【試合結果】12・11 全日本プロレス後楽園ホール大会 ジョー・ドーリング&ディラン・ジェイムス諏訪魔&石川修司 秋山準&関本大介vs大森隆男&征矢学 宮原健斗&ヨシタツvsパロウ&オディンソン ジェイク・リー&崔領二vs真霜拳號&KAI

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『2018 世界最強タッグ決定リーグ戦[優勝決定戦]』
日時:2018年12月11日(火)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1758名(超満員札止め)

▼タッグマッチ 20分1本勝負
鈴木鼓太郎(フリー)/●丸山敦史
5分7秒 TKO→片エビ固め
○ギアニー・ヴァレッタ/TAJIRI(フリー)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)/●渕正信/岩本煌史
12分14秒 首固め
[Evolution]岡田佑介/佐藤光留(パンクラスMISSION)/○青木篤志

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
西村修(フリー)/ボディガー(フリー)/○ゼウス
8分33秒 ジャックハマー→片エビ固め
ブラックめんそーれ/●青柳優馬/野村直矢

▼2018 世界最強タッグ決定リーグ戦 公式戦 30分1本勝負
[Sweeper]○ジェイク・リー/崔領二(ランズエンド)【4勝6敗=8点】
11分18秒 ジャイアントキリング→片エビ固め
●真霜拳號(K-DOJO)/KAI(フリー)【6勝4敗=12点】

▼2018 世界最強タッグ決定リーグ戦 公式戦 30分1本勝負
○宮原健斗/ヨシタツ(フリー)【5勝5敗=10点】
10分59秒 ヨシケンサンバ
[The End]パロウ(EVOLVE)/●オディンソン(EVOLVE)【6勝4敗=12点】

▼2018 世界最強タッグ決定リーグ戦 公式戦 30分1本勝負
●秋山準/関本大介(大日本)【6勝4敗=12点】
17分57秒 アックスボンバー→片エビ固め
[GET WILD]○大森隆男/征矢学(WRESTLE-1)【5勝5敗=10点】

▼2018 世界最強タッグ決定リーグ戦 公式戦 30分1本勝負
[暴走大巨人]諏訪魔/●石川修司【6勝4敗=12点】
18分52秒 チョークスラム→片エビ固め
ジョー・ドーリング/○ディラン・ジェイムス(フリー)【7勝3敗=14点】
※ジョー&ディラン組が優勝

ジョー&ディランの“ガイジンタッグ”が世界最強タッグ決定リーグ戦制覇!藤田ミノルがTAJIRIの王座に挑戦決定!岡田が岩本の持つ世界ジュニアに挑戦表明!

ダイナマイト・キッドさん追悼


 試合開始前、全選手が入場し、今月5日に亡くなったダイナマイト・キッドさんの追悼を行った。

第1試合


 先発は鼓太郎とTAJIRI。ロックアップからリストの取り合いとなり、鼓太郎がヘッドロックでとらえるとTAJIRIが回転しフォールするが、鼓太郎は離さず立ち上がるとロープに走りショルダータックル。再度走り込むがTAJIRIがガットショットでカットしアームホイップも、鼓太郎は着地し睨み合う。両者タッチ。

 ヴァレッタが叫びながらリングを周り、ロックアップを狙うが避けた丸山がローキック。再度ローキックもヴァレッタは背中にエルボーを落としていき、ロープに振ると丸山の足をキャッチし噛み付く。苦しむ丸山にブレーンバスターを狙うが、着地した丸山がドロップキックでふっ飛ばし鼓太郎にタッチ。ヴァレッタもTAJIRIにタッチ。

 TAJIRIは握手を要求。鼓太郎がその手を握るがTAJIRIが急所攻撃からナックル連打。お互いにナックルの打ち合いからTAJIRIがそばっとを叩き込み走り込むが、鼓太郎はカニバサミで倒してファンネル。さらにビットを叩き込みロープに振るが、TAJIRIもハンドスプリングエルボーで返し、ローリングエルボーからトラースキック。フォールも2。TAJIRIはヴァレッタにタッチ。
 ヴァレッタは鼓太郎をふっ飛ばし、丸山がその背中にタッチ。

 丸山はコーナーに振って串刺しレッグラリアートからトラースキック2連発。フォールも2。
 丸山はコーナーに上るも、バレッタがデッドリードライブで落としキャノンボール。フォールも2。
 ヴァレッタは担ぐが着地した丸山がロープに飛ぶも、バレッタはそのまま担いで正面に投げ捨てるとフォールも鼓太郎がカット。
 ヴァレッタはRKOで叩きつけて3カウント。

