JWPとPURE-Jの“現エース”中森華子がJを捨てた“元エース”中島安里紗を撃破し王座防衛!

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

 9日、東京都・後楽園ホールにてPURE-J『PURE-J CLIMAX 2018』が行われ、中森華子が中島安里紗を下して5度目の王座防衛を果たした。

 中島安里紗はJWP認定無差別級王座を4度獲得するなどエースとして活躍していたが、中島は2016年末にJWP無差別級王者でありながらJWPを退団し、憧れの高橋奈七永が代表を務めるSEAdLINNNGに入団。
 2017年にJWPが解散し、同団体の所属メンバーたちが新たにPURE-Jを立ち上げてからは中島との関係は断絶していたが、今年に入ってからは“外敵”としてPURE-Jに中島が参戦するなど歪な形ながらも交わりが生まれていた。

 中森は、中島の退団後にエースとして覚醒。JWP解散前最後のJWP認定無差別級王座を戴冠し、団体がPURE-Jと名を改めてからは初代PURE-J認定無差別級王座を戴冠するなどPURE-Jの中軸として活躍していた。
 両者は11月1日のSEAdLINNNG初代シングル王者決定トーナメントの中で約1年11ヶ月ぶりに対戦し、この試合では中島が勝利。しかし、中森は自身の持つPURE-J認定無差別級王座を賭けての再戦を要求し、この日のPURE-J後楽園ホール大会での決戦を迎えた。

 試合は右手を出して握手を求める中島に中森がハイキックを叩き込むバチバチの空気の中スタート。強烈なエルボーとスープレックスに苦しめられる中森だったが、スタンディング式のシャイニング・ウィザードをカウンターで叩き込むと2発目の鎮魂歌ドライバーへ。中島の背後を取った中森は片足を抱えて持ち上げると、開脚しながら叩きつける『破天荒』を久々に炸裂させて王座防衛に成功した。

 試合後、マイクを取った中森は「5度目の防衛、成功したぞーっ!中森華子がPURE-Jのチャンピオンなんだよ!私のこと認めてない選手は、いつだってどこだって私がつぶしていくからな!」と“現エース”としての覚悟と誇りを叫んだ。

 バックステージでは、「PURE-Jのリングで絶対に負けてはいけなかったので。チャンピオンになって10ヶ月経っていますけど、前哨戦でも不甲斐ない試合をしてしまったり、チャンピオンとして恥ずかしいところを見せてしまって、今日は全部出し切って防衛できて安心しています。来年4月にボリショイさんが安心して引退できるよう私自身ホントしっかりしなきゃ!今日も満員にできなかったし、4月の後楽園はまず最低限満員の会場でボリショイさんの引退を見届けたいと思います」とコメント。

 続いて、中島戦を振り返り「(SEAdLINNNGのトーナメントでは)“PURE-Jで1番のチャンピオンの私がなんでSEAdLINNNGの3番手なんかとやらなきゃいけないんだ”と思ったし、彼女がJWPを辞める日は“またどこかで会おう”っていう気持ちでいたんですけど、私の中では“私はチャンピオンだけど彼女は(無冠で)特に何でもない。なのにあの日は完敗してしまって、悔しいとかそういう思いだけじゃなくてホントに情けない気持ちでいっぱいでした。今日の試合が始まる前までは“今日で勝って終わりにしよう”って思ってたんですけど、中島は私にとってはいろんな面で大きな存在だったのかもしれない。もしかしたらまた何かの機会でリングで会うかもしれないけども、今日よりも何億倍も強い、怖い中森華子で会いたいと思っています」と想いを語った。

 対する中島は「今日は負けました。まぁ、私が中森華子より弱かったから負けたと思うんで、まだまだ強くなれる余地があると思って。中森は自分がこの団体を辞めて、だからこそこういう大舞台でシングルをやって注目されるようになったわけだから。改めて辞めて良かったと思うし、ライバルが多いのはいいことだと思うんで。こうやってやり合える、勝ち負けで語れる相手ができたっていうのは自分のプロレス人生にとって楽しみでしかないです」と語り、会場を後にした。

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

月別

ページ上部へ戻る