【試合詳細】11・18 神取忍還暦祭りTDCホール大会 神取忍&梅咲遥&水波綾vs堀田祐美子&中森華子&なつぽい NØRIvsビクトリア弓月 アジャコング&井上貴子&倉垣翼vs野崎渚&桃野美桜&ウナギ・サヤカ ダンプ松本&藪下めぐみvs渡辺智子&キャサリン ひなた乃彩vs志真うた

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神取忍還暦記念イベント『神取忍還暦祭り~人生もう1度、これからも真向勝負』
日程:2024年11月18日(月)
開始:19:00
会場:東京都・東京ドームシティホール
観衆:未発表

▼シングルマッチ
○志真うた(伊藤道場)
6分4秒 ダイビング・ボディプレス→片エビ固め
●ひなた乃彩

▼タッグマッチ
○ダンプ松本(フリー)/藪下めぐみ(フリー)
5分44秒 ボディプレス→体固め
渡辺智子(フリー)/●キャサリン

▼6人タッグマッチ
○アジャコング(フリー)/井上貴子/倉垣翼(フリー)
12分53秒 裏拳→片エビ固め
●野崎渚(フリー)/桃野美桜(Marvelous)/ウナギ・サヤカ(フリー)

▼シングルマッチ
○NØRI
7分37秒 RINOスラッシュ→体固め
●ビクトリア弓月(マリーゴールド)

▼6人タッグマッチ
●神取忍/梅咲遥(ディアナ)/水波綾(フリー)
11分15秒 路上
堀田祐美子(T-HEARTS)/○中森華子(PURE-J)/なつぽい(スターダム)

神取忍が還暦記念大会で敗北も「人生は負けてから起き上がるもの」と笑顔!再来年の40周年に向け「道がないところに道を作っていくのがプロレス」と意欲

オープニング


 開幕宣言とともに和の音楽×和の演舞×和の衣装×和の映像の世界観を描くエンターテインメント集団『座show』によるショーが実施。

 続いて、この日の主役である神取忍が挨拶を行った。

神取「ちょっとお待ち下さい。ウチの選手はどーした?ここ揃わないといけないよね。どこ行っちゃったんだろ?(※貴子、NØRI、キャサリン、乃彩、わかながリングに合流)改めまして、今日は大変お忙しい中、こうして神取忍還暦祭にご来場いただきましてありがとうございます!今回は還暦祭と言いながら、すべての選手、すべてのカードが主人公です。ぜひ皆さん全力で応援よろしくお願いします。今日はどうもありがとうございます!……そうだ!忘れてました!今日のデビューがちょっと遅れてしまったわかなから一言ご挨拶です!」
わかな「皆さんこんばんは!中学生のわかなです!早くデビューできるように頑張ります!よろしくお願いします!」
神取「じゃあこれから始まります!よーい!はじめっ!」

第1試合


 本日デビューのひなた乃彩は、2006年3月3日生まれの18歳。東京都足立区出身。身長158cm、体重48kg。スポーツ歴は柔道とボクシング。

 乃彩は井上貴子の黒コスチューム姿で登場。
 試合前には2人とも「お願いします!」としっかり握手を交わしてからゴング。

 手4つで組み合って腕力勝負。志真が押し勝ってメイヤー連発からボディシザース。志真が幾度もエビ固めで押さえ込みつつサーフボード・ストレッチに移行。続けて志真がヒザ裏へのストンピング連打からレッグロック。乃彩が蹴り上げて体勢を入れ替えレッグロックで返していく。この攻防に競り勝った志真が弓矢固めで吊り上げていき、背中へのストンピング連打。背中への一点集中攻撃を加えていく。


 さらに志真がヘアホイップも、乃彩が下からスクールボーイ。ヘアホイップでやり返した乃彩が首投げからロープに振ってドロップキック8連撃からマスカラス(※フライング・クロスチョップ)。乃彩が引き起こして足を止めてのエルボー合戦へ。志真が手数で、乃彩が威力で上回る打ち合いが続いていき、打ち勝った志真がスマッシュ・マウス3連撃。さらにボディスラムで叩きつけてコーナーに上る。

 志真がセカンドからのダイビング・ボディプレスを見舞い、これで3カウントを奪った。

 試合後、2人は再びしっかり握手しながら深々と礼を交わした。

<試合後コメント>

ひなた乃彩
初めてのデビュー戦が、志摩選手とできたことがほんとに嬉しいですし、負けてしまったのはすごく悔しいですけど、すごい楽しくて、もうちょっと練習の成果を発揮できたらと思ったんですけど、全然できなくて、すごい悔しいですけど、ほんとに初めてのデビュー戦志摩選手でよかったと思います。ありがとうございます」

――練習してきたことはどれぐらい出せましたか?
「キックは練習以上の事ができたと思いました。貴子さんから伝授していただいたマスカラスも練習よりはできたと思っています」

――初めての試合が終わってこれからどんなプロレスラーになっていきたいですか?
「強い、自分が憧れてるような選手みたいな強さ、手に入れたいと思います」

――憧れのレスラーは
「WWEにいるカイリさんです」

――プロレスを好きになったきっかけは
「きっかけは男子プロレス」

――コスチュームが
「はい、貴子さんのコスチュームです」

――コスチュームをもらってデビューした気持ちは
「すごい嬉しい気持ちもあったんですけど、半分プレッシャーっていう気持ちもあって。でも、貴子さんに試合前は気合を入れてもらったんで、練習より上手くできたと思っています」

――神取さんと貴子さんからは試合前にどんな言葉をもらいましたか?
「頑張ってって言われました」

――神取さんからはどんな教えを受けましたか?
「神取さんには練習の時から、フォールの返し方とか技の一個一個のかけかたとか詳しく教えていただいて、すごい感謝してます」