TAJIRI「皆さんではですね、公約通りこの僕が持つGAORA TVに挑戦してくる次期挑戦者を紹介します。それはこの男だ!」
(リングに藤田ミノルが登場)
藤田「全日本プロレスファンの皆様、こんばんは。このFは、渕正信さんのFではございません。私藤田ミノルのFでございます!今日は皆さんの前で、僕のプロレスの先生であるTAJIRIさんのGAORA TVのベルトを、皆さんの前で挑戦表明にまいりました」
TAJIRI「最近のファンはあんまご存じないかもしれませんけど、これが素なんですよ。彼は見てくれメチャクチャなんですけど、好青年で、19歳で大日本入ってきて僕が入門テストやったんですよ。なんでこんなんなっちゃったの?」
藤田「ちょっとわかんないです」
TAJIRI「昔からこんな感じだから、ベルトに挑戦したい理由は?」
藤田「あの、理由いります?」
TAJIRI「一応」
藤田「TAJIRIさん鍼の先生じゃないですか。さらにプロレス界で富も名声も十分手にいれてると思うんですよ」
TAJIRI「ありがとうございます」
藤田「さらに今GAORAのチャンピオン、これは非常に良くないと思ってるんですよ。僕も今41歳、そんなに若くない。でも、そろそろ、後輩に道を譲る時が今来てます」
TAJIRI「なるほどわかりました。じゃあ1月3日にタイトルマッチやっていいという許可をもらいました。このあと休憩時間にチケット売ってますから買ってください。藤田くん、1月3日にタイトルマッチやろう。是非とも奪って来年こそ柔道整復師の国家試験に受かってくれ!じゃあよろしくお願いします」
 綺麗に握手をして両者追撃を警戒しながらリングをあとにした。

<試合後コメント>

藤田ミノル
「TAJIRIさんが全日本に参戦して、チャンピオンなんすよね。非常に良くない。後輩として。下が詰まってる。いい加減引退しろとは言わないですけど、前線を下がっていい。ただTAJIRIさんがGAORA TVのチャンピオンという状況は非常に良くない。だから私が奪い取って、全日本プロレスさんに、皆様に新しい景色を皆さんに提供できればと思っております」

第2試合


 先発は岡田と岩本。ロックアップから岡田がロープに押し込みエルボー。エルボーの打ち合いから岡田がエルボー連打。さらにフィッシャーマンを狙うが、耐えた岩本にボディブローからエルボー。ロープに飛ぶが、岩本はニーアッパーも岡田はガードしショートレンジラリアットでなぎ倒す。さらにフィッシャーマンスープレックスホールドも2。
 岡田はロープに飛ぶが、岩本はラリアットで迎撃し投げようとするも岡田はブレーンバスター。フォールも2。
 岡田はマウントエルボー連打からヘッドバッド連発。さらに顔面にストンピングから後頭部にヘッドバッド連発。これは光留がやりすぎだと止めに入り、自軍コーナーに引きずり戻してタッチ。岩本はリングを転がりウルティモにタッチ。

 光留とウルティモはバックの取り合いから光留が腕ひしぎ。だがウルティモが足をとって切り替えしキャメルクラッチへ。光留も両足を刈ってこれを抜けるとアキレス腱固めも、ウルティモは顔面を蹴り上げこれを抜ける。
 ウルティモは足を刈って倒すとヒールホールド。さらに膝へのニードロップからヒールホールド。そのまま股裂きからジャベで捕らえてアンクルホールドも光留はロープを掴みブレイク。
 光留はボディにエルボーからコーナーに振って串刺しミドルキック。光留は担いで水車落としを狙うがウルティモは丸め込むも2。ウルティモは渕にタッチ。
 渕はボディスラムを狙うが光留はガットショットでカットし青木にタッチ。

 青木は顔面にエルボー。渕はガットショットからサミングで動きをとめるとボディスラムで叩きつける。
 渕はカットに来た光留にもガットショットからサミングで動きを止めてボディスラム。
 渕は青木にサミングから再度ボディスラムで叩きつけ、ヘッドロックで立たせるとナックル。渕は再度ヘッドロックからナックルを叩き込むが、光留が渕をヘッドロックでとらえるもウルティモがカットし、ウルティモが光留をヘッドロックからナックル連打。渕が青木を、ウルティモが光留を捕らえて中央で同士討ちさせようとするが、それぞえ逆に走らされ正面衝突。
 青木は渕にチョップからロープに振ってクロスチョップ。
 渕がロープに振ってドロップキックからサミング。逆に光留が渕を振ってドロップキックを叩き込むと、岡田が渕を羽交い締めにして青木がコーナーに登るが、岩本がこれを救出すると、渕は青木にデッドリードライブ。渕は首固めも光留がひっくり返すが、ウルティモが逆にひっくり返す。これを光留が再度ひっくり返して青木が首固めでとらえる形で3カウント。

