「武藤敬司さんとやりたい」船木誠勝が望月成晃を制してGHCナショナル王座を防衛し金剛ベルト総取りを宣言!

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 10日、東京都・後楽園ホールにてプロレスリングNOAH『STEP FORWARD 2022』が開催され、船木誠勝が望月成晃を下してGHCナショナル王座の初防衛に成功した。

 NOAHでの船木は、武藤敬司や丸藤正道らが属するユニット“M‘s alliance”の一員として存在感を放ってきたが、1月22日の大阪大会で拳王を3分58秒で破る快勝でGHCナショナル王座を奪取。
 試合後のマイクでは「拳王選手には去年から試合して、勝っても負けてもいつも刺激をもらってきました。自分から1つ提案があります。拳王選手、俺と組みましょう。今日から俺も金剛に入ります。次は赤いコスチュームで闘います。武藤さんも分かってくれます」と衝撃の金剛入りを宣言し、NOAHに嵐を巻き起こしていた。

 この日、船木の初防衛戦の相手となったのはM’s allianceの望月成晃。
 望月は1月27日の後楽園ホール大会にてタッグマッチながら船木からドラゴン・スープレックス・ホールドで3カウントを奪い「俺は前の前のこのベルトのチャンピオンです。今日船木さんから勝った俺がこのベルトに挑戦していいですか?受けてくれますか?!」と挑戦表明。船木も「やりましょう。その代わり、倍返し」と即答し、望月としっかりと握手を交わした。

 望月は昨年11月にナショナル王者を保持していた際、挑戦者の拳王を退けるために船木からストレート掌底を伝授されるなどチームメイトとして絆を育んできた間柄。さらに2人は6年前のDRAGON GATEの神戸ワールド大会で相まみえた際にシングルマッチを行う約束をしており、NOAHのリングで約束が果たされる形に。
 結果的に望月のナショナル王座は拳王に渡り、その拳王から王座を奪取した船木に望月が挑戦するという奇妙な因果が巡ることになった。

 「俺は俺のプロレスで勝ちます」と語っていた望月はゴングとともに突っ込んで飛び膝蹴り。間髪入れずに追撃していく望月だったが、船木が後の先を取る形で迎撃体制に移ると望月が船木の動きを追う試合展開に。
 船木がグラウンドに引き込んでじっくりとした肩固めに捕らえ、腕十字まで決めるも望月は必死のロープブレイク。望月は船木直伝のストレート掌底を発射も、師・船木はこれを見切ってカウンターの掌底を顎先へヒット。船木は以前の試合で望月の意識を飛ばした浴びせ蹴りを発射も、望月が回避して真・最強ハイキックからツイスターと両者一歩も引かず。
 望月はトドメの三角蹴りを狙うが、船木が回避してサッカーボールキック。さらに船木が望月の動きに合わせてチキンウイングアームロック、三角絞め、コブラクラッチ、胴締めスリーパーホールドと巧みに切り替えながら絞り上げると望月が無念のタップ。

 マイクを取った船木は、雪の中で来場したファンへ丁寧にお礼を言い、「倍返しは出来なかったですけど、本気になると強いですね。望月選手は(セコンドを付けず)1人で来て1人で帰りましたけど、M’s allianceはそろそろバラバラになるのか分からないですけど、今日は金剛第1戦目の初防衛、本当に良かったです」と挨拶。
 そして「金剛では年は一番上ですけど一年生で一番下っ端なんで」と締めのマイクをリーダーの拳王に託した。

 バックステージに戻った船木は、「プロレスを30年以上やってますけど、こんな周りに人がいてやったのは初めてなんで、いい空間に今いるなと思いますね」と金剛の仲間たちに囲まれながらほほえみを見せ、防衛ロードについて聞かれると「武藤さんがいたらやりたいなと思いましたけどね。ただああいう状態なんで。でも、なんか赤いベルトを狙うとか、どうのこうの言ってますから。それはそれで、その時まで巻いて待っていたいなと思いますよ」と先日負傷によりGHCタッグ王座を返上した武藤敬司の名を挙げる。

 それを踏まえ、「返上されたタッグもこの中の誰かが巻くことになるんじゃないですかね。1回は総取り、全部揃えたいですね。あとはタッグとジュニア」と金剛のベルト総取りを口にし、「もっと次は笑って試合します。もっと楽しみたかったんですけどね。笑って、心から笑って。痛いのが入ると笑うんですよ。嬉しくなっちゃうんで。そういう試合したいなと思います」と爽やかに笑って会場を後にした。

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