――LLPW-Xの一員としてどのように成長していきたいですか?
「やっぱり神取さん貴子さんがレジェンドレスラーなので、お二人の元気に負けないようなレスラーになりたいと思っています」

志摩うた
――この還暦祭というリングに立ってみていかがでしたか?
「今回神取忍選手の還暦祭、大事な大事なLLPW-Xさんの新人、ひなた乃彩選手のデビュー戦で、対角に立たせていただいた事に関して、本当にまずそのご連絡いただいた時にすごくびっくりして。私でいいんだろうかっていう不安が正直すごく大きくて。実は一年前の貴子さんの周年でLLさんの新人として再デビューされたNØRI選手とキャサリン選手がデビューした時に私セコンドに入らせていただいてて。いつか私もこのでっかいリングに立ちたいなと思っていたのがこういう形で実現することになって、嬉しさと緊張とプレッシャーと本当に連絡いただいてから何もなんかずっと落ち着かない感じだったので、あの今日を無事迎えられてまずよかったなと思います」

――プロレスラーとして初勝利をあげられた
「おそらくそのやっぱりレスラーになって、勝敗、特に勝ちっていうのがすごく大事な形ではあるんですけども、まだまだ自分がじゃあどういうプロレスがやりたいのかとか、先輩方の感じているプレッシャー、プロレスの苦しみも楽しさもまだまだわからない状態である中で、今回勝ちという形になりましたけど、まだまだ正直素直に喜べるかというと、今すぐでもちょっと受け身とりたいなぐらい、もっと強くなりたいなっていう気持ちの方が正直大きいです、はい」

――今日の勝利を次にどうつなげていきたいですか?
「そうですねあの、正直今日の乃彩選手と私って、まあ11ヶ月デビューの差が、本当一年弱しかなくて、できることが限られてるっていう条件も同じだったんですけど、その勢いとか技だけじゃない、目とかその気持ちで相手を押す力っていうのは新人もベテランの方も変わらないと思うので、もちろん技術は磨いてかなきゃいけないんですけども、気持ちでは絶対に負けないレスラーになっていきたいと思うので、今日の初勝利で嬉しい気持ちも、それを受け入れられない悔しさも全部ひっくるめて、明日からまた練習、そして次の試合に繋げていきたいと思います」

氣志團 翔さん スペシャルオンステージ


 綾小路翔さん&早乙女光さんのオリジナルメンバーの中に神取&貴子も混じり、『One Night Carnival』を披露。

綾小路翔
「皆さんはじめまして!千葉県木更津からやってまいりました、氣志團というロックバンドをやっております綾小路翔です。よろしくお願いします。相方の早乙女光です。よろしくお願いします。その氣志團とはなんのこっちゃとお思いとは存じますが、実は我々、神取さんには大変良くしていただいておりっま、っす。大変緊張しております(笑)共通の友人からのご紹介を受けて本当に仲良くしていただいて、我々が主催しているロックフェス・氣志團万博にお越しいただいたりと、本当に気が付けば我々舎弟張らしてもらってます。もう、まさか俺たちがこうやってトップバッターで登場させてもらえるってことで華持たせてくれてると思いきやね、もうね……(神取&貴子を見て)超えてきてるもんな(笑)一番持ってくんだよ、やっぱり(笑)そもそも我々にとっても神取さんっていうのは本当に特別な存在で、次元が違うというか。だって、耳を疑いました。ミスター女子プロレス。女子プロレス界最強の男。とっくに次元超えてるんですよ(笑)昨今、ジェンダーの問題だったり、LGBTQだったりと色んなことが言われてます。あの……そもそもです!世間がそんなこと言い出す前からとっくに飛び越えてるんです!だってそうじゃないですか!そうです!身長体重関係ねえ!なんなら性別も飛び越えて!天龍さんともやりました。そんなの俺たちとんでもない、とんでもない、とんでもないことをあの時代から知ってます。これからもきっと、もっともっと僕たちが想像もしないような次元の違う世界につれてってくれるんじゃないかって信じてます。ホントにあんなにリングの上では最強の神取さんですが、プライベートではとっても優しいです。でも1度だけ、1度だけ怒らせてしまったことがあります。『貴子さんの写真集を全部持ってる』と言ったら『私のは?』と言われて。『それは……』と言葉に詰まったら、『お前ぶっ殺すぞ』と(笑)その後ちゃんと買いました、フィジーク(笑)素晴らしい写真集でございました(笑)ホントにね、年齢すらも超えていく。還暦すらもなんのその。次元を超えていく神取さんにこれからも我々は期待していきたいと思っております。今日はどうもありがとうございました。おめでとうございます!」

 記念撮影の際に再び流れたイントロの後に翔さんが「神取んとこ来ないか?」とアドリブ。退場していくさなかで神取が早乙女さんをぶん投げると会場からは笑いが起こった。

各界からのビデオメッセージ①

ジャガー横田
「かんちゃん、還暦おめでとう!還暦っていうとね、ちょっと結構キてるよなと思っちゃうかもしれないんだけど、今の還暦、結構若いから。私も還暦3年過ぎてるから。どう?若いでしょ?(笑)動けるし。だからかんちゃん、まだまだ大丈夫。カッコいいしね(笑)だからもういくつだからとか言うのはやめよう。これからも若く元気に、後輩たちの良い見本になるように頑張ろう!おめでとう!良い還暦にしてください!」

