脱原発&消費税0%を公約に掲げるプロレス界のゴキブリが王座戴冠を果たし日本政治改革宣言!
15日、東京都・新木場1stRINGにてTTTプロレスリング『CONVICTION 6』が開催。藤原秀旺がガッツ石島を破ってインディー統一無差別級王座戴冠を果たした。
TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、デビュー前に故・ターザン後藤さんに指導を受け、デビュー後にはミスター雁之助に師事した黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が2020年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした団体。90年代インディーの空気を色濃く残したディープなメンバーが参戦しており、令和最新型の“平成”を創り上げている。
また、TTTは都内の商店会と協力してプロレスでの町おこしを行っており、老若男女にプロレスの楽しさを伝える草の根運動を展開。これが実を結んで安定した集客を実現し、旗揚げ4周年を迎えた今年の12月28日には団体初の後楽園ホール大会開催を決定するなど成長を続けている。
TTTでは、総額数十億円に及ぶとも言われる大富豪・石川会長の財産に目をつけた“唯一神”藤原秀旺の侵略を旗揚げ時から受け続けている。
松田優作さんを敬愛する秀旺が今年5月に結成した悪の軍団【ゴキブリ商会】は暴力に物を言わせるタイプのヒールではなく、怪しい政治主張を行って観衆を洗脳しようとするタイプのヒール。秀旺は嘘か真か某政党の名前を盛んに口にしていることから、本当に触れてはいけないタイプの人間なのではないかと疑われている。
今大会では、秀旺が長年の因縁があるガッツ石島の持つインディー統一無差別級王座にノーDQマッチで挑むこととなっていたが、決戦を前にゴキブリ商会は勝手に公開記者会見を実施。
会見での秀旺は、医療・保険・介護・育児にかかる費用をすべて無償化した上で消費税を5%→3%→0%と段階的に引き下げながら最終的に税制を撤廃していくことを約束。「脱原発を進めて俺の地元・岩手県花巻市大迫町に2.5兆円かけて水晶パワーによる発電センターを作る」とも主張していることから、将来的には電気代も無償化が進められていくことが見込まれる。
メインイベントで行われたガッツvs秀旺の試合では、ノーDQマッチということもありガッツが竹刀&パイプ椅子を持ち込んで入場。対する秀旺はモアイ像の前に聖水を捧げてイースターパワーを満たしていく。
持ち込んだ凶器を持って暴れまわるガッツに対し、秀旺はマトリョーシカ、モアイ像、福助人形で対抗。さらに大量の任侠映画のVHSをリングにばらまいていくが、ブチ切れたガッツが逆に秀旺をVHSの山の上にボディスラム。
一気にピンチに陥った秀旺だったが、ゴキブリメイトの力を借りて逆転。ガッツが再逆転を狙うも、特殊装備で身を固めた謎のポリスメンが乱入してパウダー攻撃。リング上が白煙に包まれる中、秀旺がガッツにロマンチックを突き抜けろ!(※変形バックドロップ)を決めて3カウントを奪った。
約3年ぶりに同王座戴冠を果たした秀旺は、過去に自身に黒星をつけた阿部史典を挑戦者に指名。次回7月6日の新木場大会で初防衛戦を行うことを決定した。
大会後には、帰ろうとするマスコミ勢を秀旺が無理やり引っ張ってきて座談会を実施。
プロレスに関する質問をガン無視して自らの思想を垂れ流した秀旺は、「全国アイドルオーディション、『ゴキブリシスターズ』ということでね。4人組のアイドルを作るということでやっていきたいと思います」と唐突にアイドルプロデュースを行うことを発表し、新木場駅前のファミリーマートへと消えていった。