<試合後コメント>

岡田佑介
「岩本さん、僕は全日本プロレスの生え抜きの意地を見せるって言って、前哨戦何回やったかわかんないですけど、クリアする、せぇへんいう前に全日本プロレスに生まれ育った生え抜きのレスラー。そして違うところでやって全日本プロレスを選んだ貴方との意地と意地のぶつかり合いで俺はあ貴方の世界ジュニアに挑戦したいです。笑われるかもしれんけど、アホみたいなこと言うなって思うかもしれんけど、それでも僕は貴方のその世界ジュニアのベルト、俺の腰に巻きたい。そして貴方を倒したい。以上です」
光留「査定会だぜぇ!」

渕正信
――今日はダイナマイト・キッドさんのセレモニーがありましたが?
「若かったんだよねぇ?60だったんだよね。60歳で亡くなったキッドの遺影を、もうすぐ65歳になる俺がこうやって持っていたんだよね。本当に感慨深いものがあるけれど、実際試合をやっていて、本当に気持ちのいいレスラーだったね。バンバン来て。俺なんかとやってる時は常にコインディションも良くて、スタミナモあったし瞬発力もあったし。もちろんテクニックもランカシャー・スタイルで、イギリスで学んでいただけあって基礎のしっかりしたレスリングをやっていたし。やってて気持ち良かったな。あの時代で言うとまだキッドが20代で、こっちが30代になったばかりでね。若かったからバンバン行けたよ。あの頃が懐かしいね。もう32、3年前になるけれど、キッド、スミスとガンガンやっていたのは自分たちにとってもいい思い出だね。」

――人柄はどういう方でしたか?
「けっこう俺が思うのは日本人が好きなんじゃないかな。日本のことを謙虚に研究してたし。それまでの新日本から全日本に移ったということで、他人の試合もよく見てたね。全日本は体の大きい人が多いからってかなり無理して体を大きくしてたね。そういう面でもある意味無理していたのもあったよな。もうジュニアヘビーじゃなくてヘビー級だってことでよくデイビーボーイ・スミスと練習してた。だからヘビー級でも花を咲かせようとして向上心がね。やっててわかったね。」

――今年は渕さんが遺影を持つ機会が多かったように思います
「なんかの節目の年なのかな。馬場元子さんをはじめ、輪島さん、マサ斎藤さんね。サンマルチノ、ジョナサン、スレーター。ベイダーも今年だよね。もうそういった人とは会えないんだよね。いつでも会えると思ってて、こうやって永久に会えなくなるというのは、あとから会っておけば良かったと後悔するけど、もうちょっといろんな話を聞きたかったとかね。」

第3試合


 先発はブラックと西村。ブラックがリストを取って捻っていくが、西村が切り替えしてコーナーに振り、ボディに膝を叩き込んで動きを止めるとエルボースマッシュ。再度エルボースマッシュからダブルアームスープレックスで叩きつけてフォールも2。渕はゼウスにタッチ。

 ビッグガンズがロープに振ってダブルのショルダータックルからフォールも2。
 ブラックはゼウスの胸にチョップを何度も打ち込むが、自分の手に大ダメージ。ゼウスはコーナーに叩きつけてチョップ連発。リングに転がしフォールも2。
 ゼウスは首投げからチンロック。これは青柳がカット。ゼウスは西村にタッチすると青柳を場外に投げ捨て場外乱闘へ。

 西村はエルボーからロープに振ってコブラツイスト。西村はボディガーにタッチ。

 ボディガーはロープに振ってショルダータックルからフォールも2。
 ボディガーはコーナーでチョップから逆コーナーに振って串刺しラリアット。さらにショートレンジ串刺しラリアット連発からフォールも2。
 ボディガーは担ぐが着地したブラックが前蹴り。だがボディガーが前蹴りでふっ飛ばし、その背中に青柳がタッチして出てくるもボディガーはエルボーで迎撃。これは野村がカットし、ボディガーをコーナーに振るとトレイン攻撃からロープに振ってダブル攻撃を狙うも、ボディガーはダブルラリアットでなぎ倒す。ボディガーはゼウスにタッチ。

 ゼウスは串刺しラリアットからベアハッグスープレックス。フォールも2。
 ゼウスはチョークスラムを狙うが、耐えた青柳のボディに膝蹴りからロープに飛ぶも、野村が出てきてダブルドロップキックで迎撃。
 青柳はボディスラムからブラックがコーナーに登りアピールを続ける。苛ついた野村が突き落としてコーナーに登るとダイビングボディプレス。さらに青柳がダイビングエルボードロップを投下しフォールも、なぜかブラックがカット。
 青柳がゼウスのバックをとり、ブラックがそこにトラースキックを打ち込むがゼウスが切り替えして青柳に誤爆。
 ボディガーが出てきて青柳にダブルチョークスラムで叩きつけてフォールも野村がカット。
 野村はゼウスとボディガーに交互にエルボーを叩き込み、ロープに飛ぶがなぜかブラックが野村にトラースキック。
 ゼウスはジャックハマーで叩きつけて3カウント。