立野記代
「神取さん、還暦おめでとうございます!そして今日ご来場の皆さん、プロレス観戦を楽しんでくださいね。これからも頑張ってください。立野記代でした」

ブル中野
「神取忍選手、60歳、還暦おめでとうございます。ちょっとふと思い出したんですけども、神ちゃんの50歳の誕生日パーティー、サプライズでやったときに言ったことを思い出しました。あれからもう10年も経ったんですね。よく小指と小指が赤い糸で結ばれてると言いますけども、私と神取忍選手の間は腕と腕がチェーンで結ばれているという話をしたんですけども、もう1度。いつまで経っても若いときに思い切り青春をかけて闘ってきた2人には今でも何かあったときには腕と腕がチェーンで結ばれています。何かあったときにはお互いに背中を押し合い、そして神ちゃんが頑張っている姿を見て私もまだまだ頑張らなくちゃいけないなと思う、支え合えるような関係でいつまでもいられたらいいなと思っています。まだまだ元気で、試合もこれからどんどん続けて、元気な男・神取忍をリングの中で見せてください。今回は還暦、本当におめでとうございます!」

第2試合


 この試合はスペシャルリングアナをまちゃまちゃさんが務めたが、ダンプからは早速竹刀の一撃で洗礼を受ける。
 TOMMYレフェリーがボディチェックを行うも、ダンプは竹刀でぶっ叩いて拒否。TOMMYレフェリーが諦めて試合開始。

 ゴングが鳴ると渡辺が突貫していくが、ダンプが竹刀でしばき回してお仕置き。
 早速場外戦となり、ダンプがオッキー沖田リングアナまで竹刀でしばき、薮下も会場を連れ回しながら黒帯で引っ叩いていく。
 リング上ではダンプがフォークを手に待ち構えており、リングに戻った渡辺の額をグッサグサに。渡辺の額から鮮血が噴き出す中、ダンプが髪を掴みながらのキャメルクラッチで捕らえてその傷口を観衆に見せつけていく。さらにダンプがヘアホイップから別方向の観衆に向けてフォークをグサグサ。抵抗しようとする渡辺の頭頂部をフォークで突き刺してから薮下にタッチ。
 薮下は黒帯でぶっ叩いてロープに振るが、渡辺がブーメラン・アタックからブレーンバスター。キャサリンにタッチ。

 キャサリンは薮下にジャンピング・ニー。さらに渡辺との連携を狙うが、キャサリンのドロップキックが渡辺に誤爆。ダンプが竹刀でぶっ叩いていくが、これが薮下に誤爆。渡辺がダンプにボディプレスを見舞うが、極悪同盟のセコンド介入によってカットされる。

 ダンプがキャサリンをロープに振ってラリアット。さらにボディプレスからの体固めで3カウントを奪った。

ダンプ「最近、Marvelousを引退して辞めてフリーになった渡辺智子選手です。地だらけになりましたけど、頑張ると思うので応援してやってください。多分、フォークの傷がいっぱいだと思う。シャンプー滲みるのよ(笑)で、リンスで治る!(笑)今日1日の痛さなんで、頑張って?神取選手、還暦大会。還暦、おめでとうございます!平日なのにこんな広い会場、満杯にして素晴らしいなと思うし、今日来てくれたお客さん、ありがとねっ!極悪女王、見ました?見たかーッ!オイ!何回も見ろよッ!今日はね、極悪女王からね、見てあすこ。黄色、ズラッと入るだろ?ゆりやんです!ダンプの役をやったゆりやん!そしてクレーン・ユウの役をやったえびちゃん!マリーマリーで頑張ってます!それと、最近付き合い始めた……まだ週刊誌に撮られてないからバレてないけど、今日バラします。ダンプの彼氏、斎藤工選手!愛してるよ~♡彼氏です!どんどんSNSに上げてください!早く妊娠するように応援してください!あっ……もう生理が上がってました(笑)なので!ヤりたい放題ですッッ!!(※ダンプの曲がかかる)なんで変な話で終わりにすんだよオッキーさん!下ネタで終わりかよ!うすらバカ!斎藤工選手……選手じゃねえ。工さん、アイ・ラブ・工さん。日曜劇場に出てますので見てくださいね。見るたんびに『あぁ、今日はダンプとヤる日かぁ』って。週1なので。週1でヤってんので。9時から見ながら『ヤってんなぁ~』って想像しながら見てください!ゆりやんも、メチャクチャダンプに似てましたよね。『お前ダンプかな』って。お前前の方にいるなら代われって言いたいくらい。もう痩せちゃったのよ、でも。だから負けずに痩せなくちゃ。ゆりやん、そしてえびちゃん、応援よろしくお願いします。このあともいっぱい選手が出てくるし、最後は男・神取忍が出てくるので応援よろしくお願いします。女子プロレス、よろしくお願いします!ありがとうございました!」

各界からのビデオメッセージ②

キューティー鈴木
「神取さん、還暦おめでとうございます。私は55歳になりました。神取さんとはジャパン女子の入門当初から大変お世話になりました。最初の頃は本当に受け身が全然出来なくて、他の子たちはスパーリングやったり技の練習とかしたりしてたんですけど、全然受け身が出来ない私はずっと受け身の練習をしていました。そのときに神取さんは1から私に受け身を教えてくれ、最後まで受け身の練習に付き合ってくれました。本当にありがとうございます。これからも怪我だけじゃなく、身体にも気をつけて頑張ってください。陰ながらではありますが、応援していますので、ミスター女子プロレス、これからもがんばってください!」

相田翔子
「神取忍さん、お誕生日おめでとうございます。いつも神取さんの明るさ、そして一言喋るたびに本当にいっぱい大きく元気に笑ってくれて、周りを明るく包んでくださいますよね。本当にこれからも元気で、そしてまた一緒に楽しい時間を過ごしたいとなと思っています。心からおめでとうございます。またお会いしましょう!おめでとうございます!」

