右手を骨折しながら防衛戦を強行した藤田ミノルが王座防衛!ゴキブリの仲間入りを果たし後楽園ホールでターザン後藤の後継者を迎撃へ
17日、東京都・王子BASEMENT MON☆STARにてTTTプロレスリング『CONVICTION SPECIAL』が開催。藤田ミノルが藤原秀旺を制してインディー統一無差別級王座の4度目の防衛に成功した。
藤田ミノルは現在インディープロレス界を荒らし回るベルトハンターとして大活躍しており、8月大会でインディー統一無差別級王座戴冠を果たしたことでユニオンMAX王座とのシングル二冠王に。
かつてターザン後藤さんが掲げた“インディー統一”の夢を叶えるべく旗揚げされたTTTにとって、先にその夢を達成しかねない藤田は真っ先に潰さねばならないターゲットだ。
藤田は今月頭に右手親指を骨折するも、「休めないんすよねぇ~」の一言で手術を蹴って右手をギプスでガチガチに固めながら試合に出続けるという根性を見せている。
この日、藤田に挑戦したのは同じくTTTの外敵である藤原秀旺。
秀旺は【ゴキブリ商会】なる悪の組織を率い、意味不明な演説で観衆を洗脳しようとするタイプのサイコヒール。
藤田は今年8月に秀旺を破って王座戴冠を果たしており、2人はそれ以来の対戦。種類の違う奇人・変人の対決とも言えるこのカードは勝敗が読めない好カードとして期待が寄せられていた。
試合が始まると、秀旺がすぐに場外にエスケープして間を取ったり、ゴキブリ商会の仲間たちの介入を断って正々堂々の闘いを要求したりと真意の読めない言動で藤田に揺さぶりをかける。
しかし、中盤からは秀旺が藤田の右手親指を容赦なく攻め続ける非情さを見せ、得意のバックドロップから奥の手中の奥の手であるムーンサルト・プレスを解禁するなど全力ファイト。さらに必殺の100%メロ~ンジュース(※ハイアングル・パワーボム)を狙うが、一瞬の隙を突いた藤田がロープに足をかけながらのスクールボーイで3カウントを奪った。
勝利した藤田がマイクを求めるも、秀旺が勝手にマイクを取って「藤田ミノル選手、貴方がゴキブリ商会に入りたいっていうオーラがビンビンに伝わってきます。藤田ミノル、本日をもちましてゴキブリ商会に加入ということで」と本人の意志を無視して自身のユニットに加入させる。
藤田が困惑する中、ガッツ石島がリングに上って12月28日の後楽園ホール大会で挑戦を表明。
藤田がこれを受けて立つ姿勢を見せてマイクで話そうとするも、ゴキブリ商会の面々が歓迎会を行うということで強引に藤田を連行していった。
2020年1月に旗揚げしたTTTは、5周年を目前に初の後楽園ホール進出。そして今年12月はガッツの20周年という節目のタイミング。
あらゆるシチュエーションがガッツの背中を押しているが、藤田の攻略は至難を極める。インディー界の帝王と化している藤田が勝るのか、インディー統一に燃えるガッツが勝るのか。12月28日の後楽園ホール大会に期待していきたい。