イヨ・スカイの姉・紫雷美央がレフェリー&選手として現役復帰宣言!「私みたいな存在がプロレス界の安全を上げると思っている」

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 23日、後楽園ホールにてアイスリボン『雨のち、リボン2024』が開催。セミファイナルでは真白優希の持つトライアングル王座(3WAY王座)にウナギ・サヤカと紫雷美央(MIO)が挑戦した。

 紫雷美央は2007年に19歳でデビュー後は妹の紫雷イオ(イヨ・スカイ)&華名(ASUKA)とのユニット『トリプルテイルズ』などで活躍。美人・マイクが上手い・技術力があるオールマイティーな選手として各団体で引っ張りだこになり、業界初のOZアカデミー、WAVE、アイスリボン、ユニオンプロレス4団体同時所属となる。
 しかし2015年に突如引退を宣言し、同年9月の引退興行のラストで結婚を発表。当時KAIENTAI DOJOに所属していたタンク永井(2022年引退)と結婚し、現在3人の子供を育てている。

 子育てをしながらアイスリボン公認レフェリーやコーチとしてリングには上がっており、ジュリアやテクラの使う蜘蛛の巣(変形卍固め)は美央直伝のもの。怪我人が出た時にピンチヒッターとして1日限定復帰を繰り返していたが正式復帰は否定していた。
 だが今年5月にアイスリボンに初参戦したウナギが「人数が足りない中、やっぱりリングに上がらなきゃいけねえのはMIO、お前なんじゃねえのか?」と挑発し、「引退をそう簡単にコロコロコロコロ覆すのは業界的によくないと思うねん!」と拒否する美央に、引退を撤回して1年で復帰した真白が割って入る形でこの日の王座戦が決定した。


 試合は美央とウナギが打撃戦を繰り広げる中、真白がゴムパッチンやウナギを逆エビ固めで捕らえた足を使った美央へのキャメルクラッチなど真白ワールド全開で染め上げる。だがウナギがまとめてコードブレイカーを叩き込めば、美央はウナギを踏み台にした紫閃光(=ステップ延髄切り)を真白に叩き込みあわやの場面を作るも、最後はウナギのギロチンドロップを真白が避けて美央に直撃させ、真白がウナギの顔面にソバットから美央を特盛クラッチ(=変形雁之助クラッチ)で3カウント。

 王座防衛した真白は「おい美央!もうさ、レフェリーなのか試合するのかどっちかわかんないんだよ!なんで?引退してんのに!?」と詰めより、これを受けて美央は「紫雷美央って存在はちゃんと引退しましたよ。じゃあなんで今お前リングに立ってんねんって言われたら、あれですよ、レフェリーMIOの肩書にカッコ選手っていうのがついた感じです。紫雷美央の活躍みたいなのを想像されると流石に困るんで、そこは誤解のないようお願いしますね!やっぱり怪我しない人間はいないんで、リングの上にあがったら何かしらトラブルがあるんだよ。そういう時にでも私は、私みたいな存在がプロレス界の安全を上げると思っている。選手が心置きなく休んでもいいよって言える場所に、いつでも帰っておいでって言える場所に、私はアイスリボンをそうしたい。だから二刀流やらせていただきます」と宣言。
 これを聞いたウナギは「確かに怪我人多い。けどそれはしょうがなくて、必死に出てきちゃうお前のプロレスへの気持ちがよく分かった。お前を必ず私が引退させる。だからそれまでアイスリボン出てやってもいいかなって思った」と継続参戦を示唆した。

 この試合の前に行われたIWGP女子王座戦で藤本つかさが試合中に脱臼しレフェリーストップで救急搬送されており、今後その穴を埋めるべく紫雷美央は試合に出ることになるだろう。
 奇しくもWWE日本公演が復活し、イヨとASUKAが来日する年に美央も復帰。かつて日本のプロレス界を引っ掻き回した女狐が、現在のプロレス界を引っ掻き回している“傾奇者”ウナギ・サヤカとの化学反応で何を巻き起こすのか?今後の動向から目が離せない。

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