【会見全文】CyberFightが新体制となり大改革!髙木三四郎が社長から副社長に。武藤敬司が新人発掘を担当。NOAHに佐々木憂流迦&Eitaが入団。WWEとの関係強化を明言

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 16日、シャトーアメーバ0スタジオにて『株式会社CyberFight 新体制発表会見』が行われた。

 会見には岡本保朗さん(株式会社サイバーエージェント執行役員 副社長)、高木三四郎(株式会社CyberFight代表取締役社長)、武田有弘(株式会社CyberFight取締役)が登壇。
 まずは高木三四郎社長より挨拶があった。


高木社長「DDTプロレスリングの社長となってから20年経ちまして、私も54歳という年齢になりました。先日、発表させていただきましたが、レスラーとしては7月21日の両国国技館大会をもちまして一時休業とさせていただきまして、自分の体調と向き合いながら経営と後進の育成に専念していきたいと思っています。その最中、DDTグループがサイバーエージェントグループ入りして7年、プロレスリングNOAHも加入しサイバーファイト設立から4年が経過する中で、効果シナジーを最大化するのに、機は熟したと考えまして、この度、サイバーファイトの代表取締役社長を、サイバーエージェントの副社長である岡本保朗さんにお願いすることとなりました。このあとのお話の中にもあるかと思いますが、岡本社長はサイバーエージェントを今の形に導いたお方で、プロレスに対して非常に大きなリスペクトと愛を持たれている方です。そんな岡本社長に、私の後任を引き受けていただき、サイバーファイトの社長に就任していただくということは、プロレス界にとっても大きなターニングポイントになると考えております。サイバーファイトの経営に関しましては、岡本社長にバトンタッチしますが、私は今後、サイバーファイトの副社長として、DDTと東京女子プロレスの運営を西垣彰人取締役とともに引き続き担当させていただきます。プロレスリングNOAHに関してはこれまで通り、丸藤副社長と武田取締役が担当してまいります。NOAH、DDT、東京女子プロレスのリング内の部分が変わる部分は一切ございません。ファンの方にはご安心いただきたいと思います。これからサイバーエージェントグループのシナジーを活かし、これから岡本社長とともにサイバーファイトのプロレスを世の中に広めていきたいと思いますので、これからも変わらぬ応援の程よろしくお願いします」

 6月1日付けで岡本社長が就任。高木・丸藤が副社長、NOAHの武田、DDTは西垣が取締役へ。

 岡本社長は48歳。2000年にサイバーエージェントに入社しトップシェアに。2020年からは副社長として経営に年商7000億の半分を担っている。
 随一のプロレス格闘技ファンであり、業務ではなくプライベートで観戦を楽しんでいる。そんな岡本新社長から挨拶。


岡本新社長「皆様、はじめまして。ただいまご紹介に預かりました岡本と申します。この度、サイバーファイトの代表を努めさせていただくことになりました。よろしくお願いします。最初にこのお話をいただいた時に正直な感想として思ったのは、『これでプロレスを見ていても仕事だって言えるな』と(笑)すごいラッキーだなと思いましたし、僕自身も会場でもそうですしABEMA、ユニバースで各団体の試合を1人のファンとして見させていただいていて光栄なお話だと思い2つ返事でお受けさせていただきました。2017年に高木さんにご決断いただいてサイバーエージェントグループに入っていただいて、そのあと2020年にNOAHの方が高木さんのご縁で我々のグループ入りしていただいたんですけど、コロナ禍もありましたしレスラーでありながら現役で3団体、ユニバースも含めて高木さんに頑張っていただいて今があると思いますので、高木さんには本当に感謝を申し上げたいと思います。これからですね、高木さんも言っていらしたように、『業界で一番の会社にするんだ』と。僕自身も改めてサイバーファイトに合流して皆さんと一緒に業界ナンバーワンの会社を作っていきたいと思いますし、リング上に関しては素晴らしい選手とスタッフの皆さん揃ってますので、全幅の信頼を置いてお任せして、経営面だったりグループシナジーを活かしてサイバーファイトをよくして行きたいと思ってます」

