最強老人プロレスラー決定Tは大盛況!50~60代の選手育成に全力投球のベストボディ・ジャパンプロレスが描く“健康のためのプロレス”

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 16日、東京FMホールにて『ベストボディ・ジャパンプロレスリング〜TOKYO FM 2024〜』が開催。望月成晃がゴージャス松野を下して最強老人プロレスラーの座を手にした。

 ベストボディ・ジャパンプロレスリング(BBJ)とは、『トレーニングの文化、身体づくりの文化をもっと日本中に広めたい』という思いから発足し、47都道府県全てで開催するまでに成長した『ベストボディ・ジャパンコンテスト』を起点とし、元DDTプロレスの谷口智一ベストボディ・ジャパン協会代表が「プロレス界でも健康美や肉体美を活かして活躍する選手がベストボディ・ジャパンから出てきてもいいんじゃないか」という想いを持って2018年8月に旗揚げしたプロレス団体。
 日々ボディメイクに取り組む人材を積極的にプロレス界に勧誘し、2020年には当時58歳の生え抜き選手である吉田和彦(現:ラグジュアリー吉田)が誕生。60代になっても最前線で闘い続けるゴージャス松野とタッグ王座を戴冠するなど幅広い選手層がリング上で活躍している。

 BBJのアイコンとも言える松野と吉田の活躍により、プロレス界では前代未聞のムーヴメントが発生。
 2人に憧れた中高年が続々と入門を希望し、BBJでは現在50~60代の所属選手が4人も存在。今後もさらに増えていく予定だといい、業界屈指の高齢者団体になりつつある。

 この流れはBBJ側も想定外であったというが、プロレス直撃世代である50~60代が再びプロレスに夢中になれる施策を考案。
 その結果、BBJはコンテストで第一線を退いた選手たちに向け「第二の人生でプロレスラーデビュー」というライフプランを提示。プロレスラーのセカンドキャリア問題について語られることは多々あるが、セカンドキャリアとしてプロレスラーの道を勧めるという逆転の発想に舵を切った。

 そんな中、松野は50代以上の選手限定での1DAYトーナメント開催を提唱。
 1日に最大3試合やることになるこのトーナメントに健康面での懸念を表明して辞退する選手も現れる中、参戦したのは、BBJ生え抜き所属選手からは樋口靖洋、木庭博光、ラグジュアリー吉田、木村昌嗣の4選手。他団体からはアントニオ小猪木、ゴージャス松野、チェリー、望月成晃の4選手が参加。
 今トーナメントは1回戦~準決勝は5分1本勝負、決勝戦は時間無制限1本勝負にて実施。体力面の問題から5分間のほとんどが休憩時間で終わってしまう牧歌的な試合もあれば、短い試合時間を活かして最後まで全力で躍動する試合まで多彩な試合が展開された。

 決勝戦に残ったのは望月成晃(54)とゴージャス松野(63)というプロレス界の最前線で闘い続ける2人。
 順当といえば順当なカードとなったが、それでも望月と松野の戦力差は絶望的。2人がリングで対峙すると、観衆からは「殺されちゃう!」「松野さん逃げて!」などの悲痛な声が上がる。


 試合が始まると、望月が放った強烈なミドルキックを腕で受けた松野が一撃で虫の息に。
 これで試合は終了かと思われたが、松野のパートナーとして一緒にBBJのタッグ王座を戴冠している遠藤哲哉が全力で介護し、捨て身のサポートで望月へダメージを与えていく。
 強力な援護を得た松野がスリーパーホールドを決めるが、望月は「チョーク入ってんだけど全然効いてねーのよ」と苦笑いでぼやく。
 それでも松野はメゲずにゴージャススーパースターエルボーを発射するが、これを軽々とかわされて自爆。腕に致命的なダメージを負った松野に腕ひしぎ十字固めを決めた望月がタップを奪って勝利。見事望月がトーナメント優勝を果たした。

 望月には優勝賞品として草津温泉3泊4日のペアチケットが贈呈。
 マイクを取った望月は「この会場で試合するのも25年ぶりくらいだと思うんですけど、聞いたらここを(プロレスで)使うのもそれ以来ぶりくらいらしいんだよ。なんか感慨深いですけど……この優勝を喜んで良いのか自分の中ではわかりません(笑)」と複雑な心境を吐露。
 望月は松野&遠藤が持っているBBWタッグ王座のベルトに目をつけ、8月3日のBBJ6周年記念大会でのタイトルマッチを提案。遠藤はこれを堂々と受けて立つ姿勢を見せるも、「俺たちの力量を考えてパートナーを選んでもらっていいですか?所属団体(DRAGON GATE)の選手とかを連れてくるのは無しにしてください。あとそっちは草津のペアチケットをかけてください」とワガママな主張で返す。
 望月は「もしかしたらこっち(草津ペアチケット)のが価値高いんじゃないっすか?」とぼやきつつ、トーナメント1回戦で闘った樋口をパートナーに抜擢した。

 今からちょうど20年前、プロレス界では「健康のためにプロレスをやっている人たち」という言葉が一大ムーブメントを引き起こしていた。当時その言葉を発した選手と同世代の人たちが20年の時を経て健康のためにプロレスをやる流れが出来始めていることは、時代が追いついて来たとも言える。
 プロレス界とは桁違いの市場規模を誇るコンテスト界のトップ企業が本気を出してシルバープロレス普及に取り組んだ場合、プロレス界の風景はどのように変わっていくのか。前衛的過ぎるBBJの挑戦の行方に注目していきたい。

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