 ブラックは倒れる青柳にアジアタッグの王座戦を要求してリングを後にした。

<試合後コメント>
ブラックめんそーれ&野村直矢&青柳優馬
めんそ~れ「とっくの昔から言ってるだろう。あいつらのアジア、俺と大森さんのものだって。最強タッグのリーグ戦は今日で終わりかもしれない。でもな、冬のタッグ戦線はまだまだ終わらないからな。野村、青柳。お前らのベルトは俺らが巻くからな。しっかりと磨いておけよ。」
野村「おい中島、ふざけんな。アイツ、なんで組まれたカードで裏切るんだよ。意味わかんねぇよ。挑戦したいなら正々堂々と挑戦してこいよ!正々堂々と調整表明しろって。ふざけんな、マジで!」
青柳「あんなの認めねぇよ。ふざけんな!」

第4試合


 KAIと真霜が急襲し試合開始。それぞれに串刺しラリアットから、崔をロープに振ってダブル攻撃を狙うも、崔が避けてKAIのバックをとると真霜に突き飛ばして同士討ちさせる。KAIはロープに振り走り込むが、崔はロープをたゆませ場外に叩き落とすと、ジェイクがエプロンを走り込んで蹴り落とす。 

 リングに戻り、崔が真霜を蹴りつけてストンピング。真霜はロープを掴みブレイクを要求し、崔はジェイクとタッチして真霜をロープに振るとダブルバックエルボーで倒しジェイクがフォールも2。
 ジェイクは腕固めから腕ひしぎで捕らえるが真霜はロープへ。
 ジェイクはストンピングからコーナーに叩きつけて崔にタッチ。

 崔は首投げから腕ひしぎ。真霜はロープに足を伸ばしブレイク。
 崔は肩へのストンピングからミドルキックも、真霜はキャッチしドラゴンスクリューからKAIにタッチ。

 KAIは串刺しジャンピングバックエルボーからブレーンバスター。フォールも2。
 KAIは担ぐが着地した崔がエルボーを巻き込んでブレーンバスター。フォールも2。
 崔はミドルキック連発。コーナーに振って走り込むがKAIはハイキックで迎撃。KAIはコーナーに登るが、崔は走り込んでジャンピングミドルから正面に登り雪崩式ブレーンバスター。崔はジェイクにタッチ。

 ジェイクは串刺しビッグブーツから俵投げ。フォールも2。
 ジェイクはローキックからハイキックも、避けたKAIが延髄斬り。KAIは真霜にタッチ。

 真霜はPKもジェイクは避けて下から蹴り上げるとPK。キャッチした真霜がアンクルホールドで捕らえるが崔がミドルキックでカット。
 KAIが出てきてロープに振るが、ジェイクがダブル攻撃を避けて真霜とバックのとりあい。ジェイクが真霜を突き飛ばしてKAIと同士討ちさせるとロープに飛ぶが、KAIと真霜はダブルトラースキックで迎撃し、KAIがトラースキックから真霜が背中にサッカーボールキック。さらにサンドイッチキックからフォールも崔がカット。

 KAIが崔を羽交い締めにして真霜がビッグブーツも崔が避けて誤爆。真霜が崔を羽交い締めにしてKAIがトラースキックもこれも誤爆。
 崔が真霜に串刺しエルボーから中央に振ってジェイクがランニングニー。ジェイクが捕らえると崔が俺ごと刈れからフォールもKAIがカット。
 ジェイクは真霜にランニングニーからフォールし3カウント。

<試合後コメント>

ジェイク・リー&崔領二
ジェイク「アゴが外れるとこだったな……。けど序盤のエプロンPK、秋山さんの腕折ったPK。俺の中ではペナルティーキックじゃねぇな。“プレジデント・キラー”だ、ありゃ。アレ食らってKAI選手の動き一気に悪くなったでしょう?あの状況を作り込んだたら後はもう簡単だけど、最後の意地っつーか、アレは効いたよ。ハッキリ言って。こっちも本気で、本気でまたぶっ倒そうかな、蹴ってやろうかなって思ったくらいだよ。俺はいつでも何回でもやってやるよ。でもこれはタッグだ。タッグだ。崔さんと一緒じゃないと」
崔「伸びしろと、タッグとしての可能性と、色んなもの含めて、ジェイクの伸びしろ、俺らのこれからのシングルの可能性、全部含めて一番でしょ。今回の結果だけじゃないですよ。俺らとやった選手、チーム、全部光ってるでしょ。真霜とKAI、光ったでしょう。他の選手だったらああなるかな?ならない。まあ、俺らがね、間違いなく身体能力でナンバーワン!体力でもナンバーワン!デカけりゃいいってもんじゃない。技があればいいってもんじゃない。プロレスってのは、トータルバランス!」
ジェイク「……うわっ、耳から血ぃ出てますよ。あの野郎覚えとけよホントに……」(自らの耳を触って)

