朱崇花がMAOとのコンビで女子初のKO-Dタッグ獲り宣言!王者・高梨は「防衛してCDKの価値を高めてワールドツアーを!」
DDTプロレスが5月19日、東京・千代田区の神田明神内で記者会見を開き、同22日の東京・後楽園ホールでCDK(クリス・ブルックス、高梨将弘)の持つKO-Dタッグ王座に挑む朱崇花(パートナーはMAO)が女子では史上初となる同王座戴冠を宣言した。
挑戦者組の朱崇花は「5月1日の横浜武道館で、きっと絆が深まったであろうMAO&朱崇花なんですけど。同じハイフライヤーとして、同じくくりで見られることも多かったんですけど。プロレス観が全く合わないんで。その2人が融合することでおもしろいタッグになるんじゃないかと、私も楽しみ。女子初のKO-Dタッグのチャンピオンになれればいいなと思います」とキッパリ。
MAOは「正直言って冒険です。ミックストで挑戦することも、サウナカミーナというユニットがあるなかで、別のチームで挑戦するのも冒険です。そこには確固たる自信があって。いけるという自信があるから挑戦するわけで。相手がCDK。こんなにワクワクすることはない。最近サウナカミーナで安定を求めてた部分もあるので、ここは攻めて2人で挑戦する冒険を楽しみたい。過去に女子が挑戦はあったみたいですけど、戴冠はないみたいなんで、史上初の快挙をやって。僕もKO-Dタッグは(マイク・ベイリーとの戴冠で)思い入れがあるベルト。挑戦表明したとき、高梨さんからベイリーの名が出てきて、俺ってタッグ巻いてて、タッグのそういうスタイル得意だったなって。最近忘れてたことだったので、思い出させてもらった。自分の得意なスタイルに、朱崇花もついてこれるし、俺たちのスタイルでKO-Dタッグを獲りたい!」とベルト獲りを口にした。
王者組の高梨は「楽しみな対戦相手。5・1横浜大会でマイクを持ったときからワクワクすると言ったんですけど。2度ほど前哨戦で戦って、その気持ちは変わりません。何度でも戦ってみたい相手です。ミックストチームで獲ったら快挙だとおっしゃっていて。実際自分も昔さくらえみさんと組んで挑戦して負けてしまった過去があるので、すごいことだなと思うし。彼らがベルトを巻いたら、新しい景色だったり、そういうのも可能なのかなと思う半面、それにはベルトは必要なのかなという気持ちがある。MAO選手と朱崇花選手はベルトを持ってない自由な戦いの方が面白いものを見せていってくれるんじゃないかと思ってますんで。KO-DタッグのベルトはCDKが持って動いていった方がいいと確信しております」と話した。
さらに、今後について、高梨は「勝ったらワールドツアーをやりたい。ちょっと前ならできなかったこともできるようになってきてるんじゃないかと。本気でそちらの方にも動いていきたい。そのためにも防衛して、CDKの価値を高めていかないとなと思ってます」と続けた。
クリスは「今朝、タケシタ(竹下幸之介)のAEWでの試合を見て、すごく感情を揺さぶられました。今タケシタが米国でたくさんの注目をDDTに向かせて。そういった人たちが初めて見るDDTの興行が22日になるので、そこでタッグタイトルをやることにプレッシャーを感じている。この3人はDDTの素晴らしさを伝えられるメンバーだと思ってます。アスカ(朱崇花)選手が言う女性初のKO-Dタッグ王者というのはジェンダーの壁を取っ払う戦いを見せることができて、たくさんの人に注目してもらえると思います。私が初めて日本に来たとき、アキト(彰人)とアスカ選手のシングルを見て衝撃を受けた。MAOはどんどんDDTの姿勢を表現している。タカナシさんはDDTの歴史を歩んできてる。こういう人たちがいるから、DDTの現状のベストを見せられる。プレッシャーと注目があるなかで、やることに生きがいを感じるし、CDKという存在価値を高めていくためにはベルトがないというのは考えられない。しっかり防衛して、DDTにCDKありというところを見せたい」とベルト死守を期した。
王者組はトリッキーな戦法も使うが、MAOは「3年前の大田区、CDK対ムーンライト・エクスプレス(MAO&ベイリー)という非常に速い試合を経験してる。高梨さんとは酒呑童子の頃から戦ってきてるし。強さも重々承知してる。そういうスタイルだと分かってるんですけど、僕たちの瞬発力というか、ある意味、変なノリで乗り切れちゃうかな」と述べると、朱崇花は「そうだよね。私は作戦とかないから任せた」と発言。MAOも「作戦とか本当にないんで、その場のノリで全部やつけます」と同調。
「自信がある」との根拠について、MAOは「圧倒的存在感に尽きます。僕はここ2、3ヵ月、存在感という言葉に縛られて生きてきたんですけど、朱崇花の存在感もとても素晴らしいものがあるので。第六感がはたらくんです。過去に戦ったり、組んでみたりした経験があるので、そういったなかで絶対朱崇花とだったら獲れるなって。5・1横浜でUNIVERSALを懸けて戦ったのが一番大きいですけど、それに至るまでの前哨戦とかも含めて、いけるなという確信をもてたんです」と自信満々。
挑戦者組はタッグとしての経験が浅いが、高梨は「CDKも組んでる期間は、3年前にムーンライト・エクスプレスとやってた頃からなんですけど。実際DDTのリングではそんなにやってないんです。MAO選手は朱崇花選手のことを一歩引いてるみたいな表現をされてたんですけど、闘った印象としては引いてるというよりガンガンくるタイプ。試合権利がなかった自分たちに目で威嚇してきたり、戦う気持ちが前に出てくる選手なんだというのがすごくあった。そこの部分を逆に自分たちはどう誘導していくかを考えて試合したいと思ってます」とコメント。
クリスは「突然組んで化学反応を起こすこともある。彼らがずっとリングではないけど、フレンドシップがあるのは知っていたので。そういうものが合わさることで一気にタッグチームとして飛び跳ねる部分があると、彼らが教えてくれるかもしれない」と警戒していた。