遠藤哲哉が樋口和貞にリベンジ果たしKO-D無差別級王者・田中将斗への“挑戦剣”を奪還!
16日、動画配信サービス「WRESTLE UNIVERSE(DDT UNIVERSE改め)」で、「DDT TV SHOW! #3」(DDT TV SHOWスタジオ)が放送され、遠藤哲哉(28)が緊急決定試合で樋口和貞(31)を破り、6月7日に予定されていたさいたまスーパーアリーナ(開催見合わせ)でのKO-D無差別級王座への“挑戦剣”を奪還し、王者・田中将斗(47=ZERO1)へ挑戦する権利を再び手にした。
「DDT TV SHOW! #3」のメインイベントで、遠藤は「ダムネーション」のリーダーである“カリスマ”佐々木大輔(34)とタッグを結成し、「オールアウト」の竹下幸之介(24)、彰人(33)組と激突。
試合は一進一退の激しい攻防となったが、15分過ぎ、サソリ固めの体勢に入った彰人を遠藤がエビ固めに丸め込んで3カウントを奪取し、勝ちどきを挙げた。彰人は「いつでもどこでも挑戦権」を有していたため、この権利は遠藤に移動した。
マイクを持った遠藤は今林久弥アシスタントプロデューサーを呼び出すと、「さいたまSAはなくなったけど、この挑戦権はKO-Dに挑戦する“剣”に挑戦できるのか?」と確認。行使可能とわかると、「樋口! いたら出てこい! これが何かわかるか? 今からテメェの剣に挑戦してやる」とアピール。今林APは「今ですか?」と当惑したが、ルール上問題ないため、急きょ、“挑戦剣”争奪戦が組まれた。
想定外だった樋口はリングシューズを履いておらず、裸足のまま試合をする事態になってしまった。場外戦でスタートした試合で、樋口はラリアット、パワースラムなど得意のパワー殺法で攻め立てた。遠藤もエプロンでのブレーンバスター、スワンダイブ式ファイアーバードスプラッシュなどで反撃。その後、壮絶なチョップ合戦、ラリアット合戦が繰り広げられたが、遠藤が旋回式トーチャーラックボムから、鮮やかなシューティングスタープレスを決めて、フォール勝ち。遠藤は休憩なしのハードな2連戦を制し、“挑戦剣”を奪い返した。
遠藤は「1回、こんな挑戦剣いらないと言ったけど、レスラーは自分の発言に責任を持たなきゃいけない。前回(5月2日)、『挑戦剣を取り戻す』と言った。言ったことは守る。有言実行だ。今林さん、この剣はいつ使えるんだ?」とマイク。
本来、この挑戦剣はさいたまSAで使用できるものだったが、同大会の開催が見合わせになってしまったため、現時点では未定で、今林APは「しかるべき場所を用意します」と回答。
再びマイクを持った遠藤は「今日もこんな薄暗い会場で、観客もいない中でプロレスしたけど、なかなか慣れないものだな。オレたちもつらいけど、世の中の全員、総じて大変な思いをしてると思う。でも絶対100パーセント、この苦境を乗り越えて、また満員の会場でプロレスができるよう、DDTのレスラー全員で願ってる。その前に挑戦するのかもしれないけど、それまでこれは守り抜く」とアピール。
バックステージで遠藤は「有言実行。言ったことには責任取る。(2試合でも)あんなヤツ、余裕だよ。力でしかモノ言わせられない。ちょっと頭を使えばね。頭の差だよ」とコメント。わずか14日で遠藤に“挑戦剣”を獲り返されてしまった樋口は、長い沈黙の後、「また一からやり直します」とガックリ肩を落としていた。