 岡本新社長からサイバーファイトの3つの新発表が行われた。

岡本新社長「1つ目ですけども、WWEとNOAHとの関係強化を進めていきたいと思います。現状ABEMAでWWEさんの無料PPVを配信させていただいております関係でABEMAのチームがPLEで現地に行ってますが、そこを通じてお話をさせていただいております。今日時点では正式に発表するものはないんですけど、近いうちにファンの方に喜んでいただける発表ができるように頑張っていきたいと思っております。2つ目は新規協賛企業の獲得となります。こちら現状2社ほど新しくサイバーファイトに協賛いただける会社さんに内定をいただいておりまして詳細を詰めております。私自身広告事業を非常に長くやって来ましたので、企業さんに魅力的な協賛パッケージを作って応援していただける起業を増やしていけたらと思っておりますので、数を増やせるように頑張っていきたいと思います。3つ目、ABEMAの生中継の強化です。現状NOAHの方はABEMAで配信させていただいていますが、武田さんとも話していることとして、新しいABEMAがキッカケで新しく足を運んでいただけるファンが増えております。これをDDTと東京女子も折を見てビッグマッチを配信して、新しいファンを開拓していきたいなと思っております」

武田取締役「プロレスリングNOAHから発表が3つございます。この選手がNOAHに正式に入団します」

佐々木憂流迦(VTR)「本日を以てNOAHに入団致しました佐々木憂流迦です。自分は二十歳でプロデビューして、修斗、UFC、RIZINと13年間格闘家として闘ってきました。2023年1月1日にグレート・ムタvsSHINSUKE NAKAMURAを見て、かつてないほど心が動いて、幼少期の頃に憧れたプロレスラーという夢が再度心の中に火が灯り、これになりたいと思ってこの14年目、プロレスラーとして闘っています。今年の1月からこのNOAHのリングに上がり、闘っているうちに強く思ったのがGHCのベルトがほしい。この目標を持って、覚悟を持って、険しい道のりになると思いますが佐々木憂流迦、驀進します!」


武田取締役「もう一人正式に入団する選手を発表したいと思います。すいません、電話をかけます(LINE通話)Eita選手、会見見てくれました?先日お話した件なんですけど、岡本社長と代わりますね」
岡本新社長「Eita選手、お疲れ様です。よろしくお願いします」
Eita(電話)「はじめまして。よろしくお願い致します」
岡本新社長「NOAHに入団してくれるかな?」
Eita(電話)「(一瞬悩んで)はい是非よろしくお願いします!」
岡本新社長「Eita選手、ありがとうございました」
武田取締役「Eita選手、ファンの皆さんに一言いただいてもよいですか?」
Eita(電話)「えー、この度正式所属になっても変わらずNOAHジュニアの顔としてどんどんかき回していきますので皆さん応援よろしくお願いします」
武田取締役「ありがとうございました。電話切ります。はいすいませんEita選手が新しくNOAHのメンバーとして正式に入団となります。3つ目はこの方について発表がございます」

 武藤敬司が登場。


武田取締役「いま武藤さんに登場いただいたんですが、ABEMAプロレスアンバサダーをお願いしてるんですが、NOAHのスカウティングアドバイザーに就任いただきました。NOAHの新人発掘に力を貸していただくことになります」
武藤「武藤です。引退して、1年と3ヶ月。改めてまたこうプロレスの仕事に携わることができてホントに嬉しく感じております。スカウティングアンバサダー?」
武田取締役「アドバイザー」
武藤「アドバイザー。今企業とかね、あらゆる企業とか優秀な人材を欲しがっている中、あらゆる企業が初任給とかを上げている中、多分プロレス界もこの流れには逆らえないんじゃないかなと思っておりまして。実はまだ岡本社長とは具体的な話はしてないんですが、ここは一発、3年後5年後の先を見越した予算を出してほしいと思っております。プロレス界もね、サイバーファイトのレスラーじゃないけどオカダ・カズチカとか、一説によると3年で20億とかホント夢のある世界であります。是非これを聞いている若者が居たら、NOAH、この門を叩いてみたらどうでしょうか?以上です」

 続いて高木副社長からDDT&東京女子から3つの発表。

高木副社長「DDTの方から発表させていただきます。1つ目の発表は、蝶野正洋さんとDDTで地域防災でSTFプロジェクトと銘打ったイベントを開催します。これについて蝶野さんからメッセージを頂いておりますのでご覧ください」

蝶野(映像)「ガッデム!アイ・アム・チョーノ!サイバーファイトの新たな取り組みとして、蝶野正洋×DDTプロレスがタッグを組む、STFプロジェクトが始動します。STFプロジェクトとは、災害時などいざというときのために防災救命啓発イベントとプロレスによるコラボレーションイベント。日本全国、地方に行って多くの人々に防災救命について考えてもらうキッカケになればと思います。プロレスを通じて人々を街を笑顔に、元気にしていく。おい新社長!それから三四郎!俺とDDTがタッグを組むんだ。中途半端なことは許さんぞ!いいか?センキュー!」