松本伊代
「神取さん、還暦おめでとうございます。そして還暦祭り開催おめでとうございます。松本伊代です。神取さんはとても優しくて、誰にでも同じスタンスでたくさんお話してくださって、本当に大きな愛にあふれている方だなというふうに思っています。私ももうすぐ神取さんに追いつく年齢になりますけども、またこれからも素敵な先輩として輝いていってください。本当に今日はおめでとうございました!これからも応援しています。よろしくお願いします。頑張ってください!」

嶋大輔さんの歌とメッセージ


 嶋大輔さんが登場し、『男の勲章』を熱唱。

嶋大輔
「どーも皆さんこんばんは!ただいまご紹介に預かりました嶋大輔です。本日は神取忍還暦祭ということで、どうしても応援に駆けつけたいなと思いまして、人に頼んで今日は参加させていただきました!政治力です!(笑)でもね、ホントに神取さんとは何を隠そう同い年で。僕も5月の方に還暦になりまして。60歳ということでね。神取さんは1986年8月18日にプロレス入りして、それまで全日本女子柔道で3連覇でね。すごい実績を引っ提げてプロレス界に入ったわけですけど、それからずーっと一線を守り頑張ってこられて。60年生きてると、色々あるんですよ。あすこがいてぇ、ここがいてぇと。ましてこういう格闘技やってる方は本当にいろんなことがあるんですけど、今もまだまだ頑張ってる神取さんを見ると、こっちの方まで元気をもらえます。また、こうやってファンの皆さんが、さっきダンプさんも言ってましたけど、こんな平日のクソ忙しいときにこれだけの人数のファンの皆さんが集まってくれるのは本当に幸せ者だなと思います。これからも神取忍というミスター女子プロレス、まさしく男の勲章でございます!また新しい頂を見せてほしいと思います。本日は本当におめでとうございました!」

各界からのビデオメッセージ③

紅夜叉
「元LLPW、紅夜叉です。神取さん、還暦おめでとうございます。最近の神取さん、優しく丸くなったのは気のせいでしょうか?私が知っている、ちょっと近寄りがたい、怖い目で相手を威嚇していかつい神取さん、まだまだ見たいとちょっと思います。これからもミスター女子プロレス、頑張ってください!」

倖田來未
「どうも、倖田來未です。神取忍さん、還暦おめでとうございます。いやもうホント還暦とは思えない若々しさで、それこそ毎年ツアーにライブに遊びに来ていただいたりしてるんですが、とにかく神取さんのことはですね、うちの家族もプロレスファンなので、ものすごく色んなところで見させていただいております。実際、試合にね、バンバン遊びに行かせていただけたら嬉しいななんて思っている私でございます。いつまでもそのままお元気でですね、素晴らしい優しい神取さんでいていただけたらいいなと思います。今回はおめでとうございます。倖田來未でした」

大黒摩季
「神取さん、還暦おめでとうございます。神取さんのそういうホットなところ、志、いつもリスペクトしております。そして今日はつっぱることが男の嶋大輔さんもいらっしゃる。っそれから復活なさったBro.KORNさんもいらっしゃる。ということで濃すぎるラインナップの中に私も入りたかったです。ですが、心からエールとフォースを贈りたいと思います。1つのことを突き詰めていらっしゃるということで、出来るならばぜひぜひ死ぬまで現役、お互い頑張りましょう!心から熱くなれ!here we go!」

第3試合


 桃野は当然の権利のように憧れの貴子の横に並ぶが、貴子が対角に向けて突き飛ばす。

 貴子と野崎の対面でゴング。野崎が「桃野!出てこい!」と連携を求めるが、桃野は拒否。仕方なくウナギと2人でトレイン攻撃を行っていき、嫌がる桃野を無理矢理引っ張り込んでコーナーに振る。貴子はかわして自爆させるが、野崎&ウナギが貴子をロープにくくりつけて顔面踏みつけ。
 野崎が貴子におしゃれキックも、倉垣がカット。客席の無いステージ側にくくりつけ、アジャがエプロンから逆水平チョップ。倉垣&貴子が野崎にトレインラリアットを見舞い、アジャ&倉垣が野崎の両脇を固める中で貴子が乗っかってポーズ。
 貴子が野崎にバックドロップ・ホールドを見舞い、倉垣にタッチ。

 倉垣が野崎をカナディアン・バックブリーカーに捕らえるが、桃野が必死のカット。野崎&桃野が倉垣をロープに振ろうとするが、倉垣が2人まとめてバックドロップ。さらに2人をコーナーに重ねて串刺しラリアットを見舞い、2人を同時に担ぐアルゼンチン・バックブリーカー。さらにラリアットを叩き込むがカウントは2。倉垣がバックドロップを狙うが、野崎が着地してビッグブーツ。貴子が入ってきてタッチを阻止し、2人でブレーンバスターを狙うが、野崎がブレイジング・チョップ。貴子&倉垣を変形STOで同時になぎ倒してウナギにタッチ。
 ウナギは倉垣をロープに振ろうとするが、倉垣が振替して串刺しラリアット。そこへ桃野が飛び込んできて串刺しドロップキック。2人で倉垣に太鼓の乱れ打ちから「行くぞ!ファイヤー!」とポーズを決めるが、怒りの倉垣が桃野をタックルで吹き飛ばし、ウナギにはトラースキック。貴子にタッチ。

