「世界ジュニアを獲りたい。唯一無二を目指す」21歳の元アイスホッケー選手が全日本プロレスから待望のデビュー!

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 22日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『旗揚げ記念シリーズ2024』が開催。生え抜きの新人・長尾一大心がデビューを果たした。

 9月の後楽園ホール大会では、昨年12月に行われた公開入門テストに合格して入門した寺田咲人(てらださくと)、長尾一大心(ながおたいしん)の2名のデビューが発表。揃って10月22日の後楽園ホール大会にてデビュー戦を行うこととなったが、寺田は練習中の脳震盪によってデビューが延期になってしまった。

 長尾は北海道・釧路市出身、2003年9月13日生まれ。164cm、75kgとジュニアヘビー級の体型であり、柔道の他には中学までアイスホッケーをやっていたというプロレス界では一風変わったスポーツ歴を持っている。


 長尾のデビュー戦は、同じく生え抜きのジュニア戦士である井上凌とのシングルマッチ。
 試合が始まると、長尾はこれまで道場で何千回、何万回と繰り返してきたであろう基礎のレスリングを見せて場内を沸かせる。井上は技量で圧倒してみせた上で鋭いミドルキックやサッカーボールキックで攻め立て、早々にギブアップを迫っていく。
 長尾はこれを耐えきってドロップキック連打からミサイルキックも披露。エルボー合戦でも一歩も引かずに打ち合っていき、丸め込みを連発して最後の最後まで貪欲に勝利を狙う。
 しかし、先輩を倒すには至らず。最後は井上がしっかりと体重を乗せての逆片エビ固めでギブアップを奪った。

 試合後、長尾は「まず世界ジュニアを獲りたいです。最年少(での戴冠)を目指したいです」と展望を語り、目標とする選手の名を聞かれると「目標とするレスラーはいません。僕は唯一無二を目指していきたいと思います」と即答する大器の片鱗を見せた。

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