KAI
「なんでだよ!なんでなんだよ、真霜選手。まぁ俺らも世界タッグも取れなかったし、最強タッグも今ので脱落したでしょう?正直、今回は縁がなかったのかもしれないな。俺だっていろいろ我慢してきた部分はありますよ。でも今日でいったん終わり。今後どうなるかは神のみぞ知るからわからない。まぁ縁がなかったということでしょう。とりあえず真霜選手。ありがとうございました。もう俺、切り替え早い人間だからね。でも目標ないと生きていけない人間だから。次の目標、11・25三沢。俺の自主興行でもあって、そのメインで現三冠王者からフォール勝ちした。もしかしたら現時点で、この試合の後はどうなるか分からないけれど、現時点では俺のみなんじゃないの。ということは俺にチャンピオンが腰に巻いているベルトに挑戦する権利はあると思うんで。いまいちど名乗り出ます。」

第5試合


 オディンソンとバロウが急襲し場外乱闘で試合開始。
 リングには宮原とオディンソンが戻り、オディンソンが左右のエルボースマッシュからバロウにタッチ。

 串刺しバックエルボーからオディンソンがパワースラム。さらにバロウがセントーンを投下しフォールも2。バロウはオディンソンにタッチ。

 オディンソンはフェイスロックから背中にエルボー。フォールも2。
 オディンソンはストンピングからバロウにタッチ。

 バロウはナックルからロープに振ってラリアットも、宮原は避けて低空ドロップキックから顔面にドロップキック。宮原は串刺しニーを狙うがオディンソンは横から突き飛ばしてカット。その背中にヨシタツがタッチし、ビッグブーツ連発からミサイルキック。フォールも2。

 ヨシタツはミドルキック連発も、受けきったバロウがヨシタツを担いで投げ飛ばしオディンソンにタッチ。
 オディンソンは串刺し攻撃も、避けたヨシタツへオディンソンはスピニングバックエルボー。さらに担いで旋回するが、着地したヨシタツがトラースキックから宮原にタッチ。

 ヨシタツは串刺しラリアットから宮原が串刺しニー。さらに走り込むがオディンソンはドロップキックで迎撃し、バロウがヨシタツにエルボーから各々対角線を走り込み串刺し攻撃。さらに中央で同士討ちさせるとそれぞれ中央に走り込みショルダータックルでなぎ倒す。

 オディンソンが宮原を、バロウがヨシタツを担いでパワーボムでサンドイッチ。バロウが宮原を肩車し、オディンソンがコーナーに登るとダブルインパクト。だが宮原が避けて着地すると、ヨシタツがバロウにミサイルキック。オディンソンがヨシタツに走り込むがヨシタツはコードブレイカーで迎撃し宮原がジャーマンスープレックスホールドで続く“ヨシケンサンバ”で3カウント。

<試合後コメント>

宮原健斗&ヨシタツ
ヨシタツ「健斗!勝ったのかよ!終わりよければすべてよし!勝った!」
宮原「この最強タッグ、優勝戦線残れなかったヨシケン!」
ヨシタツ「これをね、去年より後退と取るか、どう取るかでね、結果だけ見たら去年よりアレかもしれないけど、俺達は去年より強くなってるよ。ただ他が俺らよりも強いやつがいたってだけ。それだけ。あと時の運。勝負は。あと前半で俺が負けすぎたね。申し訳ない」
宮原「いや、しょうがない!結果は結果だ!」
ヨシタツ「来年だ!来年!俺たちは前しか向いてない!」

――KAI選手が三冠戦に名乗りを上げていました
宮原「おう……なんで?」

――横浜で宮原さんから獲っているからと
宮原「ああ……その自信で、このベルトに挑戦を。ほう、ほうほう……。その勝ちで挑戦に名乗りを……明日だ。俺の口からは明日言うよ」
ヨシタツ「We can do it!!」

パロウ&オディンソン
パロウ「これが俺らのすべてではない。これがジ・エンドのすべてじゃない。これで日本での試合は最後だ。だが次に来た時だ。なぜなら……」
オディンソン「ジ・エンド・イズ・スティル!ヒア!」