 貴子はスタンバトンを持ち込むが、ウナギは必死にTOMMYレフェリーを盾に。貴子は』仕方なくスタンバトンを置くと、ウナギが突っ込んでいってエルボー連打。貴子は涼しい顔で受け切ってビッグブーツ。ウナギも負けじとビッグブーツ。美女が美女の顔を蹴り合う中、競り勝ったウナギが嫌がる桃野に強引にタッチ。
 桃野は「好きだもん!ヤだよ!」と貴子へ攻撃することを嫌がるが、ウナギがひっぱたく。貴子が急襲するなか、桃野はフェイスクラッシャーからウナギとの連携ドロップキック。吹っ切れた桃野が貴子の顔面を蹴飛ばしていく。すると貴子が泣いてしまい、場内からは「あ~あ!」の声とともに「謝れ!」の声。桃野が慌てて駆け寄ると、貴子が飛び起きてDDT。貴子がコーナーに上っていき、桃野に雪崩式ネックブリーカー。アジャにタッチ。
 アジャは桃野にバックドロップを狙うが、桃野が大暴れして脱出。アジャはエルボーからロープに振るが、桃野が飛びついて回転エビ固めを狙う。アジャが倒れず耐えてヒップドロップで圧殺。アジャが引き起こして「終わっていいですか?」と観衆に問いかけるが、桃野が強烈なビンタを見舞って振り払い、ジャーマンを狙う。しかし、腕が回りきらずクラッチできない。アジャが軽々振り払ってラリアットを発射するも、桃野がかわして自軍コーナーに飛び乗り、野崎にタッチしながらブーメランアタック。
 野崎がアジャに蒼魔刀からスリーパーホールド。アジャがナックルで振り払うと、野崎はエルボー連打。アジャがビンタで張っ倒し、倉垣とともにサンドイッチ式ラリアット。さらにアジャはエルボードロップで追撃。
 アジャが「終わり!」とバックドロップ狙うが、野崎が着地してスリーパーホールド。ロープにプッシュすると、エプロンで待ち構え得ていたウナギがスタナー。さらに桃野がコーナートップからミサイルキック。続けて野崎&桃野がダブルのビッグブーツ。野崎がスリーパーホールドから「終わりだあ!」とドルミルに捕らえるが、倉垣がカット。
 野崎がザキゴェからノアール・ランサー。これをカウント2で返されると、野崎は距離を取ってノアール・ランサー・ハイを狙うが、アジャがカウンターのラリアット。


 アジャは「決めるぞ!」と右手を掲げてから裏拳を発射。かわした野崎がノアール・ランサー・ハイを叩き込み、助走をつけてノアール・ランサー・ハイ。体固めで押さえ込むが、倉垣がぶっこ抜いてバックドロップ。桃野がカット。
 アジャが野崎に裏拳を発射も、野崎がしゃがんで回避。するとアジャは左手での裏拳を叩き込み、続けて右手での裏拳をクリーンヒットさせて3カウントを奪った。

<試合後コメント>

野崎渚&桃野美桜&ウナギ・サヤカ
ウナギ「おしかった」
桃野「本当あとちょっとだった」
ウナギ「お前が言うなよ」
野崎「ホントだよチームなのにさ~」
桃野「でも初めて組んだし、合わないところがあるのはこれからまた組んだら合わせていけばいいんだよ」
ウナギ「確かに野崎と組んで良いことなんかあるわけねぇよ」
野崎「おーいなんでだよ」
桃野「そんなことより!」
野崎「なんでだよ!」
桃野「神取忍選手、60周年、60周年?60年」
野崎「60歳」
桃野「60歳おめでとうございます!」
ウナギ「すげー、60年も生きてるすげー」
桃野「すげー、倍だ。倍以上だ・・・足りないか」
野崎「若さアピール?」
ウナギ「足りないか?はぁ?だからなんだよ」
野崎「ほんとだよ」
桃野「でもこういう記念すべき大会に呼んでいただけるってことは本当に嬉しいですね」
野崎「そうですね」
桃野「ありがとうございます」
野崎「ありがとうございます。やあ、レジェンドやっぱ強いね」
桃野「強い」
野崎「倒したいと思ったから、まあね、2025年もそうだね、来年レジェンド狩り、面白いんじゃない?」
桃野「おー!やりたい」
野崎「組もうよ」
桃野「えー!?」
野崎「もも、のざき、ざきさやか!繋がんじゃんうちら」
桃野「もものざきなぎさやか!」
ウナギ「なんでお前中心なんだよ」
野崎「私全部はいる」
ウナギ「それは不満だわ」
野崎「いいじゃんいいじゃん。もものざき、なぎさやか」
桃野「美桜従いますよ」
ウナギ「なんでお前から繋がっていくんだよ」
野崎「いいじゃん」
ウナギ「不満だわそれは」
桃野「やりましょう。はい」
ウナギ「絶対やだ」
野崎「は~?なんでよいいじゃん。素直に、素直に今日楽しかったでしょ?」
ウナギ「プロレス楽し~!」
桃野「あぁ復帰だ!」
野崎「そうだ、おめでとー」
ウナギ「楽しい!」
桃野「復帰だけどそんななんか受け身取ってない。美桜のこと差し出してボンとかやってくるしさ。そういう所があるから」
野崎「そんなんあったの?」
桃野「ありました。下で休んでる間に」
野崎「休んで?うん」
ウナギ「まあそれも含めてプロレスだからさ」
桃野「確かにね。貴子さんに攻撃ができなかったのも含めてプロレスだしさ」
ウナギ「最悪だよ。まあでも野崎渚はちょっともう、ぶっ倒したいね組むというより」
野崎「え?組むって話したのに?」
ウナギ「いや組まないよ」
野崎「え?なんでお前と」
桃野「みんなゼブラで一緒だし」
ウナギ「ゼブラ、トラだよ!」
桃野「またやりましょう」
ウナギ「ゼブラも激アツだけどな。もうなんかまとまんないんすよこの3人絶対」
桃野「だから、えっと最後に一言。今日はありがとうございました」
ウナギ「まだまだお前ら査定してやるよ!おい野崎!しっかりしろ!」
野崎「もういいよ~」

