11年越しの王座戴冠でファンが涙!カイリ・セインの元パートナーの翔月なつみが悲願のシングル王座戴冠!

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 13日、東京都・両国国技館にて『MARIGOLD SUMMER DESTINY 2024』が開催。翔月なつみが初代スーパーフライ級王座を戴冠した。

 マリーゴールドはロッシー小川が代表取締役となって5月20日に旗揚げされた新団体。
 スターダムを退団したジュリア、林下詩美、MIRAI、桜井麻衣、ビクトリア弓月の5選手に加え、元全日本女子プロレスで元スターダムの高橋奈七永、元アイスリボンで“偽中野たむ”としてプチブレイクした石川奈青が所属に。
 さらに、アクトレスガールズの風香プロデューサーが青野未来、翔月なつみ、松井珠紗、CHIAKI、天麗皇希、後藤智香と一線級の6選手を引き連れて入団したことで女子プロレス界は大騒ぎに。
 後楽園ホールで行われた旗揚げ戦では立見席も売り出される中で1539名(超満員札止め)の観衆が詰めかけ、異様な熱気に包まれる中で大会は大成功。その直後から地方巡業も精力的に行っており、旗揚げから2ヶ月弱で両国国技館にたどり着いた。

 今大会の目玉の1つは、軽量級シングル王座であるマリーゴールド・スーパーフライ級王座の初代王者決定戦。トーナメントを勝ち上がった翔月なつみと松井珠紗が王座を争うこととなった。
 アクトレス出身である松井と翔月は元々互いにライバル意識を持っていたが、目標も同じスーパーフライ級王座ということでその意識はさらに過熱。実質的には松井の方がキャリアが長いものの翔月はアクトレスの至宝たるAWGシングル王座の戴冠歴があり、元スターダムでもある翔月の方が“格上”とされている。

 翔月は11年前に4月に両国国技館で宝城カイリ(現:カイリ・セイン)とスターダムのタッグ王座を戴冠しており、11年ぶりの両国での王座戴冠に燃えていた。
 一方、松井は女子プロレスラーとして最前線を走っていた時代にも数多の王座戦線に絡んできたが1度もベルトを巻くことはなかった。松井もまたデビューから6年経っての悲願成就に向けて闘志を燃やしていた。


 試合は計量級王座の名に恥じないハイスピードな攻防に始まり、激しく攻守が入れ替わる目まぐるしい展開に。
 翔月が得意のサブミッションやヒザ蹴りで畳み掛ければ、松井は機動力を活かしての飛び技や丸め込みで一歩も引かず。感情むき出しの殴り合いのさなかで松井は試合中に口元を怪我して顔が血まみれになるも、折れることなく獰猛に貪欲に勝利を目指して行く。
 終盤には翔月のハイキック、松井のMKD(※変形みちのくドライバーII)と大技が飛び交うも決着は付かず。最後は無限に続くかと思われた丸め込みの応酬を制して翔月が変形横十字固めで3カウントを奪った。

 悲願の王座戴冠を果たした翔月は「11年ぶりに両国国技館で勝つことが出来て、今度はシングルのベルトをとることができました。ここから満足するだけじゃなくて、自分はもっともっと強くなって、どんだけブランクがあっても絶対諦めず、白も、そして赤も獲る。そして11年ぶりのタッグも全て自分が挑戦したい。そして、ここに全て掲げるつもりでこれからも全力を尽くしていきます」と長いブランクを取り戻すかのようなハングリー精神を語る。

 一方、松井は悔し涙をボロボロと流しながら「試合前の勝敗予想のアンケートでも僅差で負けて、今日試合してもやっぱお客さんの声援も負けてるなと思って。負けてるところばかりで、もう悔しさしかないです。何回も今までタイトル挑戦してて、やっぱ届かなくてその一歩が、まだまだ、まだまだだなってほんとに思いました」と心境を吐露。
 さらに顔に怪我を負ったことについては「私の顔、こんなにしやがって。私がもし今、女優だったらホント損害賠償もんだけど、私はもう、ちゃんとプロレスラーだから。今度はお前の顔面やり返してやるよ。覚悟しておけ!」と、“プロレスラー”として復讐を誓った。

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