「9周年の全部かける!」KAIENTAI DOJO~2AWを支えてきた同期の2人が頂上対決!吉田綾斗と最上九が1年半越しの王座戦へ
29日、千葉・2AWスクエアにて『ACTIVE ADVANCE TOURNAMENT2024 決勝戦』が行われた。
2AWのトーナメント、ACTIVE ADVANCE TOURNAMENT(2AT)は数々のドラマを生み出してきた。昨年には22歳(当時)の仁木琢郎が優勝を果たし、その後に2AWの至宝たる無差別級王座戴冠を果たすなど時代の転換点になった。
今年の決勝戦のカードは、吉田綾斗vsクリス・ヴァイス。現2AW無差別級王者の吉田と、ZERO1のトップヒール外国人であるクリスの試合は“2AWvsZERO1”の頂上対決たる対抗戦とも言え、単なる勝敗を決めるだけではなく今後の団体勢力も占う重要な一戦となった。
クリスはトーナメントでの試合をすべて必殺のパッケージ・ドライバーで決めて勝ち上がってきたが、吉田は徹底してこの技を警戒。2度もパッケージ・ドライバーを阻止した上で自身の必殺技であるバックドロップを決めた吉田が勝利を収めた。
マイクを取った吉田は「怪物倒して優勝したぞ!こういうトーナメントに出たらチャンピオン大体敗退しがちってのを破ったぞ!俺はな強いチャンピオンやから勝って優勝すんねん。エースでチャンピオンで優勝者やから、俺が指名する」と語り、次期挑戦者に同期の最上九を指名。
2023年5月14日には吉田と最上が2AW無差別王座をかけて対戦する予定であったが、挑戦者の最上が腰痛の悪化により欠場。その後間もなくして吉田も王座から陥落したことで2人の王座戦は実現しないまま今日を迎えていた。
吉田の指名を受けた最上は「トーナメント、クリスに負けた。挑戦からは遠ざかってまた一からだと思ったけど、そうやってお前からチャンスくれるんだったら、俺も全身全霊、9周年の全部かけて!10年目の最上九がお前に挑戦してベルトを獲らせてもらう」と覚悟を決める。
これを聞いた吉田は「俺も9周年や。けど、俺とお前では実績に差がある。それだけ忘れんな」と9年間で積み上げてきたものの差を見せつけることを宣言した。
吉田と最上は2AWの太陽と月と言える。
きらびやかな舞台に2AW代表として出ていったりシングル王座を戴冠したりと華々しい活躍を見せてきた吉田に対し、ヤンキー風のキャラとは裏腹に仕事人タイプでタッグパートナーを光らせる術に長けた最上という役割が異なる2人は中々頂上決戦で交わることはなかった。
KAIENTAI DOJO時代にはデビュー1年でタッグ王座を巻いた盟友である2人が9年間で何を積み上げてきたのかを証明し合う試合であり、2AWを旗揚げ時から盛り上げて来た2人がこれからの団体のビジョンを見せていくことになるこの試合はまさに2人がこれまで歩んできたキャリアの総決算とも言える。
吉田と最上のタイトルマッチは、10月27日の『GRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉』にて実施。同大会では【スターライトドリーマーズ】吉野コータロー&笹村あやめvs【ぶっ飛べ☆ミサイルキッカーズ】滝澤大志&若松大樹の2AWタッグ選手権試合も行われる。