第6試合


 先発は関本と大森。ロックアップから大森がヘッドロックで捕らえショルダータックル。関本が受けきり、大森が2度3度と走り込むが、関本が逆にショルダータックルで倒すと足の刈りあいからにらみ合い。
 手4つから関本がコーナーに押し込むも、征矢がその背中にタッチ。関本は下がると秋山にタッチ。

 ロックアップから秋山はロープに押し込みクリーンブレイク。
 ロックアップから征矢がヘッドロックで捕らえショルダータックルで倒すと、秋山は場外に逃れるが征矢は追いかけ場外乱闘へ。
 リングに戻り、手4つから秋山がロープに押し込みヘッドバッド。秋山は関本にタッチ。

 関本がガットショットからチョップ。チョップの打ち合いから征矢がボディスラム。征矢は大森にタッチ。

 征矢と大森はロープに振ってダブルチョップで倒す。大森がフィストドロップからフェイスロック。関本は力づくでこれを逃れると、そのまま前に投げ捨て秋山にタッチ。

 秋山は場外に大森を引きずり落とし関本とともに痛めつけると、征矢が走り込んで乱闘へ。
 リングに戻り、秋山は大森の顔面にニードロップからフェイスロック。秋山はこれを離すとロープに振ってバックエルボからフォールも2。秋山は関本にタッチ。

 関本はボディスラムからストンピング。ガットショットからコーナーに振って串刺しラリアットも、避けた大森がバックドロップ。大森は征矢にタッチ。

 征矢はチョップも関本がロープに振るが、征矢はジャンピングラリアットでなぎ倒し串刺しバックエルボー。さらにブルドッキングヘッドロックからスタナー。フォールも2。
 征矢は担ぐが着地した関本が強引に投げ捨てジャーマン。関本は秋山にタッチ。

 秋山は串刺しニーからランニングニ―。フォールも2。
 秋山はエクスプロイダーを狙うが耐えた征矢がロープに飛んでスピアー。征矢は大森にタッチ。

 大森はロープに飛んでビッグブーツからニールキック。
 大森はランニングネックブリーカードロップからフォールも2。
 秋山のエルボーと大森のチョップの打ち合い。秋山はヘッドバッドも大森がコーナーに振って走り込むが、秋山はビッグブーツで迎撃し走り込むも、大森はワンハンドパワーボムで迎撃。征矢が出てきてトレイン攻撃からダブルのブレーンバスター。さらにサンドイッチラリアットからフォールも関本がカット。
 大森はアックスギロチンを狙うが、秋山がリバースしてパイルドライバー。
 秋山はランニングニーからフォールも2。
 秋山は胴締めフロントネックロック。カットに来た征矢は関本がアルゼンチンで担ぎ、秋山はそのスキにフォールも2。
 秋山はエクスプロイダーからフォールも2。

 秋山はエクスプロイダーの体勢。耐えた大森に関本は眉山を狙うが征矢がカット。征矢が走り込むが秋山のエクスプロイダーの体勢から関本が眉山。関本は大森に走り込むが大森はアックスボンバーで迎撃し、秋山にもアックスボンバーを狙うが秋山はエクスプロイダーで迎撃。だがすぐに立ち上がった大森がアックスボンバーでなぎ倒す。再度アックスボンバーを叩き込んでフォールし3カウント。

<試合後コメント>

征矢学&大森隆男&ブラックめんそーれ
征矢「やられたと思ったけど、大森さん!あんたの今日のワイルド指数は!295!295だった!」
大森「いや296だろオメーよ!」
征矢「6だ。間違えた。296!ワイルド全開だったよ」
大森「ダメかと思ったけど、コーナーにアニキがいると思ったらよ、くたばるわけには行かなかったよ俺も」
征矢「まあ最強タッグ……」
大森「コーナーにアニキが立ってると思うと!」
征矢「おう!」
大森「立ってると思うとよ!」
征矢「立ってるってなんだお前」
大森「アニキがコーナーに立ってると思うとよ!」
征矢「立ってる強調すんじゃねーよ」
大森「元気が出てくるんだよ!だけどコーナーに立てばいいってもんじゃねーぞ!ちゃんと俺がピンチのときには助けてくれよ」
征矢「大森さん立てなかったらアレだろ。薬でもなんでも使えばいいだろ」
大森「そういうことが言いたいんじゃないんだよ俺は」
征矢「とにかく、優勝できなかったけど、また来年も俺を呼べよ。待ってるぞ!」
大森「ありがとう!」
征矢「あとは大森さんがカッコイイことを!2019年の抱負を語って最後にしてくれ!」
(征矢は退席)