静岡県駿東郡清水町のふるさと大使任命式


 神取忍&井上貴子が静岡県駿東郡清水町のふるさと大使に任命されることとなり、任命式が実施。
 2人は柿田川の美しい水が流れるこの地域で農業を始めており、この地と縁が生まれている。

 静岡県駿東郡清水町から関義弘町長が登場し、任命証を授与。
 関町長は、神取&貴子が挨拶に来てくれた際に「なにかお手伝いできることがあったらお手伝いします」と言われたので「是非ふるさと大使に就任になって清水町のことを日本中、世界中に発信してください」と提案したところ、2人は快諾したとのこと。任命式を神取の還暦祭で行うことを神取から提案してくるなどノリノリだったという。
 なお、任期は令和9年11月18日~令和10年11月17日とのこと。

バブルガムBros KONさんの歌とメッセージ


 バブルガム・ブラザーズのKORNさんが『WON’T BE LONG』を熱唱。

 その後は旧知の仲である貴子と軽快なトーク。本来であれば昨年の井上貴子35周年記念大会にKORNさんにも呼びたかったとのことだが、昨年ステージ2の乳がんを告白して治療に入り大会と手術と重なってしまったことで断念。今回ついにリング上でのステージに復活を果たした。

第4試合


 今夏、マリーゴールドのシングルリーグ戦『DREAM✴STAR GP 2024』に出場していたNØRIは優勝候補筆頭として驀進し続けてきたが、9月28日の最終戦でビクトリア弓月に敗北を喫してリーグ突破が叶わず最後の最後に脱落。
 その試合後に弓月が言い放った「お前LLPW-Xさんでしごかれてメチャクチャ強いと思ってたけど、こんなもんだったんだな?」という言葉にNØRIが珍しく怒りの感情を露わにしながり弓月に殴りかかるという事件が発生。そのまま燻り続けてきた2人の間の因縁がこの日のリマッチで交錯する。

 この試合はLLPW-Xとマリーゴールドの団体対抗戦と題される。
 ゴングが鳴ると、両者しばらく動かずじっと睨み合う。じりじりと距離を詰めてロックアップでの力比べ。NØRIがニーリフトで怯ませてロープの反動を使ったダブルニードロップを使ってふっ飛ばしていくが、弓月がコーナー駆け上がり式フェイスクラッシャーから低空ドロップキック。
 カバーを返したNØRIはスクールボーイで転がしてサッカーボールキック。さらにお返しとばかりにコーナー駆け上がり式アームドラッグからの低空ドロップキック。続けてボディスラムからサッカーボールキック。引き起こしていくが、弓月が払い腰からロープに飛んでヘッドシザース・ホイップ。エプロンからのトラースキックを見舞い、スワンダイブ式の攻撃を狙うが足をすべらせて転落。弓月は即座に低空ドロップキックでリカバリーしてその場飛びムーンサルト・プレス。

 弓月がドロップキックを発射も、NØRIがかわして自爆させ腹へのパントキック。NØRIはローキック、弓月はエルボーで真っ向からの打撃戦。打ち勝った弓月がドロップキックから変形バックドロップで叩きつけ、NØRIのエルボーを巻き取ってローリング・アロー。
 弓月がロープに飛ぶが、NØRIがカウンターのネックブリーカーで切り返し、バックドロップ。コーナーに上ってミサイルキックでふっ飛ばし、払い腰を狙う弓月を逆に払い腰で叩きつけて腕固め。弓月はなんとかブレイクしてロープに飛ぶが、NØRIは顔面をぶち抜く強烈なソバット。

 さらにNØRIがブレーンバスター・ホールドを狙うが、弓月がスモールパッケージ、スクールボーイ、バックスライドと丸め込みで粘りに粘ってロープに飛ぶ。再びNØRIがソバットで顔面を貫き、ロコモーション式ブレーンバスター3連撃。さらにRINOスラッシュ(※ランニング式延髄斬り)を叩き込んで3カウントを奪った。

<試合後コメント>

NØRI
「勝ったぞ!ビクトリア弓月からスリー、再起不能になったんじゃないの?まあ、今回この神取さんの還暦の興行で、団体の対抗戦になってて。でも、それを背負っての試合だったんで、無事に完膚なきまでに勝つ事ができて、ホッとしてます。けど!まだ多分一勝と、まあ~あっちも一勝なんで。まあ、今イーブン、じゃないと思うんですけどまあ、次また完全決着というか、やるっていうなら、私はそれを全然受けて立つし、やられたらまたやり返してやるから。ビクトリア弓月、また試合しようぜ。ありがとうございました」

ビクトリア弓月
「自分が必ずスリーをとるって言ったのに、この結果は本当に悔しいです。でも、私は今日の反省、これを次に生かして、もう一度NØRIと戦いたいと思っています。また、私と、戦いましょう。いや、戦ってください。ありがとうございました」

第5試合


 試合前には、デビューから今日に至るまでの神取の足跡をたどるスペシャルムービーが放映。
 映像の締めには北斗晶が現れ「神取忍、あんたに3つ言いたいことがある。1つ、私は今でもあんたのことが大嫌い。2つ、あんたの私服っていつもチンピラみたいですごく変。だから私も今日チンピラみたいな服着てやった。3つ、ただ1つあんたに感謝をするとするならば。同じ時代に生まれて神取忍と試合が出来たこと。それは感謝する。だからあんたも感謝しな!神取忍、還暦おめでとう」とメッセージを贈った。