高木副社長「今蝶野さんからもございましたとおり、STFプロジェクトはセーフティ・タスクフォース・プロジェクトの略でして、多様化するライフスタイルの中で防災減災救命の啓発とプロレスをパッケージしたイベントを発信していきます。蝶野正洋さんによる防災救命のプロレスの試合を2,3試合、それらのパッケージを日本全国へお届けしたいと思っています。本プロジェクトにご賛同いただける方は詳しくは公式HPよりお気軽にお問い合わせください。もう一つはDDTの10代プロレスラーオーディションとして、10代に特化したプロレスラーの育成プロジェクトを行いたいと思っております。業務提携しているサンミュージックさんの協力のもとに10代プロレスラーオーディションを開催します。対象は15歳から19歳の男性となっております。こちらも詳しくは公式HPなどをご覧になってください。東京女子プロレスからはこちら。海外興行の活発化ということで、イギリスのプロレス団体・EVEとの合同興行を2024年8月24日に開催します。TJPWのイギリス初上陸となります。11月にはアメリカ・シアトルで興行を開催します。来年は3年連続のレッスルマニアウィークの興行開催を予定しています。TJPWとして世界に打って出たいと思ってますのでよろしくお願いします」


――サイバーファイトグループを業界NO.1にする上でどのようなものが必要ですか?
岡本新社長「NO.1を目指すにあたってということなんですけど、サイバーファイトは現状3団体ありまして、プラスしてプロレスプラットフォームのユニバースというすごくユニークな会社だと思うんですけど、これは会場に足を運んでも思うんですけど、カラーが全然違うので来てるお客さんがそれぞれ違うんじゃないかと思ってまして。それぞれの団体の色で、それぞれで伸ばしていくって考えてまして、ビジネス的には集客力、動員力が上がってくるのが一番大きなポイントだと思うのでそこが上げられるように全力を尽くしてやりたいと思っています」

――プロレスファンとのことですが、プロレスへの熱い思いを語っていただけますか
岡本新社長「僕のプロレスLOVEですけども(笑)すごく元気を貰えるものだと思っているんですよね、プロレスって。わかりやすく言うと、明日から頑張ろうと思えるという。僕自身も学生の頃からもそうですし、会社入ってからもそうですけど行きの通勤で好きなレスラーの入場曲で自分も入場してくみたいなところがあるんで(笑)プロレスの良さをもっとたくさんの良さを伝えていきたいと思います」

――ちなみに、好きなプロレスラーは
岡本新社長「そうですね……(※横に座る武藤をチラ見して)武藤さんです(笑)」

――今回社長が代わられるということですが、これまでどんなシナジーができていたのか?これからどういうところに力を入れていきたいのか。そのための手法は
岡本新社長「現状ユニバースはある意味一つのシナジーと言うか。3団体あることでそれぞれのファンが一つのプラットフォームに入っていただけることが分かりやすいシナジーだったりすると思うんですけど、なんて言うんでしょうね?グループシナジーという意味では協賛企業さんを増やしていくのはシンプルでわかりやすいんですけど、私の方から見ていて、例えばグッズとか映像なんかのクリエイティブ面もサイバーエージェントはいろんな事業やいろんな人材いますので、もっとバックアップ出来るのかなと思っていたり、ネットを使ったプロモーションも今がベストかと言うとまだ改善の余地があるかなと思っていたり。先程スカウティングの話もありましたけども、プロレスラーの方がいちばん重要なので、未来のスター選手を自分たちで発掘していくことも丁寧にやりたいと思いますし、できることは色々あるのかなと思っております」

――業績は赤字が続いていたと思いますが、経営的に今後やっていくべきだと思うことは
岡本新社長「やはりちょっとライブビジネスなのでコロナ禍が結構大変だったんじゃないかなと思っているんですが、各団体動員も伸びてきていますし、もちろんずっとビジネスはやってきているので、ビジネスの結果・バランスは考えていかなければいけないと思うんですけど、一個忘れてはいけないのは、我々はチャレンジャーであって圧倒的な一番ではないですし、まだまだこれからチャレンジしていく立場なので、あまり足元ばかり見て縮小均衡してしまうと逆にビジネス的にも将来的な可能性が失われていくのかなと思いますので、攻めと守りのバランスを考えて決断していきたいなと思っております」

