスープレックスホールドと連撃し、必殺のロコモーション式タイガー・スープレックスを狙うが、青柳が振り払って胴絞フロントネックロック。そして、抵抗するリンダマンを青柳が無理やりエンドゲームの形に捕らえた瞬間に30分フルタイムドローを告げるゴングが鳴り響いた。

リンダマン「見たか後楽園!勝ったのは俺たち#STRONGHEARTSだぁ~!」
青柳「馬鹿言ってんじゃないよこの野郎!馬鹿かテメーは!馬鹿かテメーは!勝ったのは俺たちだ!」
リンダマン「おい、この試合は引き分けなんだから。お前もいい大人なんだからしっかり理解してこのリーグ戦に臨まないと。確かに、今日は引き分けだったけど、あと1分時間があったらどうなってたかわかんねーな?オイ!たしかに公式リーグ戦は30分1本勝負。時間切れ引き分けがあるけど、青柳優馬!宮原健斗!お前ら決勝トーナメント、上がってきて、俺達とやろうぜ!2チームとも全勝して、決勝戦でやろうぜ!」
青柳「オイ、その代わり、次からもう負けんじゃねーぞ。」
(※青柳が怪訝な表情を浮かべ、何かを確かめるように考え込む)
青柳「ちょっと待て!無理だ!だが、今日は引き分けだったけど、いつか#STRONGHEARTS、貴様ら必ず決着つけてやるからな!覚悟しとけ!」
リンダマン「ほな、帰りますわぁ~」
(※T-Hawk&リンダマンが退場)
青柳「大将、ちょっと頼んます。やりづらいんで手を貸してください」
(※退場しかけていた宮原がリングに戻ってくる)
宮原「オォイ!リンダマン!お前なかなかかわいいじゃねーか。結構気に入ったよお前のこと。またいつかやることがあったら、楽しみにしとくよ。T-Hawk、リンダマン、今日、引き分け!だけれども!俺たちが締めちゃって良いんですか?(※観衆が拍手)今日から開幕した世界最強タッグ決定リーグ戦!全16チーム、皆様はどのチームが優勝することを望みますか?!のチームが優勝することを望みますかァ~ッ?!(※通常の拍手から徐々に宮原へのコールを表す三三七拍子の拍手へと変わっていく)そういうことだ!世界最強タッグ決定リーグ戦、まだまだ始まったばかりだ!最後の12月5日。ここ!東京・後楽園ホールで必ずや俺らが2試合して2連覇果たします!2連覇を果たしたチームは過去に4チームだけらしい。この宮原健斗&青柳優馬がこの2021年を必ず2連覇して締めくくる!また日本全国、世界最強タッグ決定リーグ戦、会場でお会いできることを楽しみにしております!今日はありがとうございました!最後に!後楽園ホールの皆さんに聞きたぁ~い!世界最強タッグ決定リーグ戦、最高ですかァ~ッ?!」
(※青柳がマイクをひったくる)
青柳「と!いうわけで!後楽園ホールの皆さん、またお会いしましょう!バ~イ♪……音楽ッ!」
(※青柳が本部席に締めの音楽を要求するも、宮原のテーマが流れガッカリした表情を浮かべながら退場)

<試合後コメント>

宮原健斗&青柳優馬
宮原「引き分け。タップしてない?」
青柳「タップしてねーよ。リンダマン、良かったな宣言時間が30分で。あと10秒あったら俺のエンドゲームでリンダマンは情けない姿を晒してタップしていたことだろう。チクショウ!仕留めきれなかったのは悔しいが、残りのリーグ戦2つしか無いから、この2つは絶対落とさねーぞ。俺たちの2連覇を望んでいる人達がいるんだ。多分!」
宮原「2連覇だ2連覇!俺には今なにも無いんだ!なにもないぞ。こんな姿で年越したらどうすんだ、この宮原健斗が!プロレス界終わっちゃうよ!俺がこんな姿で年越したら!2連覇は中々美味しいぞぉ?!俺にとって!青柳には申し訳ないがな、俺は2連覇のことしか考えてねーから。2連覇したら俺にはなにかが、今まで無かったなにかが貰えそうな気がして。2連覇だぞ、2連覇!紆余曲折ありながらこうして2人で組んでんだ。きれいなきれいな仕事納めだ。見たか?あの仕事納めの技(※青柳のゴリーボム+宮原のフェイスクラッシャー)を。見たか?!“仕事納め”だ。技の名前は!こう担いでこうやるだけだよ!」
青柳「そうだ!俺が支えて大将が頭をガっとやるだけだよ!」
宮原「それだけだ!こうやって、こう!」
青柳「俺たちビジネスタッグの新コンビネーション技、仕事納めだ!」
宮原「こうやってこうなんだよォ!見たら分かるよ!」
青柳「いいか!これを、これを見て皆さんに年を越させてやる」
宮原「技の名前は仕事納めだ!」
青柳「そういうことだ」
宮原「詳しくはちゃんと動画見ろ。こっちから説明すんのも恥ずかしいよ。2連覇だ2連覇!」
青柳「OK!」
宮原「しゃあ!2連覇だ2連覇!」
青柳「仕事納めするぞ!」
宮原「しゃあ2連覇行こう2連覇!」
青柳「年末だ年末!」

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