 スペシャルリングアナとしてSHOW-YAの寺田恵子さんが登場。1人ずつ選手を呼び込んでコールしていく。
 主役の神取は座showの面々の演出とともに紅白の巨龍を従えながら入場。試合前には神取への花束贈呈が行われた。

 神取と堀田がバチバチの視殺戦を展開する中、梅咲となつぽいの対面でゴング。
 ロックアップでの力比べからリストの取り合い、ヘッドロックの取り合い、ロープワークのドッグファイトからアームドラッグの応酬。これを制したなつぽいが低空ドロップキックで先制し、神取に「ぽ~い♪」と挨拶。堀田にタッチ。
 堀田は梅咲を制して神取との対面を要求。神取がタッチを受ける。

 堀田がローキックで牽制していくと、神取は距離を詰めてガンを飛ばす。堀田が突き飛ばすと、その手を取った神取が脇固め。ブレイク後、中森と水波の対面。
 互いにコーナーへの串刺し攻撃を狙う攻防から水波がショルダータックルで制す。水波が梅咲にタッチ。
 梅咲が水波とともに中森へトレイン攻撃を見舞い、最後に神取も串刺しラリアット。

 梅咲と中森の対面。梅咲がホップアップ式ドロップキックからロープへの串刺しドロップキック。梅咲がコーナーに上っていくが、堀田が雪崩式ブレーンバスターでアシスト。中森がシャイニング・フワラーを叩き込むもが、水波がカット。

 タッチを受けたなつぽいが梅咲にダイビング・クロスボディから腕十字を狙う。これをロープブレイクれると、なつぽいが腕へのジャンピング・ニーからコーナーに上ってフェアリアル・ギフトを発射。梅咲はかわして自爆させ、ランニング・ネックブリーカー・ドロップ。なつぽいもソバットからロープに飛ぶが、梅咲がブロックバスター・ホールドで迎撃し水波にタッチ。

 水波はなつぽいにショルダータックル。さらにロープに飛ぶが、中森がエプロンからミドルキック。2人で向かっていくが、水波がショルダータックルでふっ飛ばしていき、2人まとめてスピアーでなぎ倒す。水波はなつぽいにマシンガン・チョップからワンツーエルボー。なつぽいはソバットからトラースキックと反撃も、水波が受け切ってショートレンジ・ラリアット。水波が神取にタッチ。
 神取はなつぽいをネック・ハンギング・ツリーで吊り上げた後、スイング式スリーパーホールド。これは堀田がカット。堀田がなつぽいを引きずってきてタッチを受ける。
 再び神取と堀田の対面。堀田がロープに飛ぼうとするが、神取がヘッドバッドで止めて左右の掌底を猛連打。堀田は耐え抜いてビンタからスリーパーホールド。グラウンドでの胴絞式に移行も、水波がカット。堀田が中森にタッチ。
 中森が投げようとするが、神取がヘッドバッド。中森も耐えて延髄斬りからロープに飛ぶが、水波が飛び込んできてラリアット。さらに梅咲がフットスタンプで追撃。さらに2人でロープに振って行くが、神取がラリアットでなぎ倒す。


 神取が中森にパワーボムを狙うがなつぽいがカット。中森がヘッドバッド勝負を挑むが、競り勝った神取がショートレンジ・ラリアットからスリーパーホールド。これは堀田がカット。水波&梅咲が2人で堀田をロープに振ろうとするが、堀田が2人まとめてフェイスクラッシャー。堀田が2人を場外に放り出すと、なつぽいがコーナートップからプランチャを放って圧殺。

 中森が神取へハイキック、さらになつぽいがダイビングクロスボディを放つが、これが中森に誤爆。そこへ梅咲が中森にミサイルキック、神取が中森にスリーパーホールドと続くも堀田がカット。
 神取が堀田にラリアットからスリーパーホールド。神取が羽交い締めにする中で放たれた水波のラリアットが神取に誤爆。その瞬間に中森が路上で押さえ込んで神取から3カウントを奪った

 試合後には出場全選手がリングに集結。最後に神取がマイクを取る。



神取「負けちゃいました。まあ負けちった。まあ、人生負けてから起き上がるんです。還暦を迎える前もデビュー戦で負けました。大場所も全部負けました。でもこっから起き上がるってことを今までしてきました。皆さんも負けてもいいんです。こっから起き上がってください。そして、60?関係ないです。還暦?関係ないです。気持ちです。気持ちさえあれば上に向かっていけます。皆さんも上を向いて歩いていただきたいと思います。そして今日は本当にこの還暦のお祭りっていう形でにぎやかにやったんですけど、こうして参加してくれた選手の皆さん、ありがとうございました。そして、スタッフ・関係者、本当にありがとうございます。そしてこうやってたくさんの方々が支えてくれてるおかげでLLPW-X、そしてこの女子プロレス界が盛り上がっています。是非またこれを機会によろしくお願いします。今日はどうもありがとうございました!」

