元WWEのアティーナがスターダムのリングで王座防衛!涙の日本語マイクで場内大歓声!
13日、東京都・後楽園ホールにてスターダム『NEW YEAR STARS 2025 in KORAKUEN』が開催。アティーナがテクラを制してROH女子王座の26度目の防衛に成功した。
アティーナは、かつてはWWEでエンバー・ムーンの名で活躍。現在はAEW&ROHに所属し、ROH世界女子王者として今年1月3日にスターダム有明大会で初参戦。その後も新日本プロレスの1・5東京ドーム大会に参戦するなど活躍の場を広げた。
しかし1・5の東京ドーム大会で行われた各団体代表が集う女子4WAYマッチでは、テクラの介入によってアティーナが敗北を喫して恥をかかされる事態に。その借りを返すためか、アティーナはスターダムに継続参戦。テクラとの因縁を深めていき、聖地・後楽園ホールで王座をかけて雌雄を決することとなった。
試合前から互いに殺気を漲らせていた2人は、ゴングが鳴るとロックアップでの力比べに留まらず喉輪で首を絞め合ったり場外で殴り合ったりと荒々しい試合を展開。
アティーナはスイング式フロントネックロックでぶん回したり、テクラの三角絞めをぶっこ抜いて餅つきパワーボム3連撃からシットダウン式パワーボムを決めるなど世界トップレベルのパワーを誇示してテクラを圧倒していく。
アティーナはクロスアーム式のラストライドを繰り出も、テクラのセコンドに付いていた渡辺桃&刀羅ナツコがレフェリーの足を引いてカウントを妨害。テクラがコルバタ式のDDT、カーブストンプ、スピアーと連撃して必殺のDDDを狙うが、アティーナがスクールボーイから強烈なエルボー。さらにO-Face(※ダイビング式のローリング・ダイヤモンドカッター。旧名:エクリプス)で3カウントを奪った。
試合後、テクラは「最初はアンタのことが本当に好きじゃなかった。でもそれはアンタと私が似ているからだと思う。アンタはクソ女だけど、だからこそアンタのことが好きなんだ。アメリカへのご招待は謹んで受ける。私たちが会うのは今回が最後じゃない。本当にそう思うよ」と語る。
アティーナは「テクラ、貴女はこのベルトが世界進出のためのチケットだと言ったね。だからもう1度貴女と試合がしたい。それはアメリカで実現するかも知れない。貴女は女王のように傲慢で性格が悪い奴だけど、貴女のことが好きだよ、相棒!」と笑顔で語りかけ、握手を交わした後に抱擁。
場内から大・アティーナコールが起きると、アティーナは感動のあまり涙して言葉に詰まるシーンも。
アティーナは「私はここに来てプロレスをすることがずっと夢でした!ワタシハ、カナシイ。ナゼナラ、ワタシ、今日が最後の試合だから。クマのダンスを踊った。STARSに友達が出来た。私は日本が大好きだから、とても楽しかったから、日本を離れるのがとても悲しい。普段、アメリカで私が泣く姿を見ることはない。決してね。私はタフだから。ワタシハ、シハイシャ!それはとても大切なこと。これは私の夢で、やっとここに来ることが出来た。願わくばもう1度ここに戻って来たい。ありがとうスターダム、ありがとうみんな。すぐにまた会いましょう。アリガトウゴザイマス!」と日本語混じりで熱い思いを語り、再びスターダムに帰ってくることを誓った。