”日本の伝統文化”プロレス&お笑いを子どもたちに伝える教育的イベントが文京区の商店街からスタート!

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 15日、東京都・伝通院前通り三盛会にて『演芸とプロレスのエキサイティング笑店会フェスティバル 2024』が開催された。

 本イベントの基となったのは、新宿三丁目の末広通り商店会(新宿区)が商店街活性イベントの一環として公道にリングを立てて行っているオールスタンディング形式かつ観戦無料のプロレス大会。
 2022年&2023年にはこのプロレス祭りの輪を広げて行くべく、たかの台地区商店会(小平市)、東久留米駅前商店会(東久留米市)も合わせた3つの商店会でタッグを結成し『闘強商店会プロレス』を実施した。

 今年からはコンセプトを一新した新企画『演芸とプロレスのエキサイティング笑店会フェスティバル 2024』が発足。
 お笑いを中心とした演芸&戦後の日本人を元気付けてきたプロレスを“日本の伝統文化”と位置付けて文化保存運動の一環としてイベントを開催することとなった。
本イベントには、末広通り商店会(新宿区)、巣鴨大鳥神社商店街(豊島区)、伝通院前通り三盛会(文京区)が参加。それぞれの商店街を周ってスタンプを集めることで景品がもらえるスタンプラリー企画を基幹とし、商店街に親しみながら老若男女へ演芸&プロレスを届けるものとなっている。

 今イベントの最初の舞台となったのは、伝通院前通り三盛会。
 傳通院(でんづういん)は将軍家の菩提寺として知られ、徳川家康の生母の菩提の方が眠っていることでも有名。現在も訪れる人が絶えることが無い人気の観光スポット。伝通院前通り三盛会は門前町の流れを汲む商店街として発展している。


 今イベントには、文京区の成澤廣修区長も登場するなど注目度が高いものに。傳通院の門の目の前にリングが設置されており、背景が実に“映える”ものとなっていた。

 プロレスの試合は3試合が実施。初めてプロレスを見る人も多いイベントであるため、飛び技多めのアクロバットな試合に始まり、2試合目はコミックマッチ、メインイベントはパワーファイターたちがバチバチにぶつかり合う正統派の試合とプロレスの魅力がわかりやすい構成で実施。
場外戦が発生して選手たちが観衆の中になだれ込んでいった際には、子どもたちが大興奮で遠巻きから見つめていた。

 1組目はentameとオクムラCEOによるお笑いユニット『今夜も星が綺麗』が小橋建太の入場曲で登場。
 オクムラはミニ沢光晴やサマージャンボ鶴田、橋本深夜バイトなどモノマネ芸人と数多く仕事をしているという掴みからネタが始まる。タクシーやエレベーターなど身近な乗り物を題材にして笑いを作った。

 続いてデロリアン林とエル上田の『エル・カブキ』が田村潔司の曲で入場。
昨日M-1に合格したという2人は、大仁田厚やジャガー横田などレスラーをモチーフとしたネタと勢いでコアな笑いを誘う。

 最後にアマレス兄とアマレス太郎による『アマレス兄弟』がスタイナー・ブラザーズの曲で入場。
オリンピックでも話題になったレスリングネタを披露。最後はコロナ禍で濃厚接触を避けるべく生まれたネタであるという人形とのプロレスで会場を笑いに包んだ。

 観客の拍手判定が僅差だったため、青木泰寛MCにより全員優勝という判定に。
 この結果により、白石会長より伝通院前通り三盛会で一番美味しいチョコレートだというリスト春日店のチョコレートが渡された。

 こうしたオープンな場で行われる無料のプロレス大会は、プロレスの裾野を広げていくことにつながる。大きな団体のビッグマッチだけではなく、地域に密着した草の根運動もプロレスの発展には必要不可欠だ。
 現在はニッチ寄りの趣味とされることが多いプロレスだが、プロレスがお茶の間で放映され、老若男女皆がプロレスを愛していた時代をまた築き上げるためにもこうした小さな試みにも注目していきたい。
 次回大会は9月28日(土)に新宿三丁目駅直上の末広通り商店会で10時より、ラストは10月6日(日)に巣鴨駅南口ロータリーにて14時より開催予定だ。

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