大森「いつもああやってテメーが喋ること終わったら行っちまいやがって」
(奇声を発しながらブラックめんそーれがコメント会場に登場)
めんそーれ「あああああ!!大森さん!見事なアックスボンバーでした!」
大森「なんだいブラックめんそーれよぉ」
めんそーれ「ワイルド指数全開で、296%のアックスボンバー!俺は今日アジアタッグ、挑戦表明しましたよ!俺は!大森さんがコーナーに立ってると、それだけで野村&青柳の腰からアジアタッグのベルト奪い取れる気がしてくるんですよ!」
大森「腰から奪い取るのか。俺もブラックとの約束は忘れてないぞ」
めんそーれ「シャー!」
大森「俺たち絶対アジアタッグ諦めるわけにはいかねぇんだ。俺、公式戦で野村に勝ってるよな?十分俺たちに挑戦する資格はあるはずだ」
めんそーれ「シャー!」
大森「アジアタッグ、狙っていこうぜ!」
めんそーれ「俺たちが次のアジアタッグチャンピオンだ!シャ~~ッ!」

秋山準&関本大介
関本「すいませんでした!」
秋山「いやいや、仕方ない。俺がダメだった。」

――まさにもろ刃の剣という、秋山さんが命名した通りの必殺技が勝敗を決してしまいました
秋山「いや、俺がもうちょっと大森にダメージを与えていたら彼にやられていたろうし、俺のミスです。いやでも本当に最高のパートナーと最強タッグでできて。普段は大日本プロレスだから戦う事の方が多いけど、こんなに力強いと思ったのは小橋健太以来だし、黙ってでも勝手に大暴れしてくれるのは小橋健太並み。俺の体を考えずにぶん投げてくれるのも小橋健太並み。最高の男でしたよ。楽しかった。」
関本「勉強になりました。ありがとうございました。」

――今後このふたりで組むというのは?
秋山「いやいや、それはもうなかなかないことなんで。大日本プロレスの登坂社長に無理言って出してもらっているし、彼は彼でベルトも2つ持って、体もキツい中でやってくれてるし。本当に大日本さん、関本選手には感謝しています。ありがとうございました。また次どこかで。本当に楽しかったです。ありがとうございました。」

――タッグリーグを終えていかがですか?
関本「本当、毎日が勉強ですよ。いろんな戦い方を秋山さんが教えてくれた。本当に勉強になりました。たぶん秋山さんの懐の1%じゃないですか。まだまだですよ。またこうやって秋山さんと組ませてもらって、プロレスを勉強したいです。」

――あの合体技はいかがでしたか?
関本「いやいや。投げろって言うから俺は投げてるだけですから。それは秋山さんに聞いてもらっていいですか?俺は投げろって言われたから投げただけなんで。まぁもろ刃の剣です、文字通り(笑)。今日はうまくいかなかったですね。くやしいです。またチャンスがあったら。」

第7試合


 先発は諏訪魔とジョー。ロックアップから諏訪魔がロープに押し込みクリーンブレイク。
 手4つから諏訪魔がガットショットを叩き込みヘッドロックで捕らえショルダータックル。ジョーが受け切るとショルダータックルの打ち合いへ。ジョーが打ち勝ちディランにタッチ。諏訪魔も石川にタッチ。

 ロックアップから石川がロープに押し込みクリーンブレイク。
 ロックアップからディランがロープに押し込みクリーンブレイク。
 石川がガットショットからヘッドロックで捕らえ、ショルダータックルで吹っ飛ばすと場外乱闘へ。
 リングに戻り、ディランが石川にストンピングも石川はエルボー連打。ディランもチョップで返し、エルボー連打からジョーにタッチ。

 ジョーはガットショットから走り込むが石川は膝蹴りで迎撃。ジョーは背中にエルボーも石川はボディにエルボーを叩き込んでから諏訪魔にタッチ。

 諏訪魔はロープに飛んでジャンピングショルダーアタックで倒し、パワーボムの体勢もジョーはリバース。
 ジョーはエルボー連打からミドルキックも、諏訪魔はキャッチしアンクルホールド。ジョーはロープを掴みブレイク。

 諏訪魔は串刺しラリアットから石川がボディへランイングニー。さらにサンドイッチラリアットからフォールもディランがカット。
 石川がディランに、諏訪魔がジョーにパワーボムを狙うが二人ともリバース。ジョーは諏訪魔にチョップからディランにタッチ。

 ディランは串刺しラリアットからボディスラム。エルボードロップからフォールも2。
 ディランは担ぐが着地した諏訪魔がダブルチョップからロープに飛んで走り込むが、ディランはガットショットから投げようとするが諏訪魔はブレーンバスターで投げ捨て石川にタッチ。