――新しい顧客を獲得するのがポイントだと思いますが、どういうところから発掘していく予定ですか
岡本新社長「これはやっぱり若いファンは基本的には例外もあると思いますが若い選手のほうが共感してもらえるんじゃないかなと思っていて。先程のスカウトの話もそうですけど、次世代の若いスターとか活躍してくれる選手を増やしていきたいというのがありますので、そちらの方は一個やり方としてはあるのではないかなと。もう少しデータとか、私自身は広告とかマーケティングの仕事が長いので、もう少し戦略的に新しいファンを増やしていく方法は分析を掛けてまして、私自身が最終的な団体の動向を決めるわけではないんですけど、各団体の方に判断いただける材料をどんどん出していきたいと思っています」

――武藤さん、どういうところに新しい才能があるとお考えですか?
武藤「俺もね、20年ぐらい前は当時斬新だった武藤塾というオーディションで一般の客を入れたところでオーディションやって、その中で今いろんな団体でトップになってる人材を育てた実績はあるんですけど、それは20数年前の話で。これからはホントにね、新しい形?もしかしたら、そのさっき言ったような予算をちらつかせる……(笑)あとは、そうですね、多分プロレス界の慣習というかなんて言うのかな?未だにプロレス界って職人、寿司屋みたいな背中を見て学ばなきゃいけないって風習とかも今もうナンセンスで。そう言うシステムからも変えたほうが良いんじゃないかなと。あと、グローバルですね、日本人だけにとらわれず、海外からも募集、かつ、こっちから取りに行ったりできたら良いかなと思っております」

――マーケティングの経験を生かされるということで、サイバーの代理店の部門だったりZのスマホ広告を今回を機に優秀な人材をプロレス部門にもってくることがありえるのか?岡本新社長はサイバーファイトの社長就任は自身のキャリアという意味でどういう場面ととらえていらっしゃるか?
岡本新社長「1点目に関しては、僕はマーケティングって意味ではデータだったり分析だったりになってくると思いますが、最終的にこのジャンルが好きっていうことが重要かなと思ってます。無理やり誰かを連れてくるって話ではなくて、ジャンルが好きで能力が高い人がいればサイバーファイトを手伝ってもらいらいなというのは本心としてあります。個人的なキャリアとしては、僕自身広告事業長くて、広告事業では関連会社も含めて見てきたんですけど、全く違うジャンルだなと。ビジネス側で重要な事も違いますし、やってかなきゃいけないことも違いますし、逆に僕自身は新鮮な気持ちで取り組めています。まだ理解していくには時間がかかると思うんですけど、すごく僕自身ではやりがいをもってやらせていただいております」

――高木副社長、これまでは“大社長”が代名詞でしたが、今後の呼称は
高木副社長「そうですね、まああの、今まで確かに大社長と言われ続けていましたけど、自分から発信し続けていたとはそんなに無いので。自分自身に関してはそこまでというのはなく、どちらかといえばむしろ7月までの休業までの間はプレイヤーとして全力を尽くしたいなという気持ちの方が大きいので、そんなに思い入れはないかなと思っています。でも、副社長というのは僕の中では水戸光圀公みたいな天下の副将軍という、そういうイメージがあるので副社長というのもまんざら悪くはないなと(笑)今後はどちらとも使いわけていきたいなと思います」

――経営の目標として、何年後に黒字化する、レッスルユニバースの会員を何年後に何人にする、といった具体的な数値目標があれば教えて下さい。また、それを実現するには集客以外の部分で何が必要なのでしょうか
岡本新社長「1点目のビジネス的な目標や指標ですが、現状正式な就任が6月1日からとなっておりまして、ちょうど今皆さんとお話しながら私自身も把握している段階です。おぼろげながら『こんな感じかな?』っていうのが自分の中にはあるんですけど、具体的な内部の目標についてはこれから整理していく段階なので、現時点では公表できるって感じではありません。1点感覚的にあるのは、動員数と他の収益源がある程度連動している部分があるので、沢山のお客さんに観に来ていただくことが重要なんだろうなとは自分の中では思っています」

――WWEの関係強化について。WWEの選手をNOAHに招聘したいのか、選手の交流や対抗戦を行って言うのか、はたまた配信などでの相互乗り入れなどを行っていくのか。具体的な事を教えてください
岡本新社長「これはまあホントに様々な可能性を考えて、『こういうことできたらいいんじゃないか』というのは色々あるんですけ、これは本当に申し訳ないんですけど、先方のご都合があるので具体的なお話がお伝えできなくて。できるだけ近いうちに具体的な形でファンの皆さんに発表できるといいなと思っております」

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