 金のテープが舞う中、多幸感に満ちたエンディングを迎えた。

<試合後コメント>

堀田祐美子&中森華子&なつぽい
――神取さんから勝利しました
堀田「ね!華ちゃんがあそこに上手くいてね。あれはほんとにでも勝ちは勝ちだからすごい金星ですよ。ほんとそれも還暦祭でね、この神取忍のための大会だったのにそれを華子がフォールをとるっていう。ほんとに前代未聞なぐらいのね、フォールだったんじゃないかなと思います。すごいよ華ちゃん。自慢しないとこれ」
中森「はい、この勝ちを」
堀田「(神取から)初勝利でしょ」
中森「はい!初です!」
堀田「ね。もうそれは勝ちは勝ちなんだからすごいなと思います」
なつぽい「神取さんの最後おっしゃってた、負けてもいい。そこから立ち上がることが大事だっていう言葉がすごく本当に響いて響いて。あの負けてもあんなに素晴らしい笑顔をされてる神取さんに本当にカッコいいなあっていうのを思いました。今日堀田さんもそうですし、神取さんもすごいお久しぶりです。組めてすごい嬉しかったです自分は。ありがとうございます」
中森「ありがとうございました。はいえっと本当にこんな光栄な大きな舞台で対戦させていただいて、最後勝つことができて、この勝ちを無駄にしないよう、精一杯これから頑張っていきたいと思いました。ありがとうございました」
堀田「本当ねあの神取忍ね、本当あれだよね。もう負けたってことだよね。お前強がってる場合じゃなくて、若い奴いっぱいどんどんどんどん来るんだからね。そこからね、生き残っていくためにはね、色々とこれから考えてもいいと思うし。また久しぶりに私も色々と若い子を伸ばしていくうえでね、してあげないといけないこといっぱい。とりあえずおめでとうございます!」

――なつぽい選手は最近あまり組むことないチームだと思いますけれども
なつぽい「激レアだと思います。堀田さん最近組ませていただくことは何度かあったんですけども、中森さんはもう何年ぶりですかね?なかなかないので本当にありがたいですこういう機会をいただけて」

――勝った瞬間はどういう気持ちでしたか?
中森「信じられなかったので(苦笑)本当に自然と涙が出てきてしまって、ちょっとよく分からなくて。何が起きたかわからなかったんですけど、今でも勝ちを実感してます。本当です。ありがとうございます」
堀田「でもあれはさ、ベテランだからできる技だよね。普通だったらあそこにはいるってなんか難しいけどね、そこ行ったっていうのやっぱりもうプロレスラーとしてやっぱりそれぐらいのね、技術があったってことだよね。本当すごいと思うあれは。自信を持ってこれから頑張ってください」
中森「はい」

神取忍
「負けちゃった(苦笑)まさかまさかのね、こう期待を裏切るのが神取忍でありLLPW-X。はい。やっぱね、負けから物事が始まるので、そういった初心の気持ちを忘れるなっていうことだったのかな、今回はね」

――何年ぶりぐらいですか負けたのって?
「でも結構、大一番だと負けるんだよ!」

――でもここ五年ぐらいはないですよね
「コロナもあったからね(笑)」

――とても華やかでした
「お祭りだから。やっぱね他もやらないような、結構ね、プロレスラーだけじゃなくてみんなが楽しめるっていうお祭りだから、そういった中では還暦祭、還暦のお祭りっていうとこかな」

――いろいろな方々からメッセージもいっぱい届いて
「そうです。やっぱうちらの仕事はプロレスラーとしてメッセージをいかに送れるかっていうことだから、こう還暦を迎えて、うんまた初心に戻ってっていう中で、なんかでも還暦還暦って言われても全然ピンとこないんだよね(苦笑)還暦っていうと、なんかおいしい食べ物ですか?みたいな、ちょっと全然イメージが、還暦のイメージが違うんですね」

――赤のコスチュームっていうのは珍しいですが
「還暦にしたの」

――ちゃんちゃんこな感じ
「そうそうそうそう(笑)赤にしました。だから全部今日は赤」

――それがなかったら還暦なイメージが全くわかない
「そう。だから、言われて、あっ自分は還暦!?っていう感じ。それなかったら多分そのまま突っ走ってる」

――無理やり押し付けてる
「そうそうそうそう、見ての通り(笑)」

――アジャ選手は生涯現役っておっしゃってますが神取選手は
「生涯って何?どういうこと生涯って?」

――引退をしないということです
「あ~。人生わかんないからね。気持ちはそういう気持ちで突き進めばいいと思うな。うん。だから、そうだな~生涯、生涯って言われちゃうとなんか重くなるから、思いうまま突き進んだほうがいい感じかな、自分的には」

――とりあえず先のことはノープランですか
「だってずっとその調子だよ(笑)今まで生き方そうだから。今ノープランだけど、ちゃんとその時代時代に合わせてここまで来れるっていうことは、本当に周りのおかげって感じかな」

――とりあえず再来年が40周年
「へえ~」

――あなたのですよ!
「それだけだから、目の前の物をとにかくこなしていけば、積み重ねていけば、ここに行くんだよって話だもんね。とりあえず自分の中ではとにかく道がないところに道を作っていくっていうのがプロレスの世界だと思ってるから、それを積み進んでいったらここに来たって感じ」

――今日は試合してみて限界を感じることなく
「見ての通り。ああ負けちゃったけどねっていう、でも体が動く限りはって感じ。だから堀田選手もね、あれなんかこう、なんていうんだろう?こうちょっかいっていうかね、なんかいろいろかけてくるから、それに対して売られた喧嘩は必ず買うっていうのがうちの流儀でもあるから」

――スタートの頃はすごくちょっと昔を彷彿とさせる怖い眼つきでした
「だって、本能だから。それを思い出させてくれたってのが堀田選手だしね」

――新人のデビューも今日ありましたけれども、団体として次の展開次の目標はいかがでしょうか?
「団体としてやっぱりその、わかなもね、これからまだせっかく今日デビュー戦っていう晴れ舞台があったんだけど怪我もあったりとかしてるから、やっぱそのへんのデビュー戦を迎え、それでまた新人募集して、LLPWまたさらに大きくなっていくとか」

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