 石川は串刺しラリアットからバックエルボー。さらにランニングニーからフォールもジョーがカット。

 石川は大外刈りからコブラクラッチ。カットに来たジョーを諏訪魔がスリーパーで捕らえ、ディランはロープに足をかけるが京平レフェリーがその足を蹴落としブレイクしない。3度目でやっと京平レフェリーはブレイクする。

 石川はスリーパーもディランは前に投げ捨てチョップ。石川のエルボーとディランのチョップの打ち合いから、石川がエルボー連打。ディランがチョップ連打からディランが串刺しラリアット。ジョーも串刺しラリアットから、ディランがサイドバスターで叩きつけてジョーがエルボードロップ。更にディランもエルボードロップからフォールも2。

 ジョーは担ごうとするが諏訪魔がカット。コーナーに登っていたディランを諏訪魔が雪崩式ブレーンバスターで投げ捨て、石川と交互にラリアットを連続で叩き込むと諏訪魔がスロイダーから石川がランニングニー。フォールも2。
 石川がカミゴェからランニングニーを叩き込みフォールもジョーがカット。
 石川はファイヤーサンダーで突き刺しフォールも2。
 石川はジャイアントスラムを狙うが、ディランは着地しショートレンジラリアットでなぎ倒す。ジョーが出てくるが諏訪魔がラリアットから走り込むがジョーはスパインバスターで迎撃。
 ディランと石川がラリアットの相打ち連発。ディランのラリアットを石川がガードするが、ディランは反対の腕でのショートレンジラリアットでなぎ倒しフォールも2。
 ディランはブレーンバスターからフォールも2。
 ジョーが担ごうとするが諏訪魔がカット。ディランとジョーに交互にチョップを打ち込むが、ディランはラリアットでなぎ倒し、ジョーがレボリューションボム。
 ディランは石川にラリアットも、石川は巻き込んで膝蹴りからドラゴンスープレックス。石川は走り込むがディランはラリアットで迎撃。
 ディランは串刺しラリアット2連発からロープに飛んでラリアット。フォールも2。
 ディランはチョークスラムを狙うが、石川は耐えてヘッドバッド連発からロープに飛ぶが、ジョーがフライングクロスボディアタックで迎撃し、ディランがラリアットでなぎ倒すとフォールも2。
 ディランはチョークスラムで叩きつけて3カウント


 試合後、両者には優勝トロフィーが手渡され、ジョーは2016年に自身が悪性脳腫瘍に倒れた際に贈られた寄せ書きフラッグを掲げ、ファンへの感謝の気持ちを表した。

ジョー「アリガトー!ディランありがとう。ナイスファイト。ハッピーニューイヤー」
ディラン「アリガトウゴザイマシタ。ハッピーニューイヤー、そしてメリークリスマス」

<試合後コメント>

ジョー・ドーリング&ディラン・ジェイムス
ディラン「ヘイ!ジョー!ありがとう!」
ジョー「厳しい戦いだったけど、優勝できたのはディランのサポートがあったおかげだ」
ディラン「色んなタッグと戦ったが、石川&諏訪魔のタッグは素晴らしい戦いをしてくれた。彼らのタッグチャンピオンベルトも狙っていく」

――タッグリーグ優勝のご感想は
ジョー「ディランとのタッグがあってこそだ」
ディラン「俺たちが日本一のガイジンレスラー……いや、世界一のガイジンレスラーだ。俺とジョーのタッグが最強なんだ。チャンピオンの諏訪魔&石川のタッグを倒すのは簡単なことではなかった。このチャンスをくれたジョーに感謝したい」

――優勝できた要因は
ジョー「決して諦めないこと、そして強いハートだ」

――次に狙うものは
ジョー「世界タッグのベルトだ。俺たちがどのタッグよりも強いんだ」

――今日の勝利後に掲げていた旗について
ジョー「俺を支えてくれたファンが贈ってくれたものなんだ。とても大切なものなんだ。アリガトウ!センキュー!」

諏訪魔
「逃した。2連覇っていう夢は逃してしまった、このままでは引き下がれないよ。もう一回ベルトをかけて、この決着はつけるしかないなと。もう一回だけやらせてください。ジョー、ディランは一発一発が強いし、あそこまで破壊力がある。俺は何もできなかったよ。何も出せなかったんだよ。完封負けしたような気分になりますね。ここまで一気に畳みかけられるなんて、今までないよ。暴走デストロイだって出してないし。いつもはつないでくれて、こっちのペースになるんだよ。それがならないあのパワーに今日は負けたね。」

――これで世界タッグにも挑戦してくると思いますが?
「それはもうこっちから、挑戦者を指名したいね。最強タッグのチャンピオンチームと世界タッグ王者でもう一回やらせてもらいたい。それはもうこの場で、社長に直